神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

第101回「Melange」読書会・合評会〈4月26日(日)〉

2015年04月10日 08時52分24秒 | 通信

神戸の早春の銘物に「いかなごのくぎ煮」があります。今年のいかなご漁は播磨灘では不漁らしく(紀伊水道では平年並み)、価格が高騰しています。このために、今の時期神戸の住宅地を歩いていると、そこかしこから漂ってくるくぎ煮を作るさいの甘い香りが、今年は少ないような気がします。
わたし周辺で展開される文学イベントを紹介します。


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◆1.--第101回「Melange」読書会・合評会〈4月26日(日)〉
◆2.--まろうど社の大阪城夜桜会(4月13日(月)
◆3.--カフェ・エクリ〈4月06日(月)〉の内容
◆4.--文学短報=A/兵庫県現代詩協会の事業紹介  
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◆1.--第101回「Melange」読書会・合評会〈3月29日(日)〉
 さて、この会も三桁の開催数となる詩の会となりました。101回目となる今回も、刺激的な内容となるでしょう。
 (この会、参加費などはいっさい不要です。参加していただいた方には、「月刊めらんじゅ」最新号をさしあげます)
   
  ☆/第一部・読書会(PM1:00-3:00)
「Melange」読書会の発表者は、富哲世さんです。
テーマは、「ツェランの詩について(ガダマーの詩理解)」です。
以下、富さんからメッセージをいただいています。

――――富哲世氏からのメッセージ----------------------------------

ガダマーの解釈学的方法の一例を紹介したいと思います。ガダマーの著書「詩と対話」(法政大学出版)に基づいて話を進めたいと思いますが、テキストをあらかじめ準備する必要はありません。ただ取り上げるツェランの次の詩を読んで、是非とも自分なりの読解や感想をひと通りほどこしておいて、ご参加ください。


テネブレ
                          (中村朝子訳)

近くにいます  私たちは、主よ、
近くに  そして掴まえられるほどに。

もうすでに掴まえられています、主よ、
互いにしがみついて、まるで
私たちのうちのどの身体も
あなたの身体であるかのように、主よ。

祈りなさい、主よ、
私たちに向かって祈りなさい、
私たちは近くにいます。

風で曲げられたまま  私たちは行きました、
私たちは行きました、
窪地や火口へ身をかがめるために。

水飼い場に行きました、主よ。
血がありました、  ありました、
あなたが流したものが、主よ。

それは光っていました。

それは私たちの目のなかに  あなたの像を投げました、主よ。
目と口はこんなにうつろに開いています、主よ。

私たちは飲みました、主よ。
その血と、その血のなかにあったあなたの像を、主よ。
祈りなさい、主よ。
私たちは近くにいます。

(以上パウル・ツェラン「テネブレ」全行)

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参考文献は、ガダマーの著書「詩と対話」(法政大学出版)。新刊も古書もネットで出ています。 

  ☆/合評会(PM3:00-6:30)
午後3時から始めます。
作品の締め切りは、4月23日(木)です。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で101号となります。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)


◆2.--まろうど社の大阪城夜桜会(4月13日(月)

今年も、待望のまろうど社「大阪城夜桜会」を開催いたします。今回で21回目となります。


★ご案内★
花見と言っても、いままさに満開ではないか、とみなさんは思われるでしょう。しかしそれは、クローン桜であるソメイヨシノのこと。われわれが毎年参集する枝垂れ桜は、ちょうど中旬に見頃となるのです。また会場の大阪城ですが、いわゆる花見会場らしい喧騒に満ちた場所と想像される方もいらっしゃるかと思いますが、さにあらず。われわれの周囲には以外は誰もいないという幽玄な雰囲気のもとで行われます。

★いつ、どこで、だれが★
13日(月)午後6時から午後10時ぐらいまでしています。
今年の出し物(鳴りもの/演奏者)は「唄うたい」の“おーまきちまき”さんです。
バンドネオン(アコーディオン)を奏でながら詠います。ソウルフルな歌を聞かせてくれます。
ちまきさんの生き方も歌の世界と一緒で、“ごっつぅ、ええ感じ”の生き方をされています。
https://www.youtube.com/watch?v=Em-qdwo4yrk
などYoutubeで「おーまきちまき」で検索すれば、彼女の唄世界と接することができます。
CDも何枚か出されています。

出演は、午後8時から約20分間。
小雨決行です。それでもひどい雨なら、どこか居酒屋に移動します。詳細は、分かり次第お伝えします。

会は誰でも、参加できますが、ひとつだけルールがあります。
参加するひと人すべて、自己紹介をしていただくということです。その順番は、わたしがその日の情況をみて、順不同に指名させていただきます。語り/聞き、語り/聞く--という連鎖のもとに熟成される情感の共時性を楽しんでください。

なお、会場についてですが、大阪城西の丸庭園の入り口ちかくの芝生に陣取っています。大阪城公園は広く、同庭園が午後8時に閉園すると、われわれの周囲はほとんど誰もいない状態となります。ペットボトルにロウソクをともした灯明がわれわれの集団の判別方法です。意外とすぐ分かります。
これまで降雨のために、野外で出来なかった年もありました。今年は晴れることを切に願っています。
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《まろうど社 2014年 第19回大阪城夜桜会》

◆日時・4月13日(月)午後6時00分~(だいたい午後10時ぐらいまで。何時に来てもいいですが、だいたい7時までにこられる方が多いようです)。
小雨決行。大雨の時は、残念会をどこか居酒屋でします。

◆場所・大阪市中央区の大阪城公園・西の丸庭園入口の近くの芝生です。(交通機関は、地下鉄谷町線「谷町四丁目」駅下車。大阪府警・NHKの方に歩いていって、大阪城に入り、大手門をくぐり抜け、西の丸庭園を目指してください。我々の花見会場は、庭園の入口近くの芝生で行います。午後8時に西の丸庭園は閉園となりますので、後はまったく静かな環境になります。ですから、イメージするような花見会場とは全く位相の異なる会場です)

ネットで出てきた「西の丸庭園」の位置です。
http://map.goo.ne.jp/mapc.php?MAP=E135.31.32.721N34.41.00.261&MT=

◆参加・誰でも参加自由です。もちろん、参加費は不要です。ただし、飲み物、食べ物はなにがしかのものを持ってきてください。また、夜は冷えますので、暖かい格好をしてきてください。また演奏していただける唄者に対する投げ銭は大いに歓迎します。(この19回という回数もわたしが阪神・淡路大震災で生き残ったことを確認するために震災の翌年から大阪城で始めていることです)。
 雨天の場合は、場所を移して「残念花見会」をします。
(今回の演者として、アーティストのYOUKOさんを予定していましたが、ご本人に急な仕事が入ったために、出演がかないませんでした。残念です。ちなみに、YOUKOさん、関西を離れるという情報も聞いています)



◆3.--カフェ・エクリ〈4月06日(月)〉の内容

四月のエクリは、桜咲き誇るたつの(兵庫県)で開催します。 

――――――――4月のエクリの案内/高谷和幸氏の挨拶-------------------------------- 

たつののエクリへ

 力水(気違い水)提げて
  つくねも式部も
   ぞろりぞろり しゃらりしゃらりと参ろうぞ

大橋さんからの提案で、見ごろを迎えるたつのの桜見をしたいと思います。
姫路駅11時30分ぐらいに中央改札口付近で集まりましょう。
そこでお弁当を買う(持参も歓迎)で姫新線に乗り込みます。
短冊に自作俳句・短歌・つぶやきをしたためますので、
自分の筆もできれば持参。
短冊はこちらで用意します。

☆4月7日(月)11時30分集合 姫路駅中央改札口を出たところ



お花見をしてから
それから午後2時にガレリアでエクリをはじめます。

今回の発表者は得平秀昌氏
内容は不明ですが、養蜂家・武術家でもある氏は、言語空間を身体感覚に引き寄せつつ、自作詩について語ってくれることでしょう。
ご参加をお待ちしています。

合評会も力の限りやりますので自作詩のコピー12部(龍野は増える可能性があります)をご用意ください。

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   (会はすべて午後2時からの開始です)
 次は、04月06日(月) たつの市ガレリアで開催します。ちょうど桜も咲いている良い頃合いでしょう。
 ☆詳細の問い合わせ先は、高谷和幸 <takatani_kk@yahoo.co.jp>へ。


◆4.--文学短報
A/-----兵庫県現代詩協会のお知らせ。
  2015年度事業
 ◇兵庫県現代詩協会 2015年度総会(5月10日〈日〉)
  開催場所/明石市立市民会館
  (懇親会もあります)