えーっ!一つの製パン工場で600種ものパンを作っているとは驚きだった。また、24時間工場が稼働しているということも私には新鮮な情報だった。暑い日に、工場内が熱くなっている製パン工場を見学した。
話はだいぶん古くなる。去る7月25日(月)午後、「めだかの学校」の野外学習として月寒にある「日糧製パン本社月寒工場」の見学があった。
日糧製パンは、会社のキャッチフレーズが「おいしく、北海道らしく。」と謳うように北海道に根差した中堅企業のようである。北海道内に4つの工場を持ち、従業員数は約7百名ということだ。
工場の敷地に入ると、午前中の配達を終えたのだろうか、見覚えのある塗装を全面に施したトラックがたくさん並んでいた。
説明担当の女子社員に続いて工場内に案内された。工場の建物はお世辞にも新しいとは言い難く、かなりの年数が経っているように思われた。しかし、建物は古くとも食品を扱っている工場だから衛生には十分に気を付けられているようだった。
見学通路は工場の2階に設けられ、窓を通して工場内が覗けるようになっていた。
目の前に食パンが次々と焼き上がってベルトコンベアで運ばれてきた。それが機械を通ることによって薄く切り分けられ、包装されて出てきた。製品となったものを箱詰めするところは人手で行っていた。よく見ていると、包装されたパンは6枚入りと、8枚入りがあるようだった。
通路を進むと、菓子パンの工程が目に入ってきた。説明員は工場では600種ものいろいろなパンを製造しているとのことだった。
食品ばかりではないのかもしれないが、現代の製造業はお客のニーズに応えるために多品種少量生産を余儀なくされているということだろうか?作る側にすると大変なことだと思われた。
製パンだから、当然パンを焼くという工程がある。そのパンを焼く際の熱が窓を通って伝わってくる。説明員に聞くと、工場内は冷房はされていないという。中で作業される方たちは相当な暑さの中で作業されているのではないだろうか?
工程は粉をブレンドし、水を加えて練られ、発酵させたパン生地を成形するところに移った。その工程はさすがに器用な人間の手が必要ということだろうか、たくさんの女性社員が一つひとつ成形して、焼きの工程へ運ばれていた。
つまり、日糧製パンでは、パン生地を成形するところと、最後の箱詰めの工程だけは人手によるようであった。
以上の工程を見て回ったのだが、時間にして30分程度で、あっという間に終わってしまった感じだった。
オートメ化が進んだ現代の工場では機械ばかりを眺める工場見学になりがちだが、日糧製パンにおいては、製造工程を比較的よく見ることができた見学だったといえそうだ。
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