時はうつろいゆく。
知らね知らねうちに、変わっていくことやものに目をむける眼差しが弱い時、その変化が具象された時の、少なからぬ驚き。
秋の日差しを受け、公園の緑葉を揺らす風に身をさらしていると、いまの私の立ち位置が、ほんわりとみえてくるような気がしてくる。
私は待っている。
それは頬をなでる風ではなく、死に絶えた夏虫たちへの哀歌でもない。
確かな(いや、ほんの少しでもいい)私が今日この場所で、昼下がりの今を生きていることを、「わかってるわ、ありがとう」と確認してくれるその香りを。
知らね知らねうちに、変わっていくことやものに目をむける眼差しが弱い時、その変化が具象された時の、少なからぬ驚き。
秋の日差しを受け、公園の緑葉を揺らす風に身をさらしていると、いまの私の立ち位置が、ほんわりとみえてくるような気がしてくる。
私は待っている。
それは頬をなでる風ではなく、死に絶えた夏虫たちへの哀歌でもない。
確かな(いや、ほんの少しでもいい)私が今日この場所で、昼下がりの今を生きていることを、「わかってるわ、ありがとう」と確認してくれるその香りを。