私にとって最も苦手とするアカデミックな話題なのですが、友人から「北海道新聞(以下道新と称します)の古典講座の整理券が入手できたので、一緒に受講しませんか?」という誘いがありました。
私としては引きたい気持ちもあったのですが、せっかくの友人の誘いでもあり、札幌だからこそこうした機会にも恵まれるのだと思い同行することにしました。
会場は道新の本社会議室というところで、これまでのイベントの入場方法とはちょっと違っていました。
私がこれまで参加した道新のイベントは、全て道新ホールが会場でしたからノーチェックで会場まで行くことができました。しかし、今回は会社の建物に入る際に警備員のチェックを受けてから会社内に入ることを許されました。
さて肝心の講座ですが、これが予想以上に興味深いものでした。
講師は國學院大學教授の根岸茂夫氏でしたが、大名行列の絵巻をスライドで投影しながら、歯切れ良く素人にも分かりやすく解説してくれました。
題材として使用したのは南部藩20万石の参勤交代時の絵巻でしたが、細かく描かれた絵巻が武家社会の仕組みを能弁に語ってくれていることが分かりました。
例えば、大名行列は戦闘の陣形を基本としたものであり、実は壮麗なる形式美などというより軍隊の行列だということです。
そして武家社会は位が実に細かく分かれていて、一度の説明だけでは理解できないくらい複雑で、藩主を中心として、家来がさらに自分の家来を持つというような重層構造になっていたということです。
また、行列に参加している家来の9割は藩主の顔さえも拝むことができなかった、などということも私にとっては新鮮な情報でした。
歴史に詳しい方にとっては「何をいまさら」的なことなのかも知れませんが、私にとっては新鮮なお話の連続でした。
参加者は古典の講座とあってさすがに高齢の方が目立ちましたが、「古典もわるくないなぁ」と思えたのは、私も高齢者の仲間に入ってきたという証拠でしょうか???
私としては引きたい気持ちもあったのですが、せっかくの友人の誘いでもあり、札幌だからこそこうした機会にも恵まれるのだと思い同行することにしました。
会場は道新の本社会議室というところで、これまでのイベントの入場方法とはちょっと違っていました。
私がこれまで参加した道新のイベントは、全て道新ホールが会場でしたからノーチェックで会場まで行くことができました。しかし、今回は会社の建物に入る際に警備員のチェックを受けてから会社内に入ることを許されました。
さて肝心の講座ですが、これが予想以上に興味深いものでした。
講師は國學院大學教授の根岸茂夫氏でしたが、大名行列の絵巻をスライドで投影しながら、歯切れ良く素人にも分かりやすく解説してくれました。
題材として使用したのは南部藩20万石の参勤交代時の絵巻でしたが、細かく描かれた絵巻が武家社会の仕組みを能弁に語ってくれていることが分かりました。
例えば、大名行列は戦闘の陣形を基本としたものであり、実は壮麗なる形式美などというより軍隊の行列だということです。
そして武家社会は位が実に細かく分かれていて、一度の説明だけでは理解できないくらい複雑で、藩主を中心として、家来がさらに自分の家来を持つというような重層構造になっていたということです。
また、行列に参加している家来の9割は藩主の顔さえも拝むことができなかった、などということも私にとっては新鮮な情報でした。
歴史に詳しい方にとっては「何をいまさら」的なことなのかも知れませんが、私にとっては新鮮なお話の連続でした。
参加者は古典の講座とあってさすがに高齢の方が目立ちましたが、「古典もわるくないなぁ」と思えたのは、私も高齢者の仲間に入ってきたという証拠でしょうか???