神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

矢端保範くんへ

2016年02月15日 23時39分16秒 | 通信
今日、自宅に電話をいただきました。

ちょうど、われらの母校・同志社大学に行っていました。
第四回尹東柱追悼会を、今出川キャンパスにある尹東柱詩碑の前で、執り行っていたのです。


この追悼会をキャンバス内でしているためにここ数年は母校に年に一回訪れるようにしています。
立て看もなく、自転車置場もキャンバス周辺に設置されているために、“さっぱりした”様子になっています。
われわれの時代と大きく異なっています。

そういう時に矢端兄から電話をいただき、その縁の深さに驚いています。
家人に貴兄の連絡先を聞けばよかったのですが、それもはたさず、またネットで貴兄の足跡を捜しましたが、わたしの検索能力では、見当たらなかったのでいまこうして、わたしのブログで呼びかけるようにしています。

もし貴兄がこのブログを見てくれたら、以下のメールアドレスに連絡してください。
連絡をとりあいましょう。

大橋愛由等の連絡先
maroad66454@icloud.com

なお、この記事は、貴兄から連絡があれば、ネット上から削除します。


第110回「Melange」読書会・合評会のお知らせなど

2016年02月10日 08時18分53秒 | 通信
このお知らせは、神戸・姫路の詩グループの活動を中心に、俳句・川柳の作家動向もお知らせしている月刊メールニュースです。

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◆1.--第110回「Melange」読書会・合評会〈2月28日(日)〉
◆2.―第4回在日韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会〈2月16日(月)〉
◆3--「北の句会」〈3月20日(日・祝)〉
◆4.―カフェ・エクリの活動
◆5.―『画家の詩、詩人の絵……絵は詩のごとく、詩は絵のごとく…… 』姫路展シンポジウム〈3月21日(月・祝)〉
◆6.--文学短報=A/――到着新著  B/――2月、3月の兵庫県現代詩協会の活動紹介
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◆1.--第110回「Melange」読書会・合評会〈2016年2月28日(日)〉


第一部の読書会は、哲学者で詩人の北岡武司さんによる「詩人のための(?)カント入門」です。いままで哲学を専門とする学究の方に語っていただいたことがありますが、今回はドイツ観念論の大御所的なカントが登場します(ものの本によりますと、カントはスピノザから影響を受けなかった数少ない哲学者のひとりといわれています)。今回は、カントの主著のひとつである『純粋理性批判』を語ってもらいます。詩人のみなさん、今月カントと出会いましょう。
この会は、第一部「読書会」。第二部「詩の合評会」によって構成されています。
誰でも参加できます。参加費は無料です。合評会に出した作品は、「月刊めらんじゅ110号」に掲載します。

会場/神戸・三宮「スペイン料理カルメン」 078-331-2228

  ☆/第1部・読書会(PM1:00-3:00)

――――――――北岡 武司氏からのメッセージ--------------☆
 ☆「詩人のための(?)カント入門」

 『純粋理性批判』(A版1781、B版1787)公刊に先立ち、カントは1770年に『感性界と叡知界との形式と諸原理』なる論文を著し、「69年という年は大いなる光を与えてくれた」とメモに書く。この照明に導かれ、「沈黙の10年」のあいだ、カントは『純粋理性批判』執筆に埋没する。70年論文タイトルにも表れているように、「感性界」と「叡知界」とを分けて考えることで、自然科学と形而上学との矛盾をアウフヘーベンし、学としての形而上学の基礎を確保しようとする。形而上学とは「神」、「自由」、「魂の不死」についてのアプリオリな命題からなるシステム(体系)である。70年論文以降、カントの批判哲学で一貫して踏襲されるのは、時間と空間についての驚くべきテーゼであり、これにより現象と「もの自体」とを分けること、感性界と叡知界とを分けること、後者のテリトリーで学として形而上学を樹立することが可能になる。『純粋理性批判』から空間に関するごく一部の命題を読み、詩的な(?)思いに耽ることができればと、お時間頂戴できれば幸いです。

参考文献
① ハインツ・ハイムゼート(Heinz Heimsoeth):Die sechs grossen Themen der abendlandischen Metaphysik und der Ausgang des Mittelalters(座小田豊ほか訳『近代哲学の精神 -西洋形而上学の六つの大テーマと中世の終わり』法政大学出版局)
② ハインツ・ハイムゼート:Metaphysik der Neuzeit(北岡武司訳『近代の形而上学』法政大学出版局)
③ ハインツ・ハイムゼート:Studien zur Philosophie Immanuel Kants(須田朗・宮武昭訳『カント哲学の形成と形而上学的基礎』未來社)
④ ハインツ・ハイムゼート:Ideenlehre und Paralogismen(山形欽一訳『魂・世界および神 -カント『純粋理性批判』註解超越論的弁証論 第1部 理念論および誤謬推理』晃洋書房)
⑤ ハインツ・ハイムゼート:Transzendentale Dialektik(山形欽一訳『魂・世界および神 -カント『純粋理性批判』註解-超越論的弁証論 第2部』晃洋書房)
⑥ ゲオルグ・ピヒト(Georg Picht):  Kants Religionsphilosophie 『カントの宗教哲学』(Klett-Cotta, 2. Auflage, 1990)―カントの三批判書および『たんなる理性の限界内の宗教』を併せて一個の宗教哲学とみ、カントの批判哲学の一切は「神は有る」という命題に向かっているという解釈が展開されている。
⑦ 拙著『「カントと形而上学』(世界思想社、2001年)
⑧ 拙著『「銀河鉄道の夜」の世界』(神戸・みずのわ出版、2005年)―宮沢賢治の蔵書は死後、すべて燃やされている。だが賢治はカントをかなり熱心に勉強したと思われる。『銀河鉄道の夜』をカント的に読み解く試み。
――――――――――(詳細は、「月刊めらんじゅ」110号に掲載しています)――――---―――――――――――――☆
 
  ☆/第2部・合評会(PM3:00-6:00)
作品の締め切りは、2月25日(木)です。意欲的な作品をお待ちしています。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ110号」に掲載します。それぞれ詩稿をこのメールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)

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◆2.―第4回在日韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会〈2月16日(月)〉

京都市北区の同志社大学今出川キャンパス内にある「尹東柱詩碑」の前で毎年行っています「在日韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会」。
今年で4回目となります。(場所は、地下鉄「今出川駅」下車すぐ。地下鉄出口とキャンパスがつながっています)
開催は午後3時から。現場の詩碑前に集合してください。
(明日午後の京都の天気予報は雨。傘・雨具の用意が必要です。そして京都は冷えます。あたたかい格好をしてきてください)

第四回の式次第(進行)の概略を記しておきます。(変更することもあります)
〈1/司会・大橋愛由等〉→〈2/金里博氏、朝鮮語と日本語によるあいさつ〉→〈3/献花〉→〈4/前京都府議会議員・角替豊氏、あいさつ〉→〈5/俳人・望月至高氏による語りと尹東柱追悼誌祭献句の披露〉→〈6/尹東柱の作品を韓先生が朝鮮語で、上野都さんが日本語訳で朗読〉→〈7/大橋愛由等が追悼の言葉と作品を語る〉→〈8/イ・ユンボ氏による演奏=尹東柱作品を披露〉→終了

懇親会をします。午後5時から。会場は、今出川キャンパス近くの白木屋(京都府京都市上京区今出川通室町東入今出川町333 第二高橋ビル 3階地下鉄烏丸線「今出川駅」6番出口すぐ。第2高橋ビル3階。京都駅から10分。075-432-9888)

あす披露される俳人・望月至高氏の作品を紹介しておきましょう。いい句です。
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第四回尹東柱追悼誌祭献句
  八洲の逃水
 望月 至高

海峡の両岸打てり寒濤の
  新島襄の箴言をふまえて
寒梅の一枝をのんで風の中
放て矢を暗む八洲の逃水へ
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去年(第三回)の様子は、以下のサイトをご覧になってください。動画として収められています。
http://blog.goo.ne.jp/maroad-kobe/e/02405ad587913c2d32957dcc9a9384dd


◆3--「北の句会」〈3月20日(日・祝)〉

「北の句会」の次回は3月20日(日・春分の日)難波市民学習センターで開催されます(隔月の開催)。
課題詠と自由詠の句を出稿することになります。詳細がわかればお知らせします。


◆4--カフェ・エクリの活動

2月の会は終了しました。
中村雅子さんの「ワシーリー・エロシェンコ(ロシアの盲目の詩人・童話作家)について語り、面白かったなあ。

「カフェ・エクリ」の日程です。
――――――――――
☆2016年
・03月21日(月・祝)午後2時~/姫路市立美術館姫路市美術館の講堂でシンポジュウム。
パネラー/鼓 直(スペイン語文学者)、時里二郎(詩人)、原田哲郎(美術家)、京谷 裕彰(詩人・美術批評家)、高瀬晴之(姫路市立美術館)、中居真麻(小説家)、司会 大橋愛由等
 2月13日から3月27日まで姫路市美術館で「画家の詩、詩人の絵」展の開催中の協賛事業で参加するものです。
・04月/未定
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◆5.―『画家の詩、詩人の絵……絵は詩のごとく、詩は絵のごとく…… 』姫路展シンポジウム〈3月21日(月・祝)〉

 ◇日時/3月21日(月・祝)
 ◇場所/シンポジウム=姫路市立美術館 14:40~16:40美術館講堂 (事前に展示鑑賞・13:00~14:30)
    /交流会=姫路市「納屋工房」17:30~19:30交流会
 ◇テーマ/『画家の詩、詩人の絵―絵は詩のごとく、詩は絵のごとく』について語る
 ◇参加費/3,000円(鑑賞券・シンポ・交流会参加費を含む)
 ◇連絡先/事務局・エクリの会 高谷和幸 方
     〒676-0815高砂市阿弥陀1-11-24
     電話079-447-3652
     FAX079-490-6265
     E-mail takatani_kk@yahoo.

 ◇シンポジウムの案内/
西日本で唯一、姫路市立美術館で開催される『画家の詩、詩人の絵―絵は詩のごとく、詩は絵のごとく』姫路展において、関西在住の詩人・作家・美術家・学芸員たちによる応援イベントとして、詩と絵のシンポジウムを開きます。姫路を中心として現代詩の勉強会「カフェ・エクリ」を開いているエクリの会が事務局をつとめています。日頃は現代詩を通して文化・芸術の検証や詩作における研鑽をはかるために活動をしていますが、この度の姫路市立美術館での巡回展『画家の詩、詩人の絵』については、明治から現代までの画家と詩人の絵画と詩を一堂にあつめ、絵画と詩の密接なつながりを検証する試みでもあり、エクリの会が行っている創作の思いとも繋がっています。美術と詩の垣根をこえた展覧会を市民として応援できないか、の願いをもって今回のイベントを企画しました。実行委員には地域で活躍されているエクリの会以外の文学・絵画・文化活動の方々にも加わっていただき実行委員会を構成しています。地域の芸術文化の向上に微細ながら協力できるのではないかと考えています。
 企画イベントとしては、姫路市立美術館の展覧会場での作品鑑賞後に六人のパネリストによるシンポジウムと、その後場所を納屋工房に移動しての交流会となります。交流会はパネリストも含め、美術家、詩人はもとより、芸術文化を愛される市民の方々にも参加いただける愉しい会にしたいと思っています。

姫路市立美術館の展示会案内
http://www.city.himeji.hyogo.jp/art/schedule.html

 ◇シンポジウムの参加者/
①鼓 直(スペイン語文学者)、②時里二郎(詩人)、③原田哲郎(美術家)、④京谷 裕彰(詩人・美術批評家)、⑤高瀬晴之(姫路市立美術館)、⑥中居 真麻(小説家)、司会 大橋愛由等

 ◇「画家の詩、詩人の絵」姫路展シンポジウム実行委員会のメンバー/
得平秀昌(養蜂家・たつの市)、大西隆志(詩人・姫路市)、加藤登美子(美術家/俳人・姫路市)、情野千里(川柳作家・姫路市)、千田草介(小説家・高砂市)、高谷和幸(詩人・高砂市)、高野カヨ(美術家・姫路市)、月村香(詩人・加古川市)、中村雅子(シンガー・ソング・ライター・姫路市)、にしもとめぐみ(詩人・伊丹市)、浜田多代子(児童文学作家・たつの市)、宮崎朋子(地域活動・姫路市)、宮崎みよし(美術家・神戸市)、森正枝(地域活動・たつの市)、吉田ふみゑ(歴史民俗誌サーラ編集長・加古川市)

◆6.--文学短報
A/――到着新著 
(1)小池正博著『句集 転校生は蟻まみれ』(編集工房ノア)/才人・小池正博氏の第二句集。知力でぐいぐい創作する作品世界は健在。〈入道雲から水なすが落ちてくる〉〈冬ざれの怠惰の池に手を合わす〉〈延髄の貧しき日にはエビフライ〉。いまもっとも先鋭的な川柳作家の作品集を読むのは楽しい。

B/――2月、3月の兵庫県現代詩協会の活動紹介
2月20日/読書会 「草野心平を語る」。語り/高谷和幸
     場所/兵庫県私学会館(JR元町駅下車1分)
     時間/午後1時~3時
     参加費など/兵庫県現代詩協会は無料。会員以外も参加自由

3月06日/
第4回文学紀行ー兵庫県現代詩協会ー
 
2016年3月6日(日)雨天決行
 
集合場所  三宮 中央区役所北側 2号線沿い
集合時間  8時30分   解散時間 18時ころ
参加費   7000円(バス・食事・見学料含む 当日集金)
申込締切  2月25日
行程(中型バス貸し切り)  
三宮ー橿原市今井町(江戸時代の風情を今に伝える町)
ー飛鳥日本料理【膳】にて昼食ー飛鳥万葉文化館見学
ー飛鳥徒歩散策ー石舞台見学
―柿の葉寿司ヤマトあすか店ー三宮

定員25名のため先着順に参加申し受けます。