神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

またやってしまいました

2008年03月22日 15時38分54秒 | Weblog
あちゃあ

まったやってしまいました

月刊『Melange』のデータを、メモリーカードに移したつもりが、全部がコピーされていなくて、元データをゴミ箱に移して、そのまま消去。データの半分以上を消してしまったのです。

朝早くの作業であったのですが、Macユーザーに電話を何本かかけて、助けを求めます。Macのウェブデザイナーや編集教室主宰者といった人たち。

二年前も外付けハードディスクを壊してしまい、いままでのデータが一挙にぱあ。

こんな時、紙メディアに印刷していたものだけが残るというなんとも皮肉な現象になってしまったのです。

バックアップするつもりが、データを消失してしまった。

もう朝から泣き続けています。

ついでに言うと、私が助けを求めたとあるMacユーザーも、最近OS9.2のノートパソコンがクラッシュしてしまい、一気に情報が消滅。それを機にOSXにしたそうです。

いやはやなんとも。


ドイチェ どいちぇ

2008年03月21日 14時03分05秒 | めらんじゅ
昨夜、ドイツの大学で比較思想を教え、詩人でもある岩脇豊美さんを囲む会が神戸・三宮でありました。

その会に、ベルリン自由大学修士課程に在籍しているサシャ・クリンガーくん(27歳)も参加。ドイツ縁で盛り上がったのです。

サシャ君は、5月まで神戸に滞在していて、YouTubeで彼の作品を見ることができます。
日本におけるマイノリティーを研究しています。以下の動画は、FMわぃわぃに通って一本の作品にまとめたもので、なかなに充実しています。(YouTube日本語版で「FMわぃわぃ」と検索してもヒットします)。

http://jp.youtube.com/watch?v=0fdQZdCOKhM

彼岸桜第二報

2008年03月20日 10時55分29秒 | 出版
今年の花びらの色は少しく濃いめに感じるのですが、気のせいでしょうか。

昨晩、神戸は野分けのような強い雨風。
今朝の街を歩くと、粗暴ないたずらの跡。
からんからんと看板が風に揺れている。

☆昨夜のこと-----1
「今晩は風たちがなにか語ろうとしているよ、すてきな夜だね」
「夜、寝る時にうるさいから」
「お話しをきいてもらいたいんじゃない」
「………………」

☆昨夜のこと-----2
電話の向こうで泣き始めたその人
まがまがしい風を嫌ったのか、
さめざめ ではなく よよよ と
いや、ただ眠たかっただけかもしれないが

強風は、外気と情気に、深い切れ身を入れる。



さても今年も彼岸桜第一報

2008年03月19日 13時10分05秒 | 神戸
去年の「彼岸桜便り」の第一報は、3月4日でした。彼岸の日にはもう散りはてていたと思います。
今年は2月の冷え込みが厳しかったので、名前の通り、彼岸の日にあわせて咲くようです。

いわばこの彼岸桜は、私にとって「桜の開花標準木」です。なにもクローン桜であるソメイヨシノだけが、標準木だけではないのだと思っています。

それにしても、この桜、梅と同時期に咲くこともあって、殆ど顧みられることなく、咲き、散っていくのですね。

タル・ファロウの生唾LPが

2008年03月18日 14時35分41秒 | FMわぃわぃ
現在、FMわぃわぃは、LPレコードをyahooオークションに出品しています。

今年になって本格的に出品しはじめたものの、まだ出品前のレコードがスタジオの中に山と積まれていて、まさに宝の山といった風情です。
その在庫データを見ていると、奄美の島唄もありました。「鹿児島県民謡」のB面にリリースされていたのです(現物のLPは見ていない)。
唄者の名前を見たのですが、知っている人はいなくて、世代的に3世代ぐらい前の人かもしれません。
これは各府県の民謡を集めたシリーズの中で企画・制作されたもののようです。また「甚句集」などもあって、民俗音楽研究者ならびに愛好者には垂涎の的となることでしょう(ちなみにまだこの民謡集はyahooオークションには出品されていません)。

昨日、たまたま空いている段ボール箱をのぞいていたら、私の好きなジャズギタリストであるタル・ファーロウ(Tal Farlow)のレコードが何枚かありました。中低音から競り上がってくるような骨太な音が好きで、人気を博したギタリストではありますが、どちらかというと、玄人好みな音を出す人です。

私は中学生から高校を経て大学まで熱心にジャズを聞いていました。当時のジャズ・ファンというのは、みんなどこかクレージーなところがあって、今で言うオタクでしょうね。聞くジャズの中身をはじめとして、聞く姿勢、そして生きる姿勢もどこか玄人っぽさを求めていたように思います。そんな硬派ジャズファンには、タル・ファーロウは崇敬の的でした。

この文章を書いている過程で、タル・ファーロウのことをネットで調べていたら、次のような解説に出会いました。

「1940年代にバーニー・ケッセルが開拓したバップ・ギターの技法をよりスケール・アップ、そして完成させ、ハード・バップへの架け橋となり、ウェス・モンゴメリーがシーンに登場するまで最も影響力の強いギタリストであった。ジム・ホールやパット・マルティーノら後進のギタリストにとどまらず、エルマー・スノーデンなどの老齢なミュージシャンにもフェイヴァリット・ギタリストに挙げらている事も面白い。」
( 「あさかぜのアイラブギター」http://blogs.yahoo.co.jp/niji212002/53888177.html)

そうか、ウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法が出現するまでは影響力が強かったのですね。私はまずウェスを聞いたので、このジャズ史的変遷は内在化されていませんでした。

でも、このFMわぃわぃのLPレコードオークション、見逃せませんぞ。一度みなさんチェックしてみてください。

関西に多いすぐれたヒギャの唄者

2008年03月17日 19時53分15秒 | FMわぃわぃ
FMわぃわぃの生放送があって鷹取(神戸市長田区)に出向きます。

もうこの放送局とかかわって13年になります。
自分の中にひとつの歴史をつくっちゃったなあ。

放送は、2月11日に琉球ワールドで収録した上原京子さんと典恵さん母娘のヒギャ唄。
らんかん橋節、しゅんかね節、満恋節、長雨切り上がり節、寅申長峯節など一曲が5分から9分という長めの力の入った演奏です。京子さんは、「泣き唄」が得意とあって、朗々としたうたが似合います。

やはりヒギャの真髄は、悲恋のうたをしみじみ歌うということでしようね。

それにしても、関西には、この上原京子さんをはじめとして、早田信子さん、勝島伊都子さんという、どこにだしても恥ずかしくないヒギャの秀でた唄者がいます。みなさんいずれも、素晴らしい資質をお持ちです。なんとも贅沢な環境にあると思っています。


めらんじゅ読書会・合評会のお知らせ

2008年03月15日 10時10分46秒 | めらんじゅ
『めらんじゅ』同人のみなさん ならびに 誌友のみなさんへ-----

大橋愛由等@『めらんじゅ』同人より

三月になって急に暖かくなりました。それにしても二月の神戸はさんざ寒かったのに、なんという変わりようでしょう。

今回は、二つの項目のお知らせです。

◆1◆ 3月20日(祝/木)の岩脇豊美さんを囲む会

◆2◆ 3月23日(日)第30回『めらんじゅ』読書会・合評会のお知らせ

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◆1◆ 3月20日(祝/木)の岩脇豊美さんを囲む会
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ドイツのヴュルツブルク大学で哲学を教え、詩をつくっておられる岩脇豊美さんが、神戸に来られることを機に、『めらんじゅ』同人・詩友のみなさんと交流会をもちたいと思っています。この方は、福田知子さんが、去年暮れにドイツに滞在した折りに知己を得た方です。日本とドイツをまたぐ言葉や詩、文学、哲学など多様な話題が期待できそうです。みなさんふるっての参加をお持ちしています。
〈日時〉--3月20日(祝/木)午後6時ぐらいから
〈場所〉--神戸三宮のスペイン料理カルメン(阪急三宮駅西口下車 北へ徒歩2分)
     場所はhttp://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/で確認してください。

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◆2◆ 3月23日(日)第30回『めらんじゅ』読書会・合評会のお知らせ
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さて、いよいよ、詩誌『めらんじゅ』の読書会・合評会も今回で30回目を迎えました。まるまる三年を経過したことになります。8月と12月をのぞいて毎月やっていますので、機会をみつけて参加してください。お持ちしています。

開催は、3月23日(日)です。読書会の発表者は、寺岡良信氏です。テーマは、大澤壽人(後ろに人物紹介)の音楽を寺岡氏のナビゲートによって鑑賞しながら、神戸・阪神間に根付いたモダニズムの諸相を共感してもらう内容です。

合評会用詩稿の締め切りは、20日(木)といたします。「岩脇豊美さんを囲む会」の日と重なりますが、意欲的な作品をお寄せください。

毎回合評会に寄せられる詩稿を『月刊めらんじゅ』という冊子にまとめています。28号(2008年1月号)からは、詩稿以外の連載文章の、「詩の月評」富哲世、「神戸詞(うた)あしび」大橋愛由等に加えて、あらたに「夜の調べに寄せて」寺岡良信の連載も始まりました。16ページ~24ページの小冊子でずが、なかなかに読み応えのあるメディアになっています。ご希望の方は申し出てください。郵送します。

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◆日時=3月23日(日)午後1時00分から第1部。
   午後3時00分から第2部。

◆会場=神戸・三宮のスペイン料理カルメンで行います。
(カルメンの場所は以下のサイトを参照してください。阪急三宮駅西口の北へ徒歩2分の場所にあります。 http://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/
 )。

◆第1部=読書会=寺岡良信氏による大澤壽人の音楽と神戸・阪神間モダニズムの諸相

◆第2部=詩誌の合評会/詩稿締め切りは、3月20日(木)締め切りは必ず守ってください。送稿された作品は22日(土)朝に、みなさんあてにメール発信します。ではみなさん、積極果敢に詩稿を送ってくださいね。


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〈大澤壽人の紹介〉
近年注目を集めている音楽家。1907年に神戸に生まれる。岡崎隆氏の紹介文(http://www.medias.ne.jp/~pas/ozawa.html)によると、「父は神戸製鋼所の技師で、大澤は少年期よりオルガンや合唱に親しみ、関西学院中・高等部在学中にピアノを習い、また同校の音楽サークル活動を通して、音楽理論を半ば独学で習得した。同校卒業後大澤はただちにアメリカに渡り、ボストン大学・ニューイングランド大学で音楽理論を学んだ」。戦前から活躍している人で、そのモダニズム的手法は時を超えていまも高く評価されている。現在は、かつて教鞭をとっていた神戸女学院(大学)を中心に顕彰活動が盛んになり、あらたにCDも何枚か発売されています。

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ヒコ研のお知らせです

2008年03月13日 18時10分54秒 | 俳句
今月30日(日)に「ヒコイズム研究会」が大阪で開かれます。

東京から筑紫磐井氏をお招きして、私(大橋)も少し語ります。
以下は堀本吟さんから寄せられた案内文の転記です。

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「ヒコイズム研究会」 特別企画案内     
 筑紫磐井氏を囲む読書会と交流会         
   『起源から未来へ』
 この読書会も長く続いてきましたが、現状にふまえてすこし角度やスタイルを変えて見ることにしました。おりよく、筑紫磐井さんが来阪されるので、このチャンス、とばかり。東京の風との交感を思いつきました。氏の業績のおさらい旁々、関西それぞれの場で育っている短詩形文学活動の活性化にこの機会を役立ててください。

メインテキスト 『詩の起源』(角川書店)第一部 【発生論の吟味】を主に文学の発生というテーマを正面から取り上げた数少ない労作である藤井貞和の『古日本文学発生論の批判駅解読。磐井氏にとっては、定型詩学の原理の具体化ではないか、とおもわれます、ただ、一冊全部を読むのは至難の業なので、藤井貞和の著書を刊行された大橋愛由等さんと手がたく勉強してこられた、羽田野令さんのお二人にレポートインタビューをお願いしました。

◇総合司会と趣旨説明  堀本 吟

 日時 平成二十年三月三十日(日)午後一時~五時(少々は延長可能)
 会場 大阪ガーデンパレス 403号室 (二十五人まで入室可能)
       (会後 五時半から二時間ほど懇親会。)
① ②の進行  大橋愛由等と堀本吟  (一時十五分頃より一〇〇分)
 ① レポート   羽田野 令  『詩の起源』を読んで 第一部 をおもに
 ② 講演     筑紫 磐井  起源から未来へ 短詩形文学転形期への提言
      珈琲タイム(十五分)
インタビューと司会進行大橋愛由等     (三時過ぎより一〇〇分)
 ③ インタビュー  大橋愛由等(藤井貞和氏の説に触れながら第二部を主に)
会場発言 現在俳句状況への質問などを若手メンバーや参加者から。第三部に若干触れます。
小池正博・コーディネート      (五時半より。夕食会。飲み会)
⑤ 知的に楽しむ懇親会 階下レストラン「シーズン」で   (要予約)、
 この散会後二次会は別の場所で参加自由    
  参加費       一五〇〇円程度 珈琲付き報告(北の句会報と合冊)の経費にあてる。
  懇親会別途     二五〇〇円程度    二次会別途  適宜
 羽田野リポートの担当個処と重なりますが、奄美南島の文化に詳しい大橋さんは、藤井貞和の立場にふまえた整理。『定型詩学の原理』『近代定型の論理』などを出てきた疑問点などを含めたインタビュー。「第35回伊波普猷賞を受けた藤井著『甦る詩学・古日本文学発生論―南島論集成』(まろうど社)なども話題に出るはず。そのときの都合で進め方は少し変わりますが、参加者みんなで盛り上げて磐井氏を歓迎してください。ゲストからの希望。「関西の問題意識や諸状況を知りたい」そうです。
 なお、『野干』『婆伽梵』『筑紫磐井集』(邑書林)『豈各号』より 共鳴句を一句か二句寸および評をお寄せください。できるだけメールで堀本吟まで。 HYPERLINK "mailto:guinet@m5.kcn.ne.jp" guinet@m5.kcn.ne.jp
 参考文献。 ③は大橋さんが版元です。④はすこしは版元に残っているそうです、
   ① 筑紫磐井 評論『詩の起源』角川書店       ③ 藤井貞和著『蘇る詩学』 まろうど社
   ② 句集 『筑紫磐井集邑書林』邑書林        ④ 『古日本文学発生論』  思潮社
  準備の都合上 出欠のご予定をメールか同封葉書にてお知らせください。
  三月二五日までに、大まかな状況をしりたいので、宜しくご協力お願いします。         企画  堀本 吟


祝杯

2008年03月10日 23時03分25秒 | こうべ花気だより
ミトさんの誕生日です。

プレゼントはミュージアムショップから選びました。
ミトさん、一時は芸大を目指したこともあるので、美学的センスはあります。
こちらも選択眼を磨いておかないと、ミトさんの笑顔は見ることは出来ません。
プレゼント選びは難しく楽しい作業でした。

45周年の奄美の歌声

2008年03月02日 23時10分19秒 | 奄美
奄美が復帰して10年たった1963年に、NHK教育テレビ「芸能百選」に、奄美の島唄が紹介されました。全国放送で本格的に島唄が紹介されたのは初めてかもしれません。

出演したのは、南政五郎さん、上村藤枝さんのカサンのコンビと、太原俊成さん、石原豊亮さんのヒギャ・宇検のコンビです。
このうち、南さん、石原さんはすでに物故しています。

まだ現役で活躍している太原さん、上村さんの両師匠が中心となって、「NHKテレビ出演45周年記念」演奏会が、尼崎の市立労働福祉会館で行われたのです。

太原さんに関しては、FMわぃわぃに出演依頼したことがあり、琉球ワールドでも出演してもらったことがあるのですが、喉の調子が悪く、歌うことを断念したのです(太原師匠は残念がっていましたが)。

今日は、太原さん、上村さんともども喉の調子がよく、素晴らしい歌声を披露してくれたのです。
関西にはこうした巨匠と言い得る唄者が健在なのはなによりも力強いばかりです。