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神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

「Mélange」例会(175回目/2022.7.31)+第25回ロルカ詩祭(22.8.20)+姫路文学学校スタート(22.7.26)

2022年07月15日 08時30分30秒 | めらんじゅ

神戸からのメールニュースです。

7月、猛暑がつづきます。

安倍晋三元首相が銃殺されました。

要人が狙撃されたことについて思い出すのは、明石市出身でアナキスト俳人である和田久太郎(1893-1928)です。関東大震災のどさくさにまぎれて大杉栄と伊藤野枝ら3人が、甘粕正彦憲兵大尉によって虐殺された(1923年9月16日)ことにたいする復讐のため、震災一年後の1924年9月1日、服役中の甘粕ではなく、陸軍大将福田雅太郎(事件当時は戒厳司令官)を背中にむけて至近距離から狙撃するが空砲に終わり失敗。逮捕され無期懲役に。収監中の秋田刑務所で自裁します。一方の甘粕は1926年に「仮釈放」され、夫婦そろって官費でフランス留学に向かい、のちに満州国(現中国東北部)にかかわっていくのです。

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◆1.―第175回「Mélange」例会〈7月31日(日)〉→第一部読書会の話者は詩人の月村香さん

◆2.―「Mélange」例会のスケジュール/「月刊Mélange」の誌名を「月刊MAROAD」に変更しています

◆3.―姫路に新しい文学共同体〈姫路文学学校〉が誕生します〈7月25日(月)に第一回会合〉

◆4.―第25回ロルカ詩祭は〈8月20日(土)〉に開催します 

◆5.―文学短報=A/――兵庫県立美術館の特別展「兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代」(再掲) B/――元 正章牧師のはがき通信「益田っこ」99号)C/――琉球弧在住の詩人・高良勉氏のMAIL転送

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◆1.―第175回「Mélange」例会〈7月31日(日)〉

175回目の「Mélange」例会は、7月31日(日)にカルメンで開催します。 第一部読書会(pm1:00~3:00)の語り手は、月村香氏(詩人)です。テーマは「アンドレ・ブルトン『溶ける魚』を読む」。参考文献は、①『シュルレアリスム宣言』『溶ける魚』巖谷國士 著 岩波文庫 ②『シュルレアリスムとは何か』巖谷國士著 ちくま学芸文庫 ③『ダダ・シュルレアリスムの時代』塚原史著 ちくま学芸文庫  

――――月村香氏からのメッセージ――――――――――

☆ それが、あまり美しく、謎であるとき何を現しているのだろうと問う。しかし理解できないとき、わたしはどうすればいいのか。その時は、おそらく、「それ」は、美しくも謎でもない。当たり前に、「それ」を視界から外せば、楽になれる。しかし、もっと「それ」を明らかにしたいと思うとき、その狂おしい限界のむこうに、シュルレアリスムが現れる。 今回は、フランスのアンドレ・ブルトンの小品集、ガリマール社のジャンルとしては、poesie.(詩)に分類されている、『溶ける魚』を読んでゆこうと思います。 今回のわたしのレジュメにはゲーム(実践)もありますし、テーマに沿った下手な絵も沢山、しかし、内容は濃い、乞うご期待、月。 ――――――――――――――

☆ 第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)、第三部「懇親会」の構成です。 会場は三密を避けるための対策を講じています。身体の調子が悪い方は、出席をご遠慮ください。 第三部は、懇親会です。詩人中心の会です。みなさん、自在に語って楽しんでおられます。今回も大いに語りましょう。 この会は誰でも参加できます。第一部「読書会」のみの参加もOKです。

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★ △第二部(pm3:00~6:00の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。 今回も意欲的な作品をお寄せください。 〈合評会詩稿〉作品の締め切りは7月21日(木)です。意欲的な詩稿・句稿をお待ちしています。  

合評会への詩稿は「月刊MAROAD175号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。

△「月刊MAROAD」2022年の連載記事について。

①タイトル=連載小説「海猫堂店仕舞記」(2022年も好評につき続行掲載) 作者=千田草介さん 

②評論・エッセイ「想像力の彼方へ」(2022年も連載続行)大西隆志さんが詩・状況を縦横に語っています。

③2022年1月号から、あらたな美術関係の連載が始まっています。担当は美術家の原田哲郎さん。タイトルは「珈琲タイムレッスン(大人の絵画教室)」

④173号からピアニストで詩人の原田ひでよさんが新しくエッセィの連載をスタートしました。

△この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています。

■会場:スペイン料理「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩1分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです(2021年11月に創業65年を迎えました)。毎週土曜日にフラメンコライブを開催しています。 

――――――――――◇ ◆

2.―「Mélange」例会のスケジュール

「月刊Mélange」の誌名を「月刊MAROAD」に変更しています 2005年の創刊以降、「月刊Mélange」の誌名で親しんできましたが、通巻170号(2022年2月27日発行)から「月刊MAROAD」に変更いたしました。これは、創刊から17年が経過して、参加構成メンバーが大幅に入れ替ったことから、現在の誌友・詩友たちとの連帯を確認し、今後の表現活動の切磋琢磨を願うために変更するものです。(ちなみにMAROADとは、一見外国語のようですが、日本語の「稀人」または「客人」を語源としています。来訪神という意味です。折口信夫民俗学における中心概念のひとつです)。ちなみに例会の呼称は当面、「Mélangeの会」を継承いたします。

「月刊MAROAD」170号~174号の誌面は以下のサイトで見ることができます。いずれも16ページで構成されています。 https://melange-kobe.up.seesaa.net/image/MAROAD170.pdf

https://melange-kobe.up.seesaa.net/image/MAROAD171-eb379.pdf

https://melange-kobe.up.seesaa.net/image/MAROAD172.pdf

https://melange-kobe.up.seesaa.net/image/MAROAD173E29885.pdf

「月刊MAROAD」174号(最新号)は以下のサイトで

https://melange-kobe.up.seesaa.net/image/MAROAD174.pdf

「Mélange」月例会の日程です。

(講演者の敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時。第一部「読書会」第二部「合評会」第三部「懇親会」の構成) 予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報最新版をご覧になって確認してください。 コロナ事態などで、急に変更する場合があります。ご注意ください。

2022年の例会日程と「読書会」の講師とその内容です。(敬称略)。

◇8月20日(土)第25回ロルカ詩祭(8月の「Mélange」例会は休会=伴奏者は、ギタリストの田村太一さん(演奏者が変更されています)下記に詳報。

☆9月25日(日)176th 講演者/Dr. Paul Allan Moss/テーマ「アメリカから赤穂へ―文化・言葉・獣医をめぐって」(仮題)

☆10月30日(日)177th 講演者/木澤豊/好評の「宮沢賢治を語るシリーズ」木澤さんからのメッセージです。「ご無沙汰しました。明日(6月18日)から入院し、手術になります。期間は2週間、あとリハビリになります。順調なら、このあたりで、賢治レポートにとりかかります。てーまは、「アメニモマケズ」と「虔十公園林」を語ってみたいと思っています。」よろしくお願いいたします。みなさんに、お会いしたいな。途中、様子、連絡いたします。」

☆11月27日(日)178th 原田哲郎(美術家)/「現代美術考(仮題)」

☆12月/休会します。

◆3.―姫路に新しい文学共同体〈姫路文学学校〉が誕生します〈7月25日(月)に第一回会合〉 

詩人の大西隆志氏があらたに〈姫路文学学校〉を立ち上げるための準備室をスタートさせました。その第一回会合が、7月25日(月)に姫路市内の「ブックカフェギャラリー・クワイエット・ホリデー」で開かれます。〈姫路文学学校〉は隔月開催。「講義」と「創作合評」の二部制で、第一回目の「講義」担当者は、私・大橋愛由等。テーマは「津村喬という選択―身体・食・気功・焼酎・ノンセクトラディカル」。

以下、大西氏の「お知らせ」を貼り付けます。

--------お知らせ------------姫路文学学校準備室スタート-------大西隆志-----------------------------◆

文学の響きが時代錯誤的になっている今の時代に、ささやかで小さな試みを始めます。 かつて神戸には「市民の学校」があり、今も大阪には全国的な規模の「大阪文学学校」が存続しています。個人的に二つの文学を基調にした学校に縁をもたせてもらいました。五十年前のそんな経験がいまだに創作の面白さのワクワク感を保っているのです。 まずスタートを切ります。二カ月に一回程の開講ですが、ゆっくりと小規模でやります。講義と創作合評の二部に分かれています。講義のほうは文学、文学につながる哲学思想、社会科学などの文化を中心にして、幅広いジャンルを取り扱います。創作合評は、自作の詩歌(詩、俳句、短歌、川柳)、小説、エッセイなどを相互に語り合います。われわれの文学学校は、姫路というトポスに立脚しつつも、同時に地域性を超えた創造力あふれる文学や表現を発信するメディアであることを目指したいと思います。 スタートは、詩人、俳人、編集者でもある大橋愛由等氏による講義です。

第一回目 日時・7月25日(月曜日)13時30分~17時

会場・ブックカフェギャラリー・クワイエット・ホリデー(Quiet Holiday)2階 姫路市本町68番地

連絡先・090-3714-9387(書肆風羅堂・大西)

◎参加には、自作の詩歌又は小説、エッセイを持参。10部程コピーして下さい。持参できなくても合評会には参加し発言して下さい。 一部の講師には500円のカンパ、ワンドリンク発注必要です。長時間でもあり菓子等の持込は可能。 自作の作品は当日に配布するので、詩は1~2篇。俳句・短歌・川柳は10句、10首程度。 小説、エッセイは1200字(原稿用紙3枚)程度。

1部講座は13:30より質疑応答含め1時間30分程度。休憩を挟んで17:00まで創作合評。 楽しくワイワイとやります。

大橋愛由等氏の講義内容は下記のようになります。

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テーマ=「津村喬という選択―身体・食・気功・焼酎・ノンセクトラディカル」

津村喬(1948-2020)について語ろうと思う。評論家、気功師、社会運動家…とさまざまな顔をもつ彼をひとことで紹介するのはよそう。その多様な活動領域そのものが津村喬のありようであり、戦略であるからだ。彼がわれわれ、そしてわたしに示したのは、マジュリティーな情況に拘泥し、かつなびくことの安住さに対して、津村は〈もうひとつの選択=オルタネイティヴな選択〉を示し続けたことである。「あなたの常識、わたしの驚き」は彼が口火を切る時の常套句のひとつであり、その言葉は全共闘運動に連動したノンセクトラディカルという選択、バブル期における生活(特に食)の現場からの異議申し立て、気功という緩やかな身体作業にこめられた効率主義との対峙、「焼酎ブームから焼酎を守れ」をスローガンとした焼酎を介しての〝周縁へのまなざし〟などへ、リゾーム的につむがれていく。この多様なかかわりそのものが、セクト、立場の差異を超えた緩やかな連帯をつなぎあわせるひとびとの共闘/共生を重要視する21世紀型運動体そのもの(アナキズム的なといった表現でもいいのかもしれない)を具現しているのだ。

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主催・姫路文学学校準備室、書肆風羅堂 連絡・姫路市西今宿3-1-9-702(書肆風羅堂)

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◆4.―第25回ロルカ詩祭は〈8月20日(土)〉に開催します  

今回で25回目となります。スペインの国民的詩人であるフェデリコ・ガルシア・ロルカが、1936年8月19日に、ファシストによって銃殺されたその日の近くの土曜日に行う詩の朗読会です。ロルカ生誕百年にあたる1998年からはじめました。卓越した詩の朗読者が集合する関西でも珍しい詩の朗読会です。毎回この朗読会には、器楽演奏者による伴奏がつきます。今回はギタリストの田村太一さんです(演奏者が変更しています)。音楽ジャンルをこえて活躍されているソロギタリストです。YOUTUBEでいくつか演奏の動画を見ることができます。

詩祭は、第一部「ロルカ詩の朗読」(5:30pm~)。第二部「ロルカ的世界に身を委ねた自作詩の朗読」(6:30pm~)となります。 現在、朗読者を最終調整中です。

☆〈 詩祭スケジュール 〉 出演者は、午後1時に会場のスペイン料理カルメンに集合。「8月19日詩集」を作成。 午後2時から、今回の伴奏者の田村太一氏とリハーサル開始。

8月20日(土)午後5時 開場  開会あいさつ

[ 1部 ]PM5:30~PM6:00 ロルカ詩の朗読

(今回は、ロルカ詩の朗読に加えて、ロルカの同時代人のスペインの詩人であるマチャードとアルベルティのロルカ追悼詩と、アイルランドから国際旅団の義勇兵として共和派側に参戦して戦死したチャーリー・ドネリーの詩を朗読予定です。チャーリーはなくなる直前、叛乱軍側の銃撃をさけつつ 〈Even the olives are bleeding オリーブさえ血を流している〉、と語り、その言葉が英語圏でスペイン内戦を象徴する言葉のひとつとなったのです。)  

〈1部と2部の間に〉ギターソロ演奏

[ 2部 ]PM6:15~PM8:00 詩人たちのロルカ的世界にゆだねた自作詩朗読  

閉会あいさつ

 

―――第25回ロルカ詩祭の案内文-----------

大橋愛由等

それは〈詩人たちの戦争〉だったのかもしれない。スペイン内戦(1936-1939)は、共和派側と叛乱軍側におおくの犠牲者がでた。われらのフェデリコ・ガルシア・ロルカは1936年8月19日に故郷グラナダでフランコ叛乱軍によって銃殺されている。このフェデリコの死は、同時代のスペインの詩人たちにとって衝撃が大きく、マチャード、アルベルティは追悼詩を書いている。内戦が終結したのち、二人は共和派側であったために、ピレネーを超えてフランスに逃げる。しかしマチャードは心労のために客地で死去。アルベルティはなんとかパリに逃れたのちアルゼンチンやローマで亡命生活を余儀なくされた。この戦争で忘れてはならないのは国際旅団という名の多国籍義勇兵が多く参加したことである。アイルランドの詩人チャーリー・ドネリーも参戦。「Even the olives are bleeding(オリーブさえ血を流している)」という言葉を残して戦死している。この内戦が導火線となって第二次世界大戦が勃発していることを忘れてはならない。ちょうどこの構図がそっくりそのまま今のロシアによる〈ウクライナ侵攻〉→〈第三次世界大戦〉にも連関しそうで、怖い。

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以上、よろしくお願いいたします。

(今年は第一部ロルカ詩の朗読で、上記の、マチャード、アルベルティ、チャーリー・ドネリーの詩を朗読予定です。)

◆3.―文学短報

A/――兵庫県立美術館の特別展「兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代」(再掲) 8月21日(日)まで兵庫県立美術館で「県立美術館開館20周年 関西の80年代」という美術展が開催されています。この展覧会は、先に紹介した「ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」が、1970年代の美術界の顕著な動向の紹介なら、今回の展示は1980年代の関西を中心とした美術動向を紹介するものです。1970年代はコンセプチュアルアートなど、どちらかというとモノトーンな作品が多かったのですが、1980年代に入ると、その反作用なのか色鮮やかさと爆発するような大胆な形状のオブジェが並ぶ作品が多くなっていきます。こうした80年代の美術動向をリアルタイムで展示・紹介していたのが、兵庫県立近代美術館(県立美術館の前身)が企画・開催していた「ART N0W展」です。実はわたしはこの展覧会をほぼ毎年見学。はじけるような作品群をみて、80年代を生きていることをわたしなりに実感していました。ジャズでいえばフュージョンが主流になっていく時代とほぼかさなります。

B/――元 正章牧師のはがき通信「益田っこ」99号   島根県益田市の益田教会で牧師をしている元(はじめ)正章氏が発信しているハガキ通信を転載しています。元氏の出自は神戸市(県立長田高校卒業)ですが、両親はともに奄美群島出身です。

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□ ■「益田っこ」(99)「ちひさなものがたりの幾きれかが・・・」                                           2022年7月

「益田っこ」も次回で100号を迎えます。5年余り、地道に続けていれば、そうなったというまでのことです。いったい誰に向けて、なぜ書こうとしたのか、所詮は自己満足にすぎないと言われればその通りなのかもしれませんが、「これらのなかには、あなたのためになるところもあるでせうし、ただそれっきりのところもあるでせうが、わたしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだが、わけのわからないところもあるでせうが、そんなところは、わたしにもまた、わけがわからないのです。」(『注文の多い料理店(序)』宮沢賢治)と、答えるほかありません。  何を言いたいのか、曖昧模糊としているでしょうが、「どうしてもこんなことがあるやうでしかたないといふことを」書きたかった。それでどうであったのか、「足元を深く掘れ、さらば泉を見いださん」と願えども、「蟷螂の斧」であれば、「負け犬の遠吠え」であったかもしれません。   日常の風景は、私がいようがいまいが、ちっとも変わっていません。たそがれ時の散歩、いつも歩きなれた道を通っている、そうして今日も一日が暮れていきます。学生時代に観たフランス映画、ブレッソン監督の「バルタザールどこへ行く」が、ふと脈絡もなく蘇ってきます。主人公のロバ(バルタザール)は何一つとして言葉を発しません。ただ哀しくも辛い現実の証しとして、その場に居合わせています。そして最後には、官憲の手によって銃殺されます。それがイエス・キリストの十字架とも重なります。主題曲として流れていたシューベルトのピアノソナタ20番が切なく響いています。「なぜ、わたしをお見捨てになったのですか」。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《島根からの一本の矢》

ウクライナ情勢を共に考えよう   益田市民に告ぐ、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まって、はや4ヶ月以上が経ちました。そのニュース報道に触れるたびに、侵略戦争というものが、いかに暴虐非道な戦争犯罪であるかを目のあたりにしていながら、これといって何もできない無力さを思い知らされます。それも、今や共に武器対武器の消耗戦となり、ますます戦況は泥沼化する一方で、平和への道のりは遠のくばかりです。ミサイルの撃ち合いで、街が破壊され、多くの人の命が奪われ、そうして戦争に勝利したところで、せいぜい武器製造会社を儲けさせるだけであって、それが一体何の益となるのでしょうか。今この戦争にあって大事なものは、無数の砲撃ではなく、「一本の矢と歌」ではないでしょうか。 ロングフェローの詩「矢と歌」でもって、平和の尊さと有難さを訴え、私たちの行くべき道を示したいと願います。皆様方の参加をお待ちしています。

日時   7月29日(金)午後3時半より5時ごろまで

場所   市民学習センター 103号室 司会進行 元 正章(益田教会牧師)幸町4-54 ℡ 0856-22-5250

テーマ  ウクライナ情勢を共に考えよう

主催   平和をすすめる市民の会  (会長 安部利一)

事務局  益田市東町33-44  空 睦弘   ℡ 0856-23-3126

<会の進め方> 最初に、司会進行者がこの会を開催する趣旨を述べます。その後、参加者の皆さま一人ひとりが発題者となって、ウクライナ情勢について語っていただきます。今までも、多くの識者によって語られてきましたが、だからといって、平和的解決への道のりが備えられたわけではありません。その限り、この会にあっても、大空に向かって一本の矢を放ったに過ぎず、一つの歌をうたったに過ぎないでしょう。 それでも、この島根の地から、全世界の人々に向かって平和への矢を放ちたいと願います。ウクライナにまことの平和を!!  

矢と歌                

ロングフェロー

わたしは 

大空に向かって 

一本の矢を放った

それは地に落ちたが 

どこに落ちたのか 

わたしは知らなかった なぜなら 

あまりにも速くとんだので 視力が追いつくことが 

できなかったからだ わたしは 

大空に向かって 

一つの歌をうたった それは 

地の果てに消えていったが 

どこに消えたのか 

わたしは知らなかった なぜなら 

歌声を追いかけるほど 

強く鋭い視力を 

だれが持っているだろう?  

ずっとずっと 

のちになって 

一本のかしの木に まだ折れもしないで 

あの矢が つきささっているのを 

わたしは見つけた そして 

あの歌が はじめから終わりまで 

そのまま 一人の友の心のなかで 

うたいつづけられているのを 

わたしは知った。

698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章

C/――琉球弧在住の詩人・高良勉氏の「うんちけー」転送 

沖縄に住む詩人・高良勉さんが沖縄の最新情報を伝えてくれています。 参議院選挙の沖縄選挙区で、伊波洋一氏が当選。よかったですね。兵庫県は維新、自民、公明が3議席独占。こんな県に住みたくない。

―――――――――転送----------------------------

★ ハイサイ、ドゥシ(同志)・友人ぬぐすーよー、 クタンデー(お疲れは)、のーみソーチャガやー(直りましたかネ)? ベン@沖縄のタカラ・案内カンナイ親方でーびる。 嬉しい、嬉しい、イハ洋一選対本部、オール沖縄からの「歴史的勝利報告」 が届きました。皆さんと、勝利の喜びを共有し、 お互いの、奮闘、努力、支持、支援に、心から感謝し、 御礼の気持ちを「転送・拡散」いたします。 この喜びを味わい、噛みしめ、さらに帯を引き締めて、 「9月の県知事選」に、今日から準備していきましょう! マタン(またも)、まかさヤーさい(勝ちましょうね)!! ヒャーユイ! 2022/07/12  ベン 拝

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以上です。


〈「神戸詩人」事件から80+1年〉姫路シンポジウム

2021年10月20日 17時53分59秒 | めらんじゅ


〈『神戸詩人』事件〉から80+1年 姫路シンポジウム〉 

①テーマ/自由ってなに? 表現する若ものたち――〈神戸詩人事件〉から80+1年・姫路シンポジウム
②主宰者/エクリの会
③開催場所/姫路文学館講堂( 〒670-0021姫路市山野井町84)
④開催日時/2021年11月7日(日)午後1時30分~4時00分

〈スケジュール〉
①ピアノ演奏/西尾知子 サティ〝ジムノペティ―〟から1番〝グノシエンヌ〟から1、2、3、4番) 
②基調報告/田口麻奈(明治大学准教授、戦後詩研究家) 
③シンポジウム
☆「自由ってなに? 表現する若ものたち――〈神戸詩人事件〉から81年・姫路シンポジウム」
〈企画趣旨〉1940年(昭和15年)、『神戸詩人』というモダニズム系の詩誌に投稿していた詩人を含む14人が、治安維持法違反の疑いをかけられ逮捕・収監されました。こうした文学者への弾圧は、川柳(獄死した鶴彬)、俳句(「京大俳句」グループ)、短歌(渡辺順三はじめ「短歌評論」グループ事件)をつぎづきと検挙・弾圧していった戦時体制の流れによるものです(朝鮮語で詩作をした尹東柱も逮捕され獄死している)。
〈神戸詩人事件〉から70年経過した2010年11月20日に神戸文学館(神戸市灘区)においてシンポジウムを私・大橋愛由等が企画・実施しました。この「神戸詩人事件」に関わった詩人たちの多くは播磨地域出身者であるため、実際は「姫路(播磨)詩人事件」と呼称した方がいいのかもしれません。そこで事件発生から81年を経過した今、事件で逮捕された姫路(播磨)の関係者(旧制姫路高等学校の「姫高ヒューマニスト同盟」に参加していた若ものたち)に焦点をあわせ、姫路(播磨)の青年たちの動向を中心に、〈神戸詩人事件〉をもういちど検証したいと思っています。

☆テーマ 
自由ってなに?  表現する若ものたち
        ――〈神戸詩人事件〉から80+1年・姫路シンポジウム

☆出席者(敬称略)
①ピアノ演奏/西尾知子 (サティ ジムノペディ、グノシェンヌより)
②基調報告/田口麻奈(明治大学准教授、戦後詩研究家)
③シンポジウム パネラー
  ①田口麻奈(明治大学准教授、戦後詩研究家)
  ②京谷裕彰(詩人・シュールレアリズム研究家、姫路市出身)            
  ③大西隆志(詩人・姫路市在住)
  ④原田哲郎(美術家・姫路市在住)
 司会進行 大橋愛由等(詩人・図書出版まろうど社代表)
  
★イベントに付帯する事業計画案/
        ①シンポジウム当日に配布する冊子作成
        ②〈『神戸詩人』事件〉に関する著作を執筆依頼。上梓する。
        ③ネット(Wikipedia)に〈『神戸詩人』事件〉の項目をアップする。
        ④マスコミへの情宣活動。
        ⑤〈『神戸詩人』事件〉に関する年譜、関係書籍のアーカイブ化。

「Mélange」例会のお知らせほか

2019年10月18日 13時46分59秒 | めらんじゅ
2019年10月の神戸からのメールニュースです。
「Mélange」例会は27日(日)開催です。「カフエ・エクリ」例会は11月にあります。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第147回「Mélange」例会〈10月27日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--オルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」(11月4日〈月・祝〉)
◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月11日(月)〉
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」B/――句会をします C/――第22回吟遊同人総会・懇親会  B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――俳誌「奔」4号について D/――元正章牧師について 
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◆1.--第147回「Mélange」例会〈10月27日(日)〉読書会と合評会


147回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
10月の例会「読書会」は、哲学者で詩人の神尾和寿さんが担当します。テーマは、「詩人とは誰のことかーハイデッガー「四方界」(Geviert)再考ー」。以下に神尾さんから送られてきた案内文を掲載しておきます。刺激的な内容です。ひさしぶりの神尾さんの語りです。期待しています。

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神尾和寿
                              
後期ハイデッガーでは、有(Sein)の真性に護られて有るもの(Seiendes)が真に有る、といった事態が、「四方界」(Geviert)として描き出されます。今回の講話では、「四方界」を構成する四者の内の一つである「死すべき者たち」(die Sterblichen)を追究することで、本来的な詩人の姿に迫っていきたいと思います。主たるテクストは、1950年の講演「もの」(Das Ding)と1951年の講演「…《詩人らしく人間は住まう》…」(…《dichterisch wohnet der Mensch》…)です。
――――――――――――――――――――――――★

△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは10月24日(木)です。 みなさんの意欲的な詩稿をお待ちしています。 
合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ147号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年。神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年~2020年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時〜)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。  

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン)
◇12月=休会
*2020年前半における例会の内容ならびに読書会の内容については現在調整中です(敬称略)。
☆2020年1月26日(日)149th
☆2月16日(日)150th 講演者/大西隆志
☆3月29日(日)151th
☆4月26日(日)152th
☆5月31日(日)153th
☆6月28日(日)154th
〈「Melange」例会ならびに、「月刊めらんじゅ」は2020年2月で150回目を迎えます。記念号といたします。誌友のみなさんには、「150字詩」を書いていただくようお願いする予定です。100号記念号には誌友のみなさんの「100字詩」を掲載しています。もうあれから5年たつのですね。鬼籍となった誌友も何人かいらっしゃいます〉

◆2.―書肆風羅堂/まろうど社EVENT・inスペイン料理店カルメンオルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」(11月4日〈月・祝〉)
初めての試みです。詩人でフォーク歌手の大西隆志氏(書肆風羅堂)の第1回プロデュースライブです。私・大橋(図書出版まろうど社)も共同主催者です。会場はスペイン料理カルメンです。カルメンにとっても異色のライブとなります。今回のライブはまさに「民の音楽フェスタ」を目指しています。フォークの世界で昔から活躍している中川五郎さんも出演されます(ビックゲストです)。もちろんプロデューサーである大西さんも歌います。

〈あいさつ/大西隆志〉
スペインの国民的詩人といわれるフェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)の生誕百年にあたる1998年に、神戸のスペイン料理店カルメンで始めた「ロルカ詩祭」。ロルカは、スペイン内戦が始まってすぐに、故郷グラナダで、敵対するファシスト達によって銃殺されました。このロルカ詩祭のメンバーに影響を与えたのが詩人の故・君本昌久さんでした。シュールレアリズム系の詩人であり、神戸市民同友会、神戸空襲を記憶する会などの多彩な市民活動を行い、時代の風を全身で浴びていた詩人で、言葉を軽やかに歌い社会の動きに共鳴し60年代にフォークソングに惹かれたのは必然でした。神戸の地で詩人が最初にフォークミュージックを取り上げたシンポジウムまで開きました。「今、ここ」であえてフォークの言葉の親和性を拡げ、ロルカ詩祭からつながるようにフォークリバイバルライブを企画しました。書肆風羅堂の大西とまろうど社の大橋によるコンサートです。日本で最初のスペイン料理店カルメンで美味しい料理とワインで、ことばの力強さや優しさに触れていただければと願っています。

☆名称/オルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」
☆場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1)
☆日時/2019年11月4日〈月・祝〉午後2時~5時
☆料金/3000円(税込み・①チャージ②ワンドリンク③ワンフード込み)
☆出演者/①中川五郎②OKランブラーズ③神田修作④カンダケイコ⑤たけだあすか⑥カニコーセン⑦弥太郎

〈中川五郎プロフィール〉
1949年大阪生まれ。60年代半ばからアメリカのフォーク・ソングの影響を受けて、曲を作ったり歌ったりし始め、68年に「受験生のブルース」や「主婦のブルース」を発表。70年代に入ってからは音楽に関する文章や歌詞の対訳などが活動の中心に。90年代に入ってからは小説の執筆やチャールズ・ブコウスキーの小説などさまざまな翻訳も行っている。
アルバムに『終わり・始まる』(1969年、URC)、『25年目のおっぱい』(1976年、フィリップス)、『また恋をしてしまったぼく』(1978年、ベルウッド)など。2004年の春には26年ぶりのアルバム『ぼくが死んでこの世を去る日』をリリースし、最新アルバムは2006年秋の『そしてぼくはひとりになる』(シールズ・レコード)。

◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月11日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△次は11月11日の開催となります(10月例会は9月30日に前倒しで開催しました)。会場は姫路市内。第一部読書会の講師は小説家・千田草介氏。テーマは未定です。

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度各自で印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、場所を移動させて懇親会を開催します。

―――――――――――エクリ今後の日程〈講師名とテーマ〉―――★
☆12月02日(月)姫路/難波正司氏〈テーマ「播磨の俳句史」〉「エクリの播磨を読むシリーズ①」
☆2020年01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村雅子〈テーマ未定〉
☆03月09日(月)赤穂/大橋愛由等(テーマ「ミシェル・フーコーを読み直す」)

▲「カフェ・エクリ」一年に一回の一泊旅行の日程が決まりました。
☆旅行名「エクリ・尾崎放哉の旅」
☆日時/11月18日(月)~19日(火)
☆旅程/11月18日(月)
     ①JR姫路駅8時30分集合
     ②9時45分姫路港発―小豆島・福田港11時25分着
     ③尾崎放哉記念館(土庄町)に向かいます。
     ④大部港発2時25分~日生港着3時30分  虫明着4時10分
    11月19日(火)
     ⑤岡山 観光
     ⑥JR姫路着午後5時予定
☆宿泊地/曙だるま(AKEBONO DARUMA)
〒701-4501岡山県瀬戸内市邑久町虫明1118  Tel・Fax   : 0869-25-0515
☆費用/①食事・入館料は別途
    ②宿泊料8000~円(夕食・朝食付き、持ち込み可)
    ③その他 フェリー代金 レンタカー ガソリン代金
    合計 18000~円(名会計の大西さんにお任せします)
☆問い合わせ先/高谷和幸 まで
ふるっての参加をお待ちしています。

〈尾崎放哉について〉
尾崎放哉は、大正期の俳人で、小豆島八十八ヵ所霊場58番札所南郷庵でその生涯を閉じました。放浪の生涯の中で数多くの優れた自由律の俳句を残した大正期の俳人、尾崎放哉。彼がその一生の最後にたどり着いたのが、小豆島、西光寺奥の院、南郷庵でした。この記念館は放哉が大正14年夏から8ケ月を過ごした南郷庵の往時の姿をそのまま復元したもので、放哉ゆかりの文献などが豊富に展示されています。
〈小豆島時代〉
 大正一四(一九二五)年八月、放哉は井泉水の紹介を得て、小豆島に渡る。西光寺の奥の院南郷庵の庵主となった放哉は、酒と作句に明け暮れる。そして翌大正一五(一九二六)年四月七日、病没。享年は四一歳。
墓のうらに廻る
咳をしても一人
足のうら洗えば白くなる
肉がやせてくる太い骨である
いれものがない両手でうける
考えごとをしている田螺が歩いている
こんなよい月を一人で見て寝る
一人の道が暮れて来た
春の山のうしろから烟が出だした(辞世)

◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。来年まで毎月一回執筆します。最新のコラムは、近世末期、奄美と並んで砂糖の産地だった讃岐地方について書いています。  

B/――句会をします〈10月20日(日)〉
東京から俳人たちが神戸で2日ほどすごし、吟行をすることをキッカケに、堺谷眞人氏が、カルメンで句会を企画してくれました。

久しぶりのカルメン句会です。8月は私・大橋が句会を企画しながらもできませんでした。楽しみにしています。
☆日時/10月20日(日)午後1時~4時
☆場所/スペイン料理カルメン 078-331-2228
☆句会内容/出席者はカルメンでランチを食べた後、句会に突入。各自その場で7句出稿(句数が多いので、面白くなりそうです)。

C/――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)
私が同人となっている俳誌「吟遊」の総会・懇親会のお知らせです。

「前略 吟遊同人、会友の皆様、お元気でお過ごしのことと思います。多くの吟遊同人・会友が主力の実行委員となって開催した「第10回世界俳句協会大会」も大成功のうちに幕を閉じました。そこで、延期になっていた第22回同人総会・懇親会を下記のとおり開きますので、是非ご出席ください。参加申込み締め切りは10月17日(木)。本紙下端にご記入のうえ、メール、ファックス、または郵便にて、吟遊社あてお送りください。よろしくお願いします。    
吟遊社 夏石番矢 鎌倉佐弓」
                    記
●第22回吟遊同人総会
開催日時 2019年10月20日(日曜日) 午後2時00分~8時00分(受付1時30分~)
会費   同人総会 1000円
     懇親会  4000円
会場   新宿・城北パイラスクラブ(別紙案内図参照)
     東京都 新宿区 新宿3丁目10-9 -4F    電話 080-5171-0331(鎌倉佐弓の携帯)
同人総会 自己紹介、吟遊社からの報告(午後2時00分~2時30分)
「吟遊」第82、83号を中心に合評(午後2時30分~4時30分)
俳句翻訳と海外の俳句について合評(午後4時30分~5時00分)
表彰式(午後5時00~5時30分)
吟遊・夏石番矢賞2019 川口信行
懇親会  同じ会場  午後6時00分~8時00分
乾 佐伎第一句集『未来一滴』、古田嘉彦日英句集『Selected Haiku』について合評など。

D/――俳句&評論誌「奔」4号についてです
☆次回の原稿は11月10日締め切り。
☆特集は「日韓問題」と「加藤典洋論」となります。文字数は4000字まで。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏についての情報です。元氏の両親はともに奄美群島出身です。
「益田っこ」通信の最新号が到着しましたら、追加で掲載します。
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第146回「Mélange」例会のお知らせなど

2019年09月22日 12時41分02秒 | めらんじゅ
2019年9月の神戸からのメールニュースです。

今月は「Mélange」、「カフエ・エクリ」とも月例会は月末です。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第146回「Mélange」例会〈9月29日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--カフェ・エクリの活動〈9月30日(月)〉+「カフェ・エクリ」の一泊旅行〈11月18日〜19日〉
◆3.--オルタネイティブ・フォークフェスタ〈仮称〉(11月4日〈日〉)
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)C/――俳誌「奔」4号について D/――元正章牧師の「益田っこ通信」から転載
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◆1.--第146回「Mélange」例会〈9月29日(日)〉読書会と合評会
146回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。7月の例会「読書会」は、野口裕さんが担当します。テーマは、「西東三鬼全句集拾い読み」。以下に野口さんから送られてきた案内文を掲載しておきます。ちなみに西東三鬼の全句集については、角川文庫から2018年に刊行されているので入手しやすくなっています。

――――――――――「西東三鬼全句集拾い読み」にむけて-----------              
        
         野口 裕

 以前、漱石の「野分」を読んだときに、結末の部分が「文七元結」を彷彿とさせるところがあり、少しびっくりしたことがあった。よく考えると、寄席を愛好し圓朝に倣って言文一致体を完成させた漱石であれば、かくもあらんと言うところだが、気づくまでは些細なことでも分からないもので、気づくと嬉しい気もする。
 翻って、三鬼である。倫敦からの洋行帰りの寄席愛好家に対して、シンガポール帰りのコスモポリタンにして映画狂(ここの描写、イメージで語っているだけで事実は知らない)。多分周囲からは白秋の「邪宗門」から抜け出たような人物に受け取られていたのではないか。漱石の寄席通いが言文一致体の小説の完成に寄与したとすれば、三鬼はニュース映画から俳句の素材としてはあり得なかった戦争を主題とした句を編み出した。当時としては破格の俳句。それが年を経ての三鬼の変貌と、死後の歴史の中でどのような評に至るか。 多分酒席の話だろうが、吉岡実、加藤郁也、澁澤龍彦の間に、三鬼の句
  水枕ガバリと寒い海がある
を巡って、論を戦わせることがあったらしい。澁澤は、「ガバリ」というオノマトペが陳腐だと否定した。他方、吉岡と加藤は句を擁護する側に回る。論の決着はつかなかったようだが、後に朝日文庫「高濱虚子集」の序文を澁澤が書いたことにも、論争の影響を見ることが出来るだろう。少し引用すると、
  「日ごろ俳句の世界に親しんでいない私のような読者が、新興俳句といわず 前衛俳句といわず、現代の多くの俳句に接してしばしば感じるところの難解さや 曖昧さは、虚子に関するかぎり、およそ一カ所もないのだ。」 
となる。三鬼は第一句集「旗」の自叙にある通り、
  或る人たちは、「新興俳句」の存在を悦ばないのだが、私はそれの初期以来、いつも忠実な下僕である。
であるから、この点では二人は相容れない。もっとも、論争は三鬼の死後遙かのことであるから、三鬼の知ったことではないのだが。肯定否定いずれにせよ、三鬼については多くの人が言を連ねている現状で、他人の言を知らないまま語るのは無謀な話ではあるが、長年俳句に接するうちに数多の三鬼の句を記憶してきた。そうした記憶をたどる形で何かしゃべることも意味があるかと思う。普通なら、野口裕選の三鬼の句を以下に記するところだが、彼に限っては、句の良否を除いて、野口裕の記憶に引っかかっている句を記した方が良さそうだ。なお、括弧内の数字は全句集のページを表す。

聖燭祭工人ヨセフ我が愛す(7)
水枕ガバリと寒い海がある(10)
前書 びつことなりぬ春ゆふべあまたのびつこ跳ねゆけり(11)
右の眼に大河左の眼に騎兵(12)
白馬を少女瀆れて下りにけむ(12)
手品師の指いきいきと地下の街(12)
算術の少年しのび泣けり夏(15)
緑蔭に三人の老婆わらへりき(16)
葡萄あまししづかに友の死をいかる(16)
大辻司郎象の芸当みて笑ふ(17)
冬天を降り来て鉄の椅子にあり(19)
昇降機しづけに雷の夜を昇る(24)
湖畔亭にヘヤピンこぼれ雷匂ふ(28)
機関銃熱キ蛇腹ヲ震ハスル(29)
逆襲ノ女兵士ヲ狙ヒ撃テ!(33)
中年や独語おどろく冬の坂(85)
おそるべき君等の乳房夏来る(86)
中年や遠くみのれる夜の桃(87)
穀象の群を天より見るごとく(87)
枯蓮のうごく時きてみなうごく(91)
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す(91)
まくなぎの阿鼻叫喚を吹きさらふ(95)
まくなぎの阿鼻叫喚をふりかぶる(385)
赤き火事哄笑せしが今日黒し(96)
大寒や転びて諸手つく悲しさ(97)
限りなく降る雪何をもたらすや(97)
頭悪き日やげんげ田に牛暴れ(129)
炎天の犬捕り低く唄ひ出す(142)
暗く暑く大群衆と花火待つ(163)
秋の暮大魚の骨を海が引く(259)
春を病み松の根つ子も見あきたり(283)
広島や卵食ふ時口ひらく(337)
――――――――――――――――――――――――★
△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。
△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。今回も意欲的な作品をお寄せください。作品の締め切りは9月26日(木)です。 みなさんの意欲的な詩稿をお待ちしています。 合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ146号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 
この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。
■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

★「月刊めらんじゅ145号」をネット上にアップしました。https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozMGQ5MTk1YTdjYzlmNGZh

★「月刊めらんじゅ144号」をネット上にアップしました。https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo3OTFmZTZhODk4NzQ5MDM1

★「月刊めらんじゅ143号」をネット上にアップしました。https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo2ZjIyNGYyNjc0MTY4Yzc5

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程です。(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。 
*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(詩人とは誰のことかーハイデガー「四方界」(Geviert)再考ー)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会
〈来年2020年前半の「Mélange」例会の日程ならびに読書会の日程は現在作成中です。決定次第お知らせいたします〉

◆2.―カフェ・エクリの活動〈09月30日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△10月例会は9月30日(月)になります(10月には例会がなく11月にとびます)。スタートは午後2時から。会場はたつの市「ガレリア」(姫新線「本竜野駅」下車徒歩12分」)で午後2時から。第一部読書会の講師は美術家・原田哲郎氏。現代美術評論がテーマです。

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。☆第三部は午後5時すぎから、姫路駅前に場所を移動して懇親会を開催します。

――――9月例会「読書会」の報告――――――――――――――――
★すでに終わりましたが、9月例会は9月2日(月)姫路市内で行われました。テーマは「自治会 地域再生の第一歩」。講師は高谷久美子さんと吉田ふみゑさん。語られた内容のひとつとして、ゴミ出しがあります。地域のどこの場所にゴミを出すのか、鴉・猫対策はどうしているのか、分別は守られているかなど、地域ごとの差異がはっきり現れます。赤穂の市域部では5軒単位の隣保組織が今も機能しているなど戦前からつづく地域社会の結び付きの濃さが伺いしれたのです。自治会は国家組織の下請けとなっているとの指摘もありました。

―――――――――――エクリ今後の日程〈講師名とテーマ〉―――★
☆11月11日(月)姫路/千田草介〈テーマ未定〉
☆12月02日(月)姫路/難波正司氏〈テーマ「播磨の俳句史」〉「エクリの播磨を読むシリーズ①」
☆2020年01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村雅子〈テーマ未定〉
☆03月09日(月)赤穂/大橋愛由等(テーマ「フーコーを読み直す」)

▲「カフェ・エクリ」一年に一回の一泊旅行の日程が決まりました。
☆「エクリ・詩人たちによる秋の瀬戸内紀行」
☆日時/11月18日(月)〜19日(火)
☆行き先/岡山県南部の民宿に宿泊
☆旅の内容/まだ決まっていません(残念ながら、「瀬戸内国際美術祭 秋の部」は終わっていますが、秋の瀬戸路の旅を楽しもうと思っています)
☆出発地/JR姫路駅南口で集合して、そこからレンタカーで出発する予定です。
☆内容と費用/これから決めます。
☆問い合わせ先/高谷和幸 まで
ふるっての参加をお待ちしています。

◆3.―オルタネイティブ・フォークフェスタ〈仮称〉(11月4日〈月・祝〉)
初めての試みです。詩人でフォーク歌手の大西隆志氏の第1回プロデュースライブです。会場はスペイン料理カルメンです。カルメンにとっても異色のライブとなります。今回のライブはまさに「民の音楽フェスタ」を目指しています。フォークの世界で昔から活躍している中川五郎さんも出演されます(ビックゲストです)。もちろんプロデューサーである大西さんも歌います。
詳細は後日お知らせします。
☆名称/オルタネイティブ・フォークフェスタ〈仮称〉
☆場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1)
☆日時/2019年11月4日〈月・祝〉午後2時~5時
☆料金/いまつめています(チャージ、ワンドリンク、ワンフード込み)
☆出演者/中川五郎ほか5-6バンド

◆4.―文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。来年まで毎月一回執筆します。8月は、奄美が日本国に施政権返還すると発表された1953年の「ダレス声明の夏」を書きました。
  
B/――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)
私が同人となっている俳誌「吟遊」の総会・懇親会のお知らせです。

「前略 吟遊同人、会友の皆様、お元気でお過ごしのことと思います。多くの吟遊同人・会友が主力の実行委員となって開催した「第10回世界俳句協会大会」も大成功のうちに幕を閉じました。そこで、延期になっていた第22回同人総会・懇親会を下記のとおり開きますので、是非ご出席ください。参加申込み締め切りは10月17日(木)。本紙下端にご記入のうえ、メール、ファックス、または郵便にて、吟遊社あてお送りください。よろしくお願いします。    
吟遊社 夏石番矢 鎌倉佐弓」
                    記
●第22回吟遊同人総会
開催日時 2019年10月20日(日曜日) 午後2時00分~8時00分(受付1時30分~)
会費   同人総会 1000円
     懇親会  4000円
会場   新宿・城北パイラスクラブ(別紙案内図参照)
     東京都 新宿区 新宿3丁目10-9 -4F    電話 080-5171-0331(鎌倉佐弓の携帯)
同人総会 自己紹介、吟遊社からの報告(午後2時00分~2時30分)
「吟遊」第82、83号を中心に合評(午後2時30分~4時30分)
俳句翻訳と海外の俳句について合評(午後4時30分~5時00分)
表彰式(午後5時00~5時30分)
吟遊・夏石番矢賞2019 川口信行
懇親会  同じ会場  午後6時00分~8時00分
乾 佐伎第一句集『未来一滴』、古田嘉彦日英句集『Selected Haiku』について合評など。

C/――俳誌「奔」4号についてです
☆次回の原稿は11月10日締め切り。
☆特集は「日韓問題」と「加藤典洋論」となります。文字数は4000字まで。

D/――元 正章牧師のこと島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏についての情報です。元氏の両親はともに奄美群島出身です。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------
☆今回は、「益田っこ」(29号)を全文転載します。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)

★「ほんがほんが しとるが~」(32号)                    
この夏休暇で帰省の折、書棚で埃に被っていた『民衆の知恵を訪ねて』(宮本常一 未来社1963年)を、車中で読む。自然の原風景に触れることは、同時に民衆の原点とも接することになる。地べたで生き続けている人々から学ぶこと。そこに立脚点を置いたとき、都会生活では薄れ消えてしまった“農村的”という風土と良風な気質が昔も今も変わることなく残っている「田舎まち」のこの益田が、もともと「神戸っこ」の私自身の魂のふるさとに思えるから不思議である。
「幼い日からこうしてきたえられ、与えられた仕事を自分のこととして忠実に守って育っていくものに見る素朴で明るい前向きの力づよさ」「村落共同体は生活を守ることを第一の目的としたもので、生産共同を目的としたものではない」「百姓精神の神髄とは、お先走りでもない、が頑固でもない、いつも自分のいるべき地位を見定めて、人の邪魔をしない」「みな律儀な人ばかり」(同著)。こうした気質は良き面で今も伝えられていて、「益田は仏さんのような人ばかりですよ」と言えないこともない。でも現実はその半面もあるのであって、そこらの微妙な“間合い”を、「ほんがほんが」(出雲弁without thinking anythingのらりくらり、ぼっとしている)で、やっていくのが、周りとの軋轢もなく、長続きするこつであろう。「いまのままで ええんかね」と呟き嘆きつつ、それでも、この街はどこか憎めず、かわいい感じがする。「遍一切処」(一切の場所に遍く有る)。しかし、ここは「理」が一切処に遍在するには程遠い。「ほんがほんが」。

〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章
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第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉のお知らせ他

2019年05月14日 14時17分10秒 | めらんじゅ
2019年5月のメールニュースです。

5月の「Mélange」例会は、いわば「令和時代」はじめての会となります。
今月から始まったこの元号にまた振り回されるのでしょうね。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。六甲の新緑がまぶしい。

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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」でのアピール文 
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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会

143回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
4月の例会「読書会」は、安西佐有理さんが担当。テーマは〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉。通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます。そしてそのような言語交換の現場から立ち上がってくる〈詩〉のありようについても言及されると思います。楽しみです。
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△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは5月23日(木)です。意欲的な詩作品をお待ちしています。
送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ143号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

△「月刊めらんじゅ」140号(2019.02月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi

△「月刊めらんじゅ」141号(2019.03月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1OTljOTUxMmM4YzAwNDYx

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。 

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01/西東三鬼」)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会

◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△5月の例会/開催は20日(月)午後2時から。会場は姫路市民会館 第5会議室です

第一部読書会の講師は小説家の荒木スミシ氏です。
レジメのようなもの ●自費出版からベストセラー小説へ奇跡の体験談 ●僕の場合の発想、文章の書き方講座 ●これからの文章、詩はこうなるだろうという未来 こんな感じで

以下にウェブからの荒木氏の紹介を載せます。

荒木 スミシ(あらき スミシ、1968年11月3日 -)は、日本の小説家。

兵庫県加古川市出身。荒木スミシというペンネームは、アラン・スミシーから採られている。アラン・スミシーとは、ハリウッドで、何らかの事情によって監督が自身の名前をクレジットしない場合に、代わりに使われる架空の名前である。

経歴
1987年、山中圭一(本名)名義のシナリオ『ダチ』で第2回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作を受賞。同年の大賞は野島伸司が受賞している。
1997年、ペンネームを荒木スミシと改め、小説『シンプルライフ・シンドローム』を555冊のみ自費出版。同年に兵庫県神戸市で発生した神戸連続児童殺傷事件との類似点がマスコミで取り上げられ、犯人が本作に影響を受けたのではないかとの推測まで現れた。同作は、改筆の上、2000年に幻冬舎から出版されている。
現在は、兵庫県加古川市に在住して、執筆活動を行なうとともに、ノンカフェブックスを主宰している。また、1型糖尿病とバセドウ病を罹患し、闘病中でもある。
著作
· シンプルライフ・シンドローム(2000年、幻冬舎、ISBN 978-4344000179)
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401075)
· チョコレート・ヘヴン・ミント(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401617)
· ダンス・ダンス・ダンスRMX―The other side title“Typewrite Lesson”(2003年、メディアファクトリー、ISBN 978-4840108362)
· ボーンアゲイン・シンドローム(2007年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379018 )
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン 黒い穴編(2008年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379025)

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、姫路市内にて懇親会を開催します。 

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます
。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)
☆06月10日(月)赤穂/浜田佳代子
☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/播磨と結縁した一遍を語る
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定
(二回予定されている赤穂での開催場所ですが、いままでは詩人・田村周平氏が経営する「煉瓦屋」が会場だったのですが、同店が今年3月末で閉店することになりました。代替の会場は現在のところ決まっていません)


◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
〈みなさん既に新聞報道などでご存知だと思いますが、4月2日(火)スペイン語文学者の鼓直氏が逝去されました。享年89歳でした。去年こそ体調不良で参加はかないませんでしたが、ここ数年「ロルカ詩祭」第一部ロルカ詩の朗読に、あらたに翻訳したてのロルカ作品をひっさげて参加していただいていました。その知性にあふれた姿を思い出すにつけ、われわれ詩人たちとロルカ的世界を共有できたことを誇りに思っています。今年の第22回ロルカ詩祭は、鼓氏の追悼も兼ねることになります。〉

第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です(第二部は前半と後半に別れます)。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。
①タイトル/第22回ロルカ詩祭
②日時/8月17日(土)午後5時開場
          第一部ロルカ詩の朗読
          第二部詩人たちによる自作詩の朗読
③会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
④料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・計2000円)
    コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・計3600円)
⑤出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
⑥スペイン料理カルメン 電話078-331-2228


◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、「平成時代」に亡くなった奄美の二人の詩人(藤井令一氏、進一男氏)について書きました。なんども読み返したくなる詩人たちです。  

B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」←再掲
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。 
      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末

C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。

D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏の文章を紹介します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
今回は、元氏が「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」で出したアピール文を紹介しましょう。なかなか良くできた文章です。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)

★「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」アピール
      益田市役所前広場にて 益田教会牧師 元 正章 2019年5月3日
                                          
 本日、平和憲法を守り、戦争を起こさせないためのアピールを、益田教会を代表して述べさせていただきます。

 皆さんは、アメリカの公民権運動で活躍されたキング牧師をよくご存じでしょうが、黒人差別のバス乗車拒否運動を最初に行ったのは、ローザ・バークスという一人の平凡なおばさんでした。彼女の勇気ある行動によって、黒人の公民権獲得運動が瞬く間に拡がっていったのでした。キング牧師は「We have a dream」(わたしたちには夢がある)と言いましたが、彼女はバスの中で「I shall not be moved」(わたしは動かない)と強く訴え、事実その通り実行しました。 彼女をしてそのような行動に駆り立てたのは、「正しいことは正しい、間違っていることは間違っている」という、ごく当たり前の考えでした。そのようなまともな考えを持ち続けることのできたのも、彼女には生活に根差した素朴なキリスト教の信仰があったからです。イザヤ書30・15「あなたがたは立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。これが、彼女の座右の銘でした。自分とはいったい何者か、そこに静かに立ち返ったとき、今、自分は何をしなければいけないのかと促されたのでした。

 今、この世は混沌としています。何が正しくて、正しくないのかが語り辛くなっています。それだけ価値観が多様化し、確固たる真理を見失ってしまっているのです。そのようなときにこそ、「初心に帰れ」です。「立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。

 この世的な権力よりも大事なことを、私たちは大切にしましょう。では、それは何か。人間の素朴な感情です。平凡な暮らしの中で営まれてきた“いのち”の尊さこそが、もっとも大事です。それこそが一番普遍的であり、変わることのない真実の姿をとどめています。だから、私たちは声なき声として、しっかりと叫ぶのです。「戦争放棄を謳った日本国憲法第9条を守れ。二度と戦争を起こすな」と。

 ノーベル賞文学賞を受賞したカズオ・イシグロは、その著『忘れられた巨人』発売記念の講演会で、こうスピーチしました。「21世紀は非常に多くの情報が行き交う時代ですが、気持ちを分かち合うためには、お互いに何を感じているのかを伝え合わなければいけません。例えば、多くの人が飢饉で亡くなったことに対し、その事実だけではなく、飢えるとはどういうことなのか、何を感じるのか。子どもが飢えて死んでいくさまを見ている親の痛み、苦しみはどのようなものか。そういうことを伝えたいのです」。

そうすることで、戦争の愚かさをより身近に知らしめることに繋がっていきます。人は衰え、いずれは死へと消されていきますが、記憶は魂の中で蘇っていきます。過去の記憶から見出される真理もあるのです。最後に、ある教育家の言葉をもって締めくくりとします。

「いつでも自分が本当に感じたこと、真実心を動かされたことから出発し、その意味を考えていく」。
改めてアピールします。戦争は絶対に反対します。戦争を招くようなことを拒否します。

〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 
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4月のメールニュース

2019年04月01日 14時13分06秒 | めらんじゅ
2019年4月のメールニュースです。
桜の季節ですね。
今月の「Mélange」例会は開催日はいつもより早く第二日曜日(14日)となっています。
したがって詩稿の締切りも11日(木)と早くなっています。ご注意ください。
(いわゆる5月1日からの新しい元号「令和」が決まりましたね。これからこの新元号=為政者による時の名付けと支配を受容するのか、あるいは元号の存在を是認しつつも民の側から語り返すのか、あらたな相克の始まりだともいえます。)

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。春の笑顔がみえています。

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◆1.--第142回「Mélange」例会〈4月14日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈俳人・山口誓子を語る〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈4月22日(月)〉
◆3.--スペイン料理カルメン「2019ゴールデンウィーク・9夜連続フラメンコライブ」(4月27日〈土〉から5月05日〈日〉まで)
◆4.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉
◆5.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「益田っこ通信」から引用 
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◆1.--第142回「Mélange」例会〈4月14日(日)〉読書会と合評会

142回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
4月の例会「読書会」は、米田恵子さん(神戸大学山口誓子記念館)による語りです。テーマは、「俳人・山口誓子について」です。俳句にあたな句材を提供し、俳句という文芸が都市生活のなかでもいきいきと表現されるのだというリアリティを示してくれた人で、俳句にかぎらず表現者としての大先輩にスポットライトをあてます。 

―――――――米田恵子氏からのメッセージ------------☆

神戸大学に全財産を寄付した山口誓子について、その生涯を
追いながら、その時々に詠んだ俳句を紹介します。ついでな
がら、山口誓子記念館の日常や、特別展の案内もしたいと思
います。 
―――――――-----------------------------------------------------------------☆
補足しておきます。俳人・山口誓子(1901-1994)は、京都府生まれ。高浜虚子に師事し、昭和初期に「ホトトギスの4S」(山口誓子、水原秋桜子、高野素牛、阿波野青畝)と称されたのですが、のちに秋桜子とともに「ホトトギス」を離脱。戦前の新興俳句運動の指導的存在となりました。戦後は俳誌「天狼」を主宰した俳句界の巨星です。その句風は「都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づいた連作俳句の試み」(Wikipedia参照)をなしたと評価されています。住まいは西宮市でした。戦後における俳句の重鎮としてその存在は確固たる位置をしめています。誓子によって開拓されたのは都市に生きる者の俳句世界であり、俳句という文芸にあらたなリアリティを付与したことで知られています。
山口誓子の俳句は朝日文庫『現代俳句の世界 4 山口誓子集』が入手しやすく価格も手頃です。いちどこの誓子の俳句世界に分け入ってみて下さい。コトバの凝縮力、詩語の選択眼の確かさ、あらたな視座による〈うた〉の構築力など、詩人のみなさんにも大いに参考になると思います。

△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは4月11日(木)です。いつもより早い締切りです。お間違えございませんように。 
合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ142号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

△「月刊めらんじゅ」140号(2019.02月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi

△「月刊めらんじゅ」141号(2019.03月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1OTljOTUxMmM4YzAwNDYx

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。 

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01」〈仮題〉)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)

◆2.--カフェ・エクリの活動〈4月22日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△4月の例会/開催は22日(月)午後2時から。会場・姫路市。
第一部の読書会の話者は、合同で進めます。発表者は、川柳作家・情野千里さんです。発表内容は、ひとりの作家をとりあげその作家・作品との共時性を語る予定です。
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は、姫路市内にて懇親会を開催します。 

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます
。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)
☆05月20日(月)姫路/未定
☆06月10日(月)赤穂/浜田佳代子
☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/新プラトン主義プロティノスを読む
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定
(二回予定されている赤穂での開催場所ですが、いままでは詩人・田村周平氏が経営する「煉瓦屋」が会場だったのですが、同店が今年3月末で閉店することになりました。代替の会場は現在のところ決まっていません)


◆3.--スペイン料理カルメン「2019ゴールデンウィーク・9夜連続フラメンコライブ」(4月27日〈土〉から5月05日〈日〉まで)
王が交代したり支配者が替わったときなど「世替〈ゆがわ〉わり」といった表現があります。日本もスペインも〈王〉がいます(スペインの国王は何度か放逐されている)。今年のゴールデンウィークは10連休になります。そこでカルメンでは、9夜連続でフラメンコ・ライブを行います。9日間、異なるグルーポの人たちが出演する大型企画です。
◇ライブはすべて午後8時から約1時間。来店推奨時間は午後8時30分です。
◇チャージはグルーポごと異なります。基本は600円です。
◇予約・問い合わせは、スペイン料理カルメン 078-331-2228まで。
◇日によって満席となる場合があります。ご予約はお早めに。

(第1夜)4月27日(土)Grupo_Chica 171回目   ※チャージ600円
      バイレ/ヤヨイ、ヒロミ、ユウコ、マユミほか     
(第2夜)4月28日(日)中西雄一グルーポ      ※チャージ600円 
      ギターラ/中西雄一 カンテ/井上恵理    
(第3夜)4月29日(月)La Campana 嶽北尚子グルーポ   ※チャージ800円
      カンテ/嶽北理一 
      バイレ/嶽北尚子、嶽北理久ほか
(第4夜)4月30日(火) Puerta del Alma  Vol.20 ※チャージ600円
カンテ/田村めぐみ、、ギターラ/中西雄一、カホン/園田健介
バイレ/桂木知寛、中村尚人、虻野美佐子、深井順子
(第5夜)5月01日(水)Colores morenos 福嶋隆児グルーポ ※チャージ1000円
ギターラ/福嶋隆児 カンテ/嶽北慎二
バイレ/野上裕美、嶽北理久、小谷野宏司
(第6夜)5月02日(木)西尾かえグルーポ 69回目. Las Bellezas ※チャージ600円
カンテ/岡本進、永井 英千子 ギターラ/有田 善樹
      バイレ/中津川慶子、西尾かえ、福田涼子、吉川智よ美、登里良子
(第7夜)5月03日(金)初出場 Une Sonrisa 中山えみ子とその仲間たち ※チャージ600円
  カンテ/中山えみ子 ギターラ/宇根理浩 アコーディオン/宇根章浩  
(第8夜)5月04日(土)グルーポ 竹本敦子 94回目. 〈竹本敦子フラメンコ教室〉※チャージ600円
ギターラ/木村巧 カンテ/小島羽留美
バイレ/竹下敦子、本田ちさと、ゆか、なおみ、さちえ他
(第9夜)5月05日(日)Grupo Bonitas 〈大江智子グルーポ〉10回目 ※チャージ600円
ギターラ/中西雄一 カンテ/嶽北理一
バイレ/大江智子、大久保倫子、桑田昌恵、小西千絵、森裕子

◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)
第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。
①タイトル/第22回ロルカ詩祭
②日時/8月17日(土)午後5時開場
          第一部ロルカ詩の朗読
          第二部詩人たちによる自作詩の朗読
③会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
④料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・2000円)
    コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・3600円)
⑤出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
⑥スペイン料理カルメン 電話078-331-2228


◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、カトリシズムについて書きました。私が通った小学校は、カトリック系ミッションスクール。ポーランド系神父もいたりしたのですが、そのなかには反独レジスタンスに参加していたひともいました。  

B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」←再掲
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。 
      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末

C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。

D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回ははがき通信「益田っこ 25号」を全文転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
はがき通信「益田っこ」(26号)を転載します。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)

★「益田っこ」(26号)「年輪、日日是好日」
 
 「この大木の 切り株は 自分の年輪が うず巻いている みごとさを 少しも知らずに 生涯を終わった」(榎本栄一『群生海』)。
この世的には、古希も過ぎ去り、あとは老齢の道を行くばかりなのかもしれませんが、それを下り坂と思うこともないでしょう。「日日是好日」。毎日、一日一日を味わい深く生きていけば、それで好し。今、ここに生きている、そのことが知らず知らずに年輪となって刻まれるのです。「これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう」(詩編118:24)。
「ずっと目の前にあったのに、今の今まで見えていなかった。『目を覚ましなさい。人間はどんな日だって楽しむことができる。そして、人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。あなたが今、そのことに気づいたようにね』」(森下典子著『日日是好日』新潮文庫)。人は不思議なことに、年齢(年輪)を重ねることでしか分かり(分かち)あえないことがあるのだろう。だからこそ、「形にならないもの」にこそ光を当てるのが、宗教の役割でもあります。
先般、益田市匹見町の公示価格が発表。1㎡あたり3千円。ちなみに幸町は38千円。どうひいき目に見ても、豊かとは言えません。しかし、都会にはない清浄な水が今も流れています。「川から海へ、海から空へ、空から大地へ、大地から川へ」(益田市広報パンフレット)。
「下に根を張り、上に実を結ぶ」(イザヤ書37;31)。益田市民のささやかな幸せを願って、今日もまた「日日是好日」でありたい。
〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 
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2019.3月のメールニュース

2019年03月05日 14時24分36秒 | めらんじゅ
2019年3月のメールニュースです。
もうすぐ桜の季節ですね。
奄美・沖縄はすでに終わっていますが(かの地の桜は1~2月に咲く緋寒桜)

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。春がにじり寄ってきています。

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◆1.--第141回「Mélange」例会〈3月24日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈カフカ「審判」を読む〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈3月18日(月)〉
◆3.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉は2月18日(月)開始しました
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)E/――近況集 F/――元正章牧師の「益田っこ通信」から引用 G/――訃報 川柳作家。筒井祥文氏 
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◆1.--第141回「Mélange」例会〈3月24日(日)〉読書会と合評会


141回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)です。
3月の例会「読書会」は、小説家で詩人の高木敏克氏の語りです。好評の「カフカ語り」シリーズです。今回取り上げるのは「審判」。いよいよカフカ作品の代表作に切り込んでいきます。みなさんは一度は「審判」を読んでおられると思いますが、この際もういちど読み直して、その作品世界を堪能してください。まだ読んでいない人は文庫でも390ページほどの厚さです。さっそく読み始めましょう。 

―――――――高木敏克氏からのメッセージ------------☆
カフカの「審判」への詩的アプローチ
             高木敏克

 カフカの審判に関しては様々な文学論的なアプローチがなされている。私が手に取ったものだけでも、ロジェ・ガロディー、モーリス・ブランショ、マルト・ロベール、グスタフ・ヤノーホ。ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリなどなどであるが全部は読み切れない。
 しかしカフカに入ってゆくのはこれらの研究書からではありえない。詩的な極私的動機しかありえない。何か思い当たるところのある不思議な危険な香りにさそわれてのことである。それでは、その思い当たるところは何なのか?
 解放区を作ったと思ったら、実は包囲されている。もし解放区を作らなかったら、こんな形で包囲されることもなかったはずだ。これはどういうことなのかと思ったことがある。バリケードで大学を封鎖した時だ。人間は賢いから動物を捕える柵を作ることもできる。だが、我々のやっていることは一体何なのだ。自分自身で柵を作って中に入り、ここはだれも入れないから自由だといっている。
 部屋に鍵をかけるようになってから都市住民は自由になったと思うようになった。誰もが自由になるために閉じこもるようになった。これは文学的なことかもしれないが、大学解放区で見えてきた光景は城の小説に思い当たるところが多かった。
鍵にせよバリケードにせよ国境にせよ、自由に閉じこもる不自由を実現してくれる。子供は勉強部屋に鍵をかけて不自由になり、やがて独立自由を求めて就職して不自由になる。ユダヤ人各部族のうち砦を築いた部族はローマ軍に包囲されて消滅し、アラブに包囲されたイスラエルも砦を考えているのかもしれない。その他、自由を求めて包囲されて不自由になる構造は古今東西どこにでもいつでもある。それは地政学的には城の構造であり、言語世界的には審判の構造である。審判とは言葉で不自由を与えるものだからである。つまり、自由という罪に対して不自由という罰を与えるのが裁判の機能なのだ。
 プラハの貧しいユダヤ人ゲットーからカフカの父親は身を起こして商売で成功してカフカを大学に送るのだが、成長したカフカが半ば役人として読み取るのは、すべての自由は包囲される不自由だというテーゼなのだ。
 つまり、成長したカフカが見つけたのは城と裁判の不自由ではない。それでは不自由はサラリーマン、あるいは不自由な学者とかわりないことになる。少なくともいえることはカフカが小説を書いている限り、カフカの小説にこたえる方法は小説を書く以外にない。カフカについて解説することは小説を包囲する側に立つことであり、カフカは解説されることを拒絶する方法で小説を書いている。
 その、みじめな生贄となったのが坂内正氏の著作「カフカの審判」(1981年4月創樹社刊)である。最初に紹介したカフカ解説者は単なる学者ではなく作家や詩人であるが、少なくとも表現者としてのカフカとの対話がある。ところが、カフカを合理的に解析しようとするくらい不毛なことはない。なぜなら、カフカの「審判」はあらゆる解析裁断の不自由と闘う小説という自由なのだから、カフカを包囲して不自由の側に立つことは許されないのだ。彼の批評・解説は堂々巡りの断片的解析の地獄めぐりとなる。それはまた、最も悲劇的なカフカの読者を作ることになることでもある。それは、カフカの小説を断片的解説の堂々巡りだと解釈して不自由になる読者だからである。
 
―――――――-----------------------------------------------------------------☆
私は見逃しましたが、在日英国人のジョン・ウィリアムズ監督が日本を舞台にして制作した映画「審判」が上映されていました)

△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは3月21日(木)です。 
合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ141号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

△「月刊めらんじゅ」140号をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi
――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。 

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
★04月14日(日)142th/米田恵子(山口誓子の俳句世界〈仮題〉俳句の巨星・山口誓子の作品世界を紹介してもらいます)〈注意・4月は日程変更しています〉山口誓子の俳句は朝日文庫『現代俳句の世界 4 山口誓子集』が入手しやすく価格も手頃です。
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01」〈仮題〉)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)

◆2.--カフェ・エクリの活動〈3月18日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△3月の例会/開催は18日(月)午後2時から。会場・たつの市「ガレリア」=JR姫新線「本竜野駅」下車。
第一部の読書会の話者は、合同で進めます。「いま詩は世界をどうとらえるか」を共通テーマに、高谷和幸・得平秀昌・大橋愛由等の三人でレジュメを準備しあって語り合おうと思っています。さて三人がどのような詩をテクストに持参するのかお楽しみに。 
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は、姫路駅前に移動して懇親会を開催します。 

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》2019年の「カフェ・エクリ」の開催日時については、現在策定中です。もうすこしお待ち下さい。開催時間は毎回午後2時。)

◆3.―第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)に京都・同志社大学今出川キャンパスにて行われました。
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
会の様子の一部を動画におさめています。
どうぞご覧になってください。
2019尹東柱追悼会  02.18
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526456217
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526458557
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526461442
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526462252
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526467046
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526467592

◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、カトリシズムについて書きました。私が通った小学校は、カトリック系ミッションスクール。ポーランド系神父もいたりしたのですが、そのなかには反独レジスタンスに参加していたひともいました。  

B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。 
      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末

C/――句会をします
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。

D/――今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)
第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。

E/――近況集
△いただいた詩集→①彦坂美喜子著『子実体日記』②中島友子著『おくりもの』
△いただいた詩誌、句誌→①「河口からⅤ」(季村敏夫個人誌)②「ガーネット Vol.87」(神尾和寿氏から)③「船団 120
号」(坪内稔典氏から)
△俳人で最近俳誌「吟遊」同人になった中永公子氏の朗読会が、3月21日(木・祝)に神戸市灘区深田町1-1-11B1「テアトル・ラモー」で開かれます。中永氏が俳句を朗読。西村善子ヴィオラ・ダ・ガンバ、脇山幹士チェンバロで伴奏。午後2時半開場、3時から開演。前売り3000円。予約は078-587-2205←再掲

F/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回ははがき通信「益田っこ 25号」を全文転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
はがき通信「益田っこ」(25号)を転載します。

★「益田っこ」(25号)「随人観美 全人皆神」
 
「すべての才や力や材といふものは ひとにとゞまるものでない ひとさへひとにとゞまらぬ」『春と修羅 第二集 告別』(宮沢賢治)。
「随人観美 全人皆神」(人に随って美を観ずれば、全人皆神なり)。これは、「人間が生まれてくるのは偶然ではなく、神の心をもって生まれてきている」というキリスト教思想で教鞭に立たれた原田実の造語「随人観美」に、松原泰道(臨済宗住職)が付け加えた言葉です。
 「随処作主 立処皆真」(随処に主と作(な)れば 立処みな真なり)。
「どこに居ようとも、その処で主体性をもって働くのならば、その場にありて真理を見出す」とでも解釈できるでしょうか。「内にコスモスを持つ者は、世界の何処の辺遠に居ても、常に一地方の存在から脱する」(高村光太郎)にも通じる“道”です。そう言われれば、イエスさまもガリラヤという辺遠の地にて、神の国の到来という福音を宣べ伝えていたのでした。「時は満ち、神の国は近づいた」と。
 益田の地に足を下ろして、3年目の春を迎えようとしています。
「秋好、大賀、大畑、城市、澄川、田原、寺戸、増野」という苗字は、「中島、齋藤」も含めて、益田に多い名前であり、その全ての人とは知己となり、親交を深めています。また人との交流だけではなく、自然に触れることで、“無辺の精神”に学んでいます。本来、「ひとさへひとにとゞまらぬ」ものなのです。「われらに要るものは 銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」(宮沢賢治)を噛みしめて、70代・第二の青春を駆け上がりたいと願うものです。
〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 
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G/――訃報 川柳作家・筒井祥文氏
川柳作家の筒井祥文氏が2019年3月6日逝去されました。1952年京都市中京区生まれ。享年66歳。
なんどか句会で同席させていただいたのですが、その強烈な印象を与える風貌、キャラクターは忘れることができません。
セッタを履いて、(はんなりではなく)こてこての京都弁、他人をなごませる面相、まくしたてる川柳論。祥文氏と同じく川柳作家で京都人の石田柊馬氏とがふたりいるだけで、もうそれだけでひとつの世界。二人の会話を聞いているだけでも陶酔し、満足していました。私よりはるかに年上だと思っていましたが、そんなに年齢差がないことを知ったときの驚きたらなかった。石田柊馬氏とならんで昭和から平成にかけて京都を拠点として川柳世界を牽引してきた柳人がなくなったことは残念です。謹んでお悔やみ申し上げます。(筒井祥文氏の句集は『筒井祥文集』(セレクション柳人9、邑書林、2006)があります)

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第140回「Mélange」例会〈2月24日(日)〉+〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会

2019年02月03日 08時56分28秒 | めらんじゅ
冬まっさかり。
2019年2月のメールニュースです。

24回目の〈奄美ふゆ旅〉から帰ってきました。
奄美のヲナリ神に守られたり、試練をあたえられたり、今年も多くの物語が誕生したのです。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。2019年がじくじくと月日を重ねていってます。
今回はじめてこのメールニュスを送る方がいらっしゃいます。月に一回、神戸から発信されるささやかな文学情報メールニュースです。 

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◆1.--第140回「Mélange」例会〈2月24日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈短歌の今を語る(仮題)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈2月4日(月)〉
◆3.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉→2月18日(月)開始時間は午後2時
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」 C/――24回目の〈奄美ふゆ紀行〉1月21日(月)~24日(木)C/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉D/――近況集 E/――元正章牧師の「宣教」から引用〈1.17について〉 G/――韓国映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」の上映について(再掲)
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◆1.--第140回「Mélange」例会〈2月24日(日)〉読書会と合評会


140回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)です。
2月の例会「読書会」は、詩人で歌人である野田かおり氏の語りです。「Mélange」例会で短歌を取り上げるのは、今回で2回目です(前回は吉野節子さんが前登志夫氏の作品世界を取り上げました)。近年の短歌世界は若い世代が意欲的に創作していて活況を呈しています。同時代に生きる若き歌人たちはなにを表現しているのか、興味深いものがあります。野田氏には自作の短歌を含めて、推薦の作品をもとに語ってもらう予定です。「Mélange」の会は、詩と俳句を横断する人が多いのですが、短歌と横断するひとは少ないのです。

―――――――野田かおり氏からのメッセージ-----------------------------------☆
①短歌における詩的飛躍
②2018年に出版された若手歌人の歌集(今のところ4歌集を考えています)より、詩的飛躍がみられる歌について検討します。前半はわたしが歌を読んで多少の解説を加えていきますが、後半は参加者で歌のなかの詩的飛躍について意見交換したいです。私の作品は最後に紹介するくらいでいいと思います。
③文献は手にはいりにくそうなので、レジュメを作成します(当日持参します)。
―――――――-----------------------------------------------------------------☆

△第2部の詩の合評会き、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。去年暮れから例会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは2月21日(木)です。 
合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ140号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

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「Mélange」月例会、2019年の日程がすこしずつ決まっています。
今年もさまざまな人の語りで刺激を受けたいと思っています。 
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。 

*2019年前半の現在決まっている読書会の内容です(敬称略)。
☆03月24日(日)141th/高木敏克(好評シリーズ「カフカを読む/『審判』を取り上げます」。日本を舞台にした在日英国人のジョン・ウィリアムズ監督による映画「審判」が先月上映されていました)
☆04月21日(日)142th/米田恵子(山口誓子の俳句世界〈仮題〉俳句界の巨星・山口誓子の作品世界を紹介してもらいます)
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th講演者未定
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読
☆09月29日(日)146th講演者未定
☆10月27日(日)147th講演者未定
☆11月24日(日)148th講演者未定


◆2.--カフェ・エクリの活動〈2月4日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△2月の例会/開催は4日(月)午後2時から。会場・姫路市「姫路イーグレ」会議室。
第一部の読書会の話者は、小説家の千田草介氏。テーマは、チベットの高僧で詩人であったミラレパについてです。最初チベット仏教についての概略を語ってもらい、そののちにミラレパ(1052-1135)の生涯と詩作について語ってもらいます。「チベットでも最も有名な仏教修行者・聖者・宗教詩人の一人」とWIKIは紹介しています。
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は、姫路駅前で懇親会を開催します。 


△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・3月18日(月)会場・たつの市「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸
以降の日程はおいおい発表いたします。


◆3.―〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)←開始は午後2時です。
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
☆開催日時/2019年2月18日(月)午後2時から(開始時間をお間違えなく)
☆会場/京都市上京区・同志社大学今出川キャンパス「尹東柱詩碑前」(ハリス理化学館前)。午後2時から開催の予定です。
☆内容/共同主宰者の私・大橋愛由等が司会を担当。金里博氏が挨拶。出席した日本・韓国・在日コリアンの詩人、俳人たちがこの日のために書き下ろした自作詩を朗読します。
☆楽曲演奏/毎回好評をいただいている楽曲演奏は、琵琶奏者の川村旭芳さんにお願いしています。琵琶音楽をはぐくんだ京洛の街でひびく琵琶の音色にたゆたいながら、若くして獄死した詩人・尹東柱を忍びたいと思っています。
またこの日のために韓国からの参加者も来てくれます。舞踏家、美術家などが詩碑の前で演舞を披露していただく予定です。
☆参加/だれでも参加できます。作品がなくても参加可能です。詩人・俳人たちによるしめやかな冬の京都の野外詩祭です。独特の雰囲気がかもしだされます。同志社大学今出川キャンパスも独特の雰囲気があります。
☆詩祭終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれます。(冬の京都の野外詩祭です。あたたかい格好で臨んでください)
☆冊子/参加を予定している詩人・俳人たちの作品を印刷した冊子を当日会場で配布いたします。


◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が執筆しているコラム「つむぎ随想」の8回目の原稿を送稿しました。沖永良部島で、中脇初枝さんの小説(『神に守られた島』『神の島のこどもたち』)の読書会をした模様を書いています。 

B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の2019年の特集は、「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」シリーズを予定しています。元号が変わることに伴う新天皇の即位をことほぐといった位相とは関係なく、奄美にとってこの「世(ゆ)替わり」とはどんな意味を持つのかを考えるシリーズにしたいと思っています。詳細は後日に。

C/――今年の〈奄美ふゆ紀行〉は、1月21日(月)から24日(木)まで、奄美群島をめぐってきました。徳之島発の大島行きのボンバル機が欠航となり、急遽船で大島に渡りました。旅にアクシデントはつきものですが、よく徳之島発の飛行機に乗る時にアクシデントが発生します。奄美の友人たちは「大橋さんの日頃の行いが…」と言われたりしています。徳之島のヲナリ神を怒らせたつもりはないのですが。島ごとに友人たちと語らい合い、今回も濃い旅ができました。島々の友人・知人・シマンチュに感謝。

D/――俳句情報「俳句&評論 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高氏の個人発行誌)2号が発行されました。沖縄特集です。わたし・大橋愛由等は同人となっています。俳句と評論「俳句の自律―琉球弧の視座から」を書いています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。あと俳句寄稿者は、大井恒行氏、江里昭彦氏と沖縄の若手俳人たちです。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして定着していってほしいものです。

E/――近況集
①俳人・夏石番矢氏から『鬼の細胞』を送っていただきました。日本語俳句と、英訳(エリック・セランド訳)、イラスト(番矢氏画)入りです
②奄美在住の詩人・仲川文子さんから詩誌「EKE 53号」(中里友豪発行・2018.09.28)を名瀬でいただきました。
③柳人・樋口由紀子さんから川柳誌「晴(hare)2号」が到着。
④俳人で最近俳誌「吟遊」同人になった中永公子氏の朗読会が、3月21日(木・祝)に神戸市灘区深田町1-1-11B1「テアトル・ラモー」で開かれます。中永氏が俳句を朗読。西村善子ヴィオラ・ダ・ガンバ、脇山幹士チェンバロで伴奏。午後2時半開場、3時から開演。前売り3000円。予約は078-587-2205

F/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回は〈宣教〉のお知らせから一部を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
益田教会での「宣教」から引用〈1.17について語っています〉

★15日の山陰中央テレビの2時間番組「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸<傷ついた神戸に日常を・・・震災で寸断された鉄道開通までの74日の戦い!奇跡の実話ドラマ化>」を観ました。私にとってJR六甲道駅は、地元中の地元であり、そのすぐ向かい隣りのビルにある南天荘書店で働いていただけに、さすが臨場感がありました。もっともその内容となると、感動するまでには至らず、消化不良を起こしました。それだけ、24年間という歳月が経ったということでもあります。そして今や、神戸の街、六甲の町並みを歩いても、震災の跡を辿ることはほぼ不可能に近いほど、復旧・復興しています。町や人が変わっただけでなく、時代も変わって
いるのです。これからは、おそらく当事者の記憶の底にしか残らないでしょう。あのとき、あの場で、不運にして命を失った人がいれば、幸運にして命を免れた人がいました。その一瞬の差とはいったい何なのか。今もって、明確な答えは出てきません。それを、神の配剤でもって振るい分けられたとも思いません。ただ、こうして今も生きているということは、何か曰く言い難いものによって、生かされている
と思われてなりません。そこに人智を超えた神の働きのようなものを感じるのは、私だけでしょうか。「渇いているなら水を飲ませよ」。それは人の声というよりも、主なる神の声のように受けとめるのは、キリストの信仰者だからなのでしょうか。

★この1月17日は、阪神淡路大震災の起こった記念日でした。もう四半世紀にもなろうとするのに、毎年この日を迎えますと、震災被災者の当事者として、曰く言い難い想いに囚われます。いまや過ぎ去った出来事であれ、記憶の中にはしっかりと収められています。
その意味でも、経験した者とそうでない者との違いは、歴然としています。そして、体験者には、そのことを自分の中だけにしまってしまうのではなく、伝える役目、使命が与えられているとも思います。そういえば、あのとき「一杯の水を飲ませてくれる者」があちらこちらにいました。
東日本大震災の直後、NHKでは「花は咲く」の曲が絶えず流れていました。
花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために
 本日の主題は、「一杯の水を飲ませてくれる者」ではありますが、副題として「花を咲かせましょう」にします。いろんなことが思い出されて、「花を咲かせましょう」と心から願い、祈りたい思いにあふれてきます。
この世は、「一寸先は闇」ではなくて、「一寸先は光」なのです。聖書には「朝の来ない夜はない」と書かれています。春の来ない冬はありません。雨が降って、嵐が来ても、その後には必ず晴れます。まさしく「雨のち晴レルヤ」なのです。
「雨のち晴レルヤ」  ゆず
突然 偶然 それとも必然 始まりは気付かぬうちに
予想通りいかない模様 そんな時こそ 微笑みを  
  ――――
どんな君でもアイシテイル 顔を上げてごらん 光が照らす
何があっても そばにいるよ 君と待っていたい 昇る朝日を
涙の河も 海へと帰る 
誰の心も 雨のち晴レルヤ 雨のち晴レルヤ
この曲は、恋人同士のラブソングではありますが、そこに神さまのとこしえの愛(慈しみ)を感じずにはいられません。
 フレーベルというスイスの有名な教育家が、こう言っています。「生活に喜びがあるということ、心が平和であること、清く明るい感情が持てるということ、これらこそが本当の幸福であり、これらはただ神からのみたまわる恵みである」。神さまによって、私たちは生かされている、そのことを素直に信じて、感謝し続けていくのならば、決して恐れることはありません。なぜならば、この世界は神さまによって、信頼に値するものとして造られたからです。「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった」(創世記1:31)。
ある人は、こうも言っています。「どんなに世の中が変わっても、男と女が互いに愛し合い、そして子どもが生まれ、育っていく。このことは変わらない。そのことが、人間が絶えず新たにされていく根本ではないだろうか」。ほんとに、その通りだと思います。たしかに、今の社会を眺めますと、良いニュースよりも、忌まわしい悪いニュースの方が氾濫しているようですが、人間が生きていく上で一番大事な、基礎となるところは、大きく崩れていません。そこは、信じることができます。美しいものは、美しいし、いいものは、やはりいいのです。そして、いつまでもそのように感動を与えてくださるところに、神さまの愛が注がれているのです。「大丈夫だよ」と、励ましてくださっているのです。


〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

G/――いつか上映されるだろうと楽しみにしていた韓国映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」(イ・ジュンイク監督、2017)が2月16日(土)から大阪「心斎橋シネマート」で上映されます。イ・ジュンイク監督は、尹東柱の映画「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」を制作しています。良い作品でした。韓国映画のすぐれたところは、主人公に敵対する人物の描き方が悪者の吐く理不尽な言葉というステレオタイプな内容ではなく、セリフを徹底して濃密に書き込んで、その敵対人物のセリフにも普遍性をもたせているということです。「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」では尹東柱を取り締まる日本の特高警察のセリフ、「1987、ある闘いの真実」(チャン・ジュナン監督2017)では容共と疑った人物を弾圧する南営洞警察のパク所長のセリフに、凄みと深さを感じました。それら敵対人物の演技がまことに渋く、そして実力派の俳優たちであることも感動ものです。

映画の内容をネットから紹介しておきましょう。(日本では、金里博氏が個人誌で紹介したことでアナキスト・朴烈のことは知っていました)
「1923年、東京。金子文子は、アナキスト朴烈が書いた「犬ころ」という詩に心を奪われた。出会ってすぐに彼の強靭な意志とその孤独に共感し、唯一無二の同志、そして恋人として生きることを決意する。ふたりの発案により日本人や在日朝鮮人による「不逞社」が結成された。しかし日本列島を襲った関東大震災により、ふたりの運命は大きなうねりに巻き込まれていく。
本作は『建築学概論』『探偵ホン・ギルドン 消えた村』のイ・ジェフンと、イ・ジュンイク監督のミューズとして『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』で注目された新鋭チェ・ヒソがW主演を務め、2017年、韓国で大ヒットを記録。『王の運命 歴史を変えた八日間』『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』のイ・ジュンイク監督がメガホンをとり、大正期の日本に実在した金子文子と朴烈の愛と闘いの物語を描き出した。本作は、大鐘賞映画祭で監督賞をはじめ5冠を達成、計10冠を記録している。」

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第139回「Mélange」例会〈1月27日(日)>ほか

2019年01月05日 09時04分51秒 | めらんじゅ
2019年1月のメールニュースです。

さていよいよ30年ぶりの「世(ゆ)替わり」が到来です。
わたしは元号を使わないのですが、「平成時代」という時代ブロックで、いったい何が起こり、この30年間で、どんな変化があったのか、編集者的思考から興味があります。思惟したり、評論として、まとめる一つの契機となるでしょう。

今年も詩・俳句により添い、寄り会い、文学と表現を語り合いたいものです。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。2019年がはじまりました。 

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第139回「Mélange」例会〈1月27日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈南方熊楠と華厳の世界(1)〉
◆2.―ユニセフの会合で「多文化共生を目指して―神戸・長田の現場からの報告」というテーマで語ります〈1月26日(土)〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈1月28日(月)〉+黒田ナオ詩集『昼の夢 夜の国』出版記念会
◆4.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉→2月18日(月)に開催
◆5.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」について
◆6.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」 C/――24回目の〈奄美ふゆ紀行〉1月21日(月)~24日(木)C/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉D/――近況集 E/――元正章牧師の宣教「ヨセフの悩み」を紹介 G/――韓国映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」の上映について
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◆1.--第139回「Mélange」例会〈1月27日(日)〉読書会と合評会

139回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)です。
いよいよ2019年のスタートです。第一回目の例会「読書会」は、濱田洋一氏に南方熊楠について語ってもらいます。
2014年10月につづいて二回目の語りです。語りの内容は、濱田氏から送られてきたメッセージをご覧になってくでさい。
今回も濃い語りが期待できます。

△第2部の詩の合評会き、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、〝詩人たちの新年会〟をしましょう。今年もよろしくお願いいたします。

---------------濱田洋一氏からのメッセージ---------☆
―― 「南方熊楠と華厳の世界(1)」 ――

――――Ⅰ.はじめに:前回(2014年10月19日)「南方マンダラの行方」は、
  ・「熊楠研究会」用原稿を流用し、唐突な始まりで判りにくかった。
  ・今回のテーマに関連して、熊楠の研究生活を振り返り、研究生活全体を掴みやすく、再提示します。
☆A:研究活動概要年表
☆B:熊楠の研究活動は、次の三段階と考えることが、解りやすい。
☆C:実質的な「熊楠研究」は、1970年代後半から。
☆D:近年の「熊楠研究」
◇ ◇ ◇
――――Ⅱ.熊楠自身の言葉を用い、まず「燕石考」「予の曼陀羅」で到達した世界観への過程を辿ってみる。すると、その世界観が、華厳の世界観と大変良く似ているように思える。
☆E:「事」とその一切の智識
☆F:事・因果の総体としての世界(南方マンダラ1)
☆G:森羅万象(ブラフマン→大日)
☆H:予の曼陀羅(南方マンダラ2)
☆I:「燕石考」
☆J:「事の学」から10年、辿り着いた境地

――――Ⅲ.熊楠の、仏教受容はどんな状況だったか、を振り返る。
☆K:ロンドンの熊楠
☆L:那智の熊楠

――――Ⅳ.「予の曼陀羅」で語った世界観を、熊楠は、どのように展開・発展させていったのか。
☆M:あんまりな情熱とは、例えばこれ等のことです。

――――Ⅴ.熊楠の後半生に、「華厳の世界」を探してみる。
☆N:植物棲態学ecology(神社合祀反対運動)
☆O:代表的著作「十二支考」
☆P:「田辺抜書」中の華厳経。
☆Q:論考や手紙の構造が、語りかけるもの。
☆R:熊楠は、実存世界が華厳的世界観に重なる、その体感を生きようとしていた、のではなかったか。

以上(今回はここまで)

――――Ⅵ.続きの予定(「南方熊楠と華厳の世界 (2)」)
 熊楠の世界観が、華厳の世界観と大変良く似ているように思えた。では、『華厳経』は、その世界観をどのように語ったのか。
☆S:『華厳経』の紹介
☆T:『華厳経』と「華厳教学」
☆U:『華厳経』は、本当は『佛華厳経』だった。
☆V:『華厳経』が表現しようとしたもの。
☆W:『華厳経』が用いた方法。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――☆

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは1月24日(木)です。 
合評会への詩稿は、月刊めらんじゅ139号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。


――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程がすこしずつ決まっています。
今年もさまざまな人の語りで刺激を受けたいと思っています。 
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。

*2019年前半の現在決まっている読書会の内容です(敬称略)。
☆02月24日(日)140th/野田かおり(短歌のいま―詩へのかたりかけ〈仮題〉詩人で歌人である野田かおりさんに、「短歌の今」を語ってもらいます)
☆03月24日(日)141th/高木敏克(好評シリーズ「カフカを読む/『審判』を取り上げます」。いま日本を舞台にした在日英国人のジョン・ウィリアムズ監督による映画「審判」が関西でも上映されています)
☆04月21日(日)142th/米田恵子(山口誓子の俳句世界〈仮題〉俳句の巨星・山口誓子の作品世界を紹介してもらいます)
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th講演者未定
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読
☆09月29日(日)146th講演者未定
☆10月27日(日)147th講演者未定
☆11月24日(日)148th講演者未定

◆2.―ユニセフの会合で「多文化共生を目指して―神戸・長田の現場からの報告」というテーマで大橋愛由等が語ります〈1月26日(土)〉
日時/2019年1月26日(土)正午から
場所/神戸ポートピアホテル
話者/大橋愛由等
講演テーマ/多文化共生を目指して―神戸・長田の現場からの報告
主催/ユネスコ協会

◆3.―カフェ・エクリの活動〈1月28日(月)〉+黒田ナオ詩集『昼の夢 夜の国』出版記念会
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△1月の例会/開催は1月28日(月)午後2時から。会場・姫路市「姫路イーグレ」会議室。
例年は休会月なのですが、2018年11月例会がなくなったので、今年は開催します。第一部の読書会ですが、高谷和幸、大西隆志、大橋愛由等の三人による「最近読んだ書籍、執筆した文章から語るとすれば」をひとり20分程度にまとめて、構成します。さてどんなテーマが出てくるのか、楽しみにしておいてください。

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ15部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部として、黒田ナオ著『詩集 昼の夢 夜の国』出版記念会を開催します。 

★黒田ナオ著『詩集 昼の夢 夜の国』出版記念会 
日時/2019年1月28日(月)午後6時~7時30分
会場/姫路イーグレ(エクリが開催される同じビル)の
〈キャッスル・イーグレ・mile〉電話079-225-0030
姫路城の見える席です。
ソレイユというコースで1時間30分飲み放題で6500円。

「カフェエクリ」は、午後5時に終わりますので、午後6時の開始時間まで、大西隆志氏の案内で、姫路総社ちかくの句碑を訪ねます。

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの市「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸


◆4.―〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)←冬の野外詩祭です
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
☆開催日時/2019年2月18日(月)午後2時から。
☆会場/京都市上京区・同志社大学今出川キャンパス「尹東柱詩碑前」。午後2時から開催の予定です。
☆内容/共同主宰者の私・大橋愛由等が司会を担当。金里博氏が挨拶。出席した日本・韓国・在日コリアンの詩人、俳人たちがこの日のために書き下ろした自作詩を朗読します。
☆楽曲演奏/毎回好評をいただいている楽曲演奏は、琵琶奏者の川村旭芳さんにお願いしています。琵琶音楽をはぐくんだ京洛の街でひびく琵琶の音色にたゆたいながら、若くして獄死した詩人・尹東柱を忍びたいと思っています。
☆参加/だれでも参加できます。作品がなくても参加可能です。詩人・俳人たちによるしめやかな冬の京都の野外詩祭です。独特の雰囲気がかもしだされます。
☆詩祭終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれます。(冬の京都の野外詩祭です。あたたかい格好で臨んでください)
☆冊子/参加を予定している詩人・俳人たちの作品を印刷した冊子を当日会場で配布いたします。

◆5.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」について

 去年は明治維新から150年という区切りの年にあたりました。FMわぃわぃ「南の風」(番組企画とパーソナリティは大橋愛由等)では連続企画シリーズ〈奄美にとって明治150年を問う〉が2018年7月からスタートしました。
 各界の専門家に、明治からの150年とは奄美にとってどのような時代であったのかを俯瞰的にとらえてもらい、かつなにか特定のテーマにそって語ってもらうことで、その個別テーマに含まれる普遍性を探っていこうとする趣旨です。
 この企画は、奄美で発行されている日刊紙・南海日日新聞の紙面と連動していて、11月27日(火)から「奄美にとっての明治150年」という連載が始まりました。これは番組で語っていただいた内容を文章化してもらったものです。全6回掲載されます。その連載記事は、ツイッター「鮎人 @gunshaku」やブログ「神戸まろうど通信」に紹介しています。日本列島(ヤポネシア)の中でさまざまな「明治維新から150年」があるのではないでしようか。


◆6.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が執筆しているコラム「つむぎ随想」の7回目の原稿は、「奄美と兵庫県の近代150年について」を書きました。(これまでの連載記事は、ツイッター「@gunshaku」で読むことができます)

B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の2019年の特集は、「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」シリーズを予定しています。元号が変わることに伴う新天皇の即位をことほぐといった位相とは関係なく、奄美にとってこの「世(ゆ)替わり」とはどんな意味を持つのかを考えるシリーズにしたいと思っています。詳細は後日に。

C/――今年も〈奄美ふゆ紀行〉をいたします。1月21日(月)から24日(木)まで、奄美群島をめぐります。ここ数年で奄美に向かう航空便の選択が増えて嬉しいかぎりです。LCCが就航するまでの奄美紀行は、手軽な海外パック旅行より割高でした。そんな環境でも奄美に通い続けて今回で24回目となります。さて今回はどのような出会いがあるのでしょう。

D/――俳句情報「俳句&評論 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高氏の個人発行誌)2号の編集が進行中です。もうすぐ発行のはこびです。
わたし・大橋愛由等は同人となっています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。あと俳句寄稿者は、大井恒行氏、江里昭彦氏と沖縄の若手俳人たちです。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。
(大橋が俳句に関して言えば「吟遊」「豈」「奔」三誌の同人になっています。句会には仕事の都合もあってめったに出席しません。俳誌メディアへの投句をもっぱらにしています)

E/――近況集
①俳人・出口善子氏から『笙の風―出口常順の生涯』(東方出版)、句誌「六曜53号」を送っていただきました。
②永年の友人・徳永裕二氏から『不実考 外道まんだら』(不知火書房)の謹呈をうけました。 
③法橋太郎氏の詩集『山上の夕方』(思潮社)を本人から「Mélange」の会のみなさんにいただきました。

F/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回は〈2018年12月9日週報〉から転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
益田教会での「宣教」から引用〈12月9日週報より〉

聖 書 マタイ福音書1:18-25, ヨハネの手紙一2:27
 宣教  宣教題 「ヨセフの悩み」 

今日からアドベント・待降節が始まります。アドベントとは、ラテン語のアドベンツゥスに由来し、通例は、来臨の意で用いられ、主イエスの受肉来臨すなわちクリスマスを迎える心の準備をすることです。またアドベントには「悔い改め」と「喜び」という二重の意味がこめられています。
さてマリアと違い、ヨセフの存在はまことにうだつが上がりません。マリアは聖母であれば、神の母として崇拝されていますが、ヨセフの場合は聖書の中でも、彼自身の肉声は一言も表現されておらず、最初にほんの少しばかり登場してきて、それで役割を終えています。イエスさまが舞台の主役に登場しますと、その影も形もありません。情けないことに、男、父としての存在力に欠けています。ヨセフは貧しい大工であった。それだけのことです。しかし、彼は神の前で正しい人であったのです。
ここでヨセフは正しい人であったとは、どういうことでしょうか。ともかく真面目で、働き者であったということです。曲がったことをせず、責任感のある大人でした。と同時に、夢見る人でもあったということです。主の天使が夢に現れると、マリアを妻として受け容れることを決心したのです。最初の決心を翻す180度の転換です。というのも、夢のお告げを信じたからです。神の声に従うことで、引き受けました。引き受けることで、生れる子は両親の愛に守られ、祝福されました。
イエスは片親ではなかった。飼い葉桶の傍らには母マリアと父ヨセフが絶えずいたということを覚えてください。神のみ子イエスさまがすやすやと眠っておられます。そして、その姿を温かく見守っている両親の眼差し。ロウソクの愛の炎に包まれたこの聖家族の姿があってこそ、クリスマスを祝うのに相応しいのです。ですからヨセフの悩みは、氷が溶けるように消えてしまいました。
クリスマスを祝う師走のこの時期、私たちクリスチャンは世の喧騒に心騒がすことなく、御子イエスがこの世に現れるのを心から待ち望みましょう。メリークリスマス。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師   元 正章
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G/――いつか上映されるだろうと楽しみにしていた韓国映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」(イ・ジュンイク監督、2017)が2月16日(土)から大阪「心斎橋シネマート」で上映されます。イ・ジュンイク監督は、尹東柱の映画「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」を制作しています。良い作品でした。韓国映画のすぐれたところは、主人公に敵対する人物の描き方が悪者の吐く理不尽な言葉というステレオタイプな内容ではなく、セリフを徹底して濃密に書き込んで、その敵対人物のセリフにも普遍性をもたせているということです。「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」では尹東柱を取り締まる日本の特高警察のセリフ、「1987、ある闘いの真実」(チャン・ジュナン監督2017)では容共と疑った人物を弾圧する南営洞警察のパク所長のセリフに、凄みと深さを感じました。それら敵対人物の演技がまことに渋く、そして実力派の俳優たちであることも感動ものです。

映画の内容をネットから紹介しておきましょう。(日本では、金里博氏が個人誌で紹介したことでアナキスト・朴烈のことは知っていました)
「1923年、東京。金子文子は、アナキスト朴烈が書いた「犬ころ」という詩に心を奪われた。出会ってすぐに彼の強靭な意志とその孤独に共感し、唯一無二の同志、そして恋人として生きることを決意する。ふたりの発案により日本人や在日朝鮮人による「不逞社」が結成された。しかし日本列島を襲った関東大震災により、ふたりの運命は大きなうねりに巻き込まれていく。
本作は『建築学概論』『探偵ホン・ギルドン 消えた村』のイ・ジェフンと、イ・ジュンイク監督のミューズとして『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』で注目された新鋭チェ・ヒソがW主演を務め、2017年、韓国で大ヒットを記録。『王の運命 歴史を変えた八日間』『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』のイ・ジュンイク監督がメガホンをとり、大正期の日本に実在した金子文子と朴烈の愛と闘いの物語を描き出した。本作は、大鐘賞映画祭で監督賞をはじめ5冠を達成、計10冠を記録している。」

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第137回「Mélange」例会〈11月25日(日)〉

2018年11月10日 09時25分51秒 | めらんじゅ
11月となりました。朝夕、冷え込んできました。
鍋料理が美味しい季節となりました。
寄り添い、寄り会い、文学と表現を語り合いたいものです。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。秋が深まり2018年が終焉と向かいます。 

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◆1.--第137回「Mélange」例会〈11月25日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマは宮澤賢治の童話
◆2.--カフェ・エクリの活動〈11月は休会。12月は3日(月)に開催〉
◆3.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」←順調に収録すすむ
◆4.―まろうど社の忘年会、12月10日(月)に大阪キタで開催します。場所未定。
◆5.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉のこと→2019年2月18日(月)に開催
◆6.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」 C/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉D/――近況集 E/――元正章牧師からのはがき通信
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◆1.--第137回「Mélange」例会〈11月25日(日)〉=読書会と合評会


137回目の「Mélange」例会はいつもと同じ構成となります。第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:30)です。
第一部の読書会は、詩人・木澤豊さんに語ってもらいます。テーマは「好評・宮澤賢治語りシリーズ〈宮澤賢治・初期童話「やまなし」―死をふくむ風景―〉」です。毎回この木澤さんの「宮澤賢治語り」を楽しみにしている方もいらっしゃいます。いよいよ賢治作品の代表的ジャンルのひとつ童話の世界が今回の語りの対象となります。

第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは11月22日(木)です。 
合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ137号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

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「Mélange」月例会、2018年の日程です。(現在、2019年前半の読書会日程を作成中です)
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。

*2018年の開催予定と第一部読書会の内容(敬称略)→例年は12月を休会とするのですが、今年は9月が台風接近のため中止になったので、特別に12月9日(日)に開催いたします。
12月9日(日)/第138回/発表予定者/詩人・中堂けいこ/〈「記号論」……その入り口に立ってみる〉+この時、午後6時30分から高木敏克氏の短編小説集『港の構造』(航跡社)の出版を祝う会を開催します。

*2019年前半の日程だけ示しておきます(敬称略)。
01月27日(日)/交渉中
02月24日(日)/交渉中
03月24日(日)/交渉中
04月21日(日)/交渉中
05月26日(日)/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉)
06月30日(日)/交渉中

◆2.―カフェ・エクリの活動
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△11月の例会はありません。
 そのかわり12日(月)に〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉を開催します。
☆〈月村香詩集『蛍雪』出版を祝う会〉
 日時/11月12日(月)正午から午後2時30分まで
 場所/加古川市「和輝(わき)」
 〒675-0064 加古川市加古川町溝ノ口510-17 ホテルアゼリア1階,2階 電話079-420-8180
 会費/5000円 ☆花束代(エクリからの進呈)は別途頭割りで徴収
 詩集『蛍雪』は右ページにフランス語詩、左ページに日本語詩という構成です。月村さんはまずフランス語で詩を書いて、それを日本語に訳したとのこと。異能のひとです。

△12月の例会/開催は12月3日(月)。会場・赤穂「煉瓦屋」。この店は詩人・田村周平氏が経営する店です。発表予定者・得平秀昌。テーマ未定。

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業が始まっています。締切は11月末です。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・1月28日(月)/例年は休会月なのですが、11月例会がなくなったので、開催します。発表予定者・会場は未定です。
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの市「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸

◆3.―FMわぃわぃ「南の風」シリーズ番組「奄美にとって明治150年を問う」←順調に収録すすむ(あと一回分を残すのみ)

 今年は明治維新から150年という区切りの年にあたります。そこでFMわぃわぃ「南の風」(番組企画とパーソナリティは大橋愛由等)では連続企画シリーズ〈奄美にとって明治150年を問う〉を7月からスタートしました。
 各界の専門家に、明治からの150年とは奄美にとってどのような時代であったのかを俯瞰的にとらえてもらい、かつなにか特定のテーマにそって語ってもらうことで、その個別テーマに含まれる普遍性を探っていこうとする趣旨です。

 いままで放送した番組を含めてシリーズ内容を紹介することにしましょう(敬称略/一部予定を変えています)。
 ①7月放送分/中井和久〈神戸奄美会元会長・奄美大島名瀬出身〉奄美出身者にとって、この150年を総括する。(この回は音声のみの紹介)
    https://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
 ②8月放送分/米川宗夫(ウタシャ・徳之島町出身)シマウタでたどる明治150年。「徳之島一切い節」「ぎーくん節」「くろだんど節」などを演奏。
       https://www.youtube.com/watch?v=yM44cWgdfrc&t=275s

 ③9月放送分/中西雄二(東海大学文学部講師)神戸を中心とした出身者の集住地域での動向について。
       https://www.youtube.com/watch?v=34Xk7sMVgCc&t=84s

 ④10月放送予定分/酒井正子(歌謡研究者・川村学園女子大学名誉教授)いままで蓄積されてきた奄美歌謡研究
とその成果。
      https://www.youtube.com/watch?v=5EVb_Db21gw&t=11s
 
 ⑤11月放送予定分/寺尾智史(宮崎大学准教授・専攻マイノリティー言語学)近代における標準語圧力とマイノリティー言語であるシマグチの相克。
      https://www.youtube.com/watch?v=5EVb_Db21gw&t=11s

 ⑥12月放送予定分/前利潔(沖永良部島・知名町職員)「無国籍地帯としての〈奄美〉における近代の諸相について。
 さらにこの番組で展開された語りを文章化したものを奄美の日刊紙・南海日日新聞に掲載する予定です。

◆4.―まろうど社の忘年会、12月10日(月)に大阪で開催します。場所は未定です。キタを予定しています。詳細が決まりましたらお知らせします。

◆5.―〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)←冬の野外詩祭です
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
☆開催日時/2019年2月18日(月)午後4時から。
☆会場/京都市上京区・同志社大学今出川キャンパス「尹東柱詩碑前」。午後4時から開催の予定です。
☆内容/共同主宰者の私・大橋愛由等が司会を担当。金里博氏が挨拶。出席した日本・韓国・在日コリアンの詩人、俳人たちがこの日のために書き下ろした自作詩を朗読します。
☆楽曲演奏/毎回好評をいただいている楽曲演奏は、琵琶奏者の川村旭芳さんにお願いしています。琵琶音楽をはぐくんだ京洛の街でひびく琵琶の音色にたゆたいながら、若くして獄死した詩人・尹東柱を忍びたいと思っています。
☆参加/だれでも参加できます。作品がなくても参加可能です。詩人・俳人たちによるしめやかな冬の京都の野外詩祭です。独特の雰囲気がかもしだされます。詩祭終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれます。(冬の京都の野外詩祭です。あたたかい格好で臨んでください)
☆冊子/参加を予定している詩人・俳人たちの作品を印刷した冊子を当日会場で配布いたします。

◆6.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が執筆しているコラム「つむぎ随想」の6回目の原稿は、奄美の俳句について書く予定です。

B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の2019年の特集は、「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」シリーズを予定しています。元号が変わることに伴う新天皇の即位をことほぐといった位相とは関係なく、奄美にとってこの「世(ゆ)替わり」とはどんな意味を持つのかを考えるシリーズにしたいと思っています。詳細は後日に。

C/――俳句情報「俳句&評論 奔」 ←再掲です
「奔(ほん)」2号について
俳人・望月至高氏の個人誌です。わたし・大橋愛由等は同人となっています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。
☆第2号の要項です
 締め切り   2018年11月20日(火)
 発行     2019年01月10日(木)
 原稿(評論)    43字/行×23行/頁
「俳句と評論誌」です(詩と評論が掲載される文芸誌は多いのですが、俳句と評論がセットになったメディアはそんなに多くありません。このメディアは注目されるでしょう)

D/――近況集
①われらが詩友・黒田ナオさんが第二詩集『昼の夢 夜の国』(澪標)を上梓されました。
②安水稔和氏が詩集『地名抄』(編集工房ノア)を上梓されました。
③藤井貞和氏の新著『非戦へ 物語平和論』(水平線)が到着しました。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。「ハガキ通信・益田っこ20号」を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
「益田っこ通信」(21号)「ほぉー、そがーなことがあったんかね」

「上のそらでなしに、しっかり落ちついて、一時の感激や興奮を避け、楽しめるものは楽しみ、苦しまなければならないものは苦しんで生きて行きませう。」(『書簡(昭和8年)』宮沢賢治)。「なれども他人は恨むものではないぞよ。みな自らがもとなのじゃ。恨みの心は修羅となる。かけても他人は恨むでない。」(『二十六夜』同)。

 神戸に住んでいた時も、同じような気持ちで過ごしていました。ここ新天地・益田に住んだからといって、長く沁みついた考え方、生き方を変えることは甚だ困難なことです。とはいえ、ここの住民として生活する場合、いついつまでも“よそ者”としての意識を守り続けることに、どこか不自然さを否めないところが出てきます。その限り、キリスト教は、よそ者の宗教として見なされ、距離を置かれてしまいます。さりとて「郷に入れば郷に従え」というのでは、「ミイラ取り」になってしまい、牧師として“たいがたー”(恥ずかしい)限りです。

では、どうすべきか。その際“ちょうどしとりんさい”(じっとしときなさい)ではどうにもなりません。「まぁ、あんたーよう来たねぇ。ゆうにして(のんびり)、いきんさいよー」と、お家に招かれるようになってこそ、第一歩です。そこで「ほぉー、そがーなことがあったんかね。そりゃーえぇ勉強になったねぇ」と言われ、こちらはこちらで「あぁ、そがーじゃねぇ。うちは、キリスト教やけん、こげーなこと、よくあるわ。まあ、一度教会に来てみんしゃい」と受け答えできるようになれば、“せーがえー”(張り合いがある)」というもの。
〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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(今月はこのメールニュースを発信する日まで高良勉氏からの通信は届いていません)
E/――沖縄の詩人・高良勉氏からのメッセージ

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第133回「Mélange」読書会・合評会〈5月27日(日)〉

2018年05月07日 09時36分53秒 | めらんじゅ
5月です。でも朝は肌寒い。
今年は季節のうつろいが早いですね。
わたしの好きな紫陽花の季節も、もうすぐ。
 
神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第133回「Mélange」読書会・合評会〈5月27日(日)〉 
◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの 詩・言葉・思想」と題して講演しました〈5月6日(日)〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈5月21日(月)に開催〉
◆4.―野口裕句集『のほほんと』の記念会を8月26日(日)に開催します。
◆5.--文学短報=A/――5月分のFMわぃわぃ「南の風」ゲストは養蜂家の得平秀昌氏
  B/――南海日日新聞の連載コラム「紬随想」の執筆
    C/――元 正章牧師のこと
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◆1.--第133回「Mélange」読書会・合評会〈5月27日(日)〉 

第133回目の「Mélange」例会のお知らせです。
第一部は読書会(pm1:00~3:00)。講師は、詩人の月村香氏による「キルケゴール語り」です。入手しやすい参考文献は、キルケゴール著『死に至る病』(講談社学術文庫)です。
第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。最近、「Mélange」例会もすこしずつメンバーが変わりながら毎月の例会を続けています。いつも詩について熱い議論が展開されます。詩人の方、あるいは詩に興味を持っている方、同会は参加自由ですので、どうぞ気楽に参加してください。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆まず第一部は読書会のお知らせです〈午後1時から3時まで〉。
発表者=月村香氏
タイトル=入手しやすい参考文献は、キルケゴール著『死に至る病』(講談社学術文庫)です。巻末に丁寧な解説もついています。ぜひ読んできてください。「 

☆第二部は、詩の合評会。作品の締め切りは5月24日(木)です。
「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。送っていただいた「月刊めらんじゅ133号」に掲載。合評会当日に配布します。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。
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「Mélange」月例会、2018年の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定日(敬称略) 
06月24日(日)/第134回/第一部=詩の合評会 第二部=福田知子詩集・出版記念会 
07月29日(日)/第135回/発表予定者/歌人・吉岡節子/演題「師・前登志夫の作品世界」
  (「Mélange」の会では珍しく短歌がテーマです。前登志夫の短歌は霊性に満ちた魅力的な作品世界です)
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男さん)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/詩人・中堂けいこ/演題未定
10月28日 (日)/第135回/発表予定者/詩人・中嶋康雄/「詩のことば、広告のコトバ、法律の言葉」(仮題)
11月25日 (日)/第135回/発表予定者/木澤豊/「好評・宮澤賢治語りシリーズ」
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日


◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの―詩・言葉・思想」と題して講演しました〈5月6日(日)〉

当日総会会場に参加したみなさんに配布した資料を添付しています。ごらんになってください。
語り始めは、沖縄の詩人としてよく知られている山之口貘の作品を紹介することから始めました。大西隆志氏に貘の「生活の柄」を一曲うたってもらいました。

時間の制約上、語ったのは、沖縄の詩人たちが格闘している言語の多重性(話し言葉と書き言葉/シマクトゥバとヤマトグチ/それぞれの集落〈シマ、スマ〉の言葉の相違)についてでした。後半として予定していた沖縄の戦後詩については、資料は準備していたのですが、語る時間がなかったので、別の機会にしゃべろうと思っています。沖縄で詩を書くことの重層的な意味、言葉のもつ根元的な力、詩が思想へと敷衍していく沖縄ならではの情況を予定しています。川満信一、新城兵一、松原敏夫、清田政信、高良勉らの硬質な作品をとりあげ、「詩を書くこと」の意味を語ります。


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◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)〈開催場所・赤穂・煉瓦屋/発表者・月村香氏〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

》》》》》》・5月21日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・月村香氏
第一部の読書会は月村香氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は、キルケゴールについてです。これは、「Mélange」読書会(5月27日)で語る内容のプレリュードとして位置づけてもいいと思います。月村氏は、学生時代、キルケゴールを勉強されています。興に乗れば、何回かにわけて語ってもらう予定です。月村氏推挙の参考文献はキルケゴール著『死に至る病』(講談社学術文庫)。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

ちなみに会場の赤穂・煉瓦屋は、詩人・田村周平氏が経営する店です。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。7月以降の日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・6月18日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・北岡武司
・7月02日(月)または16日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大西隆志
・8月/休会
・9月10日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・田村周平
・10月1日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・原田哲郎
・11月12日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大橋愛由等「井筒俊彦の哲学世界」
・12月3日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・得平秀昌
・1月/休会
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸


◆4.―野口裕句集『のほほんと』(図書出版まろうど社)の出版記念会が8月26日(日)に行われます。
この句集について、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催します。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税 
句集を語る会/日時・2018年8月26日(日)午後6時から
       場所・スペイン料理カルメン(神戸市三宮)078-331-2228
参加予定のみなさんへ/句集から5句選句してください。事前に事務局(図書出版まろうど社)に送っていただき、当日配布する冊子に印刷いたします。(締切/8月22日〈水〉)



◆5.--文学短報
A/――5月分のFMわぃわぃ「南の風」は5月19日(土)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。

このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。
5月は、養蜂家の得平秀昌さんをゲストにお招きして、蜂蜜と自然と文学について縱橫に語ってもらいます。(得平さんは「養蜂家」というひとつのジャンルに収まりきらない方です。番組では得平さんの魅力に迫っていきたいと思っています)

B/――南海日日新聞の連載コラム「紬随想」の執筆
南海日日新聞の編集局長に就任した久岡学氏から、同紙の連載コラム「紬随想」への原稿依頼がありました。6月から一年間、月に一編、800字程度のコラムを担当することになります。さっそくその第一弾を出稿しました。

C/――元 正章牧師のこと
結婚して一週間がたった5月3日、ふと友人をつれて会いに来てくれた元 正章牧師。肌艶もよく元気な様子でした。
送られてきた文章の一部を紹介しましょう。

「益田に来て1年、結婚して1週間と経ちました。過日、晴天に誘われて、近くの公園に散歩したことがありました。そこはまるでパラダイスのような空間。芝生の上で、子どもたちが思い切り遊び回っています。「ああ、なんと平和であることよ。幸いなるかな、神の国はこの人たちのものである」と、ふと感慨に耽ってしまいました。その後、帰ってから、宣教原稿に向いました。いつものことながら「ああ、宣教をまとめることは、なんと辛いことよ。神の国となんと離れていることよ」と嘆き、苦しみつつも、礼拝に来られている方々の顔を思い浮かべれば、その方々が、「今日も礼拝に来て、よかったな」と思ってもらえるような宣教をしなくてはいけません。そこで、プレッシャーが軽い鞭となって、背中を叩いてくれるようにと祈りました。(以下略)」

 あらたな祈りの生活を日々重ねておられるようです。

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第132回「Mélange」読書会・合評会〈4月22日(日)〉

2018年04月03日 08時39分42秒 | めらんじゅ
4月となりました。

ソメイヨシノをはじめとして、八重桜、山桜も今年は開花が早かったですね。
今年の花見は極私的にとりおこないました。
春はさまざまなことが蠢動します。
神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第132回「Mélange」読書会・合評会〈4月22日(日)〉 
◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの 詩・言葉・思想」と題して講演します〈5月6日(日)〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)に開催〉
◆4.―野口裕句集『のほほんと』の記念会を企画しています。
◆5.--文学短報=A/――4月分のFMわぃわぃ「南の風」は4月21日(日)から視聴できます
B/――極私的花見〈4月9日(金)〉
C/――「大阪編集教室」再スタート〈4月あらたに開校〉
D/――「北の句会」〈5月13日(日)〉
E/――元 正章牧師への祝婚歌

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◆1.--第132回「Mélange」読書会・合評会〈4月22日(日)〉 

第132回目の「Mélange」例会のお知らせです。

第一部は読書会(pm1:00~3:00)。講師は、小説家で詩人の高木敏克氏による「カフカ語り 2回目」です。取り上げる作品は、「流刑地にて」。新刊、古書とも文庫で入手しやすい作品です。ぜひ読んできてください。

第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。最近、「Mélange」例会もすこしずつメンバーが変わりながら、いつも詩について熱い議論が展開されます。詩人の方、あるいは詩に興味を持っている方、同会は参加自由ですので、どうぞ気楽に参加してください。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。


☆まず第一部は読書会のお知らせです〈午後1時から3時まで〉。
発表者=高木敏克氏

タイトル=「カフカ語り 2回目/「流刑地にて」」カフカを読み込んでいて、自作品(小説)にもカフカ的世界を展開している高木氏の語りは面白く、聴き込んでしまいます。今回も、カフカの代表作のひとつであるこの作品についての高木氏ならではの読みが展開されることが予想され、楽しみにしています。

以後、高木氏によるカフカ語りは、(3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。

作品の締め切りは4月19日(木)です。来週の木曜日です。

「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ132号」に掲載します。

(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2018年の日程です。

(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定日(敬称略)
05月27日(日)/第133回/発表予定者=月村香「キルケゴールを語る(仮題)」 
06月24日(日)/第134回/第一部=詩の合評会 第二部=福田知子詩集・出版記念会(あらたに決まった日程です)
07月29日(日)/第135回/発表予定者/未定
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男さん)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/未定
10月28日(日)/第135回/発表予定者/詩人・中嶋康雄氏/「詩のことば、広告のコトバ、法律の言葉」(仮題)
11月25日(日)/第135回/発表予定者/未定
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日

◆2.―兵庫県現代詩協会の総会で大橋が「沖縄詩が撃つもの」と題して講演します〈5月6日(日)〉

講演する時間は、14時45分~15時35分です。

講演の中で、まず沖縄の詩をより身近に感じてもらうために、フォークシンガーの大西隆志氏による演奏があります。山之口貘の詩がフォークの歌になっているのです。

兵庫県現代詩協会の第22回総会は13時30分から始まり、2017年度活動報告、2018年度活動報告案が提示されます。そして第二部として、わたしの講演「沖縄詩が撃つもの 詩・言葉・思想」があります。会員で「Mélange」詩友の方も、会員でない詩友のみなさんも、私の講演を聞きに来てください。会員以外でも参加できるよう事務局に話をとおしておきます。

日時/2018年5月6日(日)講演は、14時45分~15時35分。
場所/西宮市民会館 501号室 
〒662-0918西宮市六湛寺町10番11号 TEL:(0798)33-3111
阪神西宮駅「市役所口」改札北へ徒歩1分 JR西宮駅から西徒歩約10分

地図 http://www.nishi-bunka.or.jp/amity/access.html 

講演趣旨/語り始めは、沖縄の詩人としてよく知られている山之口貘の作品を紹介することから始めます。そして次に取り上げるのは、戦後に展開された沖縄の現代詩についてです。沖縄で詩を書くことの重層的な意味、言葉のもつ根元的な力、詩が思想へと敷衍していく沖縄ならではの情況。川満信一、新城兵一、松原敏夫、清田政信、高良勉らの硬質な作品をとりあげ、「詩を書くこと」の意味を語ろうと思っています。

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◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・岡田巧〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。


》》》》》》・4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・岡田巧〉

第一部の読書会は岡田巧氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は、加古川の詩人・植原繁市(1908-1971)の作品世界について紹介します。(植原繁市については、https://ja.wikipedia.org/wiki/植原繁市 を検索してください。詩人・高橋夏男氏がこの詩人を再評価しています)

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・5月21日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・月村香
・6月18日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・北岡武司
・7月2日(月)または16日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大西隆志
・8月/休会
・9月10日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・田村周平
・10月1日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・原田哲郎
・11月12日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・大橋愛由等「井筒俊彦の哲学世界」
・12月3日(月)会場・赤穂「煉瓦屋」/発表予定者・得平秀昌
・1月/休会
・2月4日(月)または25日(月)会場・姫路「アイメッセ会議室」/発表予定者・千田草介
・3月18日(月)会場・たつの「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸


◆4.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。

この句集についても、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催す予定です(日程は調整中です)。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税 


◆5.--文学短報
A/――4月分のFMわぃわぃ「南の風」は4月21日(土)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。

http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。
4月は今年、奄美で起こるだろうさまざまなことを話題にして語リました。
5月は、養蜂家の得平秀昌さんをゲストにお招きして、蜂蜜と自然と文学について縱橫に語ってもらいます。


B/――極私的花見〈4月9日(月)〉
今年の図書出版まろうど社の恒例「夜桜会」は、桜の開花が早かったのと、友人・知人たちの都合もあって、須磨浦公園(神戸市須磨区)で、ささやかにとりおこないました。われわれが陣取ったのは八重桜の樹下。いまや満開を迎えようとしていて、われわれを歓待してくれたのです。周囲には誰もいなく、公園に住みついている猫が一匹、われわれの周りを何度も往復して様子をうかがっていました。

C/――「大阪編集教室」再スタート〈4月あらたに開校〉

いったん3月末で閉校を宣言していた大阪編集教室が、四月からあらたに「表現コース」を開設して再出発しました。わたしはこの教室で永年講師を務めていたこともあり、今後ともこの教室が存続することを応援しています。


D/――「北の句会」のお知らせ
次回開催日=5月13日(日)13時〜17時
開催場所=大阪市生野区民センター 
参加費=千円程度
出句=課題詠1句(課題「五月」) 自由詠1句
締切=5月7日(月)午後8時


E/――元 正章牧師への祝婚歌
われらが友人・元正章牧師、4月8日(日)に益田教会にて、結婚式を挙げられました。
そこで式に間に合うよう、仲間数人で祝婚歌をつくり冊子にして送りました。
みなさんには添付ファイルでその作品群をお読みください。(携帯メールあてに送っている人は閲覧できないかもしれません)
そして元氏から結婚式の報告をいただきましたので、転載しておきます。

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「益田っこ」(14号)「益田の祝婚」(折を得ても、得なくても)

4月8日(日)益田教会にて、80余名の会衆を前に、婚礼を挙げました。この年にして、晴れやかな場、ひと時を味わうとは想像だにしていませんでした。また祝電、手紙、メールなど優に100通を超える祝福の嵐を浴びるとは、神様のいたずらとも感じるほどに、「くすしき恵み」(アメージング・グレース)でした。「思えば過ぎにし すべての日々、苦しみ悩みも また恵み」(讃美歌451)。式辞では「愛は目に見える形ではなく、私たちの内にとどまっています。神さまが私たちの心の中に宿るとき、愛するという喜びに充たされるのです」と語りました。「愛と信頼」の尊さ。あとは、その実践あるのみです。

これで、名実ともに「益田っこ」となります。益田弁は理解できても、おそらくこれからも喋れない「神戸っ子」であっても、「幸い住むと人の言ふ」この益田の幸町の地に、「人間至る処 青山あり」。

神戸の詩人・俳人の仲間たちからは、「祝婚歌 元正章さん 澄川直子さんへ」が贈られてきました。「石見なる大樹に添ふや桃の花」「春の日は言葉のなかを進む人の背中を押す」「愛の交わりを紐解く福音の書を手にした顔」。

「今あなたはどの道を進むとも 人のあはれさを見つめ この人たちと共に かならずかの山の頂に至らんと誓ひ給ふならば 何とて私とあなたとは行く道を異にして 居りませうや。」(宮沢賢治)

*関西の友が、結婚式の動画を作成。興味のある方は、御笑覧ください。

https://youtu.be/4nSnXEODNIk

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章
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第131回「Mélange」読書会・合評会〈3月25日(日)〉

2018年03月10日 08時52分33秒 | めらんじゅ
3月となりました。
春がすこしずつ近づいています。
なかなか体重がもとに戻りません。
気鬱もつづいています。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第131回「Mélange」読書会・合評会〈3月25日(日)〉
◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉報告
◆3.--カフェ・エクリの活動〈3月5日(月)に開催〉/発表者・大橋愛由等
◆4.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました
◆5.--文学短報=A/――3月分のFMわぃわぃ「南の風」は3月18日(日)から視聴できます
B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
C/――「北の句会」〈3月18日(日)〉
D/――元 正章牧師の近況
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◆1.--第131回「Mélange」読書会・合評会〈3月25日(日)〉

第131回目の「Mélange」のお知らせです。
第一部は読書会(pm1:00~3:00)。講師は、詩人で獣医師である北野和博氏(兵庫県現代詩協会常任理事)。初登場です。
第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会。いつもの構成となります

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆まず第一部は読書会のお知らせです〈午後1時から3時まで〉。
発表者=北野和博氏(詩人・獣医師)
タイトル=「一獣医師がみた、生命、宇宙、文学。命はどうして生まれたのか」


☆要旨(北野和博氏からのメッセージ)
「私は畜産専門の獣医師として、家畜の改良や行動を見てきましたが、そこは詩とは対極にある実学の世界です。
と言ってしまうと、身も蓋もないので、動物の利他的行動や進化論、生命の構成要素である原子・素粒子の振る舞いや宇宙のまとまりのないお話を通して、生命とは何か、宇宙の法則は、等等、皆さんと一緒に考えましょう。」

作品の締め切りは3月22日(木)です。来週の木曜日です。
「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ131号」に掲載します。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)

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「Mélange」月例会、2018年の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2018年の開催予定日(敬称略)
04月22日(日)/第132回/発表予定者=高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」
05月27日(日)/第133回/発表予定者=月村香「キルケゴールを語る(仮題)」
06月24日(日)/第134回/第一部=詩の合評会 第二部=福田知子詩集・出版記念会(あらたに決まった日程です)
07月29日(日)/第135回/発表予定者/未定
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/未定
10月28日(日)/第135回/発表予定者/未定
11月25日(日)/第135回/発表予定者/未定
(12月の「Mélange」例会は休会)

*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日

◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉の報告
今年は異例の会となりました。この追悼会を共同主催していた詩人・金里博氏が、去年末から体調をくずし連絡がとれなくなりました。ようやく先月になって、メール交換できるまでに回復されました。今年の追悼会をどのようにするのか逡巡していたところ、会も5回を重ねてゆくと、会自体が自走しだすことも確認できます。里博氏から今年は中止しようという願いも聴いていたのですが、すでに去年の時点で今回の追悼会のために出演依頼していた人もいたことから、共同主催ではなく、私・大橋愛由等個人の呼びかけの会として、実施することにして、里博氏にも承諾していただいたのです(里博さんのいち日も早い回復を祈りつつ)。


毎年のごとく追悼会当日に冊子を配布しました。また一部ですが、動画にも収めていますのでご覧になってください。

2018尹東柱追悼会/画家イ・ムソン氏、あいさつ
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442685351
2018尹東柱追悼会/韓 南洙氏(韓国ハングル学会正会員・ハングル学会日本関西支部常任顧問他〉あいさつ
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442685658
2018尹東柱追悼会/太田修・同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授、詩人・西海ゆう子さんあいさつ
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442686025
2018尹東柱追悼会/福嶋龍児氏、フラメンコ・ギター演奏「ソレア」ほか
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/442688132

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◆3.--カフェ・エクリの活動〈4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。

月に1回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

》》》》》》・4月23日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ〉

第一部の読書会は得平秀昌氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は未定です。
第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

》》》》》》・3月05日(月)の報告です。
龍野行われた「カフェ・エクリ」の発表者は、私・大橋愛由等。

テーマは「JとGを奪還せよ!」。随分勇ましいテーマですが、私が本格的に本を読み始めた1970年代にさかんに喧伝されていた「キリストではなくイエス(J)、漢籍の釈迦ではなく原典(パーリ語)から直訳されたゴータマ・ブッタ(G)として二人を再設定する」について、いまあらためて、この読み直しが、どんな意味を持っていたのかを、検証しようとする試みを語りました。

当日会場で配った資料を添付しておきます。





》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・5月21日(月)
・6月18日(月)
(7月以降は未定です)

◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。
この句集についても、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催す予定です(日程は調整中です)。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税

◆4.--文学短報
A/――3月分のFMわぃわぃ「南の風」は3月18日(日)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
このサイトでは、放送の視聴と同時に、私からのメッセージを書き込んでいますので、読んでみてください。
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)
放送時間は1時間。

B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
私が同人である俳誌「吟遊」の第1回「吟遊京都句会」が3月23日(金)午後2時から4時半まで「SOBA Café ざらざん 五条店」で開かれます。

☆「SOBA Café ざらざん 五条店」/〒600-8178 京都府京都市下京区鍵屋町烏丸西入鍵屋町327番2 TEL075-201-3848
☆参加費/5500円(そばガレット、ドリンク付)☆ドリンク持込可(一本につき持ち込み料1000円必要)
☆参加希望の方は、2月末までに、090-7237-6193(麻田)まで連絡を。
☆事前投句、選評が可能かどうか、また投句内容などは担当者まで問い合わせてください。

C/――北の句会〈3月18日(日)〉
句会は3月18日(日)13:00-17:00に「大阪市福島区民センター 304会議室 電話 06-6468-1771」で行います。

D/――元 正章牧師の近況
今回は、元牧師の個人的な近況をお知らせします。
4月8日(日)に益田教会にて、結婚式を挙げられます。
元牧師本人が結婚されるのです。
新婦となられるひとは、教会員の方。
元牧師は「益田に骨を埋めます」と決意を語っておられます。

その決意の一環として、あらたな伴侶と、あらたな祈りの世界を構築されていかれることでしょう。
祝福いたしたいと思います。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章

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第129回「Mélange」読書会+合評会〈1月28日(日)〉

2018年01月22日 09時57分36秒 | めらんじゅ
2018年が始まりました。
恒例の「奄美ふゆ旅」から帰ってきました。
奄美ツアー団は私を含めて合計4人。わたし以外はすべて団塊の世代で、まさしく「団塊(弾丸)ツアー」でした。
これからしばらく「島酔い」が続きます。

それでは神戸から詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第129回「Mélange」読書会+合評会〈1月28日(日)〉←今年最初の月例会です
◆2.--カフェ・エクリの活動〈1月は休会。2月12日(月・祝)に開催〉
◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました
◆4.―第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ生誕100周年記念集会〉は、2月19日(月)に開催予定
◆5.--文学短報=A/――1月分のFMわぃわぃ「南の風」は1月20日(土)から視聴できます
  B/――震災の翌年から毎年1月に行っています〈奄美ふゆ旅〉から帰ってきました。
     C/――川柳誌「晴(hare)」創刊
     D/――元 正章牧師の「マリア信仰」論について
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◆1.--第129回「Mélange」読書会+合評会〈1月28日(日)〉←今年最初の月例会です

2018年最初の例会は、1月28日(日)に行います。
連絡がギリギリになってしまいました。すみません。
第一部読書会(pm1:00~3:00)。第二部詩の合評会(pm3:00~6:00)の構成です。
読書会の担当は北岡武司氏です。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆第一部「読書会」は詩人で哲学者・北岡武司氏による「芸術論」です。博覧強記な北岡氏のこと、ジャンルをまたいで、語りの宇宙に引き込んでくれると思います。
楽しみです。今回は参考文献は特にありません。

☆第二部は詩の合評会です〈午後3時から6時まで〉。
作品の締め切りは1月25日(木)です。
いつにもまして意欲的な作品をお待ちしています。送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ129号」に印刷・製本して、参加者のみなさんに配ります。合評会は厳しく、やさしく、詩にまつわる真摯な詩評の言辞が飛び交います。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ129号」に掲載します。


第一部、第二部とも参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩1分の便利なところにあります。

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「Mélange」月例会、2018年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。


*2018年の開催予定日(敬称略)
02月25日(日)/第130回/中堂けいこ詩集出版記念会(読書会なし。第一部に合評会をします。)
03月25日(日)/第131回/発表予定者/北野和博「獣医師は語る―いきものたちの世界 そして詩(仮題)」 
04月22日(日)/第132回/発表予定者/高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」 
05月27日(日)/第133回/発表予定者/月村香「キルケゴールを語る(仮題)」 


◆2.--カフェ・エクリの活動〈2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。

1月は休会です。

》》》》》》・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉

第一部の読書会は得平秀昌氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は未定です。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

「カフェ・エクリ」も2018年の活動がスタートしました。もうすぐ「OCT.」(高谷和幸氏編集・発行)最新号ができあがると思います。 

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・2018年1月は休会。
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等/発表内容は未定。もうすぐ決定〉
・4月以降は未定です。

》》》》》》
エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。

◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。
第一句集とは思えないほどの完成度の高さです。
これから多くの評価、評論が生まれてくるでしょう。
才人・野口氏のことです。句集出版を機会にさらに表現に磨きがかかるものと思われます。楽しみです。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税 


◆4.―第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ生誕100周年記念集会〉は、2月19日(月)に開催予定
去年からの動きとしては、映画「空と風と星の詩人―尹東柱」(イ・ジュニク監督 2016)が日本各地で上映されたり(映画の質として優れている)、尹東柱の記念碑があらたに宇治市志津川の新白虹橋(しんはっこうばし)のたもとに10月28日に建てられるなど、生誕百年にふさわしい一年になりました(宇治へは亡くなる一年前に仲間と訪れている)。
そこで今年も、韓国からの詩人も招いて、簡素ではありますが、詩を書く立場としての尹東柱へメッセージと作品を送り続けたいと思っています。

〈第1部〉午後3時に、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス内の「尹東柱詩碑」前に集合します。献花、尹東柱の詩作品の朗読などを行います。音楽演奏による追悼も企画しています。参加する詩人のみなさんは、書き下ろしの自作詩を事前に、大橋(maroad66454@gmail.com)へ2月13日(火)まで送稿してください。冊子にまとめて追悼会参加者に配ります(毎年、入試の終わった今出川キャンパスはのんびりしていて、この尹東柱詩碑を目指して、韓国からの観光客や留学生が訪れるのです。そうした人たちにもその場で、追悼会に参加してもらい、交流が広がるのです)

〈第2部〉午後5時から近くの居酒屋で懇親会を開く予定にしています。

〈ただ、この会の関係者に連絡がとれなくて困っています。今年もささやかながら開催いたしたいと思っていますので、みなさんの協力と参加をお願いいたします〉


◆4.--文学短報
A/――1月分のFMわぃわぃ「南の風」は1月20日(土)から視聴できます
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。
放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
放送時間は1時間。

2018年がスタートしました。今年は明治維新(1868年)からちょうど150年に当たります。そこで「南の風」では、奄美にとってこの150年はいったいどんな時だったのかを、リスナーのみなさんと共に考えていきたいと思っています。
番組では(1)去年2017年に奄美での出来事をおさらいします。(2)今年2018年の奄美は希望に満ちています。(3)NHK大河ドラマ「西郷どん」が始まりました。奄美における西郷隆盛はどのように受け止められているのでしょう。(4)毎年1月に訪れる奄美旅について。さてどんな旅行になるのでしょうか。

1月分の放送を含めて「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)

B/――震災の翌年から毎年1月に行っています〈奄美ふゆ旅〉から帰ってきました。
今回で23回目でした。
☆旅程/2018年1月15日(月)から18日(木)
☆今回の旅は同行者がいました。「月刊めらんじゅ」誌友の北岡武司氏(哲学者)と高木敏克氏(小説家)です。
訪れた島は沖永良部島、徳之島、奄美大島の三島。
23年も通っていると、島で会う人が少しずつ旅立っていく人や、現役を退いたりする人も出てきます。時のうつろいを感じます。
奄美では、「月刊めらんじゅ・島尾敏雄生誕百年・特別号」と「特選奄美俳句5選  第二集」の二冊の冊子を作成して、シマの人たちに配ったのです。
 
C/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
私が同人である俳誌「吟遊」の第1回「吟遊京都句会」が3月23日(金)午後2時から4時半まで「SOBA Café ざらざん 五条店」で開かれます。
☆「SOBA Café ざらざん 五条店」/〒600-8178 京都府京都市下京区鍵屋町烏丸西入鍵屋町327番2 TEL075-201-3848
☆参加費/5500円(そばガレット、ドリンク付)☆ドリンク持込可(一本につき持ち込み料1000円必要)
☆参加希望の方は、2月末までに、090-7237-6193(麻田)まで連絡を。
☆事前投句、選評が可能かどうか、また投句内容などは担当者まで問い合わせてください。

D/――川柳誌「晴(hare)」創刊
川柳の世界で小池正博氏とならんでその活動を注目している樋口由紀子氏が自ら主宰する川柳誌「晴(hare)」を創刊しました(小池氏は去年10月に「川柳スパイラル」誌を創刊している)。つねに意欲的な活動をしていて、川柳界のもっとも先鋭的な表現を作りだしている樋口氏と小池氏です。今後の展開に注目したいと思っています。〈冷蔵庫に蛸の頭を補充する 樋口由紀子〉〈蓮根によく似たものに近づきたい 同〉〈たこ焼きは熱い熱いと巫女の言う 同〉

E/――元 正章牧師の「マリア信仰」論について
島根県益田市にある益田教会の元(はじめ)正章牧師が「マリア信仰」について論述しています。
すぐれた内容なので、みなさんに読んでいただこうと思います。

ただ、長文なので、以下のサイトに貼り付けています。
 
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マリアの賛歌  ルカ1:46-56    元 正章
    益田教会  2017年12月17日

http://blog.goo.ne.jp/maroad-kobe/d/20180121
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第127回「Mélange」読書会+合評会〈10月29日(日)〉ほか

2017年10月06日 09時43分38秒 | めらんじゅ
10月になりました。
行事が多い季節です。
みなさん、身体気象は保安されていますか。
今月は日本やスペインでも選挙の季節ですね(保守政党がまたひとつ誕生してうんざりしています)。

それでは神戸から詩を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第127回「Mélange」読書会+合評会〈10月29日(日)〉
◆2.--神戸文学館で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in 神戸文学館」〈10月21日(土)〉を開催します。
◆3.--カフェ・エクリの活動〈10月30日(月)開催場所・たつの市ガレリア〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日~11日)
◆4.―「北の句会」次の句会は11月17日(日)
◆5.--文学短報=A/――10月分のFMわぃわぃ「南の風」は10月21日(土)から放送開始
  B/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)再掲〉
C/――元 正章牧師の奄美旅行記〈吹き荒れる風雨のシマで過ごす〉
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◆1.--第127回「Mélange」読書会+合評会〈10月29日(日)〉

10月例会はいつもと同じ構成に戻ります。第一部読書会(pm1:00~3:00)。第二部合評会(pm3:00~6:00)。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆第一部「読書会」の語り手は、小説家の高木敏克さん。
氏が永年読み込んでいるフランツ・カフカの作品世界を語るシリーズの一回目です。とりあげるのは『カフカ短編集』(池内紀編訳)について。有名な「断食芸人」などが収録されている岩波文庫版をテキストとします。みなさん、かつて読まれた方は再読してください。また未読の方はこの機会に読んでおいてください。きっと魅惑的なカフカ世界の虜(とりこ)になるでしょう。

高木氏による「カフカ語り」は計5回。以下、 (2)『流刑地にて』 (3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。
 (1)(2)(3)は文庫本がテキスト。(4)(5)(6)は高木氏制作のレジュメを中心に

☆第二部は詩の合評会です〈午後3時から6時まで〉。
作品の締め切りは10月26日(木)です。
いつにもまして意欲的な作品をお待ちしています。送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ127号」に印刷・製本して、参加者のみなさんに配ります。合評会は厳しく、やさしく、詩にまつわる真摯な詩評の言辞が飛び交います。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ127号」に掲載します。

第一部、第二部とも参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

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「Mélange」月例会、2017年11月~2018年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2017年
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」〈今年最後の月例会となります。参加をお待ちしています〉
☆(12月の例会は休みます)

*2018年の開催予定日
01月28日(日)/第129回/発表予定者/未定
02月25日(日)/第130回/発表予定者/未定
03月28日(日)/第131回/発表予定者/未定
04月22日(日)/第132回/発表予定者/未定
05月27日(日)/第133回/発表予定者/未定
06月24日(日)/第134回/発表予定者/未定



◆2.--神戸文学館(王子動物園の西隣)で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in
神戸文学館」を開催します。

 〈テーマ〉夫婦愛か、それとも……神戸ゆかりの作家・島尾敏雄
 生誕100年記念 リレートーク

 今年生誕百年を迎える作家・島尾敏雄に関するリレートークを催します。島尾は生涯いくつかの場所に住みましたが、実家は神戸にあり、神戸と縁が深い作家です。また今年は映画「海辺の生と死」が上映されミホ夫人との戦争中の出会いと愛が表現されています。かつ一方で長編小説『死の棘』ではミホ夫人との夫婦の葛藤も印象深いものです。リレートークでは「神戸の作家」としての小説家島尾の評価と、ミホ夫人の故郷であり島尾が深くかかわった奄美にとって島尾はどんな存在であるのかを多角的に問い直す語りを予定しています。〈敏雄とミホ〉が刻んだ夫婦の物語が語られます。

〈日時〉2017年10月21日(土)午後2時~3時30分
〈語るひとたち〉(1)司会・企画/大橋愛由等(おおはし・あゆひと 図書出版まろうど社代表、詩と俳句を書く)
 語り手(2)/高木敏克(たかぎ・としかつ)
小説家。第4回 神戸文学賞授賞。2016年度 神戸新聞文芸最優秀 授賞。文学同人誌「漿」主宰(現在休刊中)
 著作に『暗箱の中のなめらかな回転』、『白い迷路から』ほか。
「月刊神戸っ子」などの雑誌に執筆。芦屋大学講師 、保険コンサルタント
 語り手(3)/喜山荘一(きやま・そういち)
奄美群島・与論島生まれ。マーケター。企業の商品開発や販売促進を支援。
著書に、『珊瑚礁の思考』『奄美自立論』『聞く技術』『10年商品をつくるBMR』他がある。

〈語り手の高木敏克氏は奄美で行われた「島尾敏雄生誕百年イベント」に神戸から参加。島尾が戦争中に従軍した加計呂麻島へのツアーにも参加。現地で島尾をどのように迎え語られていたのかを体験されています。また喜山荘一氏は奄美を考える思想の担い手として、わたしが最も信頼しているイデオローグの一人です。リレートークではこの二人の濃密な語りを中心に展開してゆきたいと思っています。


◆3.--カフェ・エクリの活動〈10月30日(月)開催場所・たつの市ガレリア〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日~11日)

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈10月30日(月)〈〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉

第一部の読書会は美術家・原田哲郎氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


》》》》》》エクリ/秋の詩人一泊旅行(10月10日〈火〉~11日〈水〉)

(主宰者の高谷氏になりかわって大橋が案内いたします。最新情報こみです)

みなさん、今年も〈カフェ・エクリ〉恒例の「詩人のための一泊文学紀行」を実施いたします。
今年は鳥取県の岩美町浦富に向かいます。
勘がいい方はお気づきだと思いますが、この地を出自とする小説家に尾崎翠(1896-1971)がいます。そうです、今回の旅は、いまだ根強い人気があるこの尾崎翠の作品世界に接する旅でもあるのです。

嬉しいことに、宿を予定している民宿「旅人の宿NOTE鳥取浦富海岸」の女主人である小林晶さんは、大阪の出身なのですが、尾崎翠と縁深いひと。高校時代に尾崎翠の作品世界に接して感激して、とうとう浦富で宿を経営するまでにいたった方てす(民宿の屋号「旅人の宿NOTE」も尾崎翠の作品の中から採ったとのことです)。

〈参加予定の方にお知らせ〉
 1.この小旅に参加される方はあらかじめ尾崎翠の代表作「第七官界彷徨」を読んできてください。これは必須です。作品は二つの出版社から文庫化されていて入手が容易です。
 2.当日、「第七官界彷徨」や浦富地区の尾崎翠関連場所を訪れたことを踏まえて、みなさんに即興作品を作ってもらいます。宿で食事のあと、合評会を催します。詩人の方は一作品(行数制限なし)。定型詩作家(俳句、川柳)は3句以上。小説家の方は詩あるいは掌編作品一篇をその場で仕上げてください。楽しく披講しあいましょう。


今回の旅の特典をいくつかあげておきます。

☆その1/浦富に到着すると、小林さんの紹介で、地元の尾崎翠に詳しい方に関連場所を2時間ほど案内してもらうことが決まりました(宿の前に午後2時に集合)。

☆その2/この民宿のすぐれたところは、料理自慢ということでもあります。小林さんは数年前、この民宿を始める前に、短期間、わがスペイン料理カルメンで修行したことがあるのです。その経験をいかして素敵な料理を楽しめるものと期待しています。

☆その3/これは我々だけの特典です。当日、宿で、尾崎翠が愛した「アップルパイ」が提供されます。これは宿主の小林さんが尾崎翠が食べたアップルパイのレシピを掘りおこして作ってくれるものです。このアップルパイ、ひとりでワンホール食べてしまいたいぐらいです。

さて、具体的な旅程などを紹介しましょう。

☆名称/2017〈エクリ/秋の詩人紀行〉
☆日時/2017年10月10日(火)~11日(水)
☆集合場所/午前10時30分。JR姫路駅南口に集合です(高谷さんが運転するレンタカーに乗って一路鳥取へ。おおよそ2時間もあれば到着予定です)。
☆宿泊場所/「旅人の宿NOTE 鳥取浦富海岸」
0857 73 6633
☆予算/レンタカー代、ガソリン代、宿代、高速代、車内のおやつ代ほかもろもろを込めて15.000円程度を予定しています(この予算額に含まれないのは、案内される方への謝礼です。みんなで割り勘とさせてください。)。

〈参加予定の方にお知らせ〉1.この小旅に参加される方はあらかじめ尾崎翠の代表作「第七官界彷徨」を読んできてください。これは必須です。作品は二つの出版社から文庫化されていて入手が容易です。
 2.当日、「第七官界彷徨」や浦冨地区の尾崎翠を訪れたことを踏まえて、みなさんに即興作品を作ってもらい、宿で食事のあと、合評会を催します。詩人の方は一作品(行数制限なし)。定型詩作家(俳句、川柳)は3句以上。小説家の方は詩かあるいは掌編作品一篇をその場で仕上げてください。楽しく披講しあいましょう。

参加希望の方は高谷氏まで連絡してください。

高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。


◆4.―「北の句会」次の句会は11月19日(日)13:00-17:00に住吉区民センターで行う予定

【日時】2017年11月19日(日)13:00-17:00
【場所】大阪市住吉区民センター
【詳細】後日のお知らせとなります。

◆5.--文学短報
A/――10月分のFMわぃわぃ「南の風」は10月21日(土)から放送開始
 神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
 放送時間は1時間。今月はゲストとしてい高木敏克氏に出演してもらいます。氏は奄美旅をしてきたばかり。「神戸の作家としての島尾敏雄」について語ってもらいます。

 10月分の放送は19日(土)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
 webicon_green.pnghttp://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

B/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)〉
 「創刊20周年記念「吟遊」レユニオン」
 〈日時〉2017年10月19日(木)午後5時~9時
 〈場所〉東京・神田錦町 学士会館202号室
 〈内容〉1.午後5時~6時/同人によるうちあわせと準備
     2.前半/6時~7時半(食事なし)詳細未定
 後半/7時半~9時(立食)詳細未定
 (俳誌「吟遊」は、夏石番矢、鎌倉佐弓両氏が発行する季刊メディアです)
 〈参加を前提に段取りを進めています〉


C/――元 正章牧師の奄美旅行記〈吹き荒れる暴風雨のシマで過ごす〉
8月上旬、20年ぶりに奄美大島を訪れた元氏(その20年前とは私と一緒の旅だった)。予定外の台風の接近と停滞によって、足止めをくらったようです。さてシマに閉じ込められて、元氏がどう行動し、考えたのか。氏の旅行記のうち、奄美滞在時の記述を引用します。

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元 正章牧師の奄美旅行記〈吹き荒れる風雨のシマで過ごす〉

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章

<8月>
1日(火)叔父夫婦と、鹿児島市内を見学。「奄美の里」で、鶏飯を食べる。美味しかった。叔父と連れ立って、午後5時鹿児島新港から、奄美に向かうフェリーに乗船。2等客船、雑魚寝。よく寝れなかった。

2日(水)午前5時前に、名瀬港に下船。約20年ぶりの島訪問であった。「奄美ポートタワーホテル」へ。チェックインまで、ホテルの朝風呂に入って、疲れを癒す。朝食後、レンタカーで墓参り。本処「あまみ庵」訪問する。親戚回り。姪夫妻も一緒に、昼食を共にして、田中一村の終息の家、奄美パーク、一村美術館を訪れる。ここは、奄美訪問目的の一つであった。孤高の芸術家と称されて、死後有名になったとしても、生前の窮乏生活が帳消しになるわけでもない。“一筋の道”を生き貫くこと、私にはできそうもない。夜、シマウタの居酒屋で、叔父、姪夫婦と飲む。ここは、奄美であった。

3日(木)台風5号接近。前もって情報は分かっていたのだが、その対応が甘かった。まさか、そこまで居座るとは思われず、4日乗る予定の鹿児島行の飛行機は欠航。台風が居座っている限り、どうにもしようがないので、一刻も早く過ぎ去るのを待つばかり。「さねんばな」を訪問。昼からは、叔父と叔母の3人で住用村にあるマングローブ原生林を訪れる。小高い展望台から一望しただけで、直接歩いたわけでもなかったので、原生林の魅力を体感することはできなかった。この後、奄美図書館に展示されている島尾敏雄記念室をじっくり見て回る。文学碑には、イザヤ書42:3「病める葦も折らず、けぶる燈心も消さない」が刻まれていた。田中といい島尾も、奄美にとっては「まれびと(まろうど)」である。黒糖焼酎を飲みながら、シマウタに興じ、踊っている“しまんちゅ(島ひと)”の輪の中にいると、そこに二人の存在が見え隠れすることはない。おそらく、二人とも奄美の血に異質なものを感じながら、異邦人として暮していたであろう。まただからこそ、彼ら独自の芸術が生まれたのだ。「狂なるものを、聖なるものに高めること」それは宗教家にも当てはまる。十字架を仰ぎ見る。午後7時からの、名瀬教会の祈祷会に出席。瀬戸内教会の本多香織さんも同席されており、終わってから、近くの居酒屋で酒盛り。11時半まで。ノンアルコールで付き合ってくれた本多さんの車に乗せていただき、ホテルに戻る。

4日(金)朝方、外は晴れていた。しかし、交通機関は全面欠航。この「閉じ込められた」という閉塞感は、シマに住んでいる人でなければ、なかなか実感できないであろう。「なぜ、このような時に、奄美にやって来たのか」と問うたところで、空しい答えが返って来るだけ。だから、受け入れるしかない。その受容精神なるものは、島独自の文化を築いているのではないかと、ふと思った。昼食は、叔父と姪と3人で、奄美ホテルのレストラン。1時部屋に戻ると、その頃から暴風雨となる。一歩でも外に出ようものなら吹き飛ばされるほどの強風。こうなれば、こちらとしても覚悟を決めるほかなく、13日予定の宣教原稿を手書きでまとめることにした。日ごろのパソコンと違い、なにかと違和感があったが、そのことに対して愚痴を言える道理などあろうはずもない。5時間かかった。草稿終える。夕食にレストランに行くと、断水のため、料理できず。その代わりとして、お握りとカップラーメンをいただく。外のお店に行こうとすると、どこも閉店。かくて、ホテルに缶詰め。貴重な経験をさせてもらえたものだ。

5日(土)一晩中、停電になってもおかしくないほど、轟音暴風。飛行機に乗れることなど、諦めの一語のみ。朝風呂に入って、気分転換。手書きの原稿をワープロ化したいので、教会のパソコンを使わせてほしい旨、青山牧師に電話すると、暴風雨の中、車で迎えに来てくれた。教会に着いて、早速パソコンで打ち直すと、3時間もかかった。昼食は、ソーメンのご馳走。青山さん、予約状況を調べてくれる。すると、11日(金)まで、予約済みとの返事。後は、キャンセル待ちとのこと。冗談ではない。そこで急遽、船会社に電話すると、7日(月)には鹿児島港行き臨時便が出るとの朗報。それに決める。この解放感は、言葉では言い尽くせない。車でホテルに連れてもらう。夕食は、この雨天なのに、開いている居酒屋があって、そこで一人食べる。

6日(日)テレビで広島原爆の実況中継を見てから、名瀬教会の礼拝に叔父さんと一緒に出席する。牧師は説教原稿を前もってコピーしていて、一人ひとりに配っていたのが印象的だった。耳の聴こえにくい高齢者への配慮のためとか。地方教会は大体どこでもそうであるが、教会員の数が少ないということもあって、一人ひとりの信徒を大切にしておられる。信徒の送迎に牧師が運転するのも、決して珍しい現象ではない。また、信徒相互の連帯意識も非常に濃密である。教会が一つの共同体となって機能している。「結い(ゆい)」という共同体を意味する奄美の言葉がある。「結い」は、奄美大島宣教自立協議会(瀬戸内教会、名瀬教会、和光伝道所の宣教協力)発行の機関誌の名前ともなっている。この8月で通巻26号。奄美2世の牧師として後方から支援協力させてもらっていたが、こうして現場にいると、それだけでは申し訳ない気持ちに襲われる。礼拝後の愛餐会では、名瀬で18歳まで過ごされた叔父さんが、昔のことを懐かしく語られたので、出席者の方々とも親密感が深まった。この後、ホテルへ戻る。3時頃、青山さんから電話。夕礼拝の説教の依頼。本来ならば、喜界島の教会にいる東京からの実習生が行うことになっていたのだが、この台風のために戻れなくなった。そこでそのピンチヒッターを頼むという内容。1分間悩み、了解の即答をする。これこそ、台風あっての恵み。早速、風呂に入って気分転換。1時間後迎えの車で教会に行き、牧師室で2時間ほど集中して、説教の内容をまとめる。7時半から夕礼拝。8名も出席してくれた。その中には、瀬戸内から駆けつけてくれた本多牧師も交じっていた。夕礼拝は講壇形式ではなく、机の周りに坐って行うものであったので、やりやすかった。終わってから、3人の牧師が例によって、居酒屋へ直行。12時まで語り合う。二人はまだ語り足りないようであったが。

7日(月)台風一過。午前中は、叔父さんと姪と過ごす。ホテルをチェックアウトし、市内をぶらぶらと散策。夕方、サウナ風呂で時間をつぶす。名瀬港から、午後9時過ぎ出港。台風のために、3日も余分に滞在することになったが、それも今夜で離れるかと思うと、惜別の感がしないでもない。船が岸壁を離れて、町の火が見えなくなるまで、甲板の上に立っていた。亜熱帯の湿った大気に曇らされたお月さんが悲しげな表情をしつつ、なにかしら訴えるように、見送ってくれていた。

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