神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

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加藤郁乎の俳句を読む

2020年08月24日 08時59分17秒 | 俳句
2020年の夏、加藤郁乎の俳句を集中して読んだ。6月7日からTwitterに投稿して、8月23日まで50句について句評を書いてみた。
この連載を始めたのは、詩友の大西隆志氏が、三宮駅前古書店で、加藤郁乎の第二句集『えくとぷらすま』を驚くほど安く購入したその日、「大橋さんの句に似てるよ」と見せてくれたことがきっかけとなった。まもなく私も『定本加藤郁乎句集』(人文書院、1975)を購入。とりわけ詩精に富んだ第一句集『球體感覚』、第二句集『えくとぷらすま』に限って読むことにした(第三句集以降は、いわゆる俳句らしくなりすぎて、初期句集のようなリリカルな詩的モードが薄れてしまっているので、除外した)。Twitterなので字数が限られているが、表現を圧縮して書き続けてみた。

2020*06*07加藤郁乎を読む1/〈北へ! いま南中の羔〈こひつじ〉一揆〉北を指向しながら現在は南にいるという意味なのか。なぜ北なのか。「南中」の解釈も多義である。その羔たちが一揆を起こそうとしている。羊はいつも群れている。英語Sheepは単複同形である。その群れが一斉に抗う時の狂態を想う。

2020*06*08加藤郁乎を読む2/〈鳥歌、ふるさとの罠と在るべし〉鳥の鳴き声を歌に見立てたか、あるいは鳥に関する歌謡なのか。懐かしさを内包するその歌がふるさと(古里、故郷)への誘引を含むものだと警戒している。ふるさととは忌避するものであり、身心ともに遡行はしないとの意思を示している。

2020*06*09加藤郁乎を読む3/〈半舷上陸二點閒に三角を起し〉「半舷上陸」は船が接岸した時、船員の半分を上陸させること。「二點閒」はどことどこの間なのか。船と陸か、あるいはもっと抽象的な二箇所か。その間に三角という円形でも四角でもない表象を立ち上がらせている。角張ったシーニュである。

2020*06*10加藤郁乎を読む4/〈此の姿見に一滴の海を走らす〉着物を着るときによく母が使っていた姿見。「此の」とわざわざ指示しているところも作者のこだわりを感じる。その鏡に「一滴の海」。これは汗の比喩か、それとも海の換喩としての何かのモノなのか。「走らす」という能動性にも注目したい。

2020*06*11加藤郁乎を読む5/〈方(む)きて繕う月映(つくばえ)の囚はれ〉叙情的な後景が展開している。とある場に視線を向ける。「繕う」というのだから作為が見破られないよう注意している。対面した向こうには月光に映えた対象があり、それに魅入られてしまう。しかし誰が繕っているのだろうか。

2020*06*12加藤郁乎を読む6/〈旦(あした)よ 明けるべき巢は既にない〉選句には、選句者の境遇に照らし合わせて共感した、という理由がある。この句で阪神・淡路大震災を思い出した。1月に震災が起きその春に神戸に帰ってきた燕たちが見たものは、崩壊した都市と去年営巣していた場の消滅であった。

2020*06*13加藤郁乎を読む7/〈ときどきの磁石と六文錢に權力の廊下を曲げて〉多様な意味と喩が一句に込められている。たまに磁石として機能するモノと「六文銭」というタナトスを思わせるモノ。それらが権力が発露する廊下という場に遭遇した時、曲折させるという権能を発揮する。詩句は読替え可能。

2020*06*14加藤郁乎を読む8/〈無常にゆく道は枸杞の復興期にだけ明ける〉詠嘆の気配を保ちながら進むところに、枸杞(くこ)がある。その実は漢方としても使われるナス科の低木。〈復興期にだけ明ける〉の詩句に託した心象は〈無常〉と対置し、その両面性を媒介したのは枸杞(に託した表象)なのだ。

2020*06*15加藤郁乎を読む9/〈小川に暦を洗って時の兩面を追ふとき〉元号が変わると相変わらず王に〈時〉を支配されていることを知る。暦は一年の細部を人為的に言説化しているため、洗うという行為は〈時〉の多義性を再設定すること。洗う場所が小川なのは小なる場に依拠しているという心象だろう。

2020*06*16加藤郁乎を読む10/〈君はムネモスネーの閨に鳥人を見るだらう〉ギリシア神話に登場する記憶の女神・ムネモスネー(ムネモシュネ)。この句は女神がゼウスと9日間すごした(閨を共にした)ことを扱っていて「鳥人」とはスパルタ王の妻レダに白鳥になって会いに行ったゼウスを差すのだろう。

2020*06*17加藤郁乎を読む11/〈ラブレー日和に邯鄲あぶれけるかも〉これまで第二句集『えくとぷらすま』から引用。次の第三句集『形而情学』から少しずつ伝統的な俳句的語法を採用している。この句のみ第五句集『出イクヤ記』から引用。「ラブレー日和」という語に惹きつけられる。邯鄲という虫が蠢くさまとのコラボ。

2020*06*18加藤郁乎を読む12/〈義理のメシアを月時計として早まるか〉「義理のメシア」とはユダヤ教徒にとってのイエスか、仏教徒にとってメシアはマイトレーヤ(弥勒菩薩)。「月時計」という詩句がこの作品を刺激する。この機器に照らし合わせて、メシアの出現が早まるかもしれないという想念の句。

2020*06*19加藤郁乎を読む13/〈干竿のはづれに蝶が乾きゐる〉じっと動かない蝶を見ていたことがある。私が近づいても逃げようとしない。触ってみる。動じない。いやすでに死んでいた。羽根を広げたままで。乾くことがタナトスそのものではないが、「はづれ」の場が生の果てのような響きも内包する。

2020*06*20加藤郁乎を読む14/〈一行のイデェ流るゝものを涸らす〉「一行」という短いイデェ( idée 仏語/原義はギリシア語 ιδέα(イデア)理念)が、「流れるもの」つまり進行中である現実態を「涸らす」=休止させている。この句、理念が前面に出ることで現実態を混乱させている、と解釈できよう。

2020*06*21加藤郁乎を読む15/〈天文臺では象が想像に遲れる〉この作者、漢字は旧字体が多い。〈象〉は俳句で好まれる動物のひとつ。漢字ひとつだし、象徴性に富んでいるから。天文台=宇宙という他者を見る場では、象にこめられた表象は、想像という情念の喚起力が有効性を持たない、と読めばいいか。

2020*06*22加藤郁乎を読む16/〈銀三十枚の頭にはあをさぎとまる寂しさ〉銀三十枚といえば師・イエスを売り飛ばしたユダであろう。イエスの使徒集団の会計担当だったといわれるユダは銀三十枚の意味を知っていたろう。そのユダの頭にあをさぎが飛来するありさまを「寂しさ」と表現した作者の叙情性。

2020*06*23加藤郁乎を読む17/〈Que sais-je?傾き立てるいたどり〉「私は何を知ってるの?」という意のクセジュはフランス発の新書シリーズになっている。いたどりはたで科の多年性植物。若い芽は食用。その苦味が、クセジュの疑問を惹起させ、真っ直ぐでなく傾いて立てるという行為を誘発したのか。

2020*06*24加藤郁乎を読む18/〈旅をはさんで帯にもの憂い海の庭〉ある旅を境にして、「帯」という衣服の一部又は喩としてのそのモノに反照されたのは、アンニュイな気分に満ちた、「海の庭」というありそうで現実には存在しないような場所の形相あるいは色、匂いであったのを作者は感受したのである。

2020*06*25加藤郁乎を読む19/〈むすめまたは母がウパニシャッドの門を診せている〉一つの単語を導入することで、たちまち句に緊迫感が生まれる。この句の場合は、インドのバラモン教の教典であり哲学書であるウパニシャッド。娘か母という選択肢も緊張を高め、書物を門と言い換えて診せるというのだ。

2020*06*26加藤郁乎を読む20/〈浦島は浦に戻つたが代數(アルジェブラ)に蟻は充たない〉パラダイスだった竜宮城から戻ってきた浦島太郎を待ち構えていたのは、世代交代してしまった村社会だった。浦島にとって必要なのは数えること。どれだけ年を経過してここにいるのか、それは蟻の数ほどではない。

2020*06*27加藤郁乎を読む21/〈禮砲沈みゆく、かの海峡の食蟲植物〉礼砲を撃つ艦船(又は礼砲そのもの)が沈むという慶賀と不幸が示される。続く「かの」という強い指示語。海峡にいる虫を「食べる」植物と、「沈む」という二つの行為が、モノを消去する共通項で結ばれ、不安な気分が表現されている。

2020*06*30加藤郁乎を読む22/〈レスヴォス通いの密航火夫が朝を手渡す〉定石どおりに変換すると、レスビィアンの語源となったレスヴォス島に通い詰める、密航経験者の蒸気機関釜炊き労働者がいる。その男が「朝を手渡す」。この「朝」はなにかの特権のような。愛人と過ごす逢瀬そのものかもしれない。

2020*07*01加藤郁乎を読む23/〈手に落つるロゴスの瀬戸の夕ひばり〉句全体から香り立つ叙情性。ロゴスが手に落ちてくるとは、詩精の啓示のメタファーなのかもしれない。その啓示の後景として描かれている場所と背景が、瀬戸(具体的な瀬戸内海でなくてもいいだろう)と夕方に鳴くひばりのさえずり。

2020*07*02加藤郁乎を読む24/〈蟻穴に葡萄酒地下に酩酊せよ〉理想的な葡萄酒の貯蔵場所は地下なのだと。地下は季節の変化がゆっくりと現れるから。蟻たちが棲む地下世界に葡萄酒を注ぐ。蟻も葡萄酒も棲家として地下は快楽なのだろう。快楽が酩酊となり、地下世界はバッコス的祝祭空間になっていく。

2020*07*03加藤郁乎を読む25/〈扉(ひ)にまたとない大鴉もう還らない否が羣れ〉「扉」とは一つの世界と別の世界(あるいは異界)との間に立つ結界のようなもの。そこに「またとない」=登場が祝福されているような大鴉。帰趨が困難な否定的シーニュが羣(む)れるという作者の心象を具象化した作品。

2020*07*04加藤郁乎を読む26/〈醒めて猩々と成る者に、君は萬有(コスモス)に立った!〉覚醒したままで猩々という異体に変態していく者に対し、君と呼びかけ、その君はコスモスという秩序の中に分け入り全体を俯瞰する立場を獲得したのだという意か。詩的変態が果たす可能性の一つを作品化している。

2020*07*05加藤郁乎を読む27/〈實は赧(あか)き日のびおろんの傾城や〉「實は」と読者に語りかける語法もこの作者の常套話法のひとつである。「赧き日」とは作者やこの作品にとってなにかの特筆すべき日だろう。ビオロン(violin)を弾く傾城という表現は絵になる。景がみえてくる俳句として読める。

2020*07*06加藤郁乎を読む28/〈マリアより歸る花野の花十字〉聖書に何人かのマリアが登場するがここでは聖母マリアだろう。マリアの被昇天(命日)である8月15日は、欧州半島ではハーブの収穫適時期にあたる。マリアから先に花野から抜け出した後に花で繕われた十字が事績として残ると解釈しようか。

2020*07*07加藤郁乎を読む29/〈晝顔の見えるひるすぎぽるとがる〉日本が極東ならポルトガルは極西だろう。〝はしっこ〟が好きな日本列島民だけでなく欧州の人たちもこの国に対してエキゾチックな視線を向ける。カタカナで表記される国名をひらかなにするだけで生まれる異化作用が想像力を駆りたてる。

2020*07*09加藤郁乎を読む30/〈蝶放てり古代微笑の現在に〉まことに蝶という生き物はどれほど文学表現する者に刺激を与えるのだろう。放蝶することで古(いにしえ)の笑みが今に蘇るという。蝶が笑みの化身だったか、あるいは時代を超え古代を蘇らせる呪力を所持しているのか。だれが放蝶したのかその主体が気になる。

2020*07*11加藤郁乎を読む31/〈耕人は立てりしんかんたる否定〉心の奥底までひびく文学性がある。農耕する人、つまり大地にすっくと佇つひとがいる。その姿だけでも大地と感応する力強さが垣間見える。耕すことは産み出すことであるのに、拒みを前面に打ち出している。「しんかんたる」の言葉が深い。

2020*07*13加藤郁乎を読む32/〈疵つけば眞珠は一夜の丘に紅らむ〉分節化して読んでみよう。何かが疵を受けることが作句の動機となる。それは真珠かもしれない。真珠は光の代替とも読める。ひと晩という時間を区切り丘を紅に染める。瑕疵を経過することで新たな事態=恢復が生まれる経過を句にしたのか。

2020*07*15加藤郁乎を読む33/〈泉成るわれ純粋を主宰して〉初期句集にも五音七音五音に収めている句もある。泉とは継続的に生成しつづける事態(=発語がつづく水源)が形成される喩であり、「われ」が主体的に関わり、純粋という純化し続けることに、主宰=能動的に関わっている矜持が込められている。

2020*07*16加藤郁乎を読む34/〈雨季來りなむ斧一振りの再會〉ちょうど雨季=梅雨の季節なので取り上げよう。「斧一振りの再會」をどう解釈すべきか。斧を使用することで、この季節ならではのモノ(植物・動物ほか)に出会うことか、または〈斧一振り〉の行為そのものが作者にとって何かの表象なのか。

2020*07*17加藤郁乎を読む35/〈地理よそなたは海に搖拜の一本を立てる〉搖拜を遥拝の旧字とみなす。地理とはその場を知悉している者の喩か。その者=二人称のそなたが、海中に、拝む対象の依代を立てる。その一本は神が降りてくる依代としても、田へは聞くが海へは初見である。海からの渡来神なのか。

2020*07*18加藤郁乎を読む36/〈紅い島の人々(アイランダース)は赤潮の銹を新古典などといふ〉朱、赤、銹といった同系色の色相が並置され、句の基層としている。新古典をどう読むか。この赤色系様相を自分たちの歴史・物語のあらたな伝統と位置づけるありようを作者は「などといふ」と傍観している。

2020*07*20加藤郁乎を読む37/〈巢ごもりの御身が下のなげきぶし〉作者自身の作句動機とは無関係に読まれるのが文学の面白さのひとつ。「巣ごもり」は2020年の新型コロナウイルスの蔓延を怖れて自宅にこもることの言い換えの言葉となり普及した。「巣ごもり」を自嘲的に表現しているこの句は今とぴったり合致。

2020*07*22加藤郁乎を読む38/〈薄明へわがナルシスの花うてな〉ナルシスに対して、親しみを込めて「わが」と表現している。自分しか愛せないよう仕向けられたナルシスは、文学を指向する者の似姿であり他人事ではない。徹底した自己愛は水仙に変容し、その花の萼(うてな)が象徴として視覚される。

2020*07*23加藤郁乎を読む39/〈鳥歸る旅人かへる玄を成し〉おや「鳥歸る」という季語を使っている。鳥と旅人がともにこの地を去っていく寂寥感。燕を玄鳥とも言うのだがこの句の玄は群れることによって発生する色調(黒)のことだろう。視点を変えると渡り鳥は帰った場所からも帰る、帰り続ける存在である。

2020*07*24加藤郁乎を読む40/〈海に母型(をとめ)の虎はしり虜(とら)はれよ〉多くの物象を受容する海。母型にをとめというルビを振る解離性。をとめと虎のイメージのギャップ。その相反性を同包した虎が走るが、句の作者は捕囚されよと希う。固着したイメージを解体することで展開される詩の風景。

2020*07*25加藤郁乎を読む41/〈松風の語尾變化が十返りして猿人(エイプマン)をつれ出す〉不思議な句だ。松風が変調する=語尾変化する。そしてその変調がいつまでも続く=十返りする。その作用のひとつとして、猿人が引き出される。この猿人という異者を出現させた作者にとっての必然を考えてみた。

2020*07*29加藤郁乎を読む42/〈花はひとつ無數を缺けるアルゴ船〉黄金の羊皮を求めて建造された古代ギリシアの巨大船に乗り込んだのは、王女メディアの元夫・イアソン。〈花はひとつ〉で選択の余地のない心情が吐露され、〈無數を缺ける〉も一択の言い換えと読むとこの句の神話的背景が浮かび上がる。

2020*07*30加藤郁乎を読む43/〈處女の月の環に砂かぶる哲學の石〉手ごわい句である。この作者の作品後景には神話・民話的世界が豊潤に控えている。乙女たちが呪意をこめて遊戯する装置に〈月の環〉があり、その中心に、思惟の対象あるいは、思索の表象である石が砂まみれになっている、そのありさま。

2020*08*18加藤郁乎を読む44/〈野に龍宮の吹きながし假面する妹よ〉周囲はなにもない場所にぽつんと存在する龍宮という名の異者が集う構造物。そこには吹き流しという風を可視化しかつ魔除けの効能もある装置があるという明示。そうしたモードの中で登場する妹は正体を現わそうとしないという暗示。

2020*08*19加藤郁乎を読む45/〈終身のからす單峯駱駝の佇てる落陽〉ずっとそのままに存在しつづける鴉とは法身仏のような永遠性が企図されている。その時空を超えた超越者と同位相(=同じ場に同居)に単峯が配置され、さらに駱駝が登場。駱駝の影が夕陽によってながく地面に反映される景が示される。

2020*08*19加藤郁乎を読む46/〈旅人手を手にへんぽんと麦酒成る〉この句は「へんぽんと」といった語句を諧謔性のもとに言い換えると読解の妙味が増す。旅人が嬉々として手に手を持ち替えて麦酒呑みを楽しんでいる。その日の旅はよく歩いたかこなすべき行いがあったのだろう。開放感が表出されている。

2020*08*20加藤郁乎を読む47/〈蜜月—噫! いらくさの花火ら〉俳句の「あるべき」句型から自己解放している。切れ字の代替としての感嘆符や一字開けを導入している。蜜月という情況に対して作者は感嘆し、その後景としての「いらくさの花火」。いらくさが生える場での花火と読むだけでは面白みがない。

2020*08*21加藤郁乎を読む48/〈沙羅は雙樹に肉の寺院を傾ける〉いつもは漢字四字で認識される単語(沙羅双樹)が二つに分割されることで新たな意味が発生する。花名の沙羅がこれだけで独立することで人称とペルソナが付与される。その沙羅が二つなりに咲く。反・戒律的な表現である「肉の寺院」を諌めているのか。

2020*08*22加藤郁乎を読む49/〈シェリィの溺死に擦れる野邊のおくりの陽物よ〉特注の帆船エアリアルに乗って詩人シェリィが溺死したのが1822年。遺体は疫病対策のため火葬されたが、心臓は抜き取られ後に小説家の妻メアリーと共に埋葬される。陽物に凝縮された詩人の生の証しの行方を作品化している。

2020*08*23加藤郁乎を読む50/〈赤とんぼを落とした舊街道に鵺はまた舞ふ〉隠れた主体がいる。赤とんぼを落としたのは誰なのか。その誰かがこの句全体を俯瞰している。通行という役割から除外された旧街道は、ひと・車に疎外されずに、いつのまにかイキモノ、ナマモノが割拠する祝祭空間になっていく。

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第23回ロルカ詩祭8月15日に開催

2020年08月12日 09時02分16秒 | 文学
第23回ロルカ詩祭〈8月15日(土)〉いよいよ詩祭が近づいてきました 


夏です。「ロルカ詩祭」の時期がやってきました。

わたしたちは、いつも、フェデリコ・ガルシア・ロルカとともに生きています。
1936年8月19日のことでした。フェデリコは、スペイン内戦が始まった直後に古里のグラナダに帰省。ところがグラナダをふくむアンダルシアは、フェデリコと敵対するフランコ反乱軍によっていち早く制圧され、共和派とみなされたフェデリコは捕らえられ処刑されてしまいます。フランコが死ぬ1975年までつづくスペイン暗黒時代の始まりです。
わたしたちは、1998年、詩人であり劇作家のフェデリコ生誕100年を記念して、その詩業をたたえる「ロルカ詩祭」をスタートさせました。フェデリコが殺された8月19日に近い土曜日に開催しています。第一部は、ロルカ詩の朗読。第二部はロルカ的世界に身を委ねた自作詩の朗読です。
2020年は23回目を迎えます。今年も詩人たちの、声と音の重なり、熱き朗読と、コトバのスパークなどが展開されます。神戸発の詩の朗読という文学の祭典です。ぜひ、より多くのみなさんの来場をお待ちしています。

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★2020年案内文 第23回ロルカ詩祭

ダイヤモンドリングを待ちながら

千田草介

コロナは太陽をつつむ100万度の大気であり不可視であるが月に太陽がすべて覆い隠される皆既日蝕のときにのみその輝きを見ることができる。同じ名をもつやはり目に見えぬ微小な自己複製物体が地球の知的生命体世界に恐怖とともに浸透しつつある今を去ること84年前の8月19日早朝ひとりの男がイベリア半島の土に埋もれた。フェデリコ・ガルシーア・ロルカ。彼を埋めたのはフランシスコ・フランコという男の一味ファランヘ党。盟友だったアドルフ・ヒトラーを裏切って世界大戦に参戦しなかったがゆえ天寿を全うしたフランコのために1975年までの長きにわたってロルカは祖国で日蝕のように黒く塗り隠されつづけ、人びとは彼のことを口にすることすらはばかられたが、その言葉は異国へと輝いてわたった。言葉は風のように国境をこえて受け手のいるところにとどいていくのだ。今この神戸にも。言葉の信徒たる詩人たち、そして受け手たち、この百年の、いやもっと過去からの同朋たちの受難を想い、顔をあげて言葉のまなざしを遠くへとどかせよう。

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第23回ロルカ詩祭 要項

☆開場/pm5:00
☆第1部/ロルカ詩の朗読 pm5:30~pm6:00
☆第2部/詩人たちによる自作詩の朗読 pm6:15~pm8:30
☆演奏者/福島隆児(フラメンコ・ギタリスタ)
☆朗読者/01.大西隆志 02.高谷和幸 03.Zigen(ラッパー) 04.野口裕 05.月村香 06.今野和代 07.情野千里 08.西海ゆう子 09.高木克敏 10.大橋愛由等 11.千田草介 12.にしもとめぐみ 13.黒田ナオ 14.原田哲郎 (順不同)。
☆料金/A:3500円(チャージ料込み・税別)(1)夏の特選スープ(2)季節のサラダ(3)メインディッシュ
    (4)パエリア(5)コーヒー(6)デザート
  B:2000円(チャージ料込み・税別)(1)ワンドリンク(選択可)(2)本日おすすめのタパス
☆問い合わせ&予約/スペイン料理カルメン 電話078-331-2228


☆会場/スペイン料理カルメン TEL.078-331-2228
神戸市中央区北長狭通1-7-1カルメンピル2F 阪急「神戸三宮駅」西口下車北へ徒歩1分

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今年の演奏者は、フラメンコ・ギタリスタの福嶋隆児さん。第27回 フラメンコ・ルネサンス21(2018年=全国的なフラメンコ・コンクールのひとつ)のギター部門で「奨励賞」を受賞した人です。ちなみに同年同じコンクールで福嶋さんの夫人である野上裕美さんもバイレ部門で「奨励賞」を獲得するなど、夫婦でダブル受賞されています。第一部と第二部の合間に、ソロを演奏していただきます。そしてもうひとり、第一部と第二部の間で、大西隆志氏のフォークソング演奏があります。お楽しみください。

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★コロナ対策のために、50人定員のところを20人に限定しています。
 詩祭の前、途中、終了してからも、窓をあけたままにして、換気を十分にしています。
 お客様の席をなるべく距離をあけています。
 入店時には、消毒の励行をお願いしています。

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「Mélange」例会のお知らせほか

2019年10月18日 13時46分59秒 | めらんじゅ
2019年10月の神戸からのメールニュースです。
「Mélange」例会は27日(日)開催です。「カフエ・エクリ」例会は11月にあります。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第147回「Mélange」例会〈10月27日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--オルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」(11月4日〈月・祝〉)
◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月11日(月)〉
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」B/――句会をします C/――第22回吟遊同人総会・懇親会  B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――俳誌「奔」4号について D/――元正章牧師について 
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◆1.--第147回「Mélange」例会〈10月27日(日)〉読書会と合評会


147回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
10月の例会「読書会」は、哲学者で詩人の神尾和寿さんが担当します。テーマは、「詩人とは誰のことかーハイデッガー「四方界」(Geviert)再考ー」。以下に神尾さんから送られてきた案内文を掲載しておきます。刺激的な内容です。ひさしぶりの神尾さんの語りです。期待しています。

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神尾和寿
                              
後期ハイデッガーでは、有(Sein)の真性に護られて有るもの(Seiendes)が真に有る、といった事態が、「四方界」(Geviert)として描き出されます。今回の講話では、「四方界」を構成する四者の内の一つである「死すべき者たち」(die Sterblichen)を追究することで、本来的な詩人の姿に迫っていきたいと思います。主たるテクストは、1950年の講演「もの」(Das Ding)と1951年の講演「…《詩人らしく人間は住まう》…」(…《dichterisch wohnet der Mensch》…)です。
――――――――――――――――――――――――★

△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは10月24日(木)です。 みなさんの意欲的な詩稿をお待ちしています。 
合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ147号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年。神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年~2020年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時〜)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。  

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン)
◇12月=休会
*2020年前半における例会の内容ならびに読書会の内容については現在調整中です(敬称略)。
☆2020年1月26日(日)149th
☆2月16日(日)150th 講演者/大西隆志
☆3月29日(日)151th
☆4月26日(日)152th
☆5月31日(日)153th
☆6月28日(日)154th
〈「Melange」例会ならびに、「月刊めらんじゅ」は2020年2月で150回目を迎えます。記念号といたします。誌友のみなさんには、「150字詩」を書いていただくようお願いする予定です。100号記念号には誌友のみなさんの「100字詩」を掲載しています。もうあれから5年たつのですね。鬼籍となった誌友も何人かいらっしゃいます〉

◆2.―書肆風羅堂/まろうど社EVENT・inスペイン料理店カルメンオルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」(11月4日〈月・祝〉)
初めての試みです。詩人でフォーク歌手の大西隆志氏(書肆風羅堂)の第1回プロデュースライブです。私・大橋(図書出版まろうど社)も共同主催者です。会場はスペイン料理カルメンです。カルメンにとっても異色のライブとなります。今回のライブはまさに「民の音楽フェスタ」を目指しています。フォークの世界で昔から活躍している中川五郎さんも出演されます(ビックゲストです)。もちろんプロデューサーである大西さんも歌います。

〈あいさつ/大西隆志〉
スペインの国民的詩人といわれるフェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)の生誕百年にあたる1998年に、神戸のスペイン料理店カルメンで始めた「ロルカ詩祭」。ロルカは、スペイン内戦が始まってすぐに、故郷グラナダで、敵対するファシスト達によって銃殺されました。このロルカ詩祭のメンバーに影響を与えたのが詩人の故・君本昌久さんでした。シュールレアリズム系の詩人であり、神戸市民同友会、神戸空襲を記憶する会などの多彩な市民活動を行い、時代の風を全身で浴びていた詩人で、言葉を軽やかに歌い社会の動きに共鳴し60年代にフォークソングに惹かれたのは必然でした。神戸の地で詩人が最初にフォークミュージックを取り上げたシンポジウムまで開きました。「今、ここ」であえてフォークの言葉の親和性を拡げ、ロルカ詩祭からつながるようにフォークリバイバルライブを企画しました。書肆風羅堂の大西とまろうど社の大橋によるコンサートです。日本で最初のスペイン料理店カルメンで美味しい料理とワインで、ことばの力強さや優しさに触れていただければと願っています。

☆名称/オルタネイティブ・フォークフェスタ「うたとフォークソング」
☆場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1)
☆日時/2019年11月4日〈月・祝〉午後2時~5時
☆料金/3000円(税込み・①チャージ②ワンドリンク③ワンフード込み)
☆出演者/①中川五郎②OKランブラーズ③神田修作④カンダケイコ⑤たけだあすか⑥カニコーセン⑦弥太郎

〈中川五郎プロフィール〉
1949年大阪生まれ。60年代半ばからアメリカのフォーク・ソングの影響を受けて、曲を作ったり歌ったりし始め、68年に「受験生のブルース」や「主婦のブルース」を発表。70年代に入ってからは音楽に関する文章や歌詞の対訳などが活動の中心に。90年代に入ってからは小説の執筆やチャールズ・ブコウスキーの小説などさまざまな翻訳も行っている。
アルバムに『終わり・始まる』(1969年、URC)、『25年目のおっぱい』(1976年、フィリップス)、『また恋をしてしまったぼく』(1978年、ベルウッド)など。2004年の春には26年ぶりのアルバム『ぼくが死んでこの世を去る日』をリリースし、最新アルバムは2006年秋の『そしてぼくはひとりになる』(シールズ・レコード)。

◆3.--カフェ・エクリの活動〈11月11日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△次は11月11日の開催となります(10月例会は9月30日に前倒しで開催しました)。会場は姫路市内。第一部読書会の講師は小説家・千田草介氏。テーマは未定です。

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度各自で印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、場所を移動させて懇親会を開催します。

―――――――――――エクリ今後の日程〈講師名とテーマ〉―――★
☆12月02日(月)姫路/難波正司氏〈テーマ「播磨の俳句史」〉「エクリの播磨を読むシリーズ①」
☆2020年01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村雅子〈テーマ未定〉
☆03月09日(月)赤穂/大橋愛由等(テーマ「ミシェル・フーコーを読み直す」)

▲「カフェ・エクリ」一年に一回の一泊旅行の日程が決まりました。
☆旅行名「エクリ・尾崎放哉の旅」
☆日時/11月18日(月)~19日(火)
☆旅程/11月18日(月)
     ①JR姫路駅8時30分集合
     ②9時45分姫路港発―小豆島・福田港11時25分着
     ③尾崎放哉記念館(土庄町)に向かいます。
     ④大部港発2時25分~日生港着3時30分  虫明着4時10分
    11月19日(火)
     ⑤岡山 観光
     ⑥JR姫路着午後5時予定
☆宿泊地/曙だるま(AKEBONO DARUMA)
〒701-4501岡山県瀬戸内市邑久町虫明1118  Tel・Fax   : 0869-25-0515
☆費用/①食事・入館料は別途
    ②宿泊料8000~円(夕食・朝食付き、持ち込み可)
    ③その他 フェリー代金 レンタカー ガソリン代金
    合計 18000~円(名会計の大西さんにお任せします)
☆問い合わせ先/高谷和幸 まで
ふるっての参加をお待ちしています。

〈尾崎放哉について〉
尾崎放哉は、大正期の俳人で、小豆島八十八ヵ所霊場58番札所南郷庵でその生涯を閉じました。放浪の生涯の中で数多くの優れた自由律の俳句を残した大正期の俳人、尾崎放哉。彼がその一生の最後にたどり着いたのが、小豆島、西光寺奥の院、南郷庵でした。この記念館は放哉が大正14年夏から8ケ月を過ごした南郷庵の往時の姿をそのまま復元したもので、放哉ゆかりの文献などが豊富に展示されています。
〈小豆島時代〉
 大正一四(一九二五)年八月、放哉は井泉水の紹介を得て、小豆島に渡る。西光寺の奥の院南郷庵の庵主となった放哉は、酒と作句に明け暮れる。そして翌大正一五(一九二六)年四月七日、病没。享年は四一歳。
墓のうらに廻る
咳をしても一人
足のうら洗えば白くなる
肉がやせてくる太い骨である
いれものがない両手でうける
考えごとをしている田螺が歩いている
こんなよい月を一人で見て寝る
一人の道が暮れて来た
春の山のうしろから烟が出だした(辞世)

◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。来年まで毎月一回執筆します。最新のコラムは、近世末期、奄美と並んで砂糖の産地だった讃岐地方について書いています。  

B/――句会をします〈10月20日(日)〉
東京から俳人たちが神戸で2日ほどすごし、吟行をすることをキッカケに、堺谷眞人氏が、カルメンで句会を企画してくれました。

久しぶりのカルメン句会です。8月は私・大橋が句会を企画しながらもできませんでした。楽しみにしています。
☆日時/10月20日(日)午後1時~4時
☆場所/スペイン料理カルメン 078-331-2228
☆句会内容/出席者はカルメンでランチを食べた後、句会に突入。各自その場で7句出稿(句数が多いので、面白くなりそうです)。

C/――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)
私が同人となっている俳誌「吟遊」の総会・懇親会のお知らせです。

「前略 吟遊同人、会友の皆様、お元気でお過ごしのことと思います。多くの吟遊同人・会友が主力の実行委員となって開催した「第10回世界俳句協会大会」も大成功のうちに幕を閉じました。そこで、延期になっていた第22回同人総会・懇親会を下記のとおり開きますので、是非ご出席ください。参加申込み締め切りは10月17日(木)。本紙下端にご記入のうえ、メール、ファックス、または郵便にて、吟遊社あてお送りください。よろしくお願いします。    
吟遊社 夏石番矢 鎌倉佐弓」
                    記
●第22回吟遊同人総会
開催日時 2019年10月20日(日曜日) 午後2時00分~8時00分(受付1時30分~)
会費   同人総会 1000円
     懇親会  4000円
会場   新宿・城北パイラスクラブ(別紙案内図参照)
     東京都 新宿区 新宿3丁目10-9 -4F    電話 080-5171-0331(鎌倉佐弓の携帯)
同人総会 自己紹介、吟遊社からの報告(午後2時00分~2時30分)
「吟遊」第82、83号を中心に合評(午後2時30分~4時30分)
俳句翻訳と海外の俳句について合評(午後4時30分~5時00分)
表彰式(午後5時00~5時30分)
吟遊・夏石番矢賞2019 川口信行
懇親会  同じ会場  午後6時00分~8時00分
乾 佐伎第一句集『未来一滴』、古田嘉彦日英句集『Selected Haiku』について合評など。

D/――俳句&評論誌「奔」4号についてです
☆次回の原稿は11月10日締め切り。
☆特集は「日韓問題」と「加藤典洋論」となります。文字数は4000字まで。

E/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏についての情報です。元氏の両親はともに奄美群島出身です。
「益田っこ」通信の最新号が到着しましたら、追加で掲載します。
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コメント

第146回「Mélange」例会のお知らせなど

2019年09月22日 12時41分02秒 | めらんじゅ
2019年9月の神戸からのメールニュースです。

今月は「Mélange」、「カフエ・エクリ」とも月例会は月末です。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第146回「Mélange」例会〈9月29日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--カフェ・エクリの活動〈9月30日(月)〉+「カフェ・エクリ」の一泊旅行〈11月18日〜19日〉
◆3.--オルタネイティブ・フォークフェスタ〈仮称〉(11月4日〈日〉)
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)C/――俳誌「奔」4号について D/――元正章牧師の「益田っこ通信」から転載
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◆1.--第146回「Mélange」例会〈9月29日(日)〉読書会と合評会
146回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。7月の例会「読書会」は、野口裕さんが担当します。テーマは、「西東三鬼全句集拾い読み」。以下に野口さんから送られてきた案内文を掲載しておきます。ちなみに西東三鬼の全句集については、角川文庫から2018年に刊行されているので入手しやすくなっています。

――――――――――「西東三鬼全句集拾い読み」にむけて-----------              
        
         野口 裕

 以前、漱石の「野分」を読んだときに、結末の部分が「文七元結」を彷彿とさせるところがあり、少しびっくりしたことがあった。よく考えると、寄席を愛好し圓朝に倣って言文一致体を完成させた漱石であれば、かくもあらんと言うところだが、気づくまでは些細なことでも分からないもので、気づくと嬉しい気もする。
 翻って、三鬼である。倫敦からの洋行帰りの寄席愛好家に対して、シンガポール帰りのコスモポリタンにして映画狂(ここの描写、イメージで語っているだけで事実は知らない)。多分周囲からは白秋の「邪宗門」から抜け出たような人物に受け取られていたのではないか。漱石の寄席通いが言文一致体の小説の完成に寄与したとすれば、三鬼はニュース映画から俳句の素材としてはあり得なかった戦争を主題とした句を編み出した。当時としては破格の俳句。それが年を経ての三鬼の変貌と、死後の歴史の中でどのような評に至るか。 多分酒席の話だろうが、吉岡実、加藤郁也、澁澤龍彦の間に、三鬼の句
  水枕ガバリと寒い海がある
を巡って、論を戦わせることがあったらしい。澁澤は、「ガバリ」というオノマトペが陳腐だと否定した。他方、吉岡と加藤は句を擁護する側に回る。論の決着はつかなかったようだが、後に朝日文庫「高濱虚子集」の序文を澁澤が書いたことにも、論争の影響を見ることが出来るだろう。少し引用すると、
  「日ごろ俳句の世界に親しんでいない私のような読者が、新興俳句といわず 前衛俳句といわず、現代の多くの俳句に接してしばしば感じるところの難解さや 曖昧さは、虚子に関するかぎり、およそ一カ所もないのだ。」 
となる。三鬼は第一句集「旗」の自叙にある通り、
  或る人たちは、「新興俳句」の存在を悦ばないのだが、私はそれの初期以来、いつも忠実な下僕である。
であるから、この点では二人は相容れない。もっとも、論争は三鬼の死後遙かのことであるから、三鬼の知ったことではないのだが。肯定否定いずれにせよ、三鬼については多くの人が言を連ねている現状で、他人の言を知らないまま語るのは無謀な話ではあるが、長年俳句に接するうちに数多の三鬼の句を記憶してきた。そうした記憶をたどる形で何かしゃべることも意味があるかと思う。普通なら、野口裕選の三鬼の句を以下に記するところだが、彼に限っては、句の良否を除いて、野口裕の記憶に引っかかっている句を記した方が良さそうだ。なお、括弧内の数字は全句集のページを表す。

聖燭祭工人ヨセフ我が愛す(7)
水枕ガバリと寒い海がある(10)
前書 びつことなりぬ春ゆふべあまたのびつこ跳ねゆけり(11)
右の眼に大河左の眼に騎兵(12)
白馬を少女瀆れて下りにけむ(12)
手品師の指いきいきと地下の街(12)
算術の少年しのび泣けり夏(15)
緑蔭に三人の老婆わらへりき(16)
葡萄あまししづかに友の死をいかる(16)
大辻司郎象の芸当みて笑ふ(17)
冬天を降り来て鉄の椅子にあり(19)
昇降機しづけに雷の夜を昇る(24)
湖畔亭にヘヤピンこぼれ雷匂ふ(28)
機関銃熱キ蛇腹ヲ震ハスル(29)
逆襲ノ女兵士ヲ狙ヒ撃テ!(33)
中年や独語おどろく冬の坂(85)
おそるべき君等の乳房夏来る(86)
中年や遠くみのれる夜の桃(87)
穀象の群を天より見るごとく(87)
枯蓮のうごく時きてみなうごく(91)
露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す(91)
まくなぎの阿鼻叫喚を吹きさらふ(95)
まくなぎの阿鼻叫喚をふりかぶる(385)
赤き火事哄笑せしが今日黒し(96)
大寒や転びて諸手つく悲しさ(97)
限りなく降る雪何をもたらすや(97)
頭悪き日やげんげ田に牛暴れ(129)
炎天の犬捕り低く唄ひ出す(142)
暗く暑く大群衆と花火待つ(163)
秋の暮大魚の骨を海が引く(259)
春を病み松の根つ子も見あきたり(283)
広島や卵食ふ時口ひらく(337)
――――――――――――――――――――――――★
△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。
△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。今回も意欲的な作品をお寄せください。作品の締め切りは9月26日(木)です。 みなさんの意欲的な詩稿をお待ちしています。 合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ146号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 
この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。
■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

★「月刊めらんじゅ145号」をネット上にアップしました。https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozMGQ5MTk1YTdjYzlmNGZh

★「月刊めらんじゅ144号」をネット上にアップしました。https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo3OTFmZTZhODk4NzQ5MDM1

★「月刊めらんじゅ143号」をネット上にアップしました。https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo2ZjIyNGYyNjc0MTY4Yzc5

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程です。(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。 
*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(詩人とは誰のことかーハイデガー「四方界」(Geviert)再考ー)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会
〈来年2020年前半の「Mélange」例会の日程ならびに読書会の日程は現在作成中です。決定次第お知らせいたします〉

◆2.―カフェ・エクリの活動〈09月30日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△10月例会は9月30日(月)になります(10月には例会がなく11月にとびます)。スタートは午後2時から。会場はたつの市「ガレリア」(姫新線「本竜野駅」下車徒歩12分」)で午後2時から。第一部読書会の講師は美術家・原田哲郎氏。現代美術評論がテーマです。

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。☆第三部は午後5時すぎから、姫路駅前に場所を移動して懇親会を開催します。

――――9月例会「読書会」の報告――――――――――――――――
★すでに終わりましたが、9月例会は9月2日(月)姫路市内で行われました。テーマは「自治会 地域再生の第一歩」。講師は高谷久美子さんと吉田ふみゑさん。語られた内容のひとつとして、ゴミ出しがあります。地域のどこの場所にゴミを出すのか、鴉・猫対策はどうしているのか、分別は守られているかなど、地域ごとの差異がはっきり現れます。赤穂の市域部では5軒単位の隣保組織が今も機能しているなど戦前からつづく地域社会の結び付きの濃さが伺いしれたのです。自治会は国家組織の下請けとなっているとの指摘もありました。

―――――――――――エクリ今後の日程〈講師名とテーマ〉―――★
☆11月11日(月)姫路/千田草介〈テーマ未定〉
☆12月02日(月)姫路/難波正司氏〈テーマ「播磨の俳句史」〉「エクリの播磨を読むシリーズ①」
☆2020年01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村雅子〈テーマ未定〉
☆03月09日(月)赤穂/大橋愛由等(テーマ「フーコーを読み直す」)

▲「カフェ・エクリ」一年に一回の一泊旅行の日程が決まりました。
☆「エクリ・詩人たちによる秋の瀬戸内紀行」
☆日時/11月18日(月)〜19日(火)
☆行き先/岡山県南部の民宿に宿泊
☆旅の内容/まだ決まっていません(残念ながら、「瀬戸内国際美術祭 秋の部」は終わっていますが、秋の瀬戸路の旅を楽しもうと思っています)
☆出発地/JR姫路駅南口で集合して、そこからレンタカーで出発する予定です。
☆内容と費用/これから決めます。
☆問い合わせ先/高谷和幸 まで
ふるっての参加をお待ちしています。

◆3.―オルタネイティブ・フォークフェスタ〈仮称〉(11月4日〈月・祝〉)
初めての試みです。詩人でフォーク歌手の大西隆志氏の第1回プロデュースライブです。会場はスペイン料理カルメンです。カルメンにとっても異色のライブとなります。今回のライブはまさに「民の音楽フェスタ」を目指しています。フォークの世界で昔から活躍している中川五郎さんも出演されます(ビックゲストです)。もちろんプロデューサーである大西さんも歌います。
詳細は後日お知らせします。
☆名称/オルタネイティブ・フォークフェスタ〈仮称〉
☆場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1)
☆日時/2019年11月4日〈月・祝〉午後2時~5時
☆料金/いまつめています(チャージ、ワンドリンク、ワンフード込み)
☆出演者/中川五郎ほか5-6バンド

◆4.―文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。来年まで毎月一回執筆します。8月は、奄美が日本国に施政権返還すると発表された1953年の「ダレス声明の夏」を書きました。
  
B/――第22回吟遊同人総会・懇親会(10月20日〈日〉)
私が同人となっている俳誌「吟遊」の総会・懇親会のお知らせです。

「前略 吟遊同人、会友の皆様、お元気でお過ごしのことと思います。多くの吟遊同人・会友が主力の実行委員となって開催した「第10回世界俳句協会大会」も大成功のうちに幕を閉じました。そこで、延期になっていた第22回同人総会・懇親会を下記のとおり開きますので、是非ご出席ください。参加申込み締め切りは10月17日(木)。本紙下端にご記入のうえ、メール、ファックス、または郵便にて、吟遊社あてお送りください。よろしくお願いします。    
吟遊社 夏石番矢 鎌倉佐弓」
                    記
●第22回吟遊同人総会
開催日時 2019年10月20日(日曜日) 午後2時00分~8時00分(受付1時30分~)
会費   同人総会 1000円
     懇親会  4000円
会場   新宿・城北パイラスクラブ(別紙案内図参照)
     東京都 新宿区 新宿3丁目10-9 -4F    電話 080-5171-0331(鎌倉佐弓の携帯)
同人総会 自己紹介、吟遊社からの報告(午後2時00分~2時30分)
「吟遊」第82、83号を中心に合評(午後2時30分~4時30分)
俳句翻訳と海外の俳句について合評(午後4時30分~5時00分)
表彰式(午後5時00~5時30分)
吟遊・夏石番矢賞2019 川口信行
懇親会  同じ会場  午後6時00分~8時00分
乾 佐伎第一句集『未来一滴』、古田嘉彦日英句集『Selected Haiku』について合評など。

C/――俳誌「奔」4号についてです
☆次回の原稿は11月10日締め切り。
☆特集は「日韓問題」と「加藤典洋論」となります。文字数は4000字まで。

D/――元 正章牧師のこと島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏についての情報です。元氏の両親はともに奄美群島出身です。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------
☆今回は、「益田っこ」(29号)を全文転載します。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)

★「ほんがほんが しとるが~」(32号)                    
この夏休暇で帰省の折、書棚で埃に被っていた『民衆の知恵を訪ねて』(宮本常一 未来社1963年)を、車中で読む。自然の原風景に触れることは、同時に民衆の原点とも接することになる。地べたで生き続けている人々から学ぶこと。そこに立脚点を置いたとき、都会生活では薄れ消えてしまった“農村的”という風土と良風な気質が昔も今も変わることなく残っている「田舎まち」のこの益田が、もともと「神戸っこ」の私自身の魂のふるさとに思えるから不思議である。
「幼い日からこうしてきたえられ、与えられた仕事を自分のこととして忠実に守って育っていくものに見る素朴で明るい前向きの力づよさ」「村落共同体は生活を守ることを第一の目的としたもので、生産共同を目的としたものではない」「百姓精神の神髄とは、お先走りでもない、が頑固でもない、いつも自分のいるべき地位を見定めて、人の邪魔をしない」「みな律儀な人ばかり」(同著)。こうした気質は良き面で今も伝えられていて、「益田は仏さんのような人ばかりですよ」と言えないこともない。でも現実はその半面もあるのであって、そこらの微妙な“間合い”を、「ほんがほんが」(出雲弁without thinking anythingのらりくらり、ぼっとしている)で、やっていくのが、周りとの軋轢もなく、長続きするこつであろう。「いまのままで ええんかね」と呟き嘆きつつ、それでも、この街はどこか憎めず、かわいい感じがする。「遍一切処」(一切の場所に遍く有る)。しかし、ここは「理」が一切処に遍在するには程遠い。「ほんがほんが」。

〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章
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コメント

第22回ロルカ詩祭について

2019年08月03日 13時46分17秒 | 文学
今年も、ロルカ詩祭の季節がやってまいりました。

〈ロルカ詩祭について〉
この詩祭は、スペインの国民的詩人であるフェデリコ・ガルシア・ロルカ(1998-1936)の生誕百年を記念して、1998年神戸で始めた詩の朗読会です。ロルカはスペイン国民からいまも広く愛されている詩人・劇作家です。1936年にスペイン内戦が始まった直後に、故郷のアンダルシア・グラナダに帰郷していたロルカは、反乱軍によって捕らえられ処刑されてしまうのです(8月19日)。フランコひきいる反乱軍の兵隊たちにとってロルカは敵である共和派の人物とみなされたからです。今年はスペイン内戦が終結してちょうど80年となります。かの国では内戦が終わってからの「共和派狩り」が苛烈でした。多くの共和派市民がメキシコ、チリなどに亡命しています。

この詩祭は、鎮魂と追悼の文学的行事です。まずは、非業の死を遂げた詩人・ロルカに対して同じ詩を書く者として深く哀悼の意をあらわす会であるのです。さらにこの詩祭をいとなむ場所が神戸であることから阪神・淡路大震災で犠牲になった人々に対する鎮魂の儀式でもあります。引き続いて起こった東北大震災などの犠牲者に対しての鎮魂をも含みます。そして詩祭を重ねていった22年の間に永遠の旅立ちをした詩友たちに対しても、思いをはせて詩を詠う朗読会なのです(特に今年はロルカ詩祭に永年朗読者として参加していただたスペイン語文学者である鼓直氏が今年4月に逝去されたことへの追悼の会でもあります)。

今回は詩祭初参加の方が何人かいらっしゃいます。詩の世界ばかりでなく、川柳(情野千里)、俳句(中永公子)といったジャンルからも参加され、多彩に詩の朗読会となるでしょう。

8月17日(土)に第22回ロルカ詩祭を開催します。
この詩祭は、二部構成。第一部のロルカ詩の朗読では、スペイン語文学者で今年4月に逝去された鼓直氏への追悼会も兼ねています。鼓氏はロルカ詩祭に何回か参加され、いつも翻訳したてのロルカ作品を朗読されていました。フライヤーを添付しますが、詩祭の概要を書いておきます。

★名称/第22回ロルカ詩祭
★日時/2019年8月17日(土)
★場所/スペイン料理カルメン(神戸・三宮)
★開場/午後5時
★第一部/午後5時30分~6時15分(ロルカ詩の朗読)
 (1)鼓直氏がロルカ詩祭にて翻訳されたロルカ詩を四人の女性詩人たちによって朗読します。
 (2)スペイン文学翻訳者・鼓直氏へ詩人たちによる追悼詩の朗読。
 (3)今野和代「NO HAY CAMINO」。

★第二部/午後6時30分~8時45分(詩人たちによるロルカ的世界に身を委ねた自作詩の朗読)
この第二部は、前半(11人)と後半(10人)が出演します。
朗読予定者(五十音順)
(1)安西佐有理(2)大西隆志(3)大橋愛由等(4)岡本清周(5)金里博(6)黒田ナオ(7)今野和代(8)情野千里(9)千田草介(10)高木敏克(11)高谷和幸(12)田村周平(13)中嶋康雄(14)中永公子(15)西海ゆう子(16)にしもとめぐみ(17)秦ひろこ(18)福田知子(19)法橋太郎
★会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
★料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・計2000円)
    コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・計3600円)
★伴奏=田中ケイコ〈ジャズピアニスト〉
★予約・問合せ=スペイン料理カルメン 電話078-331-2228
コメント

「Mélange」例会のお知らせなど

2019年06月06日 09時15分23秒 | 「月刊めらんじゅ」バックナ
2019年6月の神戸からのメールニュースです。


わたしは6月生まれなので、梅雨の時期が苦になりません。紫陽花の色変化(いろへんげ)を見るのが楽しみです。
「令和時代」が始まったのですが、あいかわらず西暦で暮らしています(西暦も言ってみれば私暦なのですが)


神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

飼い猫XIONが家の中の夏の定位置にそろそろ移動しはじめる時期です。



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◆1.--第144回「Mélange」例会〈6月30日(日)〉読書会と合評会 

◆2.--カフェ・エクリの活動〈6月10日(月)〉

◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり

◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「益田っこ通信」から引用 

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◆1.--第144回「Mélange」例会〈6月30日(日)〉読書会と合評会



144回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。

4月の例会「読書会」は、哲学者の清眞人(きよし・まひと)さんが担当します。テーマは、エーリック・フロムについて。清氏は『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓されておられます。清氏にはフロムと神秘主義について語ってもらいます。)エーリック・フロムといえば、『自由からの逃走』がわれわれの世代の必読書のひとつだったように覚えています。21世紀の今に清さんがどのようにフロムを語るのか興味津々です。以下に清さんから送られてきたレジュメを掲載しておきます。


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 フロムについてのおしゃべりの要旨/清眞人

Ⅰ はじめに

フロムからの触発する言葉(実存的精神分析の視点) 昨今の諸事件を思い浮かべながら

「真実を言えば、すべての人間の情熱は、<良き>ものも<悪しき>ものもともに、ある人間が彼の人生の意味を悟り、平凡なただ生命を維持するだけの生活を超越しようとする試みとしてのみ理解しうるのである。彼が生命を増進する情熱を動員して、今までよりもすぐれた活力と統合の感覚を体験することによって、人生の意味を知る新しい方向に<改宗する>ことができる場合にのみ、変化が可能である。この変化が起こらなければ、彼を飼い馴らすことはできても、彼をいやすことはできない。しかし生命を増進する情熱は、破壊性や残酷性より大きな力、喜び、統合、活力の感覚へ導くものではあるが、後者もまた前者と同様に人間存在の問題に対する解答である。最もサディスティックで破壊的な者でさえ人間である。聖者と同じように人間である。彼は人間として生まれたことの挑戦に対するよりよい解答を達成しえなかったところの、ひずんだ病める人間と呼ぶことができるが、同時にまた、救済をもとめてまちがった道を採った人間と呼びうる、ということも真実なのである」(傍点、清=編集部注・メールでは傍点の箇所が表示されません)。


Ⅱ 現代文明・現代人の病を読み解くフロムの視点ーーマルクス+神秘主義

■ 現代文明・現代人の病の核心ーー関係性の病という視点

 自然・他人・自己自身に対する豊で自由闊達な生命感溢れる応答責任能力が萎縮し衰弱し、代わりにその三者を「私有財産」として所有しないでは気が済まない、私的所有欲望の貪欲化が起き、その結果、諸事物や諸個人それぞれのユニークな独自価値に対する感受性が磨り減り、「市場的価値」に振り回されるだけの競争関係が異常発達し、一方では皮相な集団同調主義が、他方ではナルシスティックな怨恨感情が人々の生活意識の深層を蝕みつつある。

■ 生産的人格のヴィジョンと「生産的愛」の視点

「人を生産的に愛するということは、その人の生に対する責任を感ずるということである。…〔略〕…愛する人の成長に対する、労働と注意と責任とを意味する」。

「注意と責任とは愛の構成要素であるが、愛する人に対する尊敬と、愛する人についての知識とがなかったならば、愛は支配と所有へ転落する。尊敬はおびえやおそれと同じではない。それは語源が示すように(respierre=注視する)、人をあるがままに見、人の個性と独自性とを知る能力である。人を尊敬することはその人を知らなければできない。注意と責任とは、もし人の個性についての知識にリードされないとしたら盲目であろう」。

「関心という言葉はそのもともとの意味、つまり、そのもとになったラテン語がもっていた意味をかなりの程度失ってしまった。もとのラテン語、つまり、inter-esse(《間に存在する》という意味――清)が意味したのは、自分自身の自我を超越することができるということである。財産、知識、家族、自分の女(あるいは男)、等々に対するあらゆる自尊心や誇りがまといついた自分のエゴの狭い限界をのりこえることができるということである。《関心》が意味するのは、そうした一切のものを忘れて、手を、私に向き合っている、ないしは私の目の前のものへと、それが、一人の子供であれ、一輪の花であれ、一冊の本、一つの理念、あるいは一人の人間であれ、まっすぐに差し伸べるということである」。



初期マルクスの疎外論(自然的宇宙と人類的広がりをもつ他者との豊かな応答を実現する生の喜びを私的所有欲望の充足に置き換えてしまう資本主義がもたらす「生の疎外」の克服というテーマ)の再生と、それを図るうえで神秘主義的文化伝統の再評価が、フロムの大きな功績
《無神論的「宗教性」》という視点の魅力 ――「はじめに」で紹介した言葉にもかかわるし、人類の破滅という21世紀の時代感情にもかかわる
Ⅲ フロムから引きだせる「20世紀マルクス主義の挫折と21世紀社会主義の行方と可能性」というテーマ

 ●20世紀マルクス主義はマルクスの中の疎外論的テーマを投げ捨て、生産手段の「社会的所有」を生産手段の「国家的所有」に歪曲し、「平等」を前口上に実質的に資本主義の「所有と消費」の生命観に追随し、結局、「社会主義」という仮面をつけた、しかも独裁主義的「国家資本主義」を生みだしただけであった。またフロムによれば、マルクスは、人間という存在がもつ心理学的特性、すなわち人間とは容易に非合理的な「情熱・激情・渇望」に取り憑かれるという問題性を抱えているという点の洞察において著しく欠ける点があった。彼は、「人間に自由を恐れさせ、権力欲と破壊欲を生みだすような人間の内部にある非合理的な力」を認識せず、「それどころか、人間は生来善であるという黙示文学的な仮定が、人間にかんする彼の概念の基礎をなす」ことで、次の点への警戒的認識を致命的に欠くことになった。すなわち、革命が引き起こす旧社会から新社会への移行期とは実はいつ何時人間に潜勢する破壊的衝動が爆発点に引き上げられるかもしれない危機の時期でもあることについての認識を。


〈1〉=『破壊』上、作田啓一、佐野哲郎訳、紀伊国屋書店、一九七五年、一四頁。

〈2〉=同前、一二六~一二七頁

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△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第2部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは6月27日(木)です。 みなさんの意欲的な詩稿をお待ちしています。 
送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ143号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 


この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。


■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。


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「Mélange」月例会、2019年の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)


予定を変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。(5月の「Mélange」例会の第一部読書会は二部構成としました。前半は大西隆志氏「プロレタリア詩を読む」大橋愛由等「中野重治詩集を古い岩波文庫で読む」でした。いずれこのプロレタリア詩・中野重治の詩世界については別メディアでも展開しようと思っています。そして読書会後半は、安西佐有理さんの〈翻訳〉についての意欲的な発表でした。) 


*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01/西東三鬼」)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会


◆2.--カフェ・エクリの活動〈06月10日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。


△6月の例会/開催は10日(月)午後2時から。会場は赤穂市の「加里屋まちづくり会館」(赤穂市加里屋2188-18)で午後2時から行います。はじめて利用する会場です。第一部の読書会は、浜田佳代子さんが担当。龍野の昔話についての続編です。



☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、会場を変えて懇親会を開催します。


――――主催者・高谷和幸氏からの案内文――――――――――――――――★
皆様
気温の変動と大気にイオンが充満していて不穏な日々が続いています。
ブラックホールを撮影した写真が公開されたり、超新星の異常なまでの密集した宇宙が発見されるなど、
天体の話はどこまで行くのか楽しみなところです。
さて、次回のエクリは6月10日(月曜日)赤穂の「加里屋まちづくり会館」であります。
場所が初めてのところなので、赤穂駅に1時40分に田村さんが待ってもらっているのでご一緒に行きましょう。
姫路駅、8番乗り場13:05発播州赤穂行きに乗りましょう。
講師は浜田多代子さんです。浜田さんは竜野の昔話からの続きですが、新たに昭和の死語になってしまった風景・ものを研究されています。今回はそのお話を聞かせてもらいます。
その後合評会があります。作品は12部コピーしてご持参ください。

――――――――――――――★


△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、書評の2本の執筆を予定しています。


》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)

☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/播磨と結縁した一遍を語る
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定


◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり

〈みなさん既に新聞報道などでご存知だと思いますが、4月2日(火)スペイン語文学者の鼓直氏が逝去されました。享年89歳でした。去年こそ体調不良で参加はかないませんでしてが、ここ数年「ロルカ詩祭」第一部ロルカ詩の朗読に、あらたに翻訳したてのロルカ作品をひっさげて参加していただいていました。その知性にあふれた姿を思い出すにつけ、われわれ詩人たちとロルカ的世界を共有できたことを誇りに思っています。今年の第22回ロルカ詩祭の第一部では、詩人たちによる鼓氏への追悼詩の朗読を予定しています。(多くの人に愛された鼓さんの追悼会が6月28日〈金〉にスペイン料理カルメンで行われます。会を主催するのは、鼓氏の教え子である神戸外大イスパニア学科一期生のOB・OGたちです。この一期生の中から、スペイン語文学の研究者や翻訳者が輩出されています)〉



第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です(第二部は前半と後半に別れます)。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。

★タイトル/第22回ロルカ詩祭
☆日時/8月17日(土)午後5時開場
          第一部ロルカ詩の朗読
          第二部詩人たちによる自作詩の朗読
☆会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
☆料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・計2000円)
    コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・計3600円)
☆出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
☆スペイン料理カルメン 電話078-331-2228



◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。来年まで毎月一回執筆します。6月も奄美の詩人について書く予定です。  


B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号は今月が締め切りです。

△3号から判型をB5からA5版に変わります。 

      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末


C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。


D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏についての情報です。元氏の両親はともに奄美群島出身です。


-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆

今回は、「益田っこ」(29号)を全文転載します。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)


★「益田っこ」(29号)「人生の楽園」  
               
このところ、FM放送「古楽の楽しみ」を聴きながら新聞を読み、BS放送「おしん」「なつぞら」を観ながら朝食するのを日課としています。いつもとほぼ変わらない生活をなんともなく過ごしている。それがささやかなりとも“幸せ”というものの原点なのでしょう。「青い鳥」ではないが、「人生の楽園」とは他の地に捜し求めるのではなくて、今ここに住んでいるところなのです。そのことを、まず当人が実感し、体験しないことには「胡蝶之夢」となるほかありません。

『「筑豊」に出合い、イエスと出会う』(犬養光博著 いのちのことば社)を読みました。犬養さんは、学生時代にあこがれた人の一人でした。それがほぼ半世紀後、牧師となって出合うなんて、なんとも不思議であり、自然でもあります。「ぼくは『筑豊』に就職したんだ。『筑豊』からぼくが離れたら、その非難は甘んじて受けよう」。「君はあんな本を出版して恥ずかしくないのか」。『筑豊』を『益田』、「就職」を「住む」、「あんな本」を「益田っこ」に当てはめればいいでしょう。そして「自分の枠組みしかなかった」「主語はだれか」という問いかけは、己が身に「何もわかっていなかったことを告白して詫びながら」これからも自問自答し続けることでしょう。連れ合いは、言う。「貧しい人、職人さん、自然」の三つを大切にしてください。職人とは、まじめにコツコツと働いている人のこと。(働くとは取引ではない)。

「今あることは既にあったこと、これからあることも既にあったこと。追いやられたものを、神は尋ね求められる」(旧約聖書 コヘレトの言葉3:15)。


〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 

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コメント

2019年5月のツイッター

2019年05月31日 09時27分30秒 | ツイッター集蔵箱
2019*05*01/「令和」という時代の始まり。また新たな元号にふりまわされるのかと少々うんざり。西暦表示が板についているので、元号がいつまでも身につかない。ただ「昭和」時代を語る時、ある程度以上の年齢層の人には西暦で語るより「それは昭和51年のこと」などと語った方が遡及力があるのは確か。

2019*05*02/カルメンはこの10連休のうち9夜連続フラメンコライブの真っ最中。昨夜は福嶋隆児さんのグルーポが出演。カルメン二回目の舞台は大いに盛り上がった。隆児さんはギターラとして何度かカルメンで演奏していたが、自分のグルーポで出演してみないと声をかけそれが実現した。いい舞台だった。

2019*05*03/関西のフラメンコ世界は着実に新しい世代が育っている。ギターでいえば住田政男さんのようなベテランから、それにつづく中堅、さらに若い弾き手も控えている。ライブ、発表会などでは、ギターとカンテは多くのグルーポ、教室を縦断して演奏している。いわば関西フラメンコ村のようなもの。

2019*05*04/古いフラメンコの映像を見ているとジプシーたちは石畳の上で踊っている様子が記録されている。そんな時代は現在のようにバイラオーラ(女性ダンサー)さえも激しくサパデアードを響かせることはなかったろう。今や男女のバイレ関係なく大地を覚醒させるがごとく激しく打ち鳴らすのである。

2019*05*05/最近フラメンコライブの終わりに〈FIN DE FIESTA〉を踊るグルーポが増えてきました。名の通り「祭りの最後」。バイレが一人ずつ出てきてひと舞踊ります。全員がソロや群舞を踊りきったあとの楽しい時間です。まさにFIESTAの雰囲気そのもの。この時にバイレの実力や巧みさがわかるのです。

2019*05*06/昨夜で怒涛の「カルメン・ゴールデンウイーク9夜連続フラメンコライブ」は終了しました。関西でもこうして9日連続でフラメンコライブを展開したスペイン関係店は少ないかもしれません。毎日違うグルーポに出演してもらいました。関西にはまだ未知のフラメンコグルーポがあるのでしょうね。

2019*05*07/昨日(6日)兵庫県現代詩協会の年次総会が神戸市・私学会館で開催されました。新会長に時里二郎氏(写真)を選出。新しい執行部体制がスタート。私も引き続き常任理事として新体制を支える役目をはたしていきます。前会長のたかとう匡子さんは3期6年間いくつかの新事業を展開されました。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1127096884487643139

2019*05*08/私の好きな牡丹、藤の見どころはゴールデンウィークあたり。その時期はいつも働いているので満開の時期はどうしても見逃してしまいます。連休あけは花たちとめぐり合わせはどうもよくありません。牡丹や、紫陽花、菊は視線を下げて鑑賞するのに対して、桜や藤などは見上げる花なんですね。

2019*05*09/国立京都博物館で開催中の「一遍聖絵と時宗の名宝展」を鑑賞してきました。一生の間に国宝の一遍聖絵の現物を見るのは今回だけかもとじっくりと見ていました。一遍が超一と超二らと共に故郷を離れる時はまだ色白だったのが遊行を重ねるごとに日焼けしているさまがリアルに描かれています。

2019*05*10/知らなかったのです。私の父・大橋彦左衛門がこよなく愛した「空也上人像」。その現物を私も京都・六波羅蜜寺で見たことがあるのですが、時宗の総本山遊行寺にも同型のものがあるんですね。「一遍展」に出展されていました。しかもフィギアでも売っているよう。父への供養に買おうかしら。

2019*05*11/一遍集団の遊行の果ては往生かもしれません。淡路島で病いが重くなりいよいよ生命の果てを意識しはじめた一遍。なんとか明石に到着。示寂の地を教信寺(加古川市)と定めていたのを明石にやってきた船は大輪田泊(神戸市)に向かう便だった。享年51歳。太く生き歩き続けた求道者であった。

2019*05*12/旅を続けた一遍。「一遍聖絵」は下駄や草履を履いている場面もあるがたいていは裸足である。冬の道中はさぞ寒かったろう。遊行の人たちは粗末な阿弥衣を着用。持ち歩く物も制限するなどストイックな集団だった。私語も殆どなかったろうと推察する研究者もいる。旅は自己否定の連続である。

2019*05*13/奄美専門チャンネル「南の風」の5月分を収録するためにFMわぃわぃのある長田区へ。「平成時代」の30年間を振り返るその3回目。番組終了後、新長田の鉄人広場で徳之島在住の俳人・亘余世夫さんと会いビールとワインで昼から宴。盛り上がる。すっかり出来上がりなんとかJRに乗り帰宅する。

2019*05*14/12日朝、南海日日新聞に連載しているコラム「つむぎ随想」の原稿をメール送稿する。今回は「平成」時代に逝った奄美の2人の詩人(藤井令一氏、進一男氏)について書く。ふたりとも奄美の深奥をみつめ詩の言語で表現したすぐれた詩人だった。その詩業はこれからも永く記憶されるであろう。

2019*05*15/大学で同じ学科で学んだY・Y君と何年ぶりかで連絡が取れました。三年前私の不在時に自宅へ電話をもらったのですが連絡しなおすことができず、私のブログに名指しで乞連絡と書いたのです。Y・Y君がたまたま自分の名前を検索したのが幸いしてメールをくれました。同じ編集の世界の住人です。

2019*05*16/天皇の代替わりについて雑誌ジャーナリズムはどのように反応したのかを注目するうち、「Journalism 19.4月号〈天皇論〉」(朝日新聞社)を読む。女性天皇を認めない今の天皇制を日本の女性差別の淵源とする牟田和恵。天皇の戦争責任、日本の植民地支配をあらためて問う尹健二に注目した。

2019*05*17/「Journalism 4月号」を読んでいて、研究者の論考と思えないほど論理の組み立て方が雑駁で共感を得られなかったのが大澤真幸の論考。まず指摘したいのは、この論考は沖縄(琉球)へのまなざしが決定的に欠落していること。反天皇制への分析も思い込みが先行し実証的な言説になっていない。

2019*05*18/南海日日新聞に連載している「つむぎ随想」の最新版をご覧になって下さい。奄美の二人の詩人(進一男氏、藤井令一氏)について書きました。この二人の詩人に関してはまだまだ作品を読み込んで評論をつくしたいと思っています。あと奄美の詩人で取り上げるのは徳之島伊仙町出身の作井満氏。
南海日日新聞のコラムは https://twitter.com/gunshaku/status/1129551262607790080

2019*05*19/奄美の詩を語る時、進一男氏が編集・発行人をつとめた詩誌「地点」の存在が無視できません(既に終刊)。奄美からいくつかの文芸誌が発行されている中で、「地点」は詩に限ってのメディアであり、合評会を催し、詩を語る場を設け、若い詩人たちを育てた功績は計り知れないものがあります。

2019*05*20/詩の会「カフェエクリ」が姫路市で開かれました。第一部のスピーカーは作家の荒木スミシさん(写真左)。脚本書きからはじまって映画製作、小説の執筆、自費出版から大手出版社による発行など表現者としての軌跡を語ってもらいました。とつとつと語るその様相から誠実さが伝わってきます。
荒木スミシさんの写真と会全体の様子は https://twitter.com/gunshaku/status/1130996570252464128


2019*05*21/昨日の荒木スミシさんが語りの中で衝撃的だったのは、スミシさんが執筆した小説「シンプルライフ・シンドローム」が1997年神戸で起きた児童連続殺傷事件との類似性が指摘され、マスコミや公権力から犯人との関与の度合いについて探られたとか。同事件と係わってきた者として興味深いこと。

2019*05*22/古い岩波文庫です。定価表示は「★」ひとつ。懐かしいな。1956年初版で73年の18刷本。中野重治自選『中野重治詩集』。セロハン紙に包まれ黄ばんでいます。書斎でパソコンに向かっている時ふと雪崩落ちてきたことをキッカケに読み始め読了しました。有名な「雨の降る品川驛」も入ってます。

2019*05*23/「あなたはあなたのからだの悲しい重量を知っていますか」(わかれ)「どうしておれにはこんな事がいつもいつも悲しいんだろうかな」(女西洋人)。プロレタリア詩人と言われる中野重治は室生犀星を師と仰ぐだけに詩の基層は壷井繁治が「中野詩集・解説」で指摘するように抒情詩人だろう。

2019*05*24/「ごらんなさい 母よ/あなたの息子が何をしようとしてるのかを/あなたの息子は人を殺そうとしている/見も知らぬ人をわけもなく突き殺そうとしている」(新聞にのつた冩眞)中野重治の戦争告発詩である。戦後の日本ならび日本人が浸ろうとした被害者気分そのものを激しく糾弾している。

2019*05*25/明日の「Mélange」例会における読書会のために準備しています。珍しく読書会を二部制にする予定です。前半の共同発表者のひとりとして〈中野重治詩集』を読む〉をテーマに一枚もののレジュメを作成中です。もうひとりの共同発表者は大西隆志さん。プロレタリア詩人について語る予定です。

2019*05*26/第143回目の「Mélange」例会が開かれました。第一部読書会は二部制。前半はプロレタリア詩について。大橋愛由等と大西隆志の二人が担当。後半は「翻訳」について安西佐有理(写真左端)が語りました。翻訳といっても多岐にわたるのですね。その多様さと課題を意欲的に語ってもらいました。
写真は、https://twitter.com/gunshaku/status/1134244021545578498

2019*05*27/ドキュメンタリー映画を見に行こうかとぼんやり考えていた今日ですが、のっぴきならない用事ができて2つの事務所へ緊張しながら出向きました。なかなかゆっくりできません。同世代の者達は再雇用でいまも現役で働いているはず。少し前の世代の人なら私の年齢で「隠居」した人もいたはず。

2017*05*28/2つの事務所まわりをしてなんとか解放され、三宮の高架下にある居酒屋へ向かい「ひとり反省会」。その店で働くベトナム人青年とすこしばかり会話。日本に来てから5年。最初の2年間は全く日本語がわからなかったそうです。その彼が「さいきんベトナム人が増えました」と驚いていました。

2017*05*29/休みが少ないなぁとぶつぶつ言いながらジュンク堂書店に寄った27日。今日は文庫・新書コーナーだけ見て帰ろうと思っていたところ、井筒俊彦の新刊『コスモスとアンチコスモス』(岩波文庫)の目次を見ると「事事無碍・理理無碍」が収録されていて、あわててレジに進んで購入したのです。

2019*05*30/井筒俊彦が書いた「事事無碍・理理無碍—存在解体のあと—」をさっそく読みはじめています。井筒は華厳哲学とプロティノス哲学をリンクさせた論旨を展開していて、このふたつの思想はまさに私が永年興味を抱いてきたテーマだけによくぞ書いてくれたと感激しつつも読みすすめているのです。

2019*05*31/華厳経と華厳哲学は異なります。井筒俊彦が取り上げた事事無碍法界・理理無碍法界の概念は、中国・朝鮮の華厳僧たちがつくりあげた哲学世界。日本の華厳哲学の受容は事事無碍法界、中国は理事無碍法界を重視したといわれ、井筒が取り上げる理理無碍法界は東洋哲学の高次な到達点なのです。
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第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉のお知らせ他

2019年05月14日 14時17分10秒 | めらんじゅ
2019年5月のメールニュースです。

5月の「Mélange」例会は、いわば「令和時代」はじめての会となります。
今月から始まったこの元号にまた振り回されるのでしょうね。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。六甲の新緑がまぶしい。

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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会 
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」でのアピール文 
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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会

143回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
4月の例会「読書会」は、安西佐有理さんが担当。テーマは〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉。通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます。そしてそのような言語交換の現場から立ち上がってくる〈詩〉のありようについても言及されると思います。楽しみです。
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△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは5月23日(木)です。意欲的な詩作品をお待ちしています。
送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ143号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

△「月刊めらんじゅ」140号(2019.02月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi

△「月刊めらんじゅ」141号(2019.03月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1OTljOTUxMmM4YzAwNDYx

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。 

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01/西東三鬼」)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会

◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△5月の例会/開催は20日(月)午後2時から。会場は姫路市民会館 第5会議室です

第一部読書会の講師は小説家の荒木スミシ氏です。
レジメのようなもの ●自費出版からベストセラー小説へ奇跡の体験談 ●僕の場合の発想、文章の書き方講座 ●これからの文章、詩はこうなるだろうという未来 こんな感じで

以下にウェブからの荒木氏の紹介を載せます。

荒木 スミシ(あらき スミシ、1968年11月3日 -)は、日本の小説家。

兵庫県加古川市出身。荒木スミシというペンネームは、アラン・スミシーから採られている。アラン・スミシーとは、ハリウッドで、何らかの事情によって監督が自身の名前をクレジットしない場合に、代わりに使われる架空の名前である。

経歴
1987年、山中圭一(本名)名義のシナリオ『ダチ』で第2回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作を受賞。同年の大賞は野島伸司が受賞している。
1997年、ペンネームを荒木スミシと改め、小説『シンプルライフ・シンドローム』を555冊のみ自費出版。同年に兵庫県神戸市で発生した神戸連続児童殺傷事件との類似点がマスコミで取り上げられ、犯人が本作に影響を受けたのではないかとの推測まで現れた。同作は、改筆の上、2000年に幻冬舎から出版されている。
現在は、兵庫県加古川市に在住して、執筆活動を行なうとともに、ノンカフェブックスを主宰している。また、1型糖尿病とバセドウ病を罹患し、闘病中でもある。
著作
· シンプルライフ・シンドローム(2000年、幻冬舎、ISBN 978-4344000179)
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401075)
· チョコレート・ヘヴン・ミント(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401617)
· ダンス・ダンス・ダンスRMX―The other side title“Typewrite Lesson”(2003年、メディアファクトリー、ISBN 978-4840108362)
· ボーンアゲイン・シンドローム(2007年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379018 )
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン 黒い穴編(2008年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379025)

☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、姫路市内にて懇親会を開催します。 

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます
。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)
☆06月10日(月)赤穂/浜田佳代子
☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/播磨と結縁した一遍を語る
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定
(二回予定されている赤穂での開催場所ですが、いままでは詩人・田村周平氏が経営する「煉瓦屋」が会場だったのですが、同店が今年3月末で閉店することになりました。代替の会場は現在のところ決まっていません)


◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
〈みなさん既に新聞報道などでご存知だと思いますが、4月2日(火)スペイン語文学者の鼓直氏が逝去されました。享年89歳でした。去年こそ体調不良で参加はかないませんでしたが、ここ数年「ロルカ詩祭」第一部ロルカ詩の朗読に、あらたに翻訳したてのロルカ作品をひっさげて参加していただいていました。その知性にあふれた姿を思い出すにつけ、われわれ詩人たちとロルカ的世界を共有できたことを誇りに思っています。今年の第22回ロルカ詩祭は、鼓氏の追悼も兼ねることになります。〉

第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です(第二部は前半と後半に別れます)。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。
①タイトル/第22回ロルカ詩祭
②日時/8月17日(土)午後5時開場
          第一部ロルカ詩の朗読
          第二部詩人たちによる自作詩の朗読
③会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
④料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・計2000円)
    コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・計3600円)
⑤出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
⑥スペイン料理カルメン 電話078-331-2228


◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、「平成時代」に亡くなった奄美の二人の詩人(藤井令一氏、進一男氏)について書きました。なんども読み返したくなる詩人たちです。  

B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」←再掲
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。 
      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末

C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。

D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏の文章を紹介します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
今回は、元氏が「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」で出したアピール文を紹介しましょう。なかなか良くできた文章です。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)

★「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」アピール
      益田市役所前広場にて 益田教会牧師 元 正章 2019年5月3日
                                          
 本日、平和憲法を守り、戦争を起こさせないためのアピールを、益田教会を代表して述べさせていただきます。

 皆さんは、アメリカの公民権運動で活躍されたキング牧師をよくご存じでしょうが、黒人差別のバス乗車拒否運動を最初に行ったのは、ローザ・バークスという一人の平凡なおばさんでした。彼女の勇気ある行動によって、黒人の公民権獲得運動が瞬く間に拡がっていったのでした。キング牧師は「We have a dream」(わたしたちには夢がある)と言いましたが、彼女はバスの中で「I shall not be moved」(わたしは動かない)と強く訴え、事実その通り実行しました。 彼女をしてそのような行動に駆り立てたのは、「正しいことは正しい、間違っていることは間違っている」という、ごく当たり前の考えでした。そのようなまともな考えを持ち続けることのできたのも、彼女には生活に根差した素朴なキリスト教の信仰があったからです。イザヤ書30・15「あなたがたは立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。これが、彼女の座右の銘でした。自分とはいったい何者か、そこに静かに立ち返ったとき、今、自分は何をしなければいけないのかと促されたのでした。

 今、この世は混沌としています。何が正しくて、正しくないのかが語り辛くなっています。それだけ価値観が多様化し、確固たる真理を見失ってしまっているのです。そのようなときにこそ、「初心に帰れ」です。「立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。

 この世的な権力よりも大事なことを、私たちは大切にしましょう。では、それは何か。人間の素朴な感情です。平凡な暮らしの中で営まれてきた“いのち”の尊さこそが、もっとも大事です。それこそが一番普遍的であり、変わることのない真実の姿をとどめています。だから、私たちは声なき声として、しっかりと叫ぶのです。「戦争放棄を謳った日本国憲法第9条を守れ。二度と戦争を起こすな」と。

 ノーベル賞文学賞を受賞したカズオ・イシグロは、その著『忘れられた巨人』発売記念の講演会で、こうスピーチしました。「21世紀は非常に多くの情報が行き交う時代ですが、気持ちを分かち合うためには、お互いに何を感じているのかを伝え合わなければいけません。例えば、多くの人が飢饉で亡くなったことに対し、その事実だけではなく、飢えるとはどういうことなのか、何を感じるのか。子どもが飢えて死んでいくさまを見ている親の痛み、苦しみはどのようなものか。そういうことを伝えたいのです」。

そうすることで、戦争の愚かさをより身近に知らしめることに繋がっていきます。人は衰え、いずれは死へと消されていきますが、記憶は魂の中で蘇っていきます。過去の記憶から見出される真理もあるのです。最後に、ある教育家の言葉をもって締めくくりとします。

「いつでも自分が本当に感じたこと、真実心を動かされたことから出発し、その意味を考えていく」。
改めてアピールします。戦争は絶対に反対します。戦争を招くようなことを拒否します。

〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 
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コメント

2019年4月のツイッター

2019年04月30日 09時48分08秒 | ツイッター集蔵箱
2019*04*01/次の元号「令和」が発表された日、私は十三で映画「洗骨」(照屋年之監督、2018)を観ていました。沖縄・粟国島の洗骨儀式にまつわる一つの家族物語です。主役の奥田瑛二がダメ世帯主を好演。その姉役の大島蓉子が絶妙の役回りを演じている。洗骨の過程を隠すことなく映像化した秀作です。

2019*04*02/昨日、映画を観終わって「ジュンク堂書店の詩集コーナーで会いましょう」と大西隆志氏と約束して向かうと野口幸雄氏とばったり。やあやあと挨拶し三人で昼下がりの飲み会。詩人が三人集まると話題はつきず延々と語り延々と飲み食い。最後に「いま何の本を読んでますか」と私が語りかけた。

2019*04*03/琉球は中国王朝と冊封体制の主従関係にあったので、皇帝が替わると中国王朝側からの使節団が半年ほど琉球に滞在する。その期間、使節団を饗応するため生まれたのが琉球の宮廷芸術である〈組踊〉である。奄美はそうした宮廷芸術は生まれなかったものの、饗応に駆り出され影響を受けている。

2019*04*04/新元号「令和」の典拠は国書である万葉集であると強調していたA首相だが、引用した万葉集の序文の原典は後漢時代の中国の文献であることがネット上で指摘されている。中国の周縁国のひとつである日本は文化強国である中国文化の圧倒的な影響下にあったことが今回も証明されたと言えよう。

2019*04*05/プラトン「パルメニデス」(岩波書店「プラトン全集4」)を読了(どれだけ理解できたかは別)。先日、詩の会「エクリ」でパルメニデスについて発表した時に読みきれてなかったので時間をかけ読み込んだ。同書に登場するパルメニデスの哲学はあくまでプラトンが編集・創意した内容だろう。

2019*04*06/昨日の朝日夕刊に隠岐について書かれていて、高校生のころ隠岐へ一人旅に出たことを思い出した。後醍醐天皇が流された島へ行ってみたかったのである。鳥取県側に帰りお会いした父の知り合いである來海(きまち)さんは後醍醐天皇を迎えたことでその名の由来があり尊皇の気概に満ちていた。

2019*04*07/もやもやしていたことがすっきりしました。外付けハードディスクを2つ持っているのですが、操作方法がうまくいかず宝の持ち腐れ状態となっていたのですが、MACBOOKAIRで時間をかけて手直したところ修復に成功。これでバックアップもできるし、タイムマシーンも設定し直すことができます。

2019*04*08/詩人N氏と梅田で待ち合わせて野崎町のデザイン事務所に。新刊書のデザインの打ち合わせ。初稿ゲラはできていたがタイトルを決めていなかったので、N氏にその場で決めてもらいました。さすがもと広告業界にいた人です。仕事が早い。打ち合わせのあと二人は梅田の地下で怪気炎。よく呑んだ。

2019*04*09/昨日、大阪で呑んだあと、神戸に帰ってきて、詩人A氏をまじえ、生田川公園で極私的夜桜会を敢行しました。ここで花見をするのは二度目。前回は工事中だったので様相が替わりしばしのためらい。月曜日ということもあり花見客も少なく、ゆったりと詩人の宴を享受。ここでもよく呑んだなあ。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1116187946028158976

2019*04*10/第142回目の「Mélange」例会は4月14日(日)午後1時から神戸・三宮のスペイン料理カルメンで開催します。第一部読書会では米田恵子さんによる「山口誓子の俳句世界」の語りです。戦前・戦後を生き抜いた俳句界の巨星を紹介してもらいまる。だれでも参加できます。第二部は詩の合評会です。

2019*04*11/カルメンで働いているスペイン人A君(アンダルシアAguadulce出身)との会話です。「今年はスペイン内戦が終わって80年になるね」「はい」「ところで君の爺さんはどっち派だったの」「フランコです」「なんと!」「フランコ時代の方が良かったと言っています」「まあ!」。会話はそこで終了。

2019*04*12/南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」の最新版です。私とカトリックのありようについて書きました。奄美群島のキリスト教信者は人口の4%で日本全体が1%であることを考えると4倍の数となります。奄美は戦前カトリックに限って旧陸軍から弾圧された経緯があるために信仰心が篤いのです。
南海日日新聞のコラム記事は https://twitter.com/gunshaku/status/1116857118345187328

2019*04*13/私が住んでいる神戸市東灘はここ数年コンビニの廃業がいつくかみられる。これもドミナント戦略という集中出店の結果か。コンビニや飲食店(大手チェーン店も含む)が撤退すると①医院②薬局③不動産紹介業④進学塾が新しいテナントとして入っている。街の様相が2-3年単位で変容している。

2019*04*14/今月は月半ばに行われた「Mélange」例会。第一部読書会の発表者は米田恵子さん(写真で手を挙げている)。テーマは「山口誓子の俳句世界」について。戦前の新興俳句の時代から俳句の第一線で活躍している誓子の人となりや経歴、時代ごとの代表句を紹介しつつ丁寧に説明してもらいました。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1118672608126361600

2019*04*15/現代アートセンターのようなカトリックたかとり教会の中にあるFMわぃわぃへ奄美専門チャンネル「南の風」の4月分の番組収録にうかがいました。今回の放送は「平成30年間の奄美を振返る」のテーマで語りました。①2002年あたりから起こった島唄ブームは奄美に何をもたらしたのかなどです。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1118674087922946048


2019*04*16/昨日、FMわぃわぃの収録が終わったあと、局舎近くのお好み焼き屋へ。まずは好きなオムソバを注文。瓶ビール(長田はまだ大瓶で出すところがある。三宮周辺は中瓶が主流)をちびりちびりと飲み、室津産のあさりの酒蒸しを追加で頼み、さらにタコ玉もぺろりと。長田は粉もん文化が潤沢です。

2019*04*17/月曜日、長田を出てまっすぐ拙宅に帰ろうかと思ったけど三宮のジュンク堂書店センター街店に新刊チェック。迷うことなく4Fの哲学書棚へ。気になるパルメニデスのことも書いている日下部吉信著『ギリシア哲学30講〈上〉』(明石書店)を購入。居酒屋で「ひとり反省会」をすることなく帰宅。

2019*04*18/そうそう月曜日のFMわぃわぃ「南の風」の番組収録の際、収録が終わった後に機械の不具合がみつかり、TAKE2をすることに。5分ほど休憩して再チャレンジ。まあこんな場合、TAKE2の方が滑舌がなめらかになるのでと自分を納得させて仕切り直した。時が勝負の電波メディアならではのアポリア。

2019*04*19/次の月曜日に、姫路で詩の会「カフェ・エクリ」が開催されます。第一部読書会は川柳作家の情野千里さん。文学に現れる「共時性」についてがテーマ。第二部は合評会。いつも思うのですが、播磨地方は姫路を核として地域の一体感が強いところですね。神戸とは異なる風土性が展開しています。

2019*04*20/フラメンコ・ギターの名手である住田政男が参加するフラメンコライブはいつも心地よい緊張に満たされています。トリを踊ったのは小原涼子。この人、あれよあれよという間に成長し今夜の迫真の踊りもトリにふさわしい内容でした。マントンを使ったロルカの「ソロンゴ・ヒターノ」にも注目。

2019*04*21/兵庫県現代詩協会の今年度初の常任理事会に参加した。今年度は理事、監事など執行委員の改選時期となり、5月6日(月)に神戸で開催される同協会の年次総会にむけて新執行部の陣容と去年度の決算・事業報告と今年度の予算・事業計画などを審議。さて今年度はどのような一年になるのだろう。

2019*04*22/今日は「姫路エクリ」の日。神戸からの新快速の車中、缶ビール(大)を2本飲む。播磨はまだ田植えが始まっていない。一ヵ月後には終わっているだろう。姫路駅はあいかわらず外国人観光客が多い。姫路城の小天守ですら規模の小さな城の天守閣になりそうだ。今日は初夏のような日和である。

2019*04*23/川柳作家の情野千里さんが読書会の話者を担当(写真左)。作品と作家の「共時性」について語ってくれました。つづいて合評会。第三部として3月末で永年かかわった職場を卒業した大西隆志氏に対してねぎらいの連詩を披露。私が神戸から持ってきたフラワーボックスを同氏に進呈(写真右)。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1121202055350079488

2019*04*24/姫路に向かった22日(月)午前中にカフカ原作の映画「審判」(ジョン・ウイリアムズ監督)を元町映画館で観る。原作を読んだばかりなので細部にわたり興味深く鑑賞。特に原作にはない物言うカラスをさぐる男が登場する場面はこの監督の演出力の高さを見せてくれた。舞台はすべて現代日本。

2019*04*25/カフカの作品は未完成のゆえか、読みの多様性を示してくれる。「審判」で罪状不明なままKが逮捕されるのは、カフカの死後吹き荒れたユダヤ人ホロコーストを予兆しているとも推察される。また作中のほとんどの人間がなにがしか裁判とKの案件に関わっいるのは、現代の監視社会を思い起した。

2019*04*26/近づく10連休を前になにかと多忙。昨日はほぼ一日中電卓を叩いていた。ただ中小企業の皆さんは連休できないところもある。私はといえばこの連休、働きます。連休明けに京都国立博物館で開催中の「一遍上人絵伝」を観に行く予定。一遍はお気に入りの仏教者。関係書もいくつか所持している。

2019*04*27/一遍は「浄・不浄、信・不信を問わず」南無阿弥陀仏を唱えよと語りかけます。この場合の「不浄」とは女性の意。一遍は名号を唱えさえすれば男女の違いは関係ないと強調し、当時の女性たちに支持されます。二分律を超えた思想を提起するこの人の潔さは武士出身ゆえのものと評価されている。

2019*04*28/最晩年の一遍にこんな言葉があります。「一代の聖教みなつきて、南無阿弥陀仏になりはてぬ」。この「一代」とは一遍本人を超えて釈迦を含む仏教全般のことをさすのだとされ、尽きた後は「南無阿弥陀仏」という〈言葉・声〉になるのだいう言霊信仰つまりコトバへの深いこだわりがあります。

2019*04*29/訃報です。スペイン語文学者の鼓直(つづみ・ただし)さんが4月2日にお亡くなりになったことが昨日新聞で報じられました。享年89歳。鼓さんは永年にわたってわれらの「ロルカ詩祭」に参加していただきました(写真は2017年の詩祭)。毎回、新しくロルカ詩を翻訳して朗読してくれたのです。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1122646902783090688

2019*04*30/「平成」時代最後の日。神戸は雨模様。そして今月2日にお亡くなりになった鼓直氏への悼惜の言葉でしめくくることにします。今回紹介したのは2017年第20回ロルカ詩祭のために翻訳して鼓氏が朗読したロルカ詩です。去年は体調不良で参加されなかったので最後の出演での翻訳作品となります。
鼓直氏のロルカ詩祭における最後のロルカ作品の翻訳作品は https://twitter.com/gunshaku/status/1123006504565596161
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4月のメールニュース

2019年04月01日 14時13分06秒 | めらんじゅ
2019年4月のメールニュースです。
桜の季節ですね。
今月の「Mélange」例会は開催日はいつもより早く第二日曜日(14日)となっています。
したがって詩稿の締切りも11日(木)と早くなっています。ご注意ください。
(いわゆる5月1日からの新しい元号「令和」が決まりましたね。これからこの新元号=為政者による時の名付けと支配を受容するのか、あるいは元号の存在を是認しつつも民の側から語り返すのか、あらたな相克の始まりだともいえます。)

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。春の笑顔がみえています。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第142回「Mélange」例会〈4月14日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈俳人・山口誓子を語る〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈4月22日(月)〉
◆3.--スペイン料理カルメン「2019ゴールデンウィーク・9夜連続フラメンコライブ」(4月27日〈土〉から5月05日〈日〉まで)
◆4.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉
◆5.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「益田っこ通信」から引用 
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◆1.--第142回「Mélange」例会〈4月14日(日)〉読書会と合評会

142回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
4月の例会「読書会」は、米田恵子さん(神戸大学山口誓子記念館)による語りです。テーマは、「俳人・山口誓子について」です。俳句にあたな句材を提供し、俳句という文芸が都市生活のなかでもいきいきと表現されるのだというリアリティを示してくれた人で、俳句にかぎらず表現者としての大先輩にスポットライトをあてます。 

―――――――米田恵子氏からのメッセージ------------☆

神戸大学に全財産を寄付した山口誓子について、その生涯を
追いながら、その時々に詠んだ俳句を紹介します。ついでな
がら、山口誓子記念館の日常や、特別展の案内もしたいと思
います。 
―――――――-----------------------------------------------------------------☆
補足しておきます。俳人・山口誓子(1901-1994)は、京都府生まれ。高浜虚子に師事し、昭和初期に「ホトトギスの4S」(山口誓子、水原秋桜子、高野素牛、阿波野青畝)と称されたのですが、のちに秋桜子とともに「ホトトギス」を離脱。戦前の新興俳句運動の指導的存在となりました。戦後は俳誌「天狼」を主宰した俳句界の巨星です。その句風は「都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づいた連作俳句の試み」(Wikipedia参照)をなしたと評価されています。住まいは西宮市でした。戦後における俳句の重鎮としてその存在は確固たる位置をしめています。誓子によって開拓されたのは都市に生きる者の俳句世界であり、俳句という文芸にあらたなリアリティを付与したことで知られています。
山口誓子の俳句は朝日文庫『現代俳句の世界 4 山口誓子集』が入手しやすく価格も手頃です。いちどこの誓子の俳句世界に分け入ってみて下さい。コトバの凝縮力、詩語の選択眼の確かさ、あらたな視座による〈うた〉の構築力など、詩人のみなさんにも大いに参考になると思います。

△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは4月11日(木)です。いつもより早い締切りです。お間違えございませんように。 
合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ142号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

△「月刊めらんじゅ」140号(2019.02月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi

△「月刊めらんじゅ」141号(2019.03月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1OTljOTUxMmM4YzAwNDYx

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。 

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01」〈仮題〉)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)

◆2.--カフェ・エクリの活動〈4月22日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△4月の例会/開催は22日(月)午後2時から。会場・姫路市。
第一部の読書会の話者は、合同で進めます。発表者は、川柳作家・情野千里さんです。発表内容は、ひとりの作家をとりあげその作家・作品との共時性を語る予定です。
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は、姫路市内にて懇親会を開催します。 

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます
。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)
☆05月20日(月)姫路/未定
☆06月10日(月)赤穂/浜田佳代子
☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/新プラトン主義プロティノスを読む
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定
(二回予定されている赤穂での開催場所ですが、いままでは詩人・田村周平氏が経営する「煉瓦屋」が会場だったのですが、同店が今年3月末で閉店することになりました。代替の会場は現在のところ決まっていません)


◆3.--スペイン料理カルメン「2019ゴールデンウィーク・9夜連続フラメンコライブ」(4月27日〈土〉から5月05日〈日〉まで)
王が交代したり支配者が替わったときなど「世替〈ゆがわ〉わり」といった表現があります。日本もスペインも〈王〉がいます(スペインの国王は何度か放逐されている)。今年のゴールデンウィークは10連休になります。そこでカルメンでは、9夜連続でフラメンコ・ライブを行います。9日間、異なるグルーポの人たちが出演する大型企画です。
◇ライブはすべて午後8時から約1時間。来店推奨時間は午後8時30分です。
◇チャージはグルーポごと異なります。基本は600円です。
◇予約・問い合わせは、スペイン料理カルメン 078-331-2228まで。
◇日によって満席となる場合があります。ご予約はお早めに。

(第1夜)4月27日(土)Grupo_Chica 171回目   ※チャージ600円
      バイレ/ヤヨイ、ヒロミ、ユウコ、マユミほか     
(第2夜)4月28日(日)中西雄一グルーポ      ※チャージ600円 
      ギターラ/中西雄一 カンテ/井上恵理    
(第3夜)4月29日(月)La Campana 嶽北尚子グルーポ   ※チャージ800円
      カンテ/嶽北理一 
      バイレ/嶽北尚子、嶽北理久ほか
(第4夜)4月30日(火) Puerta del Alma  Vol.20 ※チャージ600円
カンテ/田村めぐみ、、ギターラ/中西雄一、カホン/園田健介
バイレ/桂木知寛、中村尚人、虻野美佐子、深井順子
(第5夜)5月01日(水)Colores morenos 福嶋隆児グルーポ ※チャージ1000円
ギターラ/福嶋隆児 カンテ/嶽北慎二
バイレ/野上裕美、嶽北理久、小谷野宏司
(第6夜)5月02日(木)西尾かえグルーポ 69回目. Las Bellezas ※チャージ600円
カンテ/岡本進、永井 英千子 ギターラ/有田 善樹
      バイレ/中津川慶子、西尾かえ、福田涼子、吉川智よ美、登里良子
(第7夜)5月03日(金)初出場 Une Sonrisa 中山えみ子とその仲間たち ※チャージ600円
  カンテ/中山えみ子 ギターラ/宇根理浩 アコーディオン/宇根章浩  
(第8夜)5月04日(土)グルーポ 竹本敦子 94回目. 〈竹本敦子フラメンコ教室〉※チャージ600円
ギターラ/木村巧 カンテ/小島羽留美
バイレ/竹下敦子、本田ちさと、ゆか、なおみ、さちえ他
(第9夜)5月05日(日)Grupo Bonitas 〈大江智子グルーポ〉10回目 ※チャージ600円
ギターラ/中西雄一 カンテ/嶽北理一
バイレ/大江智子、大久保倫子、桑田昌恵、小西千絵、森裕子

◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)
第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。
①タイトル/第22回ロルカ詩祭
②日時/8月17日(土)午後5時開場
          第一部ロルカ詩の朗読
          第二部詩人たちによる自作詩の朗読
③会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
④料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・2000円)
    コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・3600円)
⑤出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
⑥スペイン料理カルメン 電話078-331-2228


◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、カトリシズムについて書きました。私が通った小学校は、カトリック系ミッションスクール。ポーランド系神父もいたりしたのですが、そのなかには反独レジスタンスに参加していたひともいました。  

B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」←再掲
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。 
      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末

C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。

D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回ははがき通信「益田っこ 25号」を全文転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
はがき通信「益田っこ」(26号)を転載します。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)

★「益田っこ」(26号)「年輪、日日是好日」
 
 「この大木の 切り株は 自分の年輪が うず巻いている みごとさを 少しも知らずに 生涯を終わった」(榎本栄一『群生海』)。
この世的には、古希も過ぎ去り、あとは老齢の道を行くばかりなのかもしれませんが、それを下り坂と思うこともないでしょう。「日日是好日」。毎日、一日一日を味わい深く生きていけば、それで好し。今、ここに生きている、そのことが知らず知らずに年輪となって刻まれるのです。「これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう」(詩編118:24)。
「ずっと目の前にあったのに、今の今まで見えていなかった。『目を覚ましなさい。人間はどんな日だって楽しむことができる。そして、人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。あなたが今、そのことに気づいたようにね』」(森下典子著『日日是好日』新潮文庫)。人は不思議なことに、年齢(年輪)を重ねることでしか分かり(分かち)あえないことがあるのだろう。だからこそ、「形にならないもの」にこそ光を当てるのが、宗教の役割でもあります。
先般、益田市匹見町の公示価格が発表。1㎡あたり3千円。ちなみに幸町は38千円。どうひいき目に見ても、豊かとは言えません。しかし、都会にはない清浄な水が今も流れています。「川から海へ、海から空へ、空から大地へ、大地から川へ」(益田市広報パンフレット)。
「下に根を張り、上に実を結ぶ」(イザヤ書37;31)。益田市民のささやかな幸せを願って、今日もまた「日日是好日」でありたい。
〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 
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2019年3月のツイッター

2019年03月31日 07時10分51秒 | ツイッター集蔵箱
2019*03*01/父・大橋彦左衛門の誕生日。生きていれば93歳となる。学年は大正14年度生。戦争にもっていかれた世代である。当時大学進学率は10%程度のなかで満州建国大学(新京市・現長春市)に進学。「五族協和」の国是のもと父の周辺には多様な国籍の学友がいた。戦後なくなった大学ゆえに同窓の結束は強かった。

2019*03*02/満州建国大学はたしか第8期まで学生を受け入れていたと記憶している(父は5期生)。8期は昭和20年春に入学。その年の夏に終戦を迎えたので学生としては数か月しかなかった。建大は満州国立大学だったので、国がなくなれば大学もなくなってしまう。しかし8期の団結力は後々強かったと聞く。

2019*03*03/満州国が打ち立てようとした「五族協和」について〈和(日)・韓・満・蒙・漢〉というカウントがあるが、満州建国大学の学生構成では少々違ったようだ。〈韓〉は当時日本に併合されていたので含まれずに〈露〉=白系ロシア人が五族のひとつとしてカウントされていたと父は証言していた。

2019*03*04/村上春樹の小説が原作なのでこんな風な展開になるのだろうけど、この映画は小説を忠実に再現したものではない一方、かつ監督の作品として自律した翻案作になりきることなくどこか原作の影をひきずっている、と言えばいいのか。映画「バーニング」(イ・チャンドン監督)。原作・納屋を焼く。

2019*03*05/映画「バーニング」の面白いところは、今の韓国が今を生きる韓国の人たちの視線から描かれているということだ。ソウル北辺にある主人公の実家がある農村では毎日北朝鮮から謀略放送が聞こえる(私はその村の有線放送と勘違いした)。現在の韓国の若者が抱く閉塞感がうまく表現されている。

2019*03*06/つねづね思うところだが、詩や俳句は、死者を悼むことはあっても作品の中で生者を殺すことはほとんどないが、小説や映画はいとも簡単に〈殺人〉というスパイスをふりかける。このスパイスは小説、映画に緊張をもたらす基本道具のひとつにも思えてくるのだが、同時にその安直さも気になる。

201*03*07/風邪なのか花粉症なのかわからない。体調不全である。花粉症であることには違いないのだが、どうもすっきりしない。花粉症のない奄美が羨ましい。かの地には植生の関係で、杉・檜は植林されていない。ただ中国大陸に近いために大量の黄砂が到来して空港が視界不良で閉鎖されることもある。

2018*03*08/「イギリス料理」なるものを食べた。英国人みずから世界で一番薄い本のひとつが「イギリス料理本」と認めている。シェパーズ・バイ。本来はラム肉を使うそうだが今回は合い挽きミンチを使用。感想を言おう。美味しかった。しかし我々はイギリス料理をよく食べている。サンドイッチがそう。

2019.03.10/俳誌「船団」の俳人たちがスペイン料理カルメンへ。そういえばわたしも初期の「船団」に所属していたことがある。発行人の坪内稔典氏は髪の毛こそ白くなったが矍鑠として元気だった。現在は週に一回伊丹の柿衞文庫に通っているという。「船団」は口語俳句の拠点誌として活況を呈している。

2019*03*11/ちょうど東北大震災の日にFMわぃわぃ「南の風」3月分の番組収録のために鷹取へ。刻々と変化する奄美の今を伝える。今月奄美大島にあらたな陸上自衛隊の基地が開設。東シナ海と中国大陸に向けたミサイル部隊である。かつて対ソ連の陸戦のために北海道にいた陸自が南西諸島に移動している。

2019*03*12/今年のゴールデンウイークは大型連休となります。神戸・三宮のカルメンでは9夜連続のフラメンコLIVEをいたします。詳細は添付のフライヤーをご覧になってください。カルメンにいままでかかわってくれたグルーポのみなさんに声をかけて結集してもらいました。毎日特色のあるLIVEが絶品!!
9夜連続のフラメンコLIVEのフライヤーは https://twitter.com/gunshaku/status/1105629058707054592

2019*03*13/ホワイトデーの買い物でそごうデパ地下へ。ここはスイーツ王国神戸のもっとも華やかなスイーツ各社の主戦場と言ったらいいだろう。#kobe ところがこのそごう、今年10月から阪急百貨店に名称が変わる。神戸の人間にとって戦前から慣れ親しんできたそごうの名が消えるのは寂しい限りである。

2019*03*14/インバウンドで息を吹き返した大阪に比べ神戸は地盤沈下が顕著。現在阪急三宮駅が大規模工事に入っているがJR三ノ宮駅周辺の整備計画は未発表。サンパル周辺(かつて米かまぼこ兵舎→闇市)は神戸市が整備する。となるとそごう→阪急の本格的改装はH2Oがどれだけ資力を投入するかだろう。

2019*03*15/阪急三宮駅の改修工事によって、阪急とJRの両高架に挟まれた昭和な飲み街の阪急側の立ち飲み屋が閉店してしまった。阪急系列の店で特に美味しいとは思わなかったが、時間の都合などで「今日は立ち呑みでいこう」との気分の時には利用したものだった。隣り合った男性と何人か親しくなった。

2019*03*16/月曜日にたつの市で開催される誌の会「カフェ・エクリ」で発表するため、古代ギリシア哲学者・パルメニデスに関する著作を読んでいる。幸いなことに岩波文庫から井筒俊彦著『神秘哲学—ギリシアの部』が刊行されたばかりなので、井筒の解釈も頼りにして、詩的言語に転換することを目指す。

2019*03*17/今年の「文学散歩」(兵庫県現代詩協会主催)は、神戸市の平野地区を中心に詩人仲間で散策をした。平野はかつて平清盛が遷都した福原京の中心地であり、時代が下って楠木正成の終焉の地と言われている。時代が凝縮した界隈なのだ。写真はナビゲーターをつとめた玉川侑香さんの店での光景。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1109235701042671616

2019*03*18/たつの市「ガレリア」で開催された「カフェ・エクリ」。第一部の読書会は私をふくめた三人の発表者。テーマは「詩は今世界をどのように表現するのか」。わたしは古代ギリシアの哲学者パルメニデスを再読することで、彼が投げかけた思想を、今の詩的言語に置き換えるとどうなるのか語った。
写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1109237364516216832

2019*03*19/昨日発表したパルメニデスについて、当日の会場で配った資料です。①〈存在=あるもの〉と〈非存在=あらぬもの〉について②「思惟することと存在こととは同一である」という彼がなげかけたテーゼを、今われわれが詩に向かう時に、このテーゼに詩的言語にすればどうなるのか試してみました。
当日配布したパルメニデスについての資料は https://twitter.com/gunshaku/status/1109239261419585536

2019*03*20/話を神戸市平野に戻してみよう。1980年代、わたしが神戸の業界新聞の記者をしていた時、東京から津村喬が神戸に移り住んでいるとの情報を得て、取材しようと平野の石井橋近くの津村邸に伺った。なにしろ70年安保の思想的リーダーの一人として著名だったし、本も何冊か読んでいたのである。

2019*03*21/津村邸に取材に伺った時、ちょうど彼が社会党参議院選挙の全国区の議員名簿に入っているとの報道があったばかりで、津村氏は電話取材の対応に忙しくしていた。こののち太陽暦より太陰暦での身体性を大切にしようと、毎月津村邸で満月の日に「満月会」が開催され、私も足繁く通ったものだ。

2019*03*22/業界新聞の記者兼出版編集者として働いていた会社から、大阪の海風社という出版社に転職した私。そこの社主で詩人である作井満に津村喬を紹介。あっという間に、津村喬が編集長となり「焼酎通信」なるメディアが誕生。目指すは「焼酎ブームより焼酎を守れ」。ワープロが出始めた時だった。

2019*03*23/お客さんが少なかった。その理由にはいくつかあると思うが、それから出演者とタブラオ側がどう対処していくかが勝負となる。今月お客さんが一桁だったライブの日が2回。今日などは給料日の前の土曜日なので日程的には悪いのだが、グルーポによってはそんな条件でも満席になることはある。

2019*03*24/第141回「Mélange」例会が行われました。第一部読書会は高木敏克氏のカフカ長編小説「審判」についての語りです。
https://twitcasting.tv/gunshaku/movie/533831236
https://twitcasting.tv/gunshaku/movie/533839145
https://twitcasting.tv/gunshaku/movie/533843670
画家ティトレリに注目するという独自の視点を展開。面白かったなあ。
例会の様子の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1110342898208243712

2019*03*25/15年間使っていたMacBook G4がとうとうプツンと動かなくなってしまい、Mackerのわたしは本日ヨドバシカメラでMacBook Airを購入。その前に蔦屋書店(台北の誠品書店のレイアウトを思い出す)でアリストテレス『詩学』(光文社古典新訳文庫、三浦洋訳)を買う。梅田食堂街でひとり反省会。

2019*03*26/長編小説を読むというのは、一定のまとまった時間が必要です。その時間を捻出する覚悟と、だらだらと読んでいると物語の展開を忘れてしまうので集中して読むことが求められます。それでも読了したときの達成感は大きなものです。カフカ『審判』を読了して長編小説を読む自信がむくむくと。

2019*03*27/最近知り合ったAさん。定年退職された方で、毎日図書館に通っておられます。読書の日々です。いつも同時に三冊を読み進めているとか。お気に入りの場所もあるのでしょうね。われわれの住む兵庫県には明石市に一か所だけ県立図書館があります。一度訪れたことがあります。静かな場所です。

2019*03*28/なんとか新しく購入したMacBookAirの環境設定がPCと同じ操作環境に近づいてきて安堵しています。以前持っていたMacBookG4とはOSの互換性がなく、なにかと不便でしたし、ネットで閲覧するサイトも限られていたために不便だったのです。ITの世界では15年はおろか5年でさえも大昔なのですね。

2019*03*29/機械というのはおかしくなる時は重なるもの。自宅で使っているEPSONのプリンター(PM-G4500)の調子がおかしい。出版の仕事柄どうしてもA3対応が必要なので買い替え時期か。最近のプリンターはパソコンを経由することなくWi-Fiつながりで印刷ができるので便利だが、インク代が高くエグい。

2019*03*30/どうしてこうも新しいパソコンというのはサクサク動くのかと驚嘆しています。新しいMacBookAirには余分なアプリケーションを入れまいと自戒するのですが、時がたてばなにやかやと入れてしまうのは業のようなもの。そして経年のパソコンはいつクラッシュするかわからずその対策も必須です。

2019*03*31/本日が締め切りの詩稿(日本現代詩人会発行のアンソロジー)を書き下ろして郵送しました(メール送稿という選択肢はなし)。私は兵庫県現代詩協会発行のアンソロジー編集担当者ですが、最新号でようやく手書き原稿よりメール原稿を上回った事実を考えるとまだまだ手稿が多いのでしょうね。
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2019.3月のメールニュース

2019年03月05日 14時24分36秒 | めらんじゅ
2019年3月のメールニュースです。
もうすぐ桜の季節ですね。
奄美・沖縄はすでに終わっていますが(かの地の桜は1~2月に咲く緋寒桜)

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。春がにじり寄ってきています。

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◆1.--第141回「Mélange」例会〈3月24日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈カフカ「審判」を読む〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈3月18日(月)〉
◆3.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉は2月18日(月)開始しました
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)E/――近況集 F/――元正章牧師の「益田っこ通信」から引用 G/――訃報 川柳作家。筒井祥文氏 
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◆1.--第141回「Mélange」例会〈3月24日(日)〉読書会と合評会


141回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)です。
3月の例会「読書会」は、小説家で詩人の高木敏克氏の語りです。好評の「カフカ語り」シリーズです。今回取り上げるのは「審判」。いよいよカフカ作品の代表作に切り込んでいきます。みなさんは一度は「審判」を読んでおられると思いますが、この際もういちど読み直して、その作品世界を堪能してください。まだ読んでいない人は文庫でも390ページほどの厚さです。さっそく読み始めましょう。 

―――――――高木敏克氏からのメッセージ------------☆
カフカの「審判」への詩的アプローチ
             高木敏克

 カフカの審判に関しては様々な文学論的なアプローチがなされている。私が手に取ったものだけでも、ロジェ・ガロディー、モーリス・ブランショ、マルト・ロベール、グスタフ・ヤノーホ。ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリなどなどであるが全部は読み切れない。
 しかしカフカに入ってゆくのはこれらの研究書からではありえない。詩的な極私的動機しかありえない。何か思い当たるところのある不思議な危険な香りにさそわれてのことである。それでは、その思い当たるところは何なのか?
 解放区を作ったと思ったら、実は包囲されている。もし解放区を作らなかったら、こんな形で包囲されることもなかったはずだ。これはどういうことなのかと思ったことがある。バリケードで大学を封鎖した時だ。人間は賢いから動物を捕える柵を作ることもできる。だが、我々のやっていることは一体何なのだ。自分自身で柵を作って中に入り、ここはだれも入れないから自由だといっている。
 部屋に鍵をかけるようになってから都市住民は自由になったと思うようになった。誰もが自由になるために閉じこもるようになった。これは文学的なことかもしれないが、大学解放区で見えてきた光景は城の小説に思い当たるところが多かった。
鍵にせよバリケードにせよ国境にせよ、自由に閉じこもる不自由を実現してくれる。子供は勉強部屋に鍵をかけて不自由になり、やがて独立自由を求めて就職して不自由になる。ユダヤ人各部族のうち砦を築いた部族はローマ軍に包囲されて消滅し、アラブに包囲されたイスラエルも砦を考えているのかもしれない。その他、自由を求めて包囲されて不自由になる構造は古今東西どこにでもいつでもある。それは地政学的には城の構造であり、言語世界的には審判の構造である。審判とは言葉で不自由を与えるものだからである。つまり、自由という罪に対して不自由という罰を与えるのが裁判の機能なのだ。
 プラハの貧しいユダヤ人ゲットーからカフカの父親は身を起こして商売で成功してカフカを大学に送るのだが、成長したカフカが半ば役人として読み取るのは、すべての自由は包囲される不自由だというテーゼなのだ。
 つまり、成長したカフカが見つけたのは城と裁判の不自由ではない。それでは不自由はサラリーマン、あるいは不自由な学者とかわりないことになる。少なくともいえることはカフカが小説を書いている限り、カフカの小説にこたえる方法は小説を書く以外にない。カフカについて解説することは小説を包囲する側に立つことであり、カフカは解説されることを拒絶する方法で小説を書いている。
 その、みじめな生贄となったのが坂内正氏の著作「カフカの審判」(1981年4月創樹社刊)である。最初に紹介したカフカ解説者は単なる学者ではなく作家や詩人であるが、少なくとも表現者としてのカフカとの対話がある。ところが、カフカを合理的に解析しようとするくらい不毛なことはない。なぜなら、カフカの「審判」はあらゆる解析裁断の不自由と闘う小説という自由なのだから、カフカを包囲して不自由の側に立つことは許されないのだ。彼の批評・解説は堂々巡りの断片的解析の地獄めぐりとなる。それはまた、最も悲劇的なカフカの読者を作ることになることでもある。それは、カフカの小説を断片的解説の堂々巡りだと解釈して不自由になる読者だからである。
 
―――――――-----------------------------------------------------------------☆
私は見逃しましたが、在日英国人のジョン・ウィリアムズ監督が日本を舞台にして制作した映画「審判」が上映されていました)

△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは3月21日(木)です。 
合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。事前に一斉送信いたします。合評会に参加する前に読んでおいてください。また送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ141号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

△「月刊めらんじゅ」140号をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi
――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。 

*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
★04月14日(日)142th/米田恵子(山口誓子の俳句世界〈仮題〉俳句の巨星・山口誓子の作品世界を紹介してもらいます)〈注意・4月は日程変更しています〉山口誓子の俳句は朝日文庫『現代俳句の世界 4 山口誓子集』が入手しやすく価格も手頃です。
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読 
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日) 
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01」〈仮題〉)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)

◆2.--カフェ・エクリの活動〈3月18日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△3月の例会/開催は18日(月)午後2時から。会場・たつの市「ガレリア」=JR姫新線「本竜野駅」下車。
第一部の読書会の話者は、合同で進めます。「いま詩は世界をどうとらえるか」を共通テーマに、高谷和幸・得平秀昌・大橋愛由等の三人でレジュメを準備しあって語り合おうと思っています。さて三人がどのような詩をテクストに持参するのかお楽しみに。 
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は、姫路駅前に移動して懇親会を開催します。 

△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》2019年の「カフェ・エクリ」の開催日時については、現在策定中です。もうすこしお待ち下さい。開催時間は毎回午後2時。)

◆3.―第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)に京都・同志社大学今出川キャンパスにて行われました。
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
会の様子の一部を動画におさめています。
どうぞご覧になってください。
2019尹東柱追悼会  02.18
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526456217
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526458557
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526461442
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526462252
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526467046
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526467592

◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、カトリシズムについて書きました。私が通った小学校は、カトリック系ミッションスクール。ポーランド系神父もいたりしたのですが、そのなかには反独レジスタンスに参加していたひともいました。  

B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。 
      ◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)    
2.俳句の作品批評 4000字以内       
    俳句評論 6000字以内       
3.一般評論   8000字以内                    
4.締切6月末、発行7月末

C/――句会をします
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。

D/――今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)
第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。

E/――近況集
△いただいた詩集→①彦坂美喜子著『子実体日記』②中島友子著『おくりもの』
△いただいた詩誌、句誌→①「河口からⅤ」(季村敏夫個人誌)②「ガーネット Vol.87」(神尾和寿氏から)③「船団 120
号」(坪内稔典氏から)
△俳人で最近俳誌「吟遊」同人になった中永公子氏の朗読会が、3月21日(木・祝)に神戸市灘区深田町1-1-11B1「テアトル・ラモー」で開かれます。中永氏が俳句を朗読。西村善子ヴィオラ・ダ・ガンバ、脇山幹士チェンバロで伴奏。午後2時半開場、3時から開演。前売り3000円。予約は078-587-2205←再掲

F/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回ははがき通信「益田っこ 25号」を全文転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
はがき通信「益田っこ」(25号)を転載します。

★「益田っこ」(25号)「随人観美 全人皆神」
 
「すべての才や力や材といふものは ひとにとゞまるものでない ひとさへひとにとゞまらぬ」『春と修羅 第二集 告別』(宮沢賢治)。
「随人観美 全人皆神」(人に随って美を観ずれば、全人皆神なり)。これは、「人間が生まれてくるのは偶然ではなく、神の心をもって生まれてきている」というキリスト教思想で教鞭に立たれた原田実の造語「随人観美」に、松原泰道(臨済宗住職)が付け加えた言葉です。
 「随処作主 立処皆真」(随処に主と作(な)れば 立処みな真なり)。
「どこに居ようとも、その処で主体性をもって働くのならば、その場にありて真理を見出す」とでも解釈できるでしょうか。「内にコスモスを持つ者は、世界の何処の辺遠に居ても、常に一地方の存在から脱する」(高村光太郎)にも通じる“道”です。そう言われれば、イエスさまもガリラヤという辺遠の地にて、神の国の到来という福音を宣べ伝えていたのでした。「時は満ち、神の国は近づいた」と。
 益田の地に足を下ろして、3年目の春を迎えようとしています。
「秋好、大賀、大畑、城市、澄川、田原、寺戸、増野」という苗字は、「中島、齋藤」も含めて、益田に多い名前であり、その全ての人とは知己となり、親交を深めています。また人との交流だけではなく、自然に触れることで、“無辺の精神”に学んでいます。本来、「ひとさへひとにとゞまらぬ」ものなのです。「われらに要るものは 銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」(宮沢賢治)を噛みしめて、70代・第二の青春を駆け上がりたいと願うものです。
〒698-0021 益田市幸町4-54  日本基督教団益田教会牧師  元 正章 
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G/――訃報 川柳作家・筒井祥文氏
川柳作家の筒井祥文氏が2019年3月6日逝去されました。1952年京都市中京区生まれ。享年66歳。
なんどか句会で同席させていただいたのですが、その強烈な印象を与える風貌、キャラクターは忘れることができません。
セッタを履いて、(はんなりではなく)こてこての京都弁、他人をなごませる面相、まくしたてる川柳論。祥文氏と同じく川柳作家で京都人の石田柊馬氏とがふたりいるだけで、もうそれだけでひとつの世界。二人の会話を聞いているだけでも陶酔し、満足していました。私よりはるかに年上だと思っていましたが、そんなに年齢差がないことを知ったときの驚きたらなかった。石田柊馬氏とならんで昭和から平成にかけて京都を拠点として川柳世界を牽引してきた柳人がなくなったことは残念です。謹んでお悔やみ申し上げます。(筒井祥文氏の句集は『筒井祥文集』(セレクション柳人9、邑書林、2006)があります)

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コメント

2019年2月のツイッター

2019年02月28日 08時37分04秒 | ツイッター集蔵箱
2019*02*01/二週続きで詩の会エクリが4日(月)に行われます。この日、FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の番組収録があり、ゲストに小説家の高木敏克氏をお迎えします。番組収録が終わってからの参加となります。エクリ第一部は千田草介氏がチベット仏教と、高僧で詩人のミラレパを語ります。

2019*02*02/本日、父方の祖母である大橋ムラの命日です。写真は産まれたての孫である私・大橋愛由等を抱く祖母です。祖母の長男であるわが父・大橋彦左衛門のそのまた長男である私の出産をさぞ喜んだでしょう。戦争中は奈良に疎開。祖母は苦労続きの人生でした。もうすこし祖母と話をしてみたかった。
大橋ムラ(父方の祖母)に抱かれる誕生間もない私の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1092589081735790592

2019*02*03/家人が昨日、京都の吉田神社の追儺式を見るべくでかけました。多くの屋台で盛況だったらしいのですが、追儺式が行われる前に帰宅したとか。この追儺式は平安時代からの古式を継承している祭事として著名です。私は今出川通りから入って黒谷まで抜ける道を学生時代に散歩道としていました。

2019*02*04/二週つづきの「姫路エクリ」です。同会に参加する前にFMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の番組収録をしました。ゲストに高木敏克氏。〈奄美ふゆ旅2019〉の感想を語ってもらいました。写真はエクリの会場。第二部合評会から参加。今回も詩人たちによる濃密な語りが展開されたのです。
会の様子の写真は、
https://twitter.com/gunshaku/status/1092936910203281409

2019*02*05/数日前のことです。JRで三ノ宮駅にむかっていたところ、六甲山系が冠雪していました。座席から撮ったので画像は鮮明ではありませんが、まことに珍しい光景です。神戸に住む人間はこうして六甲の四季と共に日々を暮らしていることを実感します。春になると緑のグラデーションが楽しめます。
六甲かせ冠雪している様子の写真は
https://twitter.com/gunshaku/status/1092938687845789696

2019*02*06/映画「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」を見たその日、ジュンク堂書店で『ネルーダ詩集』(田村さと子訳・思潮社「海外詩文庫」)を購入。解説をふくめて一気に読了。長い詩歴のなかでやはり初期の頃の詩的飛躍が随所に散りばめられた作品群に心惹かれた。スペイン語の原詩も触れてみたい。

2019*02*07/チリの詩人パプロ・ネルーダ(1904-1973)はフェデリーコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)と同時代人。ロルカはネルーダについて「哲学よりも死に近く、知性によりも苦悩に近く、インクより血に近い詩人」と紹介。ネルーダは「フェデリーコ・ガルシア=ロルカへのオード」という詩を書く。

2019*02*08/「もしも 寂しい家で怯えながら泣くことができたら/もしも わが眼を抉りとって 食べることができたら/そうしただろう 悲嘆にくれたオレンジの木のようなきみの声のために/大声で叫びながら現れるきみの詩のために」―ネルーダ「フェデリーコ・ガルシア=ロルカへのオード」冒頭部分。

2019*02*09/高橋修宏氏より「575」02号が到着。細長の体裁。俳句と評論が掲載されている。〈兎唇より呪文こぼれる茸山〉〈涅槃とや座頭鯨の背の滑り〉〈花籠に猿女沈もる歌いつつ〉は高橋氏の作。あと江里昭彦、増田まさみ、柿本多映といったなじみの俳人の作が掲載されている。松下カロの作品も。

2019*02*10/「575」(高橋修宏・編集発行)に30句を寄せている増田まさみさん。選句するのを躊躇するほど高い完成度。〈天涯に吃音の蝶ひるがえる〉〈灌木を払い死蝶を呼びださむ〉〈花石榴あるけば冥し母のくに〉〈落蝉やまだ生ぬるき虚空あり〉〈前世の無花果の木に還らむか〉――タナトスへの想い。

2019*02*11/神戸は雪。星野太氏の「俳句をめぐる四つの命題」(「575」02号)を読む。詩を希臘語のカイロス(瞬間・好機)的な言語態とし、その蕩尽性、忘却性を説く。俳句の季語は「カイロス的な一回性をアイオーン(永遠)化としての反復に至らしめるべく生み出された世界でもまれなシステム」と。

2019*02*12/家人から仕事部屋を片付けろと言われ、すごすごと部屋にこもり作業を始める。去年あたりからパソコン周辺が書籍、雑誌、資料が山積みとなり自分でも収拾がつかない状態。今日はここだけと決めた袋の中から父の台湾時代を回顧する手稿が出てきた。去年の台南紀行の際に読んでいればと後悔。

2019*02*13/二人しかいない同人誌で、そのうちの一人が死刑執行されたので終刊となったという俳誌がある。「ジャムセッション」。発行人は江里昭彦氏。死んだのは中川智正オウム死刑囚。死んでから元信者の女性と養子縁組がされていたり、オウム元信者とのつながりも確認されるなどの事実が発覚した。

2019*02*14/村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を読む。1983年の作品。韓国のイ・チャンドン監督が「バーニング」というタイトルで映画化している。韓国で春樹作品の人気は高いらしい。韓国映画では日本の小説を題材にしたりして登場するが、果たして日本はどれだけ韓国の文学に親しんでいるだろうか。

2019*02*15/私が今観たいと思っている映画は二本とも韓国映画である。「金子文子と朴烈」「バーニング」。韓国は映画を輸出産業と見立て積極的に映画製作を支援していると聞く。最新の日本映画にも秀作はあると思うが、私の情報不足でアンテナにひっかからない。でも邦画はつまらないと言いたくない。

2019*02*15/ 村上春樹の1980年代の小説には携帯電話がない時代の若い男女の伝達手段がなまなましく描かれていて、懐かしかった。「蛍」という小説には主人公が土曜日の夜に、公衆電話がある下宿の一階ロビーで彼女からの電話を待つ場面がある。下宿にひとつしかない公衆電話の前でいつかかってくるか分からない電話を待つもどかしさは今の若者には実感できないだろう。

2019*02*16/今月の「Mélange」例会は24日開催。第一部読書会は、詩人で歌人である野田かおりさんに「短歌の今について」を語ってもらいます。午後1時に開始。会場は神戸・三宮のスペイン料理カルメン(078-331-2228)。参加費は資料代500円。野田さんは詩集『宇宙(そら)の箱』を上梓されています。

2019*02*17/「Mélange」例会の今年7月までの第一部読書会の発表者とテーマです(敬称略)。☆3月24日高木敏克=カフカ『審判』を読む☆4月21日米田恵子=山口誓子の俳句世界☆5月26日安西佐有理=通じる言語に詩はあるか☆6月30日清眞人=エーリック・フロムについて☆7月28日法橋太郎=石原吉郎の詩世界。

2019*02*19/7回目の尹東柱追悼会が同志社大学今出川キャンパス内で行われました(金里博氏と共同主宰した会としては6回目。去年は私・大橋愛由等の個人主宰)。挨拶するのは金里博氏。この日は韓国から二人のゲストもかけつけてくれ、演舞あり、琵琶演奏(川村旭芳さん)、詩人たちの朗読と続きます。
追悼会の様子の写真は、https://twitter.com/gunshaku/status/1100906123022917632

2019*02*20/第6回〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同尹東柱追悼会〉の動画を紹介します。 http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526456217
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526458557
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526461442
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526462252
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526467046
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/526467592
会の様子や雰囲気を味わって下さい。

2019*02*21/いままで調子よく動いていたノートパソコンが急に動かなくなった。MAC「iBook G4」。2005年に購入したので14年間もったということになる。パソコンとしては長寿かも。なんどか修理に出して、しばらく使わない時期があったが去年起動してみるとSAFARIとQUARKが動いたので使っていたのだが。

2019*02*22/今年から始めたこと。いただいた詩集、句集について、熟読、さっと読みにかかわらずハガキの礼状をだすことにしていること。礼状を書くために謹呈本を即座に読み込み評価し文章化する技術が高まることを期待している。すぐに読めてしまう作品集もあればなかなか読めない本も。いろいろだ。

2019*02*23/早くも今年後半の二つのスケジュールの確定作業の最中。①「Mélange」例会の第一部読書会のスピーカー予定者への声がけ。②スペイン料理カルメンのフラメンコライブの出演グルーポを決めている。気が早いと思われるかもしれないが、多忙な表現者、演舞者には早めの声がけが必要なのです。

2019*02*24/第140回「Mélange」例会が神戸・三宮のスペイン料理カルメンで開かれました。第一部読書会の話者は、詩人で歌人の野田かおりさん(写真左)。若手四人の歌人の作品を取り上げ、いかに詩的飛躍がされているのかを、詳細に語ってもらったのです。この人の作品を読む力は深いものがあります。
「Mélange」例会の様子の写真は、https://twitter.com/gunshaku/status/1101282491581620224

2019*02*25/イ・ジュンイク監督作品「金子文子と朴烈」を観る。この監督の作品は『王の男』『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』を観ている。レベルの高い映画だった。水野健太郎を演じるキム・インウは尹東柱の映画でも検事役として登場。その迫力ある演技は注目していた。脚本の中身も濃く唸らせた。

2019*02*26/アナキスト・朴烈は23年間収監され日本の敗戦後解放される一方、詩人・尹東柱はあとすこしで日本の敗戦という1945年2月獄中死する。この違いはなんだろう。また大逆罪で死刑判決を受けた金子文子の死因は縊死となっているが信じる者はいない。戦前は国家の都合で簡単に生死を分けていた。

2019*02*27/映画「金子文子と朴烈」「空と風と星の詩人 尹東柱」にしろ韓国映画なのだが舞台は日本。台詞の大半は日本語である。この二つの映画、ことさらに日本国家の犯罪性を告発してはいなく、当時の日本国家が押し付けようとしいた国体思想の限界をしっかり台詞の中で露出させているのが面白い。

2019*02*28/考えてみれば映画の題材として戦前という全体主義ほど面白いものはないのではないか。日本で作られたアニメ映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)では、8月15日の玉音放送が流れた直後の呉の街に太極旗がはためいていた描写があったことに注目した。日本の映画人の奮起に期待したい。
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第140回「Mélange」例会〈2月24日(日)〉+〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会

2019年02月03日 08時56分28秒 | めらんじゅ
冬まっさかり。
2019年2月のメールニュースです。

24回目の〈奄美ふゆ旅〉から帰ってきました。
奄美のヲナリ神に守られたり、試練をあたえられたり、今年も多くの物語が誕生したのです。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。2019年がじくじくと月日を重ねていってます。
今回はじめてこのメールニュスを送る方がいらっしゃいます。月に一回、神戸から発信されるささやかな文学情報メールニュースです。 

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◆1.--第140回「Mélange」例会〈2月24日(日)〉読書会と合評会←読書会テーマ〈短歌の今を語る(仮題)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈2月4日(月)〉
◆3.―2019年〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉→2月18日(月)開始時間は午後2時
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」2019年の特集は「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」 C/――24回目の〈奄美ふゆ紀行〉1月21日(月)~24日(木)C/――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉D/――近況集 E/――元正章牧師の「宣教」から引用〈1.17について〉 G/――韓国映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」の上映について(再掲)
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◆1.--第140回「Mélange」例会〈2月24日(日)〉読書会と合評会


140回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)です。
2月の例会「読書会」は、詩人で歌人である野田かおり氏の語りです。「Mélange」例会で短歌を取り上げるのは、今回で2回目です(前回は吉野節子さんが前登志夫氏の作品世界を取り上げました)。近年の短歌世界は若い世代が意欲的に創作していて活況を呈しています。同時代に生きる若き歌人たちはなにを表現しているのか、興味深いものがあります。野田氏には自作の短歌を含めて、推薦の作品をもとに語ってもらう予定です。「Mélange」の会は、詩と俳句を横断する人が多いのですが、短歌と横断するひとは少ないのです。

―――――――野田かおり氏からのメッセージ-----------------------------------☆
①短歌における詩的飛躍
②2018年に出版された若手歌人の歌集(今のところ4歌集を考えています)より、詩的飛躍がみられる歌について検討します。前半はわたしが歌を読んで多少の解説を加えていきますが、後半は参加者で歌のなかの詩的飛躍について意見交換したいです。私の作品は最後に紹介するくらいでいいと思います。
③文献は手にはいりにくそうなので、レジュメを作成します(当日持参します)。
―――――――-----------------------------------------------------------------☆

△第2部の詩の合評会き、午後3時すぎからスタートします。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。去年暮れから例会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。

△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは2月21日(木)です。 
合評会への詩稿は、「月刊めらんじゅ140号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。 

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。

■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。

――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程がすこしずつ決まっています。
今年もさまざまな人の語りで刺激を受けたいと思っています。 
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)

予定ですので変更する場合があります。 

*2019年前半の現在決まっている読書会の内容です(敬称略)。
☆03月24日(日)141th/高木敏克(好評シリーズ「カフカを読む/『審判』を取り上げます」。日本を舞台にした在日英国人のジョン・ウィリアムズ監督による映画「審判」が先月上映されていました)
☆04月21日(日)142th/米田恵子(山口誓子の俳句世界〈仮題〉俳句界の巨星・山口誓子の作品世界を紹介してもらいます)
☆05月26日(日)143th/安西佐有理(〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます)
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th講演者未定
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読
☆09月29日(日)146th講演者未定
☆10月27日(日)147th講演者未定
☆11月24日(日)148th講演者未定


◆2.--カフェ・エクリの活動〈2月4日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。

△2月の例会/開催は4日(月)午後2時から。会場・姫路市「姫路イーグレ」会議室。
第一部の読書会の話者は、小説家の千田草介氏。テーマは、チベットの高僧で詩人であったミラレパについてです。最初チベット仏教についての概略を語ってもらい、そののちにミラレパ(1052-1135)の生涯と詩作について語ってもらいます。「チベットでも最も有名な仏教修行者・聖者・宗教詩人の一人」とWIKIは紹介しています。
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は、姫路駅前で懇親会を開催します。 


△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(予定は変更されることがあります。敬称略・開催時間は毎回午後2時。日程は流動的です。決まり次第このメールニュースにてお知らせします)
・3月18日(月)会場・たつの市「ガレリア」/発表予定者・高谷和幸
以降の日程はおいおい発表いたします。


◆3.―〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉2019年2月18日(月)←開始は午後2時です。
☆詩人・金里博氏と私・大橋愛由等が共同主宰しています〈日本・韓国・在日コリアン詩人共同ユン・ドンジュ追悼会〉についてです。
☆開催日時/2019年2月18日(月)午後2時から(開始時間をお間違えなく)
☆会場/京都市上京区・同志社大学今出川キャンパス「尹東柱詩碑前」(ハリス理化学館前)。午後2時から開催の予定です。
☆内容/共同主宰者の私・大橋愛由等が司会を担当。金里博氏が挨拶。出席した日本・韓国・在日コリアンの詩人、俳人たちがこの日のために書き下ろした自作詩を朗読します。
☆楽曲演奏/毎回好評をいただいている楽曲演奏は、琵琶奏者の川村旭芳さんにお願いしています。琵琶音楽をはぐくんだ京洛の街でひびく琵琶の音色にたゆたいながら、若くして獄死した詩人・尹東柱を忍びたいと思っています。
またこの日のために韓国からの参加者も来てくれます。舞踏家、美術家などが詩碑の前で演舞を披露していただく予定です。
☆参加/だれでも参加できます。作品がなくても参加可能です。詩人・俳人たちによるしめやかな冬の京都の野外詩祭です。独特の雰囲気がかもしだされます。同志社大学今出川キャンパスも独特の雰囲気があります。
☆詩祭終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれます。(冬の京都の野外詩祭です。あたたかい格好で臨んでください)
☆冊子/参加を予定している詩人・俳人たちの作品を印刷した冊子を当日会場で配布いたします。


◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)に私・大橋愛由等が執筆しているコラム「つむぎ随想」の8回目の原稿を送稿しました。沖永良部島で、中脇初枝さんの小説(『神に守られた島』『神の島のこどもたち』)の読書会をした模様を書いています。 

B/――FMわぃわぃ奄美専門チャンネル「南の風」の2019年の特集は、「世(ゆ)替わり―奄美の視点から」シリーズを予定しています。元号が変わることに伴う新天皇の即位をことほぐといった位相とは関係なく、奄美にとってこの「世(ゆ)替わり」とはどんな意味を持つのかを考えるシリーズにしたいと思っています。詳細は後日に。

C/――今年の〈奄美ふゆ紀行〉は、1月21日(月)から24日(木)まで、奄美群島をめぐってきました。徳之島発の大島行きのボンバル機が欠航となり、急遽船で大島に渡りました。旅にアクシデントはつきものですが、よく徳之島発の飛行機に乗る時にアクシデントが発生します。奄美の友人たちは「大橋さんの日頃の行いが…」と言われたりしています。徳之島のヲナリ神を怒らせたつもりはないのですが。島ごとに友人たちと語らい合い、今回も濃い旅ができました。島々の友人・知人・シマンチュに感謝。

D/――俳句情報「俳句&評論 奔」
「奔(ほん)」(俳人・望月至高氏の個人発行誌)2号が発行されました。沖縄特集です。わたし・大橋愛由等は同人となっています。俳句と評論「俳句の自律―琉球弧の視座から」を書いています。発行事務局は望月氏。年に二回発行予定です。あと俳句寄稿者は、大井恒行氏、江里昭彦氏と沖縄の若手俳人たちです。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして定着していってほしいものです。

E/――近況集
①俳人・夏石番矢氏から『鬼の細胞』を送っていただきました。日本語俳句と、英訳(エリック・セランド訳)、イラスト(番矢氏画)入りです
②奄美在住の詩人・仲川文子さんから詩誌「EKE 53号」(中里友豪発行・2018.09.28)を名瀬でいただきました。
③柳人・樋口由紀子さんから川柳誌「晴(hare)2号」が到着。
④俳人で最近俳誌「吟遊」同人になった中永公子氏の朗読会が、3月21日(木・祝)に神戸市灘区深田町1-1-11B1「テアトル・ラモー」で開かれます。中永氏が俳句を朗読。西村善子ヴィオラ・ダ・ガンバ、脇山幹士チェンバロで伴奏。午後2時半開場、3時から開演。前売り3000円。予約は078-587-2205

F/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏。今回は〈宣教〉のお知らせから一部を転載します。

-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
益田教会での「宣教」から引用〈1.17について語っています〉

★15日の山陰中央テレビの2時間番組「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸<傷ついた神戸に日常を・・・震災で寸断された鉄道開通までの74日の戦い!奇跡の実話ドラマ化>」を観ました。私にとってJR六甲道駅は、地元中の地元であり、そのすぐ向かい隣りのビルにある南天荘書店で働いていただけに、さすが臨場感がありました。もっともその内容となると、感動するまでには至らず、消化不良を起こしました。それだけ、24年間という歳月が経ったということでもあります。そして今や、神戸の街、六甲の町並みを歩いても、震災の跡を辿ることはほぼ不可能に近いほど、復旧・復興しています。町や人が変わっただけでなく、時代も変わって
いるのです。これからは、おそらく当事者の記憶の底にしか残らないでしょう。あのとき、あの場で、不運にして命を失った人がいれば、幸運にして命を免れた人がいました。その一瞬の差とはいったい何なのか。今もって、明確な答えは出てきません。それを、神の配剤でもって振るい分けられたとも思いません。ただ、こうして今も生きているということは、何か曰く言い難いものによって、生かされている
と思われてなりません。そこに人智を超えた神の働きのようなものを感じるのは、私だけでしょうか。「渇いているなら水を飲ませよ」。それは人の声というよりも、主なる神の声のように受けとめるのは、キリストの信仰者だからなのでしょうか。

★この1月17日は、阪神淡路大震災の起こった記念日でした。もう四半世紀にもなろうとするのに、毎年この日を迎えますと、震災被災者の当事者として、曰く言い難い想いに囚われます。いまや過ぎ去った出来事であれ、記憶の中にはしっかりと収められています。
その意味でも、経験した者とそうでない者との違いは、歴然としています。そして、体験者には、そのことを自分の中だけにしまってしまうのではなく、伝える役目、使命が与えられているとも思います。そういえば、あのとき「一杯の水を飲ませてくれる者」があちらこちらにいました。
東日本大震災の直後、NHKでは「花は咲く」の曲が絶えず流れていました。
花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために
 本日の主題は、「一杯の水を飲ませてくれる者」ではありますが、副題として「花を咲かせましょう」にします。いろんなことが思い出されて、「花を咲かせましょう」と心から願い、祈りたい思いにあふれてきます。
この世は、「一寸先は闇」ではなくて、「一寸先は光」なのです。聖書には「朝の来ない夜はない」と書かれています。春の来ない冬はありません。雨が降って、嵐が来ても、その後には必ず晴れます。まさしく「雨のち晴レルヤ」なのです。
「雨のち晴レルヤ」  ゆず
突然 偶然 それとも必然 始まりは気付かぬうちに
予想通りいかない模様 そんな時こそ 微笑みを  
  ――――
どんな君でもアイシテイル 顔を上げてごらん 光が照らす
何があっても そばにいるよ 君と待っていたい 昇る朝日を
涙の河も 海へと帰る 
誰の心も 雨のち晴レルヤ 雨のち晴レルヤ
この曲は、恋人同士のラブソングではありますが、そこに神さまのとこしえの愛(慈しみ)を感じずにはいられません。
 フレーベルというスイスの有名な教育家が、こう言っています。「生活に喜びがあるということ、心が平和であること、清く明るい感情が持てるということ、これらこそが本当の幸福であり、これらはただ神からのみたまわる恵みである」。神さまによって、私たちは生かされている、そのことを素直に信じて、感謝し続けていくのならば、決して恐れることはありません。なぜならば、この世界は神さまによって、信頼に値するものとして造られたからです。「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった」(創世記1:31)。
ある人は、こうも言っています。「どんなに世の中が変わっても、男と女が互いに愛し合い、そして子どもが生まれ、育っていく。このことは変わらない。そのことが、人間が絶えず新たにされていく根本ではないだろうか」。ほんとに、その通りだと思います。たしかに、今の社会を眺めますと、良いニュースよりも、忌まわしい悪いニュースの方が氾濫しているようですが、人間が生きていく上で一番大事な、基礎となるところは、大きく崩れていません。そこは、信じることができます。美しいものは、美しいし、いいものは、やはりいいのです。そして、いつまでもそのように感動を与えてくださるところに、神さまの愛が注がれているのです。「大丈夫だよ」と、励ましてくださっているのです。


〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章
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G/――いつか上映されるだろうと楽しみにしていた韓国映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」(イ・ジュンイク監督、2017)が2月16日(土)から大阪「心斎橋シネマート」で上映されます。イ・ジュンイク監督は、尹東柱の映画「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」を制作しています。良い作品でした。韓国映画のすぐれたところは、主人公に敵対する人物の描き方が悪者の吐く理不尽な言葉というステレオタイプな内容ではなく、セリフを徹底して濃密に書き込んで、その敵対人物のセリフにも普遍性をもたせているということです。「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」では尹東柱を取り締まる日本の特高警察のセリフ、「1987、ある闘いの真実」(チャン・ジュナン監督2017)では容共と疑った人物を弾圧する南営洞警察のパク所長のセリフに、凄みと深さを感じました。それら敵対人物の演技がまことに渋く、そして実力派の俳優たちであることも感動ものです。

映画の内容をネットから紹介しておきましょう。(日本では、金里博氏が個人誌で紹介したことでアナキスト・朴烈のことは知っていました)
「1923年、東京。金子文子は、アナキスト朴烈が書いた「犬ころ」という詩に心を奪われた。出会ってすぐに彼の強靭な意志とその孤独に共感し、唯一無二の同志、そして恋人として生きることを決意する。ふたりの発案により日本人や在日朝鮮人による「不逞社」が結成された。しかし日本列島を襲った関東大震災により、ふたりの運命は大きなうねりに巻き込まれていく。
本作は『建築学概論』『探偵ホン・ギルドン 消えた村』のイ・ジェフンと、イ・ジュンイク監督のミューズとして『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』で注目された新鋭チェ・ヒソがW主演を務め、2017年、韓国で大ヒットを記録。『王の運命 歴史を変えた八日間』『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』のイ・ジュンイク監督がメガホンをとり、大正期の日本に実在した金子文子と朴烈の愛と闘いの物語を描き出した。本作は、大鐘賞映画祭で監督賞をはじめ5冠を達成、計10冠を記録している。」

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コメント

2019年1月のツイッター

2019年01月31日 21時20分00秒 | ツイッター集蔵箱
2019*01*01/あけましておめでとうございます。昨夜なんとか賀状を刷り上がりました。それにしても若い世代は年賀状を出しませんね。かつても虚礼廃止の掛け声のもと賀状を出さない友人がいました。いまやLINEを使えばほぼ無料の年賀挨拶が可能な時代に一枚62円もする年賀はがきは高価なメディアです。

2019*01*02/年末は多忙であったので「西郷どん」の最後の二回分をまとめて観ました。そういえば私の周辺に原作者の名前だけで観ないことを決めた人がいます。原作者は流行作家のH・Mさん。原作を読んでいないので評価は避けますが観ないことを決めた人の心情は私なりに理解できると付け加えておきます。

2019*01*03/今年も〈奄美ふゆ紀行〉を1月21日(月)から24日(木)まで行います。沖永良部島、徳之島、奄美大島の三島を訪れます。今回神戸から沖縄に飛び、そこを経由して沖永良部島に入ります。島づたいの飛行機便ができたためです。沖永良部島から徳之島に行くのもその島づたい飛行機に乗ります。

2019*01*04/去年、奄美群島へ向かうあらたな航空便が追加され、奄美への旅の選択肢が増えました。喜ばしいことです。数年前まで奄美より遠方にある沖縄に向かうほうがはるかに航空運賃が安く、その高さは奄美観光の隘路となっていました。それがLCC(バニラエアー)が就航してさまがわりしたのです。

2019*01*05/1996年からつづく〈奄美ふゆ紀行〉では、沖永良部島から徳之島までは船を使っていました。その二時間の船旅は愉しいものでした。船内で知り合いに会うのです。そこで挨拶しなくても大島で「船であんたを見た」と言ってくる人がいて、まさにシマ社会がそのまま移動しているようなものです。

2019*01*06/船旅で思い出すのは、ある年、伊丹から鹿児島経由で奄美大島に向かう予定が、急遽点検するというので欠航に。なんとか鹿児島まで代替便で到着したものの、あとは船で行けということになり鹿児島港から出港。船内では隣り合ったシマンチュと意気投合し酒盛りが始まり怪気炎をあげたのです。

2019*01*07/今年はじめてのFMわぃわぃ「南の風」の放送収録のために、FMわぃわぃに向かう。この日事務所の仕事はじめということもあって旧知のスタッフに年賀挨拶。1.17が近づいていることもあり、マスメディアの記者たちがちらほら。沖縄出身のK記者と名刺交換して、いくつかの情報交換をしました。

2019*01*08/昨日、FMわぃわぃ「南の風」の番組収録が終わり遅めのランチ。お好み焼きと瓶ビール。このあと三宮に出てジュンク堂書店を覗く。まっすぐ帰ろうかどうしようかと思っていても足は「昭和な高架下飲み屋街」に向かっていた。残念なことにいつも開いているのに営業していなくすごすごと帰宅。

2019*01*09/藤井貞和氏からいただいた近著を読みそれに影響されてエウリピデス「ヘカペ」を読む。冒頭惨殺されたトロイア王家の王子ポリュドロスの亡霊が出てきて母・ヘカペに自分が殺された経緯を夢告する。さらに戦闘で死んだギリシア連合軍側の勇者アキレウスも埋葬された塚から出て生贄を求める。

2019*01*10/惨殺され亡霊となって母ヘカベに夢の中に現れたトロイアの王子ポリュドロス。「だず今は、いとしい母上ヘカベ殿の上を、身体を抜け出て、飛んでいる。(ヘカベが囚われ自分が殺害されたこの地にやってきた)三日間、その間わたしは空に漂っている」古代ギリシアの死生観がよく現れている。

2019*01*11/ギリシア悲劇は高校生のころからその魅力に惹かれて読んできた。折に触れて読みすすめているが、全ては読み通せていない。戯曲の脚本としてではなく文芸テキストとして読んできた。紀元前5世紀あたりに書かれた戯曲に展開している人間模様の描写が現代にも通じることに驚きつづけている。

2019*01*12/ようやく、といった表現がぴったり。去年から上演予定のままだった映画「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」(パブロ・ラライン監督2016)が神戸・元町映画館で上映が始まりました。ノーベル文学賞を受賞したチリの詩人です。チリに軍事政権ができて迫害の対象となり、逃げる詩人、追う警察。

2019*01*13/昨夜につづいて今夜もフラメンコライブ。そうそう今年のGWは10連休となりますが、そのうち9夜連続フラメンコライブをスペイン料理カルメンで予定しています。レギュラー出演グルーポの他に、はじめて出演依頼したグルーポもあり、9日間一日ごとに色合いの異なるライブが見れるのです。

2019*01*14/現在、「奄美特選俳句選2018年版」を作成中。南海日日新聞「なんかい文芸」欄に毎月掲載された奄美の五つの俳句グループ(去年11月から4から5に増加)から五句を選句して選評をつけるというもの。2016年版から続けているので、こんどは三冊目にあたる。奄美俳句は独自の世界をもっている。

2019*01*15/「ネルーダ 愛の逃亡者」を元町映画館で観ました。ながらく上映予定のままでやきもきしていたのです。このノーベル賞詩人の人生は波乱万丈なので映画化されやすいのでしょうね。台詞もナレーションも詩人のためにあるような作品でした。上映期間はあとわずかです。わたし推薦の映画です。

2019*01*16/映画を観たあと、詩友たちに「詩人が観る映画だ!」と電話しまくった「ネルーダ 愛の逃亡者」。チリ大統領の心変わりで赤狩りが始まり国会議員だったネルーダにも逮捕令状。逃げるネルーダ、それを追う警官。ネルーダはただ逃げるだけでなく追跡者を感じていたくて“しるし”を遺していく。

2019*01*17/震災が起きた1.17に神戸にいるのは久しぶりのような気がする。左写真は拙宅近くのG公園でひとり黙祷をささげた時に証拠として午前5時46分を指した時計を撮影。公園には誰もいず私だけだった。右の記事コピーは15日(火)に南海日日新聞に掲載された私の震災に関するコラム「つむぎ随想」。
震災が起きた時刻の公園の時計を撮影した写真と、南海日日新聞のコラム記事は https://twitter.com/gunshaku/status/1085692589548789762

2019*01*18/26日(土)に神戸ポートピアホテルにて行われる神戸市ユネスコ協会の新年会にて私・大橋愛由等が「多文化共生社会をめざして―神戸・長田のFMわぃわぃの現場から」と題して講演を行います。神戸はさまざまなエスニシティが棲んでいる〈いくつもの神戸〉がある街なのです。90分の語りです。

2019*01*19/24回目の〈奄美ふゆ旅〉に21日から向かいます。同行者は小説家の高木敏克氏。最初の訪問地である沖永良部島で、中脇初枝氏の小説『神に守られた島』『神の島のこどもたち』(講談社)の読書会を、島のひとたちと開きます。戦中から戦後(米軍政下から祖国復帰)に至るまでの長編小説です。

2019*01*20/20年以上〈奄美ふゆ旅〉を続けていると、内容が少しずつ変化していきます。最初の10年間はひたすら奄美シマウタを現地録音していました。多い時は一回に10本ほどの番組用音源を録音したことがあります。それが今では文学関係中心の旅になっています。さて今回はどんな旅になるのでしょう。

2019.01.21/飛行機便の都合で今回は沖縄経由で沖永良部島に入りました。知名町に向かい、中脇初枝著『神に守られた島』『神の島のこどもたち』について読書会を開催。参加者は、大橋愛由等、高木敏克(小説家・神戸在住)、沖永良部島の前利潔、新納忠人の各氏。濃密な語りの世界が展開されたのです。
会の写真は、https://twitter.com/gunshaku/status/1090397963183022081

2019*01*22/去年から奄美群島の島伝いの便が開通したので今年は沖永良部島から徳之島まで飛行機で移動。島で迎えてくれた亘余世夫さんと島めぐり。写真は伊仙町犬田布にある製糖工場。島に残っている数少ない製糖工場の現場です。採れたて出来たての新糖を購入。亀津に帰って四人で句会をしたのです。
犬田布の製糖工場の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1090399638677381120

2019*01*23/旅はトラブルはつきもの。徳之島から奄美大島への飛行機便が電気系統の故障で欠航に。あわてて船便に変更しなんとか大島に到着。名瀬では友人・知人らが迎えてくれる。事前に連絡していた聖マリア教会の田端孝之神父にも来ていただく。わたしは神父が務めていた仁川学院(西宮市)の出身。
田端孝之神父の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1090401009933807616

2019*01*24/奄美旅の最終日。予期せぬ出会いがあった。昨夜逢った田端神父に届け物があったので聖マリア教会へ。「特撰奄美俳句5選 第三集」を持参したところ受付に出た女性が「俳句をなさるのですか」と聞いてきたので名前を尋ねると、なんとその第三集で年間特選句に選んだ中村恵美子さんだった。
聖マリア教会での出会いの写真は、https://twitter.com/gunshaku/status/1090402932317552641

2019*01*25/沖永良部島でのこと。知名町図書館には歴史研究家の故・弓削政巳氏の蔵書、蒐集した文献・史料、執筆した原稿が寄贈されていて、そのアーカイブスを前利潔氏に見せてもらった。写真はその一部。まだ整理すべきものが多い。こうした公的機関に寄贈されることで散逸を免れるのはいいことだ。
知名町の弓削政己資料室の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1090405089716494337

2019*01*26/神戸ポートピアホテルに向かい、神戸市ユネスコ協会の新年会で私・大橋愛由等が講演。テーマは「共生社会をめざして―神戸・長田の現場から」。神戸にはもともと多くのエスニシティ(民族集団)が同居・棲み分けている〈いくつもの神戸〉があるのです。そして、FMわぃわぃの仕事の紹介も。

2019*01*27/第139回目の「Mélange」例会の日。第一部読書会の講師は、濱田洋一氏。テーマは「南方熊楠と華厳の世界(1)」。濃密な語りが展開されました。濱田氏の「熊楠語り」は2回目、4年ぶり。「メンバー、変わりましたね」としみじみ。そうなんですこの4年間で物故した詩人もいて変わりました。
会の様子の写真は https://twitter.com/gunshaku/status/1091122631120609281

2019*01*28/姫路エクリの日。第一部の読書会は、高谷和幸、大西隆志と大橋愛由等が、詩にまつわる「改行を考える」「うたの根元的ありよう」「現代詩の自律」についてを大西氏の進行のもとにそれぞれが発表。合評会のあと、会場を移して黒田ナオ詩集『昼の夢 夜の国』の出版記念会を行ったのでです。
エクリの会の様子は、https://twitter.com/gunshaku/status/1091130044024410112

2019*01*29/1月21日に沖永良部島で行われた中脇初枝著『神に守られた島』『神の島のこどもたち』についての読書会の様子を動画でまとめています。大橋愛由等、新納忠人、前利潔、高木敏克が参加。(動画は非公開です)
https://ssl.twitcasting.tv/gunshaku/movie/520531708
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/520534957
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/520537636
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/520540989

2019*01*30-1/1月27日に行われた「Mélange」例会第一部における語り「南方熊楠と華厳の世界1」の動画です。「熊楠は、実存世界が華厳的世界観に重なる、その体感を生きようとしていた、のではなかったか」など語っています。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/521734691
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/521739178

2019*01*30-2/1月22日に徳之島で行った句会の様子の一部です。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/520753141
参加したのは、大橋愛由等、亘余世夫、吉玉道子、高木敏克の四人。〈白骨と静かに語れ夜光貝 敏克〉〈焼酎を気つけに呷りきび担ぐ 道子〉が三点句。島ごとに風土人情が異なる島での句会は愉快そのものなのです。

2019*01*31/俳人で最近俳誌「吟遊」同人になった中永公子氏の朗読会が3月21日(木・祝)に神戸市灘区深田町1-1-11B1「テアトル・ラモー」で開かれます。中永氏が俳句を朗読。西村善子ヴィオラ・ダ・ガンバ、脇山幹士チェンバロで伴奏。午後2時半開場、3時から開演。前売り3000円。予約は078-587-2205







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