AKira Manabe ブンブン日記

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小さな人生論

2012-03-17 00:36:11 | Weblog
今日は物語をひとつ紹介します。読んでみてください。


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その先生が五年生の担当になった時、服装が不潔でだらしない少年がいた。

先生は中間記録に少年の悪い所ばかりを記入した。

ある時、その少年の一年生からの記録に目が止まった。

「朗らかで、友達が好きで親切、勉強も良くでき将来が楽しみ」と書かれていた。

二年生になると「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。

三年生では「母親の病気が悪くなり、疲れて教室で居眠りする。

その後母親が死亡し、希望を失い、悲しんでいる」
とあり、四年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症になり、子供に暴力をふるう」

先生の胸は激しく痛んだ。

駄目だと決めつけていた少年が、深い悲しみを抱いて生き抜いている生身の人間であることに目が開かれたのです。


放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強をしなさい、わからないところがあれば教えてあげるから」少年は、はじめて笑顔をみせた。


その後、少年は熱心に予習復習を続けた。


クリスマスの午後、少年は小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。

それは亡くなったお母さんが使っていた香水の瓶であった。


夕暮れ、少年の家を訪ねると、少年は飛んできて先生の胸に顔をうずめ「お母さんの匂いだ、今日は素敵なクリスマスだ」と。


卒業の時、少年から一枚のカードが届いた。
「僕はよく五年生の時の担任の先生を思い出します。駄目になっていた僕を救ってくれた先生を神様のように感じます。

大人になり、医者になった僕にとって、最高の先生は五年生の時の先生です」そして、一年後、彼から結婚式の招待状が届いた。

「母の席に座ってください」と。一行書き添えられていた。
(小さな人生論 致知出版)

これは致知出版から出ている「小さな人生論」に紹介されていた一文です。

人の一生には様々な出会いがあります。
その出会いが一生を左右することもあります。

まして経営者は人との縁を大切にしないと成功しません。

どんな企業でも、商品サービスを買ってくれるお客さまがいないと存続できません。

テレビや広告チラシによる宣伝も大切ですが、「お客さまもお金も、人を通じて集まってくる」と言われます。

出会った人との縁を大切にする、目の前のお客さまに、満足や感動を与えられているか、経営者として片時も忘れてはならない事です。


皆さんはこの物語を読んでみて何を感じましたか?

自分の人生に生かすことはありますか?