神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

詩人の恋

2007年10月26日 09時33分42秒 | めらんじゅ
ねじめ正一著『荒地の恋』(文藝春秋)を読了。

著者インタビューが読売新聞に掲載されていたので気になっていたところ、私の携帯に電話が入って「新古書店でみつけました」とAさんから連絡が入ったので、購入してもらい一気に読み上げた。

戦後を代表する荒地派詩人の田村隆一、鮎川信夫、中桐雅夫や主人公である北村太郎が華々しく登場する。

物語は、朝日新聞東京本社校閲部に勤務していた北村太郎と、田村隆一の夫人である明子との恋愛から始まる。平穏な家庭生活を営んでいた北村だったが、詩人としては寡作家だった。それが明子との恋に落ちて以来、家を出て、貧窮しながらも、詩を多く書き、カルチャーセンターで教え、翻訳稼業をしながらなんとか生きていく。荒地の詩人たちの濃密な人間関係が巧妙に描写されているのが本書の読みどころのひとつだろう。

表現者たちというのは、単に文学創作を共にするといった淡い関係に成り立つ集団ではなくて、時に愛憎の場をつくる生々しい人間関係の場でもあるのである。

今、私が属している詩誌『Melange』同人についても、いくばくかの物語性に満たされている。将来誰か、「メランジュ物語」を書かないしら。

第25回『めらんじゅ』読書会・合評会について

2007年10月04日 08時01分27秒 | めらんじゅ
詩誌『Melange(メランジュ)』の第25回読書会・合評会のお知らせです。10月21日(日)に開催します。

三カ月ぶりとなる今回は、第一部の読書会に、富哲世氏による「詩とメタファーについて」です。詩論を読み込んでいる富氏ならではの濃い内容の発表が期待されます。参考文献が通知されましたら、またみなさんにお知らせします。

今回も開催日が早くなっていますので、合評会用の作品を書くタイミングを間違わないようお願いします。

第二部は、詩の合評会です。
詩稿の締め切りは、7月26日(木)です。
28日(土)朝にみなさんのもとに集まった詩稿をメール送信します。

ちなみに、詩稿は毎回小詩集に仕立てて、製本しています。出席されない方でご希望
ので、大橋まで請求してください。さて、今月も聞いて学ぶだけでなく自作品を携えて参加するわれらの読書会・合評会にみなさん参加してください。



では、詩稿送信をお待ちしています。

今年は、10月分をあわせてあと二回です。
みなさん、ふるっての参加を待っています。

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◆日時=10月21日(日)午後1時00分から第1部。午後3時00分から
第2部。

◆会場=神戸・三宮のスペイン料理カルメンで行います。
(カルメンの場所は以下のサイトを参照してください。阪急三宮駅西口の北へ徒歩2分の場所にあります。 http://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/
 )。

◆第1部=読書会=富哲世氏による「詩とメタファーについて」の発表。

◆第2部=詩誌の合評会/詩稿締め切りは、10月18日(木)締め切りは必ず守ってください。送稿された作品は20日(土)朝に、みなさんあてにメール発信します。ではみなさん、積極果敢に詩稿を送ってくださいね。


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