海老坂武著『フランツ・ファノン』(みすず書房、2006)を読了。
カリブ海にあるフランスの海外県マルティニック諸島生まれの精神科医で思想家のファノンが、フランスから独立を求めるアルジェリアに身を投じる経緯や理由がもう少し思想的に掘り下げて欲しいとの思いを抱きつつ読み終えた。
この本は、少し前に見たフランス映画「いのちの戦場」を見て、アルジェリアといえば、ファノンをもういちどおさらいしておこうと思い立って読み始めたのである。
ファノンを研究している人は多いが、思想として受肉した人のひとりに、沖縄の高良勉をあげなければならないだろう。彼こそがファノンの言う「民族意識」を、止揚して「琉球民族意識」を提唱した経緯があるのである。
カリブ海にあるフランスの海外県マルティニック諸島生まれの精神科医で思想家のファノンが、フランスから独立を求めるアルジェリアに身を投じる経緯や理由がもう少し思想的に掘り下げて欲しいとの思いを抱きつつ読み終えた。
この本は、少し前に見たフランス映画「いのちの戦場」を見て、アルジェリアといえば、ファノンをもういちどおさらいしておこうと思い立って読み始めたのである。
ファノンを研究している人は多いが、思想として受肉した人のひとりに、沖縄の高良勉をあげなければならないだろう。彼こそがファノンの言う「民族意識」を、止揚して「琉球民族意識」を提唱した経緯があるのである。