田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

半﨑美子 & 国際情報高ダンプレライブ

2019-09-30 16:57:22 | ステージ & エンターテイメント

 一瞬で半﨑ワールドに惹き込んでしまう半崎良子の力量の素晴らしさを堪能した。同時にその前に演奏した国際情報高校の吹奏楽部のダンプレも若さが弾けるいかにも楽しい演奏ぶりにもすっかり感心してしまった田舎オヤジだった。

       

      ※ 半﨑美子の登場を待つ特設ステージです。

 第34回北海道矯正展では会場の一角にステージが特設され、さまざまなステージが展開された。プログラムによると、①「東栄中学校吹奏楽部」演奏、②アイドル「ミルクス本物」ミニライブ、③「札幌国際情報高校吹奏楽部」ダンプレライブ、④シンガーソングライター「いとたい」ミニライブ、⑤「北海学園大学 粋」よさこいソーラン演舞、⑥シンガーソングライター「半﨑美子」ミニライブ、という順にステージが展開された。

 私はその中から、タイトルのように札幌国際情報高校吹奏楽部のダンプレと半﨑美子のミニライブのステージを楽しませてもらった。

 まずは札幌国際情報高のダンプレについてレポする。「ダンプレ」とは、Dancing & Playingのことで、現在札幌国際情報高の吹奏楽部の指導者:小出学教諭が池田高校に在籍していた時に池田高校吹奏楽部の演奏スタイルに取り入れたのが始まりらしい。当時は池田高校も有名だったが、今やダンプレといったら札幌国際情報高校が有名となっているので、いつか自分の目と耳で実際に見聞してみたいと思っていた。

      

      ※ 残念ながら彼らの演奏時には雨が降っていた。そのため楽器をビニールで覆って演奏していた。

 私の第一印象は、生徒たちがとても自由な雰囲気を醸し出しているなぁ、というものだった。演奏前に生徒一人一人が聴衆に語り掛けたり、司会役の生徒と演奏する生徒がやりとりをしたりと、とても自由な雰囲気に満ち満ちていた。そうしていながら、指揮者はいないのだが自然と演奏準備にかかりドラムスの合図で演奏に入っていくというスタイルだった。ダンプレは文字通りダンスと演奏が融合したスタイルなのだが、ダンプレの一番の特徴は生徒自身が一番楽しんでいるのではないか、と思えたことだ。生徒たちの楽しそうな表情を見て、観客もまたハッピーになるという構図のように思えた。

      

 部員数を知って驚いた。今年の部員数は139名だという。そのうち3年生は7月24日に引退し、現在は1・2年生93名で活動しているということだが、この日矯正展に出演したのは1年生のみの45名で、2年生部員は同じ日に余市町で公演しているということだ。これだけ多くの部員が集まるということは、高校生たちが単に吹奏楽を演奏するだけでは飽き足らず、そこにダンスを取り入れた演奏スタイルに惹き付けられていることを示すなによりの証ではないだろうか?45名でも素晴らしいパフォーマンスだった。1・2年生が合同で織りなすダンプレとはどんなものなのだろうか?もっとその魅力を感じてみたいと思った。

 さて、半﨑美子である。彼女は長い間(17年間?)事務所やレコード会社に所属せず、もっぱらショッピングモールを中心に歌い続ける中で注目を浴び、一昨年の2017年にようやくメジャーデビューを果たしたという苦労人である。ショッピングモールで歌う中で多くの聴衆の涙を誘うその歌、そして彼女の歌唱力から、いつしか「ショッピングモールの歌姫」とも称されるようになったシンガーソングライターである。初めて彼女の生の歌に接して、彼女の魅力を考えてみた。まずは抜群の歌唱力の持ち主であるということだ。そしてクリアな日本語の発声ができる人だということ。そして感情移入の巧さである。彼女の歌声を聴いた時この3点に気づいた。

       

 彼女はこの日、◇「種」、◇「お弁当箱のうた~あなたへの手紙~」、◇「サクラ~卒業できなかった君へ~」、◇「明日を拓こう」、の4曲を歌った。聴く者の傍にそっと寄り添うような、語り掛けるような説得力ある歌い方には誰もが惹き込まれてしまう。それでいて時には伸びやかに歌い上げる力も兼ね備えている。三曲目の「サクラ~卒業できなかった君へ~」を謳い始めたときだ。彼女の表情が俄かに曇った。この曲を歌う前に、刑務所の受刑者がこの歌を聴いて立ち直りのきっかけを掴んだという手紙を受け取ったというエピソードを紹介した。そのことを思いだしたのだろうか?はたまた自身の過去を思い出したのだろうか?いまにも泣き出しそうな歌声で歌う彼女の歌声に涙した人もいたのではないか?

 忘れていけないのは、彼女がシンガーソングライターだということだ。つまり彼女の歌は、ショッピングモールで多くの人と出合い、それぞれの人生に触れ、涙に触れる中から生まれた歌だということだ。そのことが多くの人たちから共感を呼んだのだろう。

     

 もちろん彼女の歌に反感を覚える人もいるのだろうと思う。「あざとい」などと…。しかし、彼女の歌には多くの魅力を感ずる。機会があれば一度、彼女のコンサートをじっくりと聴いたみたいと思っている。

 

※ なお、今回のライブは写真撮影が禁止だった。そこで例によってウェブ上から彼女の写真を拝借することにした。



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