田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 91 伏見界隈

2020-12-14 16:48:59 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 藻岩山の麓に位置する「札幌市水道記念館」の背後に位置する住宅街である。 この伏見界隈もまたまた坂の街だった。ただ、これまでの二つの住宅街よりはやや歴史がある住宅街なのかな?という印象だった。

坂の街伏見3丁目

 住所的には中央区の伏見3丁目だということだが、住宅街の下には「札幌水道記念館」だけではなく、たくさんの鳥居が並ぶ「伏見稲荷神社」も鎮座している。

 その上の住宅街は藻岩山の麓ということもあり、相当に急な坂道に住宅街が広がっていた。

   

  ※ 水道記念館は冬季休館中となっていた。駐車場に駐車するはずが路駐になってしまった。

   

   ※ 鳥居がずらーっと並ぶ伏見稲荷神社。なぜか本殿は撮影禁止となっていた。

   

   ※ いやいやかなりの斜度で、歩き、登るのにも苦労しました。ハイ。

                       

   

   

   ※ 苦労して登り、後ろを見ると札幌市中心街が目に入りました。

やや歴史を経た住宅街かな?

 これまでの坂の街の住宅街が新たに宅地開発された住宅街といった印象だったのだが、こちらは売り物件の住宅があったり、空き地があったりと、一度は住んでみたものの年齢を重ねるに従い、あまりにも急な坂道のために生活するのが困難になったのではと思わせる光景だった。

 また、住宅街を繋ぐ舗装道路のひび割れが目立ったことも歴史を感じさせてくれた。

   

   ※ 住んでいた人がすでに出られた住宅です。(空き家はそれほど目立ちません)

   

   ※ 売物件の空き地です。こうした空き地はけっこう目立ちました。

   

   ※ こちらは売り物件の住宅です。

   

    ※ このような空き地と、アスファルトのひび割れが目に付きました。

   

最奥部には教会とカフェが!

 住宅街の最も奥の高いところには「ローズガーデンクライストチャーチ」という教会が建っていた。実は私は昨年11月初旬にこの教会で開催されたミニライブに参加したことがあった。開催が夜だったこともあり、ナビに導かれて教会に着いたこともあって、今回始めたその位置関係を把握することができた。

   

   ※ 広い敷地を有したローズガーデンクライストチャーチの建物です。

 そのすぐ下には「High Grown Café」と称する宮越屋珈琲が出店していた。三階建てのビルの最上階を店舗にしているようで、眺望は抜群に思えた。せっかくなのでちょっと休もうと考えたのだが、入口へ向かうと開店時間がなんと15時となっていた。完全に夜景を楽しむカフェのようだった。残念ながら入店は叶わなかった。

   

   ※ 宮越屋珈琲「High  Grown Cafe」店のエントランスです。

   

   ※ その建物の反対側(谷側)が写したものです。三階が店舗部分と思われます。

   

   ※ なんと!開店時間は15時からでした。

札幌がこんなに坂の多い街だったということを今回のぶらり散歩で改めて教えられた思いである。


札幌ぶらり散歩 90 旭ヶ丘界隈②

2020-12-12 19:50:46 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 前日レポした「旭ヶ丘町内会」の下方、「市立旭丘高校」の周辺に広がる住宅街を歩いた。藻岩山山麓通に近いこともあり、「旭ヶ丘町内会」と違い、早くから拓けたためか特に特徴のある街とは言い難かった。そんな中、私の目に止まった何件かの光景をレポしたい。

円形の家 えっ?ゲルじゃないよね?

 あまり特徴のないありふれた家が立ち並ぶ通りを歩いていた。すると突然円形の家が目に入った。しかも屋根まで帽子を被ったように円錐形である。外観からはちょうどモンゴルの草原で見られるゲルのような形をした家である。家を設計された方は、おそらくゲルからヒントを得たのではないだろうか?

 ところで円形の家というのは使い勝手はどうなのだろうか?家具などは壁に沿っておくことができないのではないだろうか?一度伺ってみたい気もするのだが…。

   

   ※ ご覧のような円形の家はとても目立ちました。

   

   ※ このお宅の暖房は薪暖房のようですね。

私だけが珍しがっている松?

 もしかしたら珍しがっているのは私だけなのかもしれない。ヒバのような葉を付けた松の並木があった。その松をよく見てみると、高さ1mくらいのところから、全ての木が枝分かれしたように数本の幹となって伸びていたのだ。そんなもの何も珍しくない、と言われそうだが、私には初めて見た木のように思えた。

   

   ※ 遠くからは何の変哲もない並木に見えるのですが…

   

   ※ 近づいてみると、幹が途中から3~5本くらいに分かれています。

コンクリート壁の装飾になっているツタ?

すでに枯れてはいたが、ツタのような蔓性の植物がコンクリート壁を埋めるように列になって生えているところがあった。いわゆるツタとはちょっと違う種のようだった。細い蔓が一列に並ぶように植わっていたのだ。もしかすると、ツタの亜種なのかもしれない。

   

   ※ 私が注目にしたのは、このお宅の右側の壁です。

   

   ※ 写真のように見事にコンクリート壁を覆っていました。

コタン・コㇿ・カムイ

 とある住宅の庭先にシマフクロウの彫刻が一対置いてあった。そこには「コタン・コㇿ・カムイ」という表示があった。調べてみるとコタン・コㇿ・カムイとはアイヌ語で「村を守る神」という意味だそうだ。そのお宅がアイヌ民族に関わるお宅なのか?それとも彫刻家のお宅なのか?住宅の外観からは判断がつかなかった。

   

   ※ 家のエントランスのところに一対のシマフクロウの彫刻が置いてありました。

   

   ※ 近づくと威厳のある姿で一対のシマフクロウの彫刻が鎮座していました。

 と、「札幌ぶらり散歩」の話題としては今一つパンチに欠ける話題だったかもしれない…。

 


札幌ぶらり散歩 89 旭ヶ丘界隈①

2020-12-11 16:50:06 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 今回の旭ヶ丘界隈も前回の円山西町同様に坂の街だった。一帯は丘の中腹に新たに造成された住宅地のようだった。新しく、大きな家が目立ったが、特に特徴的だったのは3階建ての住宅が目立ったのだが、これには理由がありそうだった。

 今回「ぶらり散歩」に選んだ街は、藻岩山の麓にあたる「旭山記念公園」の中腹にある駐車場から下方に広がる住宅地だったが、ここがまた急な斜面に造られた街だった。宅地の状況、建てられている住宅の様子から、明らかに最近になって造成された住宅街のようだった。

坂の街旭ヶ丘

 急坂の住宅街は雪国北海道に相応しいのかなぁ?と他人事ながら心配になるのだが、おそらく現代の技術はそうした不安を一掃しているのかもしれない。(ex.車の4WD化、タイヤの発達、あるいはロードヒーティング等々)

 そうした不安がないからだろうか?一般のサラリーマンには手の出ないような大きな家が目立った。そして、旭ヶ丘は札幌都心からそれほど離れていないこともあって、丘の中腹に建てられた家からは札幌市街の中心部を遠望(夜景など)できるという利点があるようだ。

   

   

   

   

   ※ 旭ヶ丘地区では、道路からでも札幌中心部を遠望することができます。

                              

三階建ての家が多い?

私が散歩した一帯は「旭ヶ丘町内会」と称して、住所的には「界川2丁目、3丁目」のようだ。一帯を歩いていて、丘の上部を歩いていると3階建ての家が多いことに気づいた。中には4軒が続けて3階建ての住宅が並んでいるところもあった。

これは眺望を考えて3階建てにしたのではないかと想像された。札幌の夜景を眺めながらの夕食の団らんなど最高の贅沢のように思える。

        

   ※ このお宅は盛土をした上に三階建ての住宅を建てています。眺望もさぞかし…。

   

   ※ 手前の住宅から4軒並んで3階建ての住宅でした。

   

   ※ こちらのお宅は、ベランダから屋上に気軽に出られるように階段を設置しています。

高級注文住宅?

 一帯を歩いている時、とある空き地に「高級注文住宅用地」という看板が目に入った。前述しているように確かに大きな、立派な家が目立ったが、こうした看板が地域住民のどこかをくすぐる効果のようなものがあるのかもしれない。

   

 明日は同じ「旭ヶ丘界隈」をレポするが、もう少し下方に下った住宅街をレポしたい。


札幌ぶらり散歩 88 円山西町界隈②

2020-12-09 16:47:33 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 やはり円山界隈は経済的に恵まれた方が数多く住んでいるのかなぁ?と思わせられる光景に出会った。一つは薪を暖房源としている家が目立ったことだ。今どき薪は高価な暖房源ではないだろうか?そして、エントランス道路からデザイン化された家も見かけることができた…。

薪暖房の家

 昔ならいざ知らず、現代においては「石油」、「ガス」、「電気」など数ある熱源がある中で「薪」を熱源として採用するには相当の余裕がなければ難しいとされている。

 そこでネット上を調べてみると、ストーブ本体で20~100万円前後、設置費用にやはり100万円前後、そして使用する薪のランニングコストが他の熱源と比較して数倍かかるようだ。これではとても庶民には手が出ない。それなのに丸山西町界隈には住宅の壁際に薪束を積み上げている家が目立った。

 他の熱源に比べて費用が高いうえ、煙突掃除などメンテナンスも大変と聞くが、それでも導入する余裕があるということだろう。

薪が燃える時の炎の揺らめきが癒しの効果を与えるという。さらには木材を燃やすということはカーボンニュートラルの面でも他の燃料とは一線を画するという。

そうしたことに価値を見出す層が丸山西町には多く住まわれているということのようだ。

   

   

   

   

デザイン化されたエントランス道路?

 円山とは反対側の幌見峠方面の中腹に建つ「西円山病院」を目ざしたいた時だった。メイン道路から少し奥まったところに建つ家のエントランスが周りと様子が違うのに気付いた。奥まった家に向かって私道らしきものが伸びていた。その道路がヨーロッパの古い街のように不規則な石が敷き詰められているのだ。それだけではない。同じような石で盛土の部分も覆っているのだ。これは完全にデザイン化された道路であり、盛土だと思われた。にくい演出は、やはり余裕の表れなのだろう。

   

   

庭石はこうでなくちゃ!

 日本家屋においては特別珍しい光景ではないが、過日「山の手界隈」をレポした際に、価値のありそうな庭石が狭い庭に漠然と置かれていたのを目にし、今回のお庭を拝見した時に「庭石はこうすることによって価値が出てくるのでは?」と思った光景に出会ったので、カメラに収めてみた。広い庭の中で木々たちの間におかれた庭石は 効果を発揮しているように私には思えた。もっとも木々たちはすでに冬囲いがされていたが…。

   

                                                柿の木が!

 数年前の「ぶらり散歩」で「札幌で柿の木を見た!」とレポしたことがある。今回、円山の住宅街で目撃することができた!いよいよ温暖化も顕著になってきたということか?

 前回同様、柿の木はたわわに実を付けていたが、今の時期にそのままということは渋柿なのだろう。鳥たちも啄まないという。しかし、これから寒暖を繰り返すことで甘さが増してくるらしい。そうすると野鳥たちの絶好の餌となるようだ。お家の方々はその様子を見て楽しむのだろう。

   

    

 

  以上、二日間にわたって「円山西町界隈」をレポしました。

                                                                                                                                                                                                                                   

 

 

 

 


札幌ぶらり散歩 87 円山西町界隈①

2020-12-08 17:06:30 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 円山西町は坂の街である。藻岩山麓通を挟んで両側に広がっているが、どちらも急坂に住宅街が広がっている。雪が降る冬季など車に運転には相当苦労するのでは?と思うのだが、そんな一見不便な街に高級そうな住宅が目立った。

 ちょっとぶらり散歩にのってきたのかな?特別に目的もなかったが、円山西町界隈を歩いてみようと思い立った。円山西町は円山の麓に広がる街であるが坂の街としても知られている。

 かなりの急角度で上る道を歩いている時、私は7年前に訪れたニュージーランドのダニーデン市にある「ボルドウィン・ストリート」を思い出していた。「ボルドウィン・ストリート」は世界一急な坂道と称されていたが、円山西町の坂もそこに劣らないような急坂だった。

急坂の多い円山西町

 何はともあれ、本日撮ってきた写真をご覧いただこう。必ずしも上手く撮ったとは言い難いが、それなりに急坂であることはお分かりいただけると思う。特に幌見峠に向かう、「西円山病院」を目ざしたときは距離も長かったために、私にとっては完全に登山モードであった。

                  

   

   

ユニークな家が…

 坂が多く、冬季に雪が降ったらさぞ車の運転には苦労するのでは?と思われるのだが、高級そうな住宅が目立った。宅地が平坦ではないため、さぞかし建築費は割高とも思えるのだが…。円山ブランドのせいだろうか??ここでは高級そう、というよりは私から見てユニークに思えた三つの住宅を紹介したい。

 まず、遭遇したのは窓がまったくない家である。コンクリート打ちっぱなしの壁にブラウンのペンキを塗っただけの家である。あるいは死角となっていた裏側に窓を取り付けているのだろうか?太陽光を排して、人口の光で室内を演出しているのかもしれない。

    

                                         

  続いては超豪華そうな家に遭遇した。道沿いにコンクリートの壁が目隠しのように立てられているのだが、その向こうには大きなガラス面をもった広い住宅が広がっていた。一見会社の保養施設か研修施設にも見えるが、ガレージが2台分くらいしかなかったので、おそらく個人用に住宅なのでは、と思われた。

                        

  

 最後は住宅の屋根が球形になっている住宅が目に入った。私設天文台?と思ったのだが、よく見てみると屋根が割れるようにはなっていなかったので、天文望遠鏡などは使用できそうには見えなかった。(私にはそう見えなかっただけで、あるいはパカッと屋根が割れるようになっているのかもしれない)私設天文台でないとすれば、プラネタリウムを投影するための天井なのだろうか?? 私は今日同じような球形の屋根を持った住宅をもう一軒目撃した。

   

  明日もまた円山西町をレポしたい。

                              

 

 

                                                                                                 

 

 

 

 

 


札幌ぶらり散歩 86 山の手界隈

2020-12-07 19:04:02 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 えっ?冬に向かう今ごろ札幌で野菜づくり?銘石らしき高価そうな石がさりげなく転がっていた?そろばん塾は今まだ多くの子どもたちが学んでいるのだろうか?今日もまたいろいろ珍しい光景に出会った!?

 今日もまた西区民センター図書室へ予約した  DVD資料を受け取りに行く際、徒歩で向かった。今日は先日の「二十四軒界隈」と国道124号線を挟んだ反対側の「山の手界隈」を歩いて西区民センターへ向かった。

 「山の手」というイメージが人気を呼ぶのだろうか?瀟洒な住宅がずらーっと立ち並んでいた。取り澄ましたような住宅が並ぶ界隈には珍しい光景はなかなか現れなかった。そんな中でも敢えて、取り上げたのは次のような事柄だった。

えっ?今ごろ野菜づくり!?

 住宅街に小規模のマンションが建っていた(賃貸マンション?)。その一階部分に猫の額ほどの小さな庭があった(畳3枚分くらい?)。

 そこをよく見ると、ビニールトンネルが見えた。ビニールは蒸気で真っ白になって中はよく見えなかった。わずかな隙間から見えたのは何か葉物野菜のようだった。今の時期でも野菜は育つのだろうか?すごいこだわりを感じた光景だった。

 よく見ると庭には夏の期間にはその他の野菜も育てたのではと思われる支柱が何本も立っていた。狭い土地なのにかなり本格的に野菜づくりに取り組んでいる様子が想像された。

   

銘石?が軒下にゴロン、ゴロン?

 私は石の価値も名前もまったく分からない。ただ、明らかに他とは違った色の石だけになんだか高価そうに見えた。その石が庭とも思えないような狭いところにゴロン、ゴロンと置かれていた。意図した置き方のような、そうでないような…。もう少し広いところで何かと組み合わせて置くことで価値が出てくるようにも思えるのだが…。近い将来には広い庭に珍しい石を配置した豪邸を築かれるのだろうか?

   

   

 そう思いながら、近くの住宅を見てみたら、数件並ぶ住宅の前に同じようにやや色の違った石が並べられていた。先の庭の石の方との繋がりがあるのだろうか?はたまた全く無関係なのだろうか??

   

今どきのそろばん塾は?

 新築の現代的な家が立ち並ぶ中に、少しだけ前近代的な住宅が目に入った。壁には「○○珠算教室」と書かれた看板が掲げられていた。窓には何やらたくさんのトロフィーも見える。傍へ寄ってよく見ると、過去に珠算大会に出場して塾生が獲得したトロフィーのようである。優秀な珠算塾らしい。ただ、トロフィーについていたリボンが色褪せていたようなので、子細に見てみると平成10~20代に獲得したもののようだった。近年はどうなのだろうか?

   

   

 あるいは生徒集めに苦戦しているのではないだろうか?というのが私の予想なのだが、実際はどうなのだろう?現代は学習塾が百花繚乱のごとく乱立している。そうした中でそろばん塾は埋没しているのではないか?とも思われるのだが…。子どもたちの成長のために長く我が国に存在してきたそろばん塾である。その伝統的な手法はけっして劣ることはないはずである。ぜひしぶとく生き延びてほしいものである。


札幌ぶらり散歩 85 二十四軒界隈

2020-12-01 16:12:15 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 予約したDVD資料を西区民センター図書室に受け取りに行く際、珍しく徒歩で向かった。意図的に小路を歩いたのだが、そこには北国特有の光景が見られたり、なにやら興味深いお店を発見したりすることができた。

 西区民センター図書室へはいつも車で向かっていたのだが、今日は何の風の吹き回しか?歩いて行ってみようと思い立った。そうすると私の性癖(?)で未知の道を歩いてみたくなる。西区民センターに向かう際、二十四軒地区界隈の小路を歩いた。以前から取り組んでいる「札幌ぶらり散歩」である。そうそう珍しい物件に出会うことも少なくなってきたのだが、この日もちょっとだけレポできる物件に出会うことができた。

北国特有の光景

 よく言われることだが、札幌は年間の積雪量の総量が5mと言う。(最近はそれほどではないようだが…)そのため札幌市民にとって、冬季の雪かきは頭の痛い問題である。同時に寒さ対策も重要である。

 そこで札幌の一戸建て住宅で目立つのが「玄関フード」という風避け、雪避けの施設である。写真の家は玄関先だけでなく、階段まで覆ってしまっている。やり過ぎでは?と外部の者には見えてしまうが、ご本人にとっては真剣に検討された結果なのだと思われる。

   

   

 続いても札幌市内の公園でよく見られる光景である。公園の一部が小高い丘になっているのだ。転勤などで本州から来られた方などから不思議がられるそうだ。何を隠そう、この小高い丘は冬季雪が降り積もると、幼児や小学校低学年の子どもたちにとってはスキー遊びをする格好の場なのだ。札幌っ子は、スキー場デビューする前にこの丘で練習をするのである。もちろんその他にもねらいはあると思うのだが…。

   

何々?「いるとき、いるだけ」って何のお店? 

 やはり二十四軒界隈を歩いている時だった。赤く目立つ看板で“いるとき、いるだけ”という文字が目立った。「何じゃ、そりゃ!」ということになる。気になってしまいお店に近づいた。お店の戦略にまんまと乗っかってしまった。近づくと看板の下に「DRIEFRUT MOMOCARGO」と記されていた。ドライフルーツの専門店のようである。

 なるほど店内には小瓶に入った各種のドライフルーツがきれいに展示されていた。入店すると購入しなければならない。店外から写真を撮るだけで失礼した。            

   

   

   

 


野幌ぶらり散歩

2020-11-17 18:20:32 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 天気も良かったので江別市野幌まで足を伸ばし、野幌駅界隈をぶらりと散歩した。もちろん無目的に野幌を散歩したわけではない。「めだかの学校」の来年度企画「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」の現地下見のための散歩だった。

 私が所属する「めだかの学校」の野外講座「さっぽろの古を訪ねて」のシリーズ第3弾「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」は、当初今年度実施予定で準備を進めていたのだが、今次のコロナ禍のために実施を1年延期した企画だった。

 札幌近隣に現存する屯田兵関連の施設や史跡を5回にわたって訪れ、見学する企画なのだが、野幌地区以外はすでに下見を終えていたのだが、野幌だけは下見へ赴く前に中止が決まってしまったのだった。

 ちなみにその5回とは、①琴似屯田兵村、②篠路屯田兵村、③新琴似屯田兵村、④山鼻屯田兵村、⑤野幌屯田兵村の5つの屯田兵村である。

 それぞれに見どころは多いのだが、本日訪れた「野幌屯田兵村」もなかなか見どころが多い兵村の一つである。

 私が本日下見に訪れたところは次の10の施設や史跡である。

 ◇開村記念碑 野幌兵村

   

 ◇開村五十年碑

   

 ◇野幌兵村練兵場跡

 ◇野幌屯田兵村開村百年記念植樹

        

 ◇野幌公会堂

   

 ◇野幌屯田兵村記念館

 ◇野幌屯田兵屋

   

 ◇野幌屯田兵第二中隊本部

   

 ◇被服庫

 ◇屯田兵の木像32体(天徳寺内)

いやいや実に盛り沢山である。

 他の兵村は2時間の見学時間であるが、野幌だけは4時間を予定している。問題は移動である。10ヵ所の見学場所は割合近距離の中に集在しているのだが、それでも全てを歩くと7キロ程度にはなる。平均年齢が70歳を超える集団の見学としてはたして耐えられる距離か否か検討してみたい。

   

※ 野幌屯田兵屋がある湯川公園のエゾリスはとても人懐こかった。逃げるどころか、私にまとわりついてくるようだった。

 他の兵村では見ることのできない、野幌兵村だけで見ることができる施設として天徳寺内にある屯田兵の木像がある。本日見せていただくことができたが、非常に貴重な資料だと思う。このことについては明日詳しくレポートしたい。その他にも、野幌公会堂、野幌屯田記念館は野幌兵村だけでしか見ることができないものである。実施の際には、江別市資料館のスタッフ、並びに江別市観光ボランティアの方々の案内をお願いすることにしている。実り多い見学とするために、詰めの作業を急ぎたいと思うが、それにしてもコロナ禍が収まってくれなければ再び延期となることも考えられる。なんとか終息に向かってくれないものか…。

 


爽快に空を舞う100枚の連なる凧

2020-07-25 15:53:57 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 以前から一度は見てみたい!と思っていた連凧を揚げるところをようやく目撃することができた。100枚もの凧が連なって羊ヶ丘の大空を悠々と舞うさまはまさに爽快だった。

   

 ※ 扉写真として使用しましたが、これはまだ100枚すべてが揚がった状態ではありません。

 「札幌凧の会」(代表:田中光男さん)では四季の折々に市内各地で連凧を揚げる催しを開催していることをニュースで度々報じられていた。その度に「一度行ってみたい!」と思っていたのだが、なかなか実現できずにいた。

 先日、新聞で今月12日に白老町にオープンしたアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業を記念して、羊ヶ丘展望台で カムイの文様を描いた連凧を揚げる会があると聞いて、24日(金)羊ヶ丘展望台まで出かけた。

   

   ※ 「羊ヶ丘展望台」の定番、クラーク立像と札幌ドームと札幌都心の風景です。

 羊ヶ丘展望台にはそれなりの数の観光客が訪れていた。その展望台の傍の芝生の広場が凧揚げの会場になっていた。

 私が展望台に着いたのは12時近くだったが、広場では手作り凧の講習会に参加した人たちが自ら作った凧を揚げていた。そして、運良く正午からこの日何度目かの「連凧を揚げます」という案内があったが、凧揚げには都合の良い緩やかな風が吹くコンディションだった。

 見ていると同じ形の、同じ図案の凧が引き綱に等間隔に結ばれていて、それを20枚くらい出しただろうか?そしてリーダー(田中さん?)の方が何か合図をしたかな?と思う間もなく凧が軽々と揚がり始めた。あとはどんどんと綱を伸ばしていくと、それにつれて凧が次々と空に放たれた。100枚全てが空に放たれると綱はうねり、まるで竜が悠々と爽快に空を泳いでいるかのようだった。綱の長さは100mにもなるそうだ。

   

   ※ 連凧を収納している箱から取り出し、揚げる準備をしているところです。

   

   ※ 連凧の先を持っていた人がパッと手を離すと、直ぐに凧は揚がり始めました。

   

※ 凧のデザインはアイヌ民族にとっての象徴の一つシマフクロウの目をデザインしたものです。

   

   ※ 連凧揚げを指導する「札幌凧の会」代表の山田光男さんです。

   

   ※ 100枚全ての凧が空を舞う様子です。

凧にはアイヌ文様(シマフクロウの目を象った図案だそうだ)が施され、その下に「カムイの凧」と書かれていた。一方その横では「札幌凧の会」の代表の田中さんが「コロナ撃退」と書かれた幅1m×長さ2mの大凧を揚げていた。

   

   ※ こちらは「コロナ撃退」と書かれた大凧です。 

 私は連凧を揚げるのはもっと困難なのでは?と想像していたが、あまりにもスムーズに 揚がるのを見て、少し拍子抜けの思いをしたくらいだった。ただ、そのためには長年の経験から、凧のサイズとか、形状などに緻密な計算をされたうえでのことなのだろうとは思いながら空を泳ぐ連凧を眺めていた。

 最後に凧を揚げていた「札幌凧の会」の会員の方に、「今日は凧を揚げるには良いコンディションなのですか?」と伺うと、ニッコリと肯定してくれた。

 ところで「羊ヶ丘展望台」は札幌の観光スポットとして定番の一つだと思われるのだが、「札幌でしかできない50のこと」の中にはリストアップされていない。その理由は何なのだろうか?いかにも北海道らしい広々とした光景が広がり、北海道を代表する文化人の一人クラーク博士の立像が有名なのだが…。いろいろと事情があるのだろうと推察されるが、あえてその理由を挙げるとすれば…。周囲に広がる施設に統一感が感じられないところにあるのかな?と思われることだ。特に私が果たして「羊ヶ丘展望台に必要だろうか?」と思われる施設として、「オーストリア館」、「さっぽろ雪まつり資料館」、「石原裕次郎記念碑」、「羊ヶ丘ほっと足湯」などを挙げたい。

   

   ※ 観光客の誰もが、このようにクラーク博士のポーズをとって記念写真に収まります。

 「オーストリア館」は札幌を訪れた観光客には、オーストリアと札幌との関係などほとんど無関心であり、違和感しか残らないのではないだろうか?

   

   ※ 眼前に羊たちが草をはむ牧歌的な風景が羊ヶ丘展望台のウリではと思うのですが…。

 「さっぽろ雪まつり資料館」もその存在理由が希薄であり、内容もあまりにもチープである。私に言わせれば設置場所としては大通公園内にある「札幌資料館」が相応しいのではないかと思う。また、展示物もこれまでの雪まつりのポスターと雪像の模型が陳列されているだけだった。青森の「ねぶた資料館(名称は定かでない)」では実物のねぶたが展示されていてその迫力に圧倒されたものである。せめて本物の雪を使って大雪像の何分の一かのスケールで保存展示する方法などないものだろうか?

   

   ※ この風景からは都会の中にいるとは全く感じません。

 「石原裕次郎記念碑」も「羊ヶ丘展望台」に存在する理由は見当たらない。「恋の町札幌」のヒットで札幌観光に貢献したというのであれば、札幌時計台の庭あたりに建立されるのが適当ではないだろうか?

   

   ※ こちらもいかにも北海道の広大な風景を連想させます。

 「羊ヶ丘ほっと足湯」にいたってはまったくその理由を見つけることが難しい。もっとも今は休止していたが…。

 また、チャペル(教会)が2棟も建っているのも解せなかった。1棟で十分ではないだろうか?                                        

 というように統一感がまるで感じられないのが残念である。できれば、大都市札幌の中心からそれほど離れていない「羊ヶ丘」で北海道らしい広大な光景を感じてもらうことだけに特化した観光スポットと出来ないものだろうか?

 と勝手なことを綴ってきたが、そうしたことが「札幌でしかできない50のこと」の中にリストアップされなかった理由の一つではないだろうか?という思いが拭えない私である。


札幌ぶらり散歩 84 円山界隈

2020-03-09 17:20:25 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 ○○を捨て、街に出よう!と勇んで戸外に飛び出したが…。そうそう目新しい物件に出合うはずがなかった。久しぶり(およそ1年ぶり)に「札幌ぶらり散歩」と銘打ってはみたものの、乏しい内容にトホホホッである。

 今日は朝から陽気な一日で、戸外が私を待っているかのようだった。その陽気に誘われて、戸外を歩き回ってみようと思い立った。とは言っても予め計画を立てていたわけではなかったので、自宅周辺を巡ることになってしまった。

 自宅から円山の方へ向かって住宅街の比較的狭い道路を歩いた。陽気が積もった雪を融かし、春の様相を呈していた。道路は日当たりの良いところはアスファルトが顔を出していたが、日陰のところはまだまだ雪が地面を覆っていた。

   

   ※ 北1条通りの南側は高いビルに遮られて日陰になるため、未だ雪道です。

 とあるマンション前に差し掛かった。するとマンションの管理人と思しき人が何やら雪かきをしているようなのだが、どうもおかしい?見ているとまったく必要と思われないところの雪を一生懸命に取り除いて細い通路のようなものを作っていた。私にはただの雪遊びにしか見えなかったが、はたして何か目的があったのだろうか??

   

   ※ 左側にはしったかり歩道が除雪されているんですよ。これはいったい何??

 住宅街のそこここで雪割をしている人たちが目立った。その人たちの表情はどことなく春到来の気配を楽しんでいるように見えた。私にも覚えがある。春の陽光を感ずる季節になると、一日でも早くアスファルトの道路が顔を出してくれるようにと、どこかに心楽しさを感じながら雪割に興じたものだった。

 雪割をしている人以外に特に目新しいことには出合わなかった。それもそのはず、今日私が歩いたところは夏に何度も歩いたところで、「札幌ぶらり散歩」でもすでに取り上げたところだと記憶している。

   

   ※ 両側をビルに囲まれて、ちょっと古風な民家が建っていました。

 そんな私が北6条西20丁目付近を通りかけた時だった。道路向かいに背の高いビルに囲まれた一軒の民家が目に入った。ちょっと古風な感じの民家だったが、よ~く目を凝らしてみると「Coffee」という文字が読めた。どうやら民家を改装したカフェのようだ。「そうか、ちょっと疲れたし、コーヒーを楽しんで『札幌Cafe紀行』でもレポしようか」と、そのカフェへ向かった。そのカフェは「サッポロ珈琲館」という札幌市内でチェーン展開をしているカフェだった。ところが!入口まで行くと掲示がされていて「月曜日は休業」となっているではないか!意図した計画は一巻の終わり!

   

   ※ 建物の正面には赤い文字でcoffeeと描かれています。

 今年の春は、未だかつてない憂鬱な春となっているが、自然は確かな足音と共にいつもの春を運んできてくれているようだ。憂鬱な春が、陽気な春に一日も早く転換することを祈りたい。