神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

「Mélange」例会のお知らせほか

2019年10月18日 13時46分59秒 | めらんじゅ
2019年10月の神戸からのメールニュースです。
「Mélange」例会は27日(日)開催です。「カフエ・エクリ」例会は11月にあります。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第147回「Mélange」例会〈10月27日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--オルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」(11月4日〈月・祝〉)
◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月11日(月)〉
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」B/――句会をします C/――第22回吟遊同人総会・懇親会  B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――俳誌「奔」4号について D/――元正章牧師について 
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◆1.--第147回「Mélange」例会〈10月27日(日)〉読書会と合評会


147回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
10月の例会「読書会」は、哲学者で詩人の神尾和寿さんが担当します。テーマは、「詩人とは誰のことかーハイデッガー「四方界」(Geviert)再考ー」。以下に神尾さんから送られてきた案内文を掲載しておきます。刺激的な内容です。ひさしぶりの神尾さんの語りです。期待しています。

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神尾和寿
                              
後期ハイデッガーでは、有(Sein)の真性に護られて有るもの(Seiendes)が真に有る、といった事態が、「四方界」(Geviert)として描き出されます。今回の講話では、「四方界」を構成する四者の内の一つである「死すべき者たち」(die Sterblichen)を追究することで、本来的な詩人の姿に迫っていきたいと思います。主たるテクストは、1950年の講演「もの」(Das Ding)と1951年の講演「…《詩人らしく人間は住まう》…」(…《dichterisch wohnet der Mensch》…)です。
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△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは10月24日(木)です。 みなさんの意欲的な詩稿をお待ちしています。 
合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ147号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年。神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

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「Mélange」月例会、2019年~2020年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時〜)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。  

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン)
◇12月=休会
*2020年前半における例会の内容ならびに読書会の内容については現在調整中です(敬称略)。
☆2020年1月26日(日)149th
☆2月16日(日)150th 講演者/大西隆志
☆3月29日(日)151th
☆4月26日(日)152th
☆5月31日(日)153th
☆6月28日(日)154th
〈「Melange」例会ならびに、「月刊めらんじゅ」は2020年2月で150回目を迎えます。記念号といたします。誌友のみなさんには、「150字詩」を書いていただくようお願いする予定です。100号記念号には誌友のみなさんの「100字詩」を掲載しています。もうあれから5年たつのですね。鬼籍となった誌友も何人かいらっしゃいます〉

◆2.―書肆風羅堂/まろうど社EVENT・inスペイン料理店カルメンオルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」(11月4日〈月・祝〉)
初めての試みです。詩人でフォーク歌手の大西隆志氏(書肆風羅堂)の第1回プロデュースライブです。私・大橋(図書出版まろうど社)も共同主催者です。会場はスペイン料理カルメンです。カルメンにとっても異色のライブとなります。今回のライブはまさに「民の音楽フェスタ」を目指しています。フォークの世界で昔から活躍している中川五郎さんも出演されます(ビックゲストです)。もちろんプロデューサーである大西さんも歌います。

〈あいさつ/大西隆志〉
スペインの国民的詩人といわれるフェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)の生誕百年にあたる1998年に、神戸のスペイン料理店カルメンで始めた「ロルカ詩祭」。ロルカは、スペイン内戦が始まってすぐに、故郷グラナダで、敵対するファシスト達によって銃殺されました。このロルカ詩祭のメンバーに影響を与えたのが詩人の故・君本昌久さんでした。シュールレアリズム系の詩人であり、神戸市民同友会、神戸空襲を記憶する会などの多彩な市民活動を行い、時代の風を全身で浴びていた詩人で、言葉を軽やかに歌い社会の動きに共鳴し60年代にフォークソングに惹かれたのは必然でした。神戸の地で詩人が最初にフォークミュージックを取り上げたシンポジウムまで開きました。「今、ここ」であえてフォークの言葉の親和性を拡げ、ロルカ詩祭からつながるようにフォークリバイバルライブを企画しました。書肆風羅堂の大西とまろうど社の大橋によるコンサートです。日本で最初のスペイン料理店カルメンで美味しい料理とワインで、ことばの力強さや優しさに触れていただければと願っています。

☆名称/オルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」
☆場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1)
☆日時/2019年11月4日〈月・祝〉午後2時~5時
☆料金/3000円(税込み・①チャージ②ワンドリンク③ワンフード込み)
☆出演者/①中川五郎②OKランブラーズ③神田修作④カンダケイコ⑤たけだあすか⑥カニコーセン⑦弥太郎

〈中川五郎プロフィール〉
1949年大阪生まれ。60年代半ばからアメリカのフォーク・ソングの影響を受けて、曲を作ったり歌ったりし始め、68年に「受験生のブルース」や「主婦のブルース」を発表。70年代に入ってからは音楽に関する文章や歌詞の対訳などが活動の中心に。90年代に入ってからは小説の執筆やチャールズ・ブコウスキーの小説などさまざまな翻訳も行っている。
アルバムに『終わり・始まる』(1969年、URC)、『25年目のおっぱい』(1976年、フィリップス)、『また恋をしてしまったぼく』(1978年、ベルウッド)など。2004年の春には26年ぶりのアルバム『ぼくが死んでこの世を去る日』をリリースし、最新アルバムは2006年秋の『そしてぼくはひとりになる』(シールズ・レコード)。

◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月11日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△次は11月11日の開催となります(10月例会は9月30日に前倒しで開催しました)。会場は姫路市内。第一部読書会の講師は小説家・千田草介氏。テーマは未定です。

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度各自で印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、場所を移動させて懇親会を開催します。

―――――――――――エクリ今後の日程〈講師名とテーマ〉―――★
☆12月02日(月)姫路/難波正司氏〈テーマ「播磨の俳句史」〉「エクリの播磨を読むシリーズ①」
☆2020年01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村雅子〈テーマ未定〉
☆03月09日(月)赤穂/大橋愛由等(テーマ「ミシェル・フーコーを読み直す」)

▲「カフェ・エクリ」一年に一回の一泊旅行の日程が決まりました。
☆旅行名「エクリ・尾崎放哉の旅」
☆日時/11月18日(月)~19日(火)
☆旅程/11月18日(月)
     ①JR姫路駅8時30分集合
     ②9時45分姫路港発―小豆島・福田港11時25分着
     ③尾崎放哉記念館(土庄町)に向かいます。
     ④大部港発2時25分~日生港着3時30分  虫明着4時10分
    11月19日(火)
     ⑤岡山 観光
     ⑥JR姫路着午後5時予定
☆宿泊地/曙だるま(AKEBONO DARUMA)
〒701-4501岡山県瀬戸内市邑久町虫明1118  Tel・Fax   : 0869-25-0515
☆費用/①食事・入館料は別途
    ②宿泊料8000~円(夕食・朝食付き、持ち込み可)
    ③その他 フェリー代金 レンタカー ガソリン代金
    合計 18000~円(名会計の大西さんにお任せします)
☆問い合わせ先/高谷和幸 まで
ふるっての参加をお待ちしています。

〈尾崎放哉について〉
尾崎放哉は、大正期の俳人で、小豆島八十八ヵ所霊場58番札所南郷庵でその生涯を閉じました。放浪の生涯の中で数多くの優れた自由律の俳句を残した大正期の俳人、尾崎放哉。彼がその一生の最後にたどり着いたのが、小豆島、西光寺奥の院、南郷庵でした。この記念館は放哉が大正14年夏から8ケ月を過ごした南郷庵の往時の姿をそのまま復元したもので、放哉ゆかりの文献などが豊富に展示されています。
〈小豆島時代〉
 大正一四(一九二五)年八月、放哉は井泉水の紹介を得て、小豆島に渡る。西光寺の奥の院南郷庵の庵主となった放哉は、酒と作句に明け暮れる。そして翌大正一五(一九二六)年四月七日、病没。享年は四一歳。
墓のうらに廻る
咳をしても一人
足のうら洗えば白くなる
肉がやせてくる太い骨である
いれものがない両手でうける
考えごとをしている田螺が歩いている
こんなよい月を一人で見て寝る
一人の道が暮れて来た
春の山のうしろから烟が出だした(辞世)

◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。来年まで毎月一回執筆します。最新のコラムは、近世末期、奄美と並んで砂糖の産地だった讃岐地方について書いています。  

B/――句会をします〈10月20日(日)〉
東京から俳人たちが神戸で2日ほどすごし、吟行をすることをキッカケに、堺谷眞人氏が、カルメンで句会を企画してくれました。

久しぶりのカルメン句会です。8月は私・大橋が句会を企画しながらもできませんでした。楽しみにしています。
☆日時/10月20日(日)午後1時~4時
☆場所/スペイン料理カルメン 078-331-2228
☆句会内容/出席者はカルメンでランチを食べた後、句会に突入。各自その場で7句出稿(句数が多いので、面白くなりそうです)。

C/――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)
私が同人となっている俳誌「吟遊」の総会・懇親会のお知らせです。

「前略 吟遊同人、会友の皆様、お元気でお過ごしのことと思います。多くの吟遊同人・会友が主力の実行委員となって開催した「第10回世界俳句協会大会」も大成功のうちに幕を閉じました。そこで、延期になっていた第22回同人総会・懇親会を下記のとおり開きますので、是非ご出席ください。参加申込み締め切りは10月17日(木)。本紙下端にご記入のうえ、メール、ファックス、または郵便にて、吟遊社あてお送りください。よろしくお願いします。    
吟遊社 夏石番矢 鎌倉佐弓」
                    記
●第22回吟遊同人総会
開催日時 2019年10月20日(日曜日) 午後2時00分~8時00分(受付1時30分~)
会費   同人総会 1000円
     懇親会  4000円
会場   新宿・城北パイラスクラブ(別紙案内図参照)
     東京都 新宿区 新宿3丁目10-9 -4F    電話 080-5171-0331(鎌倉佐弓の携帯)
同人総会 自己紹介、吟遊社からの報告(午後2時00分~2時30分)
「吟遊」第82、83号を中心に合評(午後2時30分~4時30分)
俳句翻訳と海外の俳句について合評(午後4時30分~5時00分)
表彰式(午後5時00~5時30分)
吟遊・夏石番矢賞2019 川口信行
懇親会  同じ会場  午後6時00分~8時00分
乾 佐伎第一句集『未来一滴』、古田嘉彦日英句集『Selected Haiku』について合評など。

D/――俳句&評論誌「奔」4号についてです
☆次回の原稿は11月10日締め切り。
☆特集は「日韓問題」と「加藤典洋論」となります。文字数は4000字まで。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏についての情報です。元氏の両親はともに奄美群島出身です。
「益田っこ」通信の最新号が到着しましたら、追加で掲載します。
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