神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

俳誌『六曜』

2010年09月30日 13時12分08秒 | 俳句
俳誌『六曜』を送っていただいのは、望月雅久氏。わたしの出版社「まろうど社」から句集『辺縁へ』(2007、B6判並製本、本文164頁、本体2200円)を上梓している。
ただこの結社誌での俳号は望月志高氏である。
氏の俳句では、
〈ぎこちなく笑う老兵夏日陰〉
〈風やがて一筋となり敗戦日〉
など夏/終戦を詠っている。

『六曜』の主宰者は出口善子さん。
句集『羽化』から自選した50句のうち
〈空港に女の羽化はじまれり〉
〈蝶生れる力や大気震えおり〉
〈万骨の一片として夏痩せて〉
〈秋冷へ割り落としたる無精卵〉
〈戯れに穴掘り梅雨の闇殖やす〉
〈六林男忌を犀の重量ゆっくり過ぎ〉
の6句に注目。安定した句風に感心する。

俳誌と句集

2010年09月28日 13時06分58秒 | 俳句
立て続けに俳句関連の書籍、雑誌を受領する。
1.妹尾健著、句集『洛南』(文學の森)、
2.俳誌「六曜(むよう)」20号、
3.俳誌「一粒」55号がそれ。
1.と2.は別稿で紹介する。
3.の堺谷真人氏の作品では、
〈梅雨傘のひとつとなりて別れけり〉
〈原爆忌あけてはならぬ玉櫛筍〉に感銘。

タナトスへの濃度

2010年09月27日 13時10分21秒 | 通信
歌人たちの歌会は粛々とかつ理知的にすすみ、その後の懇親会も淡々と経過。
26日に行った第56回『Melange』読書会・合評会も無事終了。
合評会のあとの歌人たちとの宴の差は、タナトスに向かう濃淡か。
詩人たちの宴はどこか破天荒の気配。熱はなかなさめずこの日(26日)もとうとう夜っびいて呑むことになってしまった。

sora歌会

2010年09月23日 23時03分05秒 | 文学
わたしは歌人ではないけど、「sora歌会(第50回)」にオブザーバーとして参加した。

自作品を出稿していない時は、評者になりきり自在に語れるので愉快だ。

俳句に比べ、短歌の語法は豊かである。また〈気付き〉を〈気付き〉のままに作品化している短歌も、少なからずあったのは意外な事実であった。

読書会・合評会のお知らせ

2010年09月16日 11時33分43秒 | めらんじゅ
○高谷和幸氏の『詩集ヴェジタブル・パーティ』出版記念会は、11日(土)に盛会のうちに終了しました。
参加されたみなさん、ありがとうございます。佳い会だったと思います。

○第56回『Melange』読書会・合評会のお知らせです。9月26日(日)に開催します。
第1部読書会は、『Melange』誌友である中堂けいこさんの最新詩集『詩集 ホバリング』(書肆山田、2010.8月)を取り上げます。午後1時スタートです。場所はいつもと同じの神戸・三宮「スペイン料理カルメン」です。阪急神戸線「三宮駅」西口下車徒歩2分の場所にあります。

○第2部は、詩の合評会となります。午後3時スタートです。
詩稿締め切りは、9月23日(祝/木)です。

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◆もうひとつお知らせをしておきます。詩ではなく短歌の会のお知らせです。
「sora歌会」(事務局・細見晴一氏)が、9月23日(祝・木)に、スペイン料理カルメンで行われます。
開始は午後1時です。
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到着

2010年09月09日 13時39分42秒 | 通信
写真は、『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』(同刊行会)の第2刷です。

わたしは、このアンソロジーに、俳句10句で参加しています。
このごろもっぱら詩を書くことが多いのですが、このアンソロジーが、詩と短歌を募集していたことに、思いを馳せて、あえて、俳句作品による参加を目指したのです。

ただ、ここでわたしが第2刷をあえて紹介したのは、第1刷は、わたしの俳句作品に欠字があったためです(出稿時の原稿を確かめたのですが、間違っていなかったのです)。俳句は、17音字前後で表現する詩型なので、一字でも欠けると、作品として意味をなさなくなります。

第2刷では訂正されています。
このアンソロジーは、まだ在庫があるそうです。