田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 90 朝里天狗岳

2019-07-07 18:38:02 | 北海道低山紀行 & Other

 いわく付きの朝里天狗岳である。3度目にしてようやく頂上に立つことができた。教えられてみれば、登山ルートはきっちりと整備され、案内も完備されていた。ピーカンの空の下、360°の眺望を楽しめた。

          

          ※ 朝里ダムを望むループ橋から、きれいな三角錐の山容を見せる朝里天狗岳を撮りました。

 これまで2回にわたって山頂へ通ずる分岐点を見出すことができずに敗退を繰り返してきた朝里天狗岳である。私の泣き言を聞いた登山愛好家として著名な、私の敬愛するsakag氏が何度も何度もアドバイスをくれた。その結果、私の場合は登山口そのものが間違っているらしいことが判明した。私は「夏山ガイド」(北海道新聞刊)の中で次のように記されていたことを唯一の手掛かりとしていた。その記述とは「朝里峠から約4.2キロ下った地点で、横切る送電線が目安となる」という記述である。確かに私が入山したところは送電線が横切っていた。ところがsakag氏は近くにもう一か所送電線と道路が交差するところがある、と助言してくれたのだ。そして地形図まで送っていただいたところ、確かに近くに2本の送電線が道路と交差しており、私は本来のルートとは違う送電線の下を懸命に登って「分岐点が見つからない」と嘆いていたこと分かったのだ。

          

          ※ 私が以前確認した送電線とは別の送電線が確かに道路を横切っていました。

 半ば朝里天狗岳に登ることを諦めかけていた私だったが、親切なアドバイスをいただいたからには早いうちに登りたいという思いに駆られていた。すると、本日起床するとピーカンに晴れている空を見て、即実行を決めたのだった。

          

          ※ 登山口にはしっかりと案内板がありました。車で走っては視認することができませんでした。

 これまでの2回よりはやや遅れたが、7時40分、しっかりと「朝里天狗岳登山口」と書かれた看板に従い、登山ルートに入った。私が間違ったルート同様、初めから厳しい登りが始まり、たちまち汗まみれになりながら登り続けた。鉄塔1を通過し、鉄塔2まではぐいぐいと高度を上げるルートである。鉄塔2を過ぎると、下っているところがあったり、厳しい上りがあったり、けっこう大きな沢があったりと複雑なルートで高度を上げていく。そして25分、鉄塔3に到達した。Sakag氏のアドバイスでは鉄塔3を過ぎると間もなく分岐に達するとあった。注意深く伺うまでもなく、「山頂➪」の看板が目に入った。なんてこった!これほど容易だったとは!

          

          ※ 登り始めは、写真のような厳しい上りが連続していました。

          

          ※ 登山ルートの周りの立ち木を見ると、その斜度のきつさが分かっていただけると思います。

          

          ※ このような沢がルートの中に3ヵ所ほどありました。

          

          ※ 斜度のきついところには階段が付けられていました。

          

          ※ 待ちに待った鉄塔3です。光が突然飛び込んでこのような写真になったのでしょうか?

          

          ※ 分岐点の印もしっかりと表示されていました。

 分岐からは山頂へ向けてトラバースするかのように一時平坦な道が続き、体力的に休みを入れることができた。ガイドブックでは樹林下のルートは「踏み跡程度で迷いやすい」とあったが、いやいや立派に整備されていて迷う心配は少しもなかった。

          

          ※ 分岐点の後もこのように赤いテープによって迷うことなく山頂に導かれました。

          

          ※ 山頂が近くなってからの急登です。

 山頂に近づくころは再び厳しい上りが続いたが、そこを乗り越え樹林が消え、岩場が出てきたな、と思ってそこをひと越えするとそこが山頂だった。空が晴れ上がり見事な山頂だったが、そこからさらに「見晴台」の案内が出ていたので、そちら向かった。樹林を潜るようなルートをおよそ5分。山頂より見事が眺望の見晴台(天狗岳北峰)に立った。見晴台は360°の眺望が効き、特に眼下に見えたオタルナイ湖、そして朝里の市街地、その先の小樽湾が一望のもとに眺めることができる絶景だった。

          

          ※ 樹林地帯を抜け、山頂直下の岩場です。

          

          ※ 岩場の向こうに山頂標識が小さく見えます。

          

          ※ 朝里天狗岳の山頂標識です。

          

          ※ 山頂から約5分、見晴台と呼ばれる天狗岳の北峰の標識です。

          

          ※ 見晴台からオルタナイ湖、朝里市街、小樽湾が一望のもとに望めました。

     

     ※ この写真は見晴台から180°くらいのパノラマ写真です。

 この山頂、そして見晴台に立つために三度も訪れることになった朝里天狗岳は私の北海道低山紀行の中でも特別な山になった。そして北海道低山紀行はようやく№90を記すことができた!    

【朝里天狗岳 登山データ】
標 高  683m (標高差 298m)
駐車場  登山口に駐車場はない。登山口から500mくらい朝里峠に向かったところに5~6台が停まれる駐車スペースあり。    
行 程  《グランドシニアの足とお考えください》
     登山口→(25分)→分岐点→(40分)→山頂→(25分)→分岐→(20分)→登山口

時 間  上り(1時間05分)  下り(45分) 

天 候  晴、風無

登山日  ‘19/07/07