神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

第130回「Mélange」合評会+中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会〈2月25日(日)〉

2018年02月10日 08時44分08秒 | 通信
大橋愛由等です。


2月となりました。

暦の上では「立春」ですが、
厳冬がつづきます。
寒さに負けています。体調を崩し、微熱が続きます。

神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。

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◆1.--第130回「Mélange」合評会+中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会〈2月25日(日)〉
◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈2月12日(月・祝)に開催〉
◆4.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました
◆5.--文学短報=A/――2月分のFMわぃわぃ「南の風」は2月17日(土)から視聴できます
B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
C/――「北の句会」〈3月18日(日)
D/―――元 正章牧師のはがき通信
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◆1.--第130回「Mélange」合評会+中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会〈2月25日(日)〉

第130回目の「Mélange」例会はいつもと異なる構成です。
第一部に詩の合評会(pm1:00~5:00)をします。読書会はありません。
第二部(pm6:00~)は、中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会を開催します。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。

詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

☆まず第一部は詩の合評会のお知らせです〈午後1時から5時まで〉。
作品の締め切りは2月22日(木)です。

「Mélange」の合評会の場は、みなさんの言葉と表現が炸裂し、あえかに交差しあうメディアです。参加した詩人たちは真摯な作品評をかわしています。はじめて参加しようと思っている方もどうぞ参加してみてください。合評会への詩稿は、(maroad66454@gmail.com)に送ってください。「月刊めらんじゅ130号」に掲載します。

(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。


☆第二部は中堂けいこ詩集『ニューシーズンズ』出版記念会です。
すでに出席を予定されている方は事務局に連絡が入っているのですが、まだ出席を返事されていない方は、メールアドレス(maroad66454@gmail.com)まで連絡をください。


―――――中堂けいこ詩集 出版記念会のご案内―――――◇
指先から洩れ出るわずかな水滴が、
いま、光の中でとうきあがる!

〈どこか童話的な物語性を帯び、懐かしさを呼び覚ます…けれどもそこは「ゆきさきの無い」場所。そこにためらいがちにそっとひらかれた批判と諧謔の扉。詩の「ニューシーズン」を切りひらくことばたちが集う場所――。

『ニューシーズンズ』は、『円庭』(2003年)、『枇杷狩り』(2006年)、『ホバリング』(2010年)に続く中堂けいこの4冊目の詩集。7年振りだ。気恥ずかし気に微笑み、ちょっと安堵している彼女の顔が浮かんでくるよう…。

そんな中堂さんの新詩集を囲み、お祝いの会を催したいと思います。どうぞ、皆さま万障繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。〉福田知子

―――――――記――――――――
■日時:2018年2月25日(日)午後6時から
■場所:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228
■参加費:5000円
■発起人:大西隆志、大橋愛由等、千田草介、高谷和幸、月村香、にしもとめぐみ、福田知子
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「Mélange」月例会、2018年の日程です。

(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。


*2018年の開催予定日(敬称略)
03月25日(日)/第131回/発表予定者/北野和博「獣医師は語る―いきものたちの世界 そして詩(仮題)」
04月22日(日)/第132回/発表予定者/高木敏克「カフカ語り02『流刑地にて』」
05月27日(日)/第133回/発表予定者/月村香「キルケゴールを語る(仮題)」
06月24日(日)/第134回/発表予定者/未定
07月29日(日)/第135回/発表予定者/未定
08月18日(土)/第21回ロルカ詩祭(朗読伴奏+ソロ演奏=フラメンコギタリスタ住田政男)今年はガルシア・ロルカの生誕120年にあたります。(8月の「Mélange」例会は休会)
09月30日(日)/第135回/発表予定者/未定
10月28日(日)/第135回/発表予定者/未定
11月25日(日)/第135回/発表予定者/未定
(12月の「Mélange」例会は休会)


*「Mélange」詩友の命日
富 哲世/5月26日
寺岡良信/6月27日


◆2.―2018.2.19〈尹東柱追悼詩人の会〉

(呼びかけ人・大橋愛由等)
2月19日(月)午後4時から〈尹東柱追悼会〉を開催します。
去年は尹東柱の生誕百年ですこしだけ規模を大きくして開催。ことしも引き続きあらたなゲストをお呼びして、詩と俳句を書く者ならではの、若くして亡くなった詩人へのメッセージを送り続けたいと思っています。

今年は詩碑前で、フラメンコ・ギターの演奏があります。演奏する曲目のひとつはソレア。「悲しみ」という意味です。

福嶋龍児さんという京都在住のフラメンコギタリスタにお願いしました。


開催日/2月19日(月)午後4時から午後5時まで(いつもより開催時間を一時間遅らせます)

開催場所/同志社大学今出川キャンパス(京都市上京区)内のハリス理化学館横の「尹東柱詩碑」前

集会内容/
1.主宰者開会あいさつ
2.来賓あいさつ
3.尹東柱作品の朗読
4.献花
5.尹東柱に捧げる追悼演奏 演奏者 フラメンコギタリスト・福嶋隆児さん(京都市在住)演奏曲目「ソレア(悲しみ)」ほか
6.詩人、俳人たちによる書き下ろし作品の朗読
7.主宰者、閉会あいさつ

(呼びかけ人から)生誕100年だった去年は、映画「空と風と星の詩人―尹東柱」(イ・ジュニク監督
2016)が日本各地で上映されたり(映画の質として優れている)、尹東柱の記念碑があらたに宇治市志津川の新白虹橋(しんはっこうばし)のたもとに10月28日に建てられるなど、生誕100年にふさわしい一年になりました(宇治へは亡くなる一年前に仲間と訪れている)。

そこで今年も、韓国からの詩人も招いて、簡素ではありますが、詩を書く立場としての尹東柱へのメッセージと作品を送り続けたいと思っています。


(詩人・俳人のみなさんへ)
〈第1部〉午後4時に、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス内の「尹東柱詩碑」前に集合します。献花、尹東柱の詩作品の朗読などを行います。フラメンコ・ギター演奏による追悼も企画しています。参加する詩人のみなさんは、書き下ろしの自作詩・俳句を事前に、大橋まで送稿してください。冊子にまとめて追悼会参加者に配ります(毎年、入試の終わった今出川キャンパスはのんびりしていて、この尹東柱詩碑を目指して、韓国からの観光客や留学生が訪れるのです。そうした人たちにもその場で、追悼会に参加してもらい、交流が広がるのです)


〈第2部〉午後5時から近くの居酒屋で懇親会を開く予定にしています。


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◆3.--カフェ・エクリの活動〈2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉〉


高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。

月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行を実施しています。


》》》》》》・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉

第一部の読書会は得平秀昌氏の語りを予定しています。午後2時から始めます。語りの内容は未定です。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

「カフェ・エクリ」も2018年の活動がスタートしました。もうすぐ「OCT.」(高谷和幸氏編集・発行)最新号ができあがると思います。


》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等/「近代と対峙した日本仏教」〉
・4月以降は未定です。


》》》》》》

エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。


◆3.―野口裕句集『のほほんと』が図書出版まろうど社から上梓されました。
この句集についても、作品世界を語り合う詩人、俳人たちの会を催す予定です。
書誌データ/四六判本文172頁 価格(本体)2200円+税


◆4.--文学短報
A/――2月分のFMわぃわぃ「南の風」は2月17日(土)から視聴できます。
神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。本土(ヤマト)では数少ない〈奄美専門チャンネル〉です。

放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
放送時間は1時間。

今回の放送は、1月に奄美群島を訪れた旅行の印象を中心に番組を構成します。

旅の同行者は、「Mélange」詩友の北岡武司氏(哲学者)、高木敏克氏(小説家)。それに途中から亘余世夫氏(俳人)もくわわって賑やかな旅となりました。この三人とも、そろって団塊の世代。元気あふれるこの人たちとの旅は、まさに「団塊ツアー」でした。


2月分の放送を含めて「南の風」の放送は以下のサイトからいつでも聞くことができます。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

(この番組は1996年=震災の一年後=からスタートした奄美のシマウタと文化を紹介する番組です)


B/――「吟遊 京都句会」〈3月23日(金)〉
私が同人である俳誌「吟遊」の第1回「吟遊京都句会」が3月23日(金)午後2時から4時半まで「SOBA Café ざらざん 五条店」で開かれます。
☆「SOBA Café ざらざん 五条店」/〒600-8178 京都府京都市下京区鍵屋町烏丸西入鍵屋町327番2 TEL075-201-3848
☆参加費/5500円(そばガレット、ドリンク付)☆ドリンク持込可(一本につき持ち込み料1000円必要)
☆参加希望の方は、2月末までに、090-7237-6193(麻田)まで連絡を。
☆事前投句、選評が可能かどうか、また投句内容などは担当者まで問い合わせてください。

C/――北の句会〈3月18日(日)〉
13:00-17:00に「大阪市福島区民センター 304会議室」で開催。課題、出句数については後日。

D/――元 正章牧師のはがき通信

島根県益田市にある益田教会の元(はじめ)正章牧師のはがき通信「益田っこ」(11号)を紹介します。

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「益田っこ」(11号)「降る雪や」

「神エホバの約束の象徴として、天と地のはざまにかかるものが虹ならば、雪は、このかぎりなくうつくしい純白の雪片は、やはりはるかな天をあこがれる地上のひとにおりてくる天からの手紙なのでありましょうか」(中谷宇吉郎)。

全国各地が寒波に襲われたころ、ここ益田の地も雪景色に覆われ、雪だるまがいくつも造れるほどに積りました。やはり「阪神間とは違うなあ」と、妙に感心し、しばし白銀の世界に見とれていました。もっとも、こと生活となると「ホワイトアウト」であって、抒情的になれるはずもなく、車の運転には気を遣い、歩くのも難儀しました。礼拝日当日の初仕事が、玄関前の雪掻きとは、想像だにしていなかっただけに、なんとも言えず胸踊っていました。何人かの友から、心配してか電話やメールをいただいたりしたのも、嬉しい貴重な体験でした。

25日放映のNHK BS「てつたび
宗谷本線へ」を観ました。「北国の暮し」その自然環境がどんなに厳しいものであろうとも、北国だからこその生活がまた、その人の人生を色彩り、決定さえしているのです。そうした文脈の上で、「神は言われた。『光あれ。』」(創世記1章)という言葉がどんなに輝いていることか、ここに“感動”の原点みたいなものがあるのです。見て見ていない、聞いて聞いていない、多くの人が忘れ去ろうとしているものを、これからもずっと追い求めていきたい。道は無限に続いているのだから、死をも越えて・・・。

「降る雪や想いはてなきことばかり」(喜平)


〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章
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