神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

第125回「Mélange」読書会・合評会は7月23日(日)に開催ほか

2017年07月09日 10時01分48秒 | めらんじゅ
梅雨のさなか、夏がひょんと顔をだします。
(まるで水木しげるによって紹介された妖怪「ぬらりひょん」というような出現の仕方で)

 
梅雨から夏にかけて関西・神戸を中心とした表現活動を紹介します。
第125回「Mélange」読書会・合評会は、7月30日(日)の開催です。
今月も集い、詩を紡ぎ、詩を語りましょう。
 

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◆1.--第125回「Mélange」読書会・合評会〈7月23日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈7月10日(月)〉
◆3.--奄美の詩人・藤井令一氏が逝去されました。
◆4.―「北の句会」7月句会は7月23日(日)に開催
◆5.--文学短報=A/――7月分のFMわぃわぃ「南の風」は7月15日(土)から放送開始
B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に開催 C/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(4号)
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◆1.--第125回「Mélange」読書会・合評会〈7月23日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。
☆第一部〈読書会〉の語り手は、大西隆志さんです。
テーマは、「アンリ・メショニック/詩の認識のために」です。
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932~2009 )は、 フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。
メショニックの主著『詩学批評 詩の認識のために』竹内信夫著(1982,未来社)をテクストにします。(同書は構造主義詩学を批判する視点から著述されています/大橋註)

第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

――――――――大西隆志さんからのメッセージ――――――――――――☆
「メショニックの主著『詩学批評 詩の認識のために』竹内信夫著は、メショニックの詩の認識全体を照射する宣言書のような性格をもっています。第一巻から第五巻までありますが、日本語の翻訳がないために、「Mélange」の会では第一巻の『詩学批評 詩の認識のために』をテクストにします。」

「メショニックの発言を紹介しておきましょう。〈理論は具体的実践からしか生まれない。『詩学批評 詩の認識のために』で試みられる諸提案は、ユゴー を、エリュアールを〈読むこと〉あるいは聖書の翻訳 による翻訳の詩学に向けての努力という試練、そこで理論が生れつくられつつある実践から切り離されて読まれてはならない。 それらは、終に未完の形を とる他ないひとつの全体 の断片である。理論、読む行為、翻訳、詩作、これらの行為は〈書くこと〉と〈生 きること〉の連続性の実践 をその思想へと牽引する 言語行為の日常なのである。 〉」

―――――メシュニックの略歴―――☆
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932 年 9 月 18 日 - 2009 年 4 月 8 日)は、 フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。フランス・パリ出身。ユダヤ系フラン ス人。パリ第 8 大学教授。ユダヤ系フランス人。 ヴィクトル・ユゴー、ジェラール・ド・ネルヴァルなどフランス詩人の研究やヘブライ 語聖書のフランス語翻訳で知られる。 著書において多くの作家、詩人を取り上げるが、その大半を批判的に論じており、メシ ョニックは非常に論争的(polémique)な人物だと評されることが多い。 パリ第八大学では、ジル・ドゥルーズ、ルネ・シェレール、リオタールなどが同僚であ った。ドゥルーズとの間で交わされた書簡は雑誌「ヨーロッパ」のメショニック特集号 に掲載された。

1972 年に詩集『献辞 ことわざ』でマックス・ジャコブ賞を受賞。
1973 年に発表した著作『記号と詩篇』でアリストテレス的・キリスト教的言説を支配 する二元論的思考形態を批判し、キリスト教的主体に対してユダヤ教的主体の復権を唱 える。このことによって、メショニックは当時のフランス思想界において、エマニュエ ル・レヴィナスと並ぶユダヤ的思想家の一人に数えられることになった。
1980 年代から竹内信夫、石田英敬らがメショニックの日本への紹介をおこなっている。 1996 年にランシエール、グリッサンらと共に来日し、当時の東大総長であった蓮實重 彦が企画したシンポジウムで発表している。
2009 年にメショニックが亡くなった際、現代詩手帖 8 月号に詩人の安川奈緒が追悼記 事を書いている。

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☆第2部・合評会(PM3:10-6:00)
そして合評会です。
作品の締め切りは7月20日(木)です。
送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ125号」に印刷して、参加者のみなさんに配ります。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ125号」に掲載します。メールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

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「Mélange」月例会、2017年後半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。
*2017年
◆8月19日(土)/第20回ロルカ詩祭(8月の例会は休みます)
☆09月24日(日)/第126回/第一部を詩の合評会として、第二部で寺岡良信氏を偲ぶ追悼の会「トオルネラ忌」をいたします。
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/ 高木利勝氏による「カフカ語り (1)『短編集』」
 カフカ研究家である小説家・高木氏による合計5回の語りです。
 以下、 (2)『流刑地にて』 (3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。
  (1)(2)(3)は文庫本がテキスト。(4)(5)(6)は高木氏制作のレジュメを中心に」
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◆(12月の例会は休みます)
*2018年
01月28日(日)/第129回/発表予定者/未定

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「月刊めらんじゅ」123号(2017年5月21日発売)をネットで閲覧できるようにしました。

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo0MGZjMzEyYjUwMzM2Njdh


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◆2.--カフェ・エクリの活動〈7月10日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈7月10日(月)〉〈開催場所・赤穂市「納屋工房」/発表者・情野千里〉

高谷和幸氏からのメッセージ----------------------☆
「皆様
エクリの読書会の案内です。

情野千里さんの舞踏がその背景にあると思われる思索的な深みを、屋久島の舞踏に参加されてから特に感じるようになりました。
彼女の形而上学的なところで、死に向かう、死に問うところが諧謔性によりいっそうの実りをもたらしているようです。
今回の読書会は、彼女の進むべき道をより明らかなものにしてくれると思います。
10日月曜日 赤穂線13時35分発、でご一緒しましょう。
以下、情野さんから届いたメッセージを載せておきます。
合評会では自作詩を15部コピーしてご持参ください。

情野千里氏からのメッセージ----------------------☆

「高谷様
簡単でいいとおっしゃっていただいたにもかかわらず、書いているうちにどんどん長く詳しく説明的になってしまい、収拾がつかなくなりました。
ひとまず置いて、本当にタイトルと言いたいことやりたいことを列挙してみます。

カフェ・エクリin赤穂市”煉瓦屋”  2017年7月10日(月)
読書会レジュメ(発表者:情野千里)
タイトル「川柳パフォーマンスの創り方…北欧ミステリー作家の死に寄せて」
スウェーデンを舞台にした警察小説”刑事クルト・ヴァランダー・シリーズ”を代表作とする
ヘニング・マンケルが2015年に癌のためこの世を去った。1948年生まれのヘニング
自身がモデルだと言われている刑事・ヴァランダーが、作中で語る箴言〈死ぬことも生きることのうち〉
に、共感。シリーズの大ファンとなった私は、作家の死に少なからぬ衝撃を受けた。彼が闘病中に執
筆し、2014年(日本では2016年)に出版された『流砂』は、67年の生涯を示す67章
の文章からなり、「自分が他の誰でもなく自分なんだ」と気付いた日から、死を意識しながら生きてきた様々な
体験を語る。翻訳者・柳沢由実子によると「生と死に関するマンケルの宇宙的な規模の考察を綴った」本なのだ。

今夏、〈川柳舎・みみひめきっちん〉ではワールドツアー第12弾として北欧(フィンランド・スウェーデン)ツアーを計画している。
前半のフィンランドではブトーマスター・桂勘のサマーキャンプに参加。後半のスウェーデンはヘニング・マンケル追悼紀行とする。
追悼のために実施するのは①シリーズの舞台であるスウェーデン南部のスコーネ地方を単独で吟行。②追善供養のため情野千里独吟による川柳半歌仙を巻く。③巻き上げた半歌仙を核に、川柳舞踏作品『KVICKSAND流砂18』を制作。ストックホルムかファーレンの会場(未定)で追善供養公演をおこなう。

読書会では(時間が許せば)追善供養公演の舞台を飾る川柳を創作していただきたい。”封筒回し”という方法でやりたい。
参加者の数だけ封筒を用意、短冊は一人に参加者の数だけ(題の数だけ)配る。
各自題と選者名(自分の名前)を封筒の表に書く。封筒を右隣にまわし、回ってきた封筒に書いてある題で一句詠む。
タイマーを参加人数の分数にセットして、時間内に一周するように、一題1分以内で詠む。

以上のようなことを考えています。    
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第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


「カフェ・エクリ」連絡先
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)/前回より若干変更しています。
・8月は休会。
・9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・未定〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
なお、エクリでは、年に一回の文学誌「Oct.」の発行以外に、あらたに合評会に出された詩稿を年に二回まとめた冊子を発行する予定です。

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◆3.--奄美の詩人・藤井令一氏が逝去されました。
7月5日(水)、かねてから療養中だった奄美を代表する詩人のひとり藤井令一氏がおなくなりになりました。
まろうど社からも評論エッセイ集『島尾敏雄と奄美』を上梓されておられます。
また詩人としては「山之口貘賞」を初めとして、南海日日文化賞ほかいくつかの文学賞を受賞されておられます。
今年1月に奄美を訪れた際、何年ぶりかでお会いするつもりでいたのですが、その時すでに自宅におられず医療機関に入所されておられたので、会えずじまいでした。

またひとり奄美から詩人が、旅立ってゆきました。
さびしい限りです。

追悼文を書く予定です。

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◆4.―「北の句会」7月句会は7月23日(日)
1:00-5:00 で、生野区民センターで開催
(北村虻曳氏からの情報)

「今年も半分過ぎる頃になりましたが皆様にはお元気でお過ごしでしょうか。定例七月句会の要項をお知らせします。多数のご参加をお願いいたします。

【日時】2017年7月23日(日)13:00-17:00
【場所】大阪市生野区民センター 906号室
     〒544-0033 大阪市生野区勝山北3-13-30   TEL:06-6716-3020  FAX:06-6716-1797
生野区役所へのネット上の案内には最短徒歩経路と、バスの便が載せてあります:
http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000000473.html
バス停「生野区役所」が区民センターの前です。最短徒歩経路は商店街となっています。
数十米遠回りとなるが、より簡明な徒歩経路は次のとおりです:
1.JR大阪環状線の桃谷駅西へ下車、環状線を左に見る側を500m南下。
2.大阪電子専門学校前の信号を左折(環状線ガードを潜る)。
3.広い道路を700m東へ直進すると左側に生野区民センターがある。
(東隣りが生野警察署、その向かい側に生野区役所)所要15分。 



◆5.--文学短報
A/――7月分のFMわぃわぃ「南の風」は7月15日(土)から放送開始
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   7月分の放送は15日(土)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
   http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
   7月の特集は「夏、17年、奄美」。以下、番組の内容の紹介です。
(1)映画「寅さん」の最後の作品に登場した奄美・加計呂麻島の家に宿泊できるようになりました。この映画は、1995年の制作。震災直後の神戸・長田にもロケ隊がやってきて、映画の一部となっています。
(2)今年の「奄美民謡大賞」の「大賞」に輝いたのは、平田まりなさん。カサン唄のウタシャ・松山美枝子さんのお孫さんです。そこで番組では、わたしが奄美で録音してきた秘蔵の松山美枝子さんと福山幸司さんとの絶妙のコンビによるシマウタを放送。(3)南海日日新聞に掲載された奄美の子どもたちによる環境標語(おおよそは五七五で作られている)をいくつか紹介。〈かわもうみもたいせつにしてむしもたいせつにしよう〉ほか。
(4)「エネルギーの地産地消」を考える。関電、九電の管内は原発が稼働していますが、奄美群島の電気は原発による発電とはいっさい関係がありません。ディーゼル発電によって需給をまかなっているのですが、最近群島内で自然再生エネルギーによる発電量が多くなり、島嶼内における「エネルギーの地産地消」化が進んでいます。しかし最近では自然再生エネルギー(奄美では主に太陽電池)の発電量が増えて、その発電量をおさえてほしいとの九電の要望があります。近い将来、奄美における「エネルギーの地産地消」が進捗するためのもいくつかの課題はあるものの、注目してゆきたいテーマです。

☆富氏の絶唱であるロルカ詩祭におけるロルカ作「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」の朗読音源が見つかりました。
2001年の録音です。伴奏は琵琶奏者の川村旭芳さん。和楽器との相性も抜群です。この音源を、わたしが番組パーソにリティをつとめるFMわぃわぃ「南の風」で紹介しました。番組は、FMわぃわぃのサイトで聴くことができます。絶品です。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に神戸・三宮のスペイン料理カルメンで開催いたします。
 第一部はロルカ詩の朗読。第二部はロルカ的世界に身を委ねた詩人たちの朗読です。
 午後5時開場。第一部は午後5時から6時まで。15分間の休憩を挟んで、第二部は午後6時15分から8時30分まで行います。
 (現在、詳細をつめているところです。全体像が見えてきたら、お知らせします)

C/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(4号)。
(今年4月から島根県益田市にある日本基督教団益田教会に牧師とした赴任した元(はじめ)正章氏のハガキ通信です。豊かな読書量に裏うちされた読み応えのある文章なので、全文を引用することにします。6月に牧師就任式があったその様子が綴られています。先の台風3号による島根県西部の大雨被害が心配です)
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「益田っこ」(4号)「犠牲(サクリファイス)」

 6月18日(日)牧師就任式を終えました。それは同時にスタートを意味しています。なにせ遠方ゆえ、また益田市には教団の教会がここしかなく、50キロ100キロの距離など“ちょっと”という感覚の土地なので、54名の参加者があったことは “有り難き哉”でした。

 遠方からは9名参加。遅くまで語り合い、その晩は泊り。翌日皆さん帰り、独りとなって、いつもの夕餉。ある人から、「お淋しくなったでしょう」と言ってくれたことに対して、「別に……」と返事したものの、……。そうなんです。寂しいなんて言っておれないのが、この仕事のいいところです。そういえば、公子の死のときも、そうでした。葬儀の翌々日の礼拝も守ったのでした。ただ「お淋しくなったでしょう」と言ってくれたことが、嬉しかった。175通以上の欠席通知があった。姿は見えねども、一人ひとりの気持ちは伝わってきます。

『犠牲 サクリファイス わが息子・脳死』(柳田邦男著)を読んでいます。誰もがいつかは迎えることになる「二人称の死」。なぜ、自分ではなかったのか。誰かの、何かの犠牲の上に立って、今こうして生きていることは確かなのです。よくよく考えなくても、「自分って勝手だな」と思わざるをえません。冷蔵庫の上と牧師室に飾っている妻の遺影が、今夜もこう語りかけてくれます。「あなた、変わらないね」。

 寅さんの科白「生きてる?そら結構だ」。それがなんとも言えず慰めとなる年ごろです。「赤とんぼじっとしたまま明日どうする」(風天)。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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