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神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

二時間スタジオの中で

2011年02月28日 19時54分28秒 | FMわぃわぃ
いつもより一時間早くFMわぃわぃに到着。

わたしの番組「南の風」は午後1時から始まるが、正午からの情報番組「街はいきいき きらめきタイム」に、一人のゲストを紹介したために早出した。

月曜日は、吉富志津代さん、安西佐有理さんの女性二人がパーソナリティを務める。今回は「神戸バルウィーク」の事務局を担当するS氏をゲストとして招いた。S氏は雄弁に語る人なので、わたしはオブザーバーとして黙って座っているだけでよかった。

続く「南の風」では、奄美のコミュニティーFM局が制作したCDを特集。

番組終了後、急いで三宮へ。
銀行で用件をすませ、携帯ショップに行く。

機種変の手伝いをする。スマートフォンに関しては、先行するiPhoneと比較して、その優劣が売り文句となるなど、スマートフォンの基準はiPhoneになっている。

いま私が使っているのは従来型のau携帯。すでに00年代的風というべきか。Casio製は使い勝手がよく、この会社の携帯を使えば、機種変の際にも、同じくCasioを使いたくなる。

でもこれだけスマートフォンが普及して、私も使っていると、この00年代的ガラパゴス機が、なんとも時代遅れのように思えてならない。

いま使っているau機は二年を過ぎているので、分割支払いは終わっているが、スマートフォンを二台持つのはいかがなものかと逡巡してしまう。それに機種変を手伝ったそのauスマートフォンだが、とりあえず作ってみたという試作機の匂いがして、auの経営戦略の失敗(これほどスマートフォンが普及すると読み切れず携帯コンテンツ競争に敗北した)がほの見えてくる。


さいさい節

2009年01月25日 17時10分46秒 | FMわぃわぃ
今年初めての長田「琉球ワールド」における奄美島唄の舞台である。

西村吉雄氏が率いる「沖永良部民謡愛好会」のみなさんによる「サイサイ節」。

この曲は島で育ったり、沖州会の会合で出席している女性なら誰でも踊れるというもの。

だいたい終わりに演奏されることが多く、大島・喜界島の「六調」の位置に似ている。

沖永良部にもこうして舞台終わりの歌舞があるのだ。みなさん、気持ちよく踊っておられた。

今年も、琉球ワールドで、いくつか奄美の島唄の舞台を紹介することにしよう。

五島列島に住む新垣優子さん

2008年04月14日 15時06分10秒 | FMわぃわぃ
ジントヨーを歌う新垣優子さんです。
FMわぃわぃ「南の風」のゲストとして出演してもらいました。

現在、五島列島にお住まいです。
出身は、沖縄本島最北端の「辺戸」集落。
かつて復帰前は、この集落が沖縄にとって最北端であったと同時に、ヤマトゥに一番近い集落でもありました。
ですから、中南部に住むウチナーの青年がバスを乗り継いで辺戸までやってきて、与論島、沖永良部島を遠望しながら「あれがヤマトゥか」とつぶやいたとか。

父上もウタサーであるとか。
この国頭を含むヤンバルは、地形が急峻で山がそのまま海に落ち込むような場所が多いのです。
つまり奄美大島南部のヒギャや宇検村に似ています。
そのためか、優子さんの歌声もウチナーのウタサーより若干高めの声域です。

タル・ファロウの生唾LPが

2008年03月18日 14時35分41秒 | FMわぃわぃ
現在、FMわぃわぃは、LPレコードをyahooオークションに出品しています。

今年になって本格的に出品しはじめたものの、まだ出品前のレコードがスタジオの中に山と積まれていて、まさに宝の山といった風情です。
その在庫データを見ていると、奄美の島唄もありました。「鹿児島県民謡」のB面にリリースされていたのです(現物のLPは見ていない)。
唄者の名前を見たのですが、知っている人はいなくて、世代的に3世代ぐらい前の人かもしれません。
これは各府県の民謡を集めたシリーズの中で企画・制作されたもののようです。また「甚句集」などもあって、民俗音楽研究者ならびに愛好者には垂涎の的となることでしょう(ちなみにまだこの民謡集はyahooオークションには出品されていません)。

昨日、たまたま空いている段ボール箱をのぞいていたら、私の好きなジャズギタリストであるタル・ファーロウ(Tal Farlow)のレコードが何枚かありました。中低音から競り上がってくるような骨太な音が好きで、人気を博したギタリストではありますが、どちらかというと、玄人好みな音を出す人です。

私は中学生から高校を経て大学まで熱心にジャズを聞いていました。当時のジャズ・ファンというのは、みんなどこかクレージーなところがあって、今で言うオタクでしょうね。聞くジャズの中身をはじめとして、聞く姿勢、そして生きる姿勢もどこか玄人っぽさを求めていたように思います。そんな硬派ジャズファンには、タル・ファーロウは崇敬の的でした。

この文章を書いている過程で、タル・ファーロウのことをネットで調べていたら、次のような解説に出会いました。

「1940年代にバーニー・ケッセルが開拓したバップ・ギターの技法をよりスケール・アップ、そして完成させ、ハード・バップへの架け橋となり、ウェス・モンゴメリーがシーンに登場するまで最も影響力の強いギタリストであった。ジム・ホールやパット・マルティーノら後進のギタリストにとどまらず、エルマー・スノーデンなどの老齢なミュージシャンにもフェイヴァリット・ギタリストに挙げらている事も面白い。」
( 「あさかぜのアイラブギター」http://blogs.yahoo.co.jp/niji212002/53888177.html)

そうか、ウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法が出現するまでは影響力が強かったのですね。私はまずウェスを聞いたので、このジャズ史的変遷は内在化されていませんでした。

でも、このFMわぃわぃのLPレコードオークション、見逃せませんぞ。一度みなさんチェックしてみてください。

関西に多いすぐれたヒギャの唄者

2008年03月17日 19時53分15秒 | FMわぃわぃ
FMわぃわぃの生放送があって鷹取(神戸市長田区)に出向きます。

もうこの放送局とかかわって13年になります。
自分の中にひとつの歴史をつくっちゃったなあ。

放送は、2月11日に琉球ワールドで収録した上原京子さんと典恵さん母娘のヒギャ唄。
らんかん橋節、しゅんかね節、満恋節、長雨切り上がり節、寅申長峯節など一曲が5分から9分という長めの力の入った演奏です。京子さんは、「泣き唄」が得意とあって、朗々としたうたが似合います。

やはりヒギャの真髄は、悲恋のうたをしみじみ歌うということでしようね。

それにしても、関西には、この上原京子さんをはじめとして、早田信子さん、勝島伊都子さんという、どこにだしても恥ずかしくないヒギャの秀でた唄者がいます。みなさんいずれも、素晴らしい資質をお持ちです。なんとも贅沢な環境にあると思っています。


年末特番03

2007年12月31日 18時15分25秒 | FMわぃわぃ
フラメンコはやはりいいですねえ。
ギターラの中西雄一氏と、カンテの井上恵理さんは三番目の登場です。
フラメンコの本番では、カンテが主導権を握っているらしく、自分が歌いたい唄でバイレたちがそれに合わせて踊るというものらしいのです。
みの中西氏のギターラは三年前からほぼ毎月聞いていますが、今年になって、音色の彩りが多色になってきました。音に潤いが増していったのです。なにか生活に変化があったのでしょうか。やはり芸事をする人というのは、日常の生き方そのものから、技術が磨かれていくのですね。
そして恵理さんは若手のカンテの中では伸び盛りです。もともといい声を持っているのです。つまりフラメンコ向きのヒターノたちの悲しさを十二分に表現できるのです。まだまだ伸びてゆく人なので、これからも楽しみです。

年末特番

2007年12月31日 18時13分30秒 | FMわぃわぃ
福本秀子さんのバッハ演奏です。
バッハの無伴奏バイオリンソナタの「パルティータ」の「サラバン」と「ジーグ」です。
この「サラバン」とは、もともとはスペインの舞踏曲だそうで、あとでギターラの中西雄一氏に聞くと、今は殆ど歌われなくなったが、今でもスペインにこの曲は残っているそうです。ヨーロッパで産まれた二つの音楽が細い線でつながっているのですね。嬉しくなってしまいました。

年末特番

2007年12月31日 18時01分55秒 | FMわぃわぃ
番組中に自作詩を朗読する詩人の今野和代さんです。

バックにはテナーサックス(山沢輝人さん)とウッドベース(中島直樹さん)の音が聞こえてきます。

いままで「ロルカ詩祭」で聞いてきた朗読と違った雰囲気で感激しました。

いつもこの年末特番には詩人か定型詩人をお招きしています。

久しぶりに高嶋氏と共同作業

2007年08月25日 09時26分51秒 | FMわぃわぃ
久しぶりに、高嶋正晴氏とFMわぃわぃで一緒に番組を作ります。
9月10日(月)です。テーマは、「親子ラジオについて考える--沖永良部島の例をもとに」。

かつて、高嶋氏が立命館大学産業社会学部助手だった頃は、一年に一回程度、特別番組を氏と作りました。その時々の奄美の情況全体を俯瞰する意味を込めて、高嶋氏の専門である経済分野からのコメントも含めて番組を構成したのです。


それが高嶋氏が下関市立大学助教授に赴任してから、そうした特別番組もしばらく制作してませんでしたが、今春から、立命館大学産業社会学部助教授に転任(栄転?!)して再び関西の地に戻ってこられたので、これからは氏と知の共同作業をすすめていきたいと思っています。

8月の長田琉球ワールド

2007年07月22日 09時46分44秒 | FMわぃわぃ
神戸市長田区にある沖縄物産店の「琉球ワールド」では、毎週日曜日、常設ステージにて、沖縄の芸能、うたをが演じられていますが、月に一回奄美の島唄が演奏されています。その奄美関係のプロデュースの殆どを私が担当しています。

八月は二週連続で、奄美関連の島唄と芸能が予定されているのです。

まず八月五日(日)は、奄美市から築地俊造さんを招きます。今年一月に「かずみ」で築地さんにばったり会った時に出演を依頼したのです。「かずみ」は唄者と出会うには便利な店ですね。ちなみに築地さんは同ワールドが奄美から招く最初の大型ゲストであるため、関西在住の唄者の間ですでに期待が高まっています(現在入ってきている情報では、上村藤枝さん、勝島伊都子さん、上原京子さんらもかけつけるということです。こりゃあ大変なことになりそうです)。

翌週の一二日(日)は、関西与路会婦人部の十五人が、与路の八月踊りを披露します。これは、私が今年一月に与路島を訪れ、FMわぃわぃの「南の風」(奄美の島唄と文化を紹介する番組)用に八月踊り歌を収録。その魅力にひかれていたところ、関西与路会で八月踊りが継承されていることを知り、出演を依頼したものです。

与路島の八月踊りは、「神高い島・霊威〈セジ〉高い島」」と言われるだけあって、歌も太鼓(島では「とぅどぅむ」と発音)も女性が担当するのが特徴です。「しゅうしりゃれ」から始まり、「山のながれ」では、かつて琉球王国時代に、与路が徳之島山(さん)集落と間切(行政区)が同一であったことを背景に、ノロを乗せた船が与路に帰る途中に船こぼれ(遭難)したエピソードが歌い込められ、ヒギャ唄の「山と与路島」や山に伝わる「与路(ゆる)ぬ与路御田(くまし)」との関連性を考え合わせると興味深い内容となっています(私の与路紀行はこの三つの"うた"を巡っての旅でもあったのです)。

関西には奄美出身者による郷友会は多くあって活動も活発ですが、八月踊りを継承している集落は多くないのです。与路会は積極的な集落のひとつです。喜界や大島、徳之島にとって八月踊りは大切な芸能なので、今回の琉球ワールド出演によって、他の郷友会の刺激になってくれればと願っているのです。


舞台はいずれも午後一時からと、午後三時からの二部制で入れ替えなし。入場料は無料。問い合わせは、同ワールド電話078-611-2516へ。

築地俊造さんが神戸・長田で公演

2007年04月17日 06時48分04秒 | FMわぃわぃ
毎月一回、神戸・長田の琉球ワールド二階の舞台で、奄美の島唄をわたしが企画の手伝いをしていますが、7月29日(日)に、あの築地俊造さんを、お呼びするよう企画が進行していることを、みなさんにお知らせしておきます。

みなさん、あの築地さんですよ!!

この企画は、わたしが今年一月に奄美市名瀬の「かずみ」に行った時に、居合わせた築地さんに直談判して了承してもらっていたのを、琉球ワールドで出演者の依頼を担当している兼次さんに具体的につめていただいているです。

一月に詩人の藤井令一氏と、唄者のことを話し合っていたら、「築地さんが島唄のモダニズムをつくりだした」と高く評価されていたのを思い出します。

わたしが司会をさせていただく予定ですが、築地さんと一緒に仕事が出来るというだけで、今から胸が高まってしまいます。



FMわぃわぃ年末特番をします

2006年12月29日 00時46分05秒 | FMわぃわぃ
30日(土)正午から、FMわぃわぃ年末特別番組「2006長田人物交差点」を企画・進行いたします(放送は、正午~午後1時55分。生放送)。

今年のゲストは、樋口由紀子さん(川柳作家)、大西隆志さん(詩人)も参加するフォークグループ「ひとつ山をこえてみよう会」、わたしと司会進行もする川村旭芳さん(琵琶奏者)、マルチな仕掛人である竹本元一さん(株富士アトラス国際交流センター観光部長)といった面々です。

この年末特番は、長田を、人・もの・情報・こころが行き交う交差点とみなし、各界で活躍している人たちを、スタジオに呼び、トークあり生演奏ありの二時間をリスナーのみなさんに楽しんでもらおうという趣旨です。

この番組は、数年前から始めたもので、FMわぃわぃの大幅な番組改組があった年をのぞいて何回か放送しています。いつもの「南の風」と違った雰囲気になります。

番組進行はわたしの他に琵琶奏者の川村旭芳さんも手伝ってくれます。彼女、今年も多方面で活躍して、すっかり若手琵琶奏者としての地歩を固めました。そして今年は姫路からのゲストが半分を占めます(樋口さんと「ひとつ山をこえてみよう会」)。播州文化の息づかいがスタジオを席巻するかもしれませんね。

2時間の番組が終了した後は、出演者間でひとつのこころの共同体が出来上がっているのです。これまた不思議です。

放送は正午からです。ぜひみなさん聴いてくださいね(この番組は再放送はありません)。

生演奏

2006年09月18日 23時29分53秒 | FMわぃわぃ
昨日のFMわぃわぃ「南の風」奄美篇の番組は、喜界島出身の小林成芳氏(40)に島唄をスタジオで歌ってもらいました。
ハヤシは、時々「南の風」の番組を手伝ってもらっている山内由紀子さん。
演奏したのは、次の八曲です。

1.朝花節
2.よいすら節
3.花染節
4.くるだんど節
5.いそ加那節
6.行きゅんにゃ加那
7.塩道長浜節
8.豊年節

小林氏の歌声は、二年前に大阪・此花区のとある会場で聞いたことがあるのです。牧志徳氏が率いる島唄グループの発表会でした。島唄を初めて一年とたっていないにしては、ちゃんと声がでている(島唄の声になっている)ので、関心したのです。その日のパンフレットに目立つように印をつけたのは言うまでもありません。

以来、2年をかけて、番組出演が実現したということです。
番組で歌った曲は、生まれ島の喜界島のうたは少なく、これから、この島独自のうたの魅力を歌い込んでいってほしいものです。
この小林氏の番組出演を実現化した山内さんは、「あと二年後にどう成長しているのか楽しみです」と語っています。