goo blog サービス終了のお知らせ 

マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

子どもにも伝えたい!難しい状況でもたくましく尚且つ柔らかな心を持ち人生を謳歌する「メンタリティー」

2017年01月10日 | 子育て全般

難しい状況にありながらも、たくましく、それでも柔らかな心を持ち合わせ、歩き続けていく人々。

今も、身近な周りに、そうした人々がたくさんいます。

 

難しい状況に出合っても、

再び立ち上がり、前へと踏み出し、人生を謳歌し続ける力。

そしてそんな力を、子ども達にどう育むことができるのでしょう?

 

 

先日、夫に時折「コーチ」をしてくださる方に、以下で紹介するクリップを教えていただきました。

世界中を飛び回る政府の重要なポジションについた後、今はリタイヤし、次世代の育成に力をいれている方。

第一線で活躍された責任重大な外交面でも、そして人生においても、難しい局面に幾たびと出合ってきたといいます。

 

難しい状況にも生き生きと駆け抜けるヒントとなる「メンタリティー」が分りやすく紹介されています。

 

「リーダー育成」を目的とするこのクリップ。

大きな責任を負い、周りからのプレッシャーも尋常じゃない中で、

難しい局面に向かい続ける状況もしかり、

日々暮らす上でも、気づいていきたいヒントが満載です。

 

 

興味のある方、

英語ですが、3分半程と短いですし、絵で解説されていますから、

下にまとめた日本語訳と照らし合わせ、観てみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=fLqzYDZAqCI 

 

 

「私はどこにいるのか?と自身に尋ね続けよう!」とするこのクリップ。

 

「私は線の下にいるのか上にいるのか?」
 

 

線の下:ドラマ、防御的、欠乏 

線の上:今この瞬間、好奇心、成長と学び

 

 

線の下とは:

信条

正しいことが最も重要なこと

外には私に対しての脅威がある

充分でない

私にはほかにも承認が必要

安全は私自身の外から得られる

(コントロールできないことも)コントロールする必要がある。

極の一方がもう一方よりいい

2つの選択肢があるだけ

これは深刻、面白おかしくなんかない。

私はよりよい、よりよくない。

正しいと間違っているがあるのみ。

選択はない。

私のストーリーは真実

 

 

行為

意見にこだわる

間違いと非難すべき点をさがす

「ファイト、フリー、フリーズ、フェイント(原始反射)」

議論する

理論化、正当化

他者を助けが必要なものとしてみる

「ゴシップ(噂話)」する

いっぱいいっぱいになる

自己のアイデンティーティーを守るためならなんだってする

痛みを解放するために「紛らわし」を用いる(食べ物、セックス、ドラッグ、メディア、仕事など)

他者を自分の信条に入れ込む

全ての反証データを避ける

メッセージを伝える人を攻撃する

葛藤を避ける

全てを二極化する(正しい間違っている、よい悪い)

 

用いる言葉(statement)

私は~べき。

私はできない。

私は正しい。

私はハード。

私は~しようとしている。

私の過ちではない。

私は混乱している。

事実は~だ。

私は~しなければならない。

あなたが私に~させる。

「ごめんなさい、でも」と言い訳。

いつも~、決して~ない

あなたは私の言うことを聞いていない。

無駄だ。

彼らは理解しない

 

 

線の上とは:

 

信条

正しいことよりも学びと成長の方に価値がある

2つ以上の可能性がある

承認、コントロール、セキュリティーは私が既に手に入れているもの

私の思考と信条について疑問を持つのは価値があること

離れてみるのなら、何も深刻なことはなく、ほとんど全てが面白おかしくさえ見える

全ての人々と状況は私と同盟。

隠すよりさらけだすことにこそより価値がある。

 

 

行為

呼吸にフォーカス

姿勢を変える

好奇心を持つ

意識的に聞く

感情を感じる

議論を吹っかけるように話さない

感謝する

責任をとる

自らの信条に疑問を持つ

潜在的な信条を自覚する

全ての解決策への勝ちを創造する

遊ぶ

完璧な同意をする

 


用いる言葉(statement)

このことから何を学べるだろう?

「真実」の反対はどのようであるだろう?

これはどのように親しみが持てるだろう?

~のためにあなたに感謝しています。

~について責任をもちます。

~に同意します。

~を選択します。

~を創造します。

これは深刻ではない。

あなたは~というのを聞いています。

私の体の感覚は~

私は、悲しみ、怒り、恐れ、喜びを感じています。

 

 

 

私なりに、とても納得でした。

・自らの考えに「そうかな?」と質問してみる。

・正しさより、学びと成長。全ては、正しさを証明する機会というより、学びと成長の過程。

・「真剣」であっても「深刻」になることはない。

・笑いは、物事のまた違った側面をするっと示してくれます。笑うことの大きさ。これはもう、子育てでも夫婦間でもそのパワフルさを日々実感しています。最近は、夫婦ぶつかっても、その後笑い合うことが多いです。お互いに、「自分はこれだけしてる!」「自分を見て!」「ここが足りない足りない!」と必死になっている様子がおかしくて。

・遊び心を持つ

・ネガティブな感情も存在を認めていく。確かに「認める」ことで返って長引きません。

 

 

 

「人は常に線の下に落ちていくもの」といいます。

「危機」を感じるたび、反射的に身体は硬直し、気持ちも硬くなり、

自分を守ることに必死で、

まるで「ズームした一点」から目が離せなくなってしまうかのよう。

 

 

「線の下にいるのか、線の上にいるのか?」そう自ら尋ね、

呼吸、感情、感覚、

そして、上にあげたような「線の上の言葉(statement)」を用いて、

柔らかな心を、多角的な見方を、取り戻していきます。

 

すると、創造的な解決策、共に生み出す姿勢、革新、繋がりが

開いていくというわけですね。

 

「自分がどこにいるのか」と尋ね、

この「線の上」を意識していくこと、信条を、行動を、用いる言葉を見直していくこと、

それが、難しい局面にも、たくましく、尚且つ柔らかい心を大切に、

つまり、人生を謳歌する鍵というわけですね。

 

 

 

日々心に留めつつ、

子ども達にも伝えていきたいです。

 

さて、これからDC方面に出かけてきます。

みなさん、今日もたくさんの喜びが見出せますように!

 

 

参考資料:'Above and Below the Line' based on the work of the Hendricks institute. Created with Kaley Wamer, Councious Leadership Group

 


『It Mama』さんへ「上の子から下の子への『気になる言動3つ』への対応例」をまとめました

2017年01月05日 | 子育て全般

一生口きかないと固く誓ったはずが、

30分後にはきゃっきゃと一緒に遊んでいる。

 

自分も腹の底から憎らしかったはずが、

家族以外が兄弟姉妹の悪口をいっていたらムカッとする。

 

 

私も、小学生時代、兄と喧嘩することもしょっちゅうでしたが、

晩御飯中に、兄が「いじめられた」と涙をこぼすのを見て、

そのいじめっこの半ズボンからのびるまるまるとした太ももをはたいてやると、

メラメラ燃えたのを思い出します。

 

結局、

翌日そのいじめっ子の教室まで鼻息荒く出かけていったんですが、

じっとにらみつけるだけで戻ってきました。

(半ズボンの本人、何も気づかなかったでしょうね、笑)

 

兄弟姉妹って、

多様な感情の入り交ざる「密な人間関係」体験の宝庫ですね。

 

 

 

先日、こちらに、兄弟姉妹間の葛藤への気づきについて書いたんですが:

兄弟姉妹間、親子間、そして自分に対しても気をつけたい「人格批判」→「恥の意識」→「改善困難」

 

もう少し年齢が低い兄弟姉妹間の葛藤について、

少し前になりますが『It Mama』さんに

上の子から下の子への「気になる言動3つ」への対応例をまとめました。

 

1.下の子の面倒を全くみない

・こんな時、ママはどうする?きょうだい間トラブルへの対処法~お世話編~

 

2.下の子を馬鹿にする

3.下の子をいじめる

・こんな時、ママはどうする?きょうだい間トラブルへの対処法~ケンカ・イジメ編~

 

場にフィットするよう、編集していただきました。

興味ある方、是非どうぞ!

 

 

それでは、これからワシントンDC方面へ出かけてきます。

みなさん、今日もよい日を!

 


2017年、明けましておめでとうございます!どこへ吹き飛ばされようが戻ることのできるレジリエンス

2017年01月02日 | 子育て全般

あけましておめでとうございます!


新年カウントダウン

3,2,1!  

 

ハッピーニューイヤー!

 

キャーキャーと

皆でハグしキスし合い大盛り上がり。

 

 

 

と、実はこの後、夫と娘の1人がぶつかり、険悪ムードに。

娘も大きくなるほど「こうしたい!」というはっきりとした意向をもっていますし、

夫も「こうあるべき」という気持ちが強い人ですから、

こうしてぶつかることもちょこちょこ出てきます。

 

とはいえ、様子を見守る他の子達も私も、

「ああ、何も年明けそうそう・・・」と思わずため息。

 

ホンと、子育てって、

「絵に描いたような楽しいこと」ばかりじゃないですよね。

SNSをにぎわすような、きらびやかな瞬間ばかりでもなくて。

 

ぶつかり、落ち込み、しゃがみこみ、

「このままでこの先どうなるんだろう」と寝込むこともあります。

 
 

でもそうしたアップダウンを重ね確信しているのは、

こうした「思い通りにいかない」ひとつひとつが、

家族のひとりひとりを、一回り大きくする機会になり得る、ということ。

 

 

 

元旦の昨日は、夫と娘ふたりでカフェに出かけました。

1時間半ほどして、満面の笑顔で玄関へ駆け込む娘と、後ろに微笑む夫の姿。

 

 

子どもも凹み、泣きわめき、やってられないとそっぽを向き、

親も叫び、頭を抱え、1人になれば涙をぬぐうこともあり。

でも、そんな時があるからこそ、

皆で笑い転げ、抱きしめあい、「I  love you so much」と言い合う瞬間が、

何倍も輝き、心の奥底に染み入ります。

 

 

戻る場所。

 

いつも見晴らしのいい一直線の道を駆け抜けるよりも、

次から次へとそびえる壁を越え、

入り組んだ道を迷いながらもようやくたどり着く方が、

「戻る筋肉」は鍛えられます。

 

「思い通りにいかない」ひとつひとつが、

どこに吹き飛ばされたって戻ってこられる、

そんな「戻る筋肉=レジリエンス」を培う機会ですね。

 

 

今年も、

一つ一つの出来事に向き合い、

「戻る筋肉」を鍛えていこう!

そう思っています。

 

 

 


昨日元旦は、皆で「今年の抱負」をつづりましたよ。

キャラクター・スピリット・アカデミック・スポーツ&身体・アート・その他

という項目別に。

 

キャラクター:他者にも自分にもより忍耐を鍛える

スピリット:ポジティブなサイドを見出す、笑う

アカデミック:興味を深める、成績も気にかける

スポーツ&身体:より速く走る、身体をより柔軟にする、サッカー上達する、もっと寝る

アート:もっと描きたい

 

などなどが綴られてました。

 

私自身も、

この先10年近くの長期展望と、

目先の短期計画を見直し、

夫とも話し合い。

 

高校卒業前の5人が揃う姿をみるのも、あと1年少し。

 

 大晦日のハイキング。

 

「5人のサポート」と「自ら目指すこと(少しでも役立てていただける情報発信)」をジャッグルしつつ、

一歩一歩、その時点での精一杯を踏み出していきたい、そう思っています。

 


みなさんの2017年が素晴らしい年となりますように!

本年も、どうぞよろしくお願いいたします! 


『オールアバウト』へ「人生を楽しむ鍵!感謝の気持ち持つ子に育てる方法」をまとめました

2016年12月24日 | 子育て全般

多くの研究が、「感謝の気持ち」を持つことで、

人生をより幸せに感じられると示しています。

 

立ち止まり、

与えられているもの、与えられてきたものに目をむけ、

感謝の気持ちを持つひと時、

日常に取り入れていきたいですね。

 

 

同時に、

この記事の冒頭で「これだけ・・・」とつぶやいた子、

この「もっともっと」という気持ちって、

成長の源ですよね。

 

ただ、この「もっともっと」がどういう方向に向かっているのか。

 

記事の中で紹介した研究には、

「感謝の気持ちを持つティーンは、

より物質的ではない」と書かれてあるんですが、

単に物質的な面だけに「もっともっと」と目を向けていても、

「幸せな気持ち」って続かないのでしょうね。

 

 

「もっともっと」って、

内面的な方向にも向かえるんですよね。

 

もっともっと日常に喜びを見出したい、

もっともっと不安感を導きたい、

もっともっと自分になりたい、

もっともっと自由になりたい、などなど。

 

この内面的な渇望と、

それらを実現するための具体的な行動、

そして立ち止まり、与えられてきたものに感謝の気持ちを向けるひとときをもつこと、

これらが合わさる時、

「最強の幸せ」を手に入れるのかもしれない、

そんなことを思っています。

 

 

記事には、そんな「私自身の思い」は書いてなくて、

これまでの研究の数々により、分っていることがまとめてあります。

興味あるかた、是非どうぞ!

 

『オールアバウト』;人生を楽しむ鍵!感謝の気持ち持つ子に育てる方法

主旨:感謝の気持ちは、人生を幸せに感じるかどうかに大きな影響を与えると分っています。礼儀作法や言葉だけでない「感謝の気持ち」を育むために、何ができるかをみていきましょう。

 

 

さて、今日はこちらクリスマスイブ&ハヌカ初日!

昨日の冬休み初日は、大掃除&買い物にぞろぞろと走り周り、

今日は午前に買い物、その後は近くの山に皆で夕陽を見に行った後、

ハヌカのキャンドルに火をともしクリスマスイブディナーです。

 

皆さん、ハッピーホリデイズ!


ホリデイシーズンの街に溢れる「差し出す喜び」、「~すべき」のコアに思い出していきたいですね

2016年12月23日 | 子育て全般

こちら、ホリデイシーズン一色です!

 

今年の「ハヌカ(ユダヤの年末行事)」は24日から8日間続き、

クリスマスと重なります(ユダヤ暦に則るため年によって違うんですよね)。

アフリカンアメリカンの出自を祝う「クワンザ(kwanzaa)」は26日から。

 

子供たちと話していると、

「○○君は、『ディワリ(Diwali)』をするからクリスマスしないんだよ。」

なんて言葉も聞かれます(今年のディワリは10月30日から5日間)。

 

昨夜は、玄関のドアをノックする音。

開けると、近所の4家族ぐらいかがずらりと並んでいて、

「歌っていい?」とクリスマスキャロルを3曲歌ってくれました。

 

この時期に街に溢れる雰囲気といえば、

何といっても「giving(差し出す)」です。

 

スーパーの入り口には、ベルをもち募金活動する人々。

小学校でも生徒達、

「何を差し出したいですか?(giving)」というテーマの作文を書いてました。

 

 

ここ数日は下の子たちも、

お友達や学校スタッフへの手紙やプレゼントをせっせと用意していました。

 

 

サンタクロースになってお手紙。

お友達へ。

先生方へ。

 

昨日は、かんかん照りでも、耳たぶがしびれるくらい寒くても、

毎朝横断歩道に立ち交通整理をしてくれる年配の女性スタッフへ。

 

 

 

 

こうして用意しているのをみていると、

子供って小さな頃ほど、

周りに「差し出すこと」が大好きなんだなあということ。

 

誰から言われることもなく、

ウキウキと手紙を書き、

ウキウキとプレゼントを選び袋につめ、

ウキウキと出かけていきます。

 

 

 

上の子たちや大人になると、

色々考えちゃうんですよね。

 

何をあげるべきか、何を書くべきか、

誰にあげるべきかといった人間関係のしがらみ、

立て込んだスケジュールの中、時間も労力もかかりすぎるし、

結局、「ま、しなくてもいいか」となったり。

それでもようやく差し出した後には、

単なる「やっつけ仕事を終わらせた」といった感覚しかなかったり。

 

「~すべき」や「考え」が重なる「コア」に、

このシンプルに「差し出すことを喜ぶ気持ち」を、

思い出していきたいですね。

 

そして、

シンプルに「あげたい!」と喜ぶ子供たち気持ちを、

大切にしてやりたいです。

 

さて、今日から冬休み!

5人とどっぷり過ごします。

みなさん、ハッピーホリデイ!

 

 関連記事:(子供時代にたくさん体験させたい「差し出す喜び」

 

 

追記:

・次男の「何を差し出したい?」の作文

「僕は、ハードワークをこの世界に差し出すんだ。

学校では、算数や読むことや科学にハードワークする。

家では、食器洗浄機からお皿を出して戸棚にいれ、

食卓をセットし、洗濯物をたたみ、時々ベッドを整えるんだ。

僕が世界に差し出すものは、ハードワークです。」

 

・・・

思わず、少し肩を揉んで、ほぐしたくなりましたよ。(笑)

 

 

・一連の手紙で、2人がはまっていたのが、

お友達や先生の名前の文字をとって

単語をならべていくというもの。

例えば「Crossing Guard(交通整理ガード)の文字をとって、

単語を作っていくんですよね。

Caring 

Responsible

Optimistic   

などなど。

何枚も手紙を書いているうちに、色んな単語を覚えたようです。


週末の風景&子育てで大切な「不完全さをさらけ出す無防備さ」人との深い繋がり・幸福感・創造・革新の源

2016年12月19日 | 子育て全般

昨日の朝窓の外を見ると、雪。初雪です。

子ども達大喜びで朝から裏の森へ。

うわあ、小川も凍ってる!

人一人いません。

 

東海岸では雪が降ると、全てがストップし、街が麻痺したようになります。

米国東海岸の積雪による「機能停止」ぶりに驚く日々

 

子供たちのはしゃぎように、

底に流れる「アラスカン」を目の当たりにした気持ちでした。

まるで故郷に戻ったようなこの生き生きとした様子!

 

夫なんて、椅子持ち出して座ってました・・・。

 

しかもキャンプ用とかでなくて普通のスチールの折りたたみ椅子。

 

 

自宅一階ではロボティックスチームの6人が泊り込み。

明け方近くまでまで、取り組んでました。

ティーン男子6人というのは、さすがに壮観。

ホットドッグにピザにパスタにサラダにデザートに、ぺろり。

「宗教上の理由(ヒンドゥー)」で牛肉を食べられない子もいて、

あれもこれもとつけたしていたら、こんな「なんでもありメニュー」に。

 

翌日競技会に向けて泊り込んでいたんですが、

雪で急遽、競技会キャンセル!

「準備にもっと時間がかけられる!」と皆拍手喝采。

今日は昼から、チーム13人全員集まっての週一ミーティングがいつもの友人宅でありました、

 

 

 

 


こうしてありのままをつらつらと書いていて、

「vulnerability」という言葉を思い出してます。

日本語では、「不完全さをあけっぴろげにできる無防備さ」

といった意味になります。

 

2010年にTEDトークで「無防備さ(vulnerability)」についてスピーチし、

世界中の2700万人近くが視聴し、

それ以来「無防備さについての研究者」とさえ呼ばれるようになった

ブレネー・ブラウン氏は、こう言います:

 

「無防備さvulnerability」こそが、

人と深いところで繋がることを可能にし、

幸福感や創造や革新の源でもあるんです。

(『ユア子育てスタジオ』:柔らかい心を大切に育てるということ

 

確かに、不完全さをさらけだすことで、

人とより深く繋がることができますよね。

ゆえに、幸福感を感じることもできるというわけです。

そしてまた、完璧とはいかない失敗を積み重ねるからこそ、

創造や革新も可能になります。

 

それでも、社会の中で、もまれて暮していると、

いつしか、防備のヨロイもどんどん厚くなり、

「弱い部分をあけっぴろげにできる無防備さ」

に蓋をしてしまいます。

 

 

 

他者の「不完全さをあけっぴろげにできる無防備さ」に触れ、

イラっとすることってありませんか?

私はあります。

 

それは、ジャッジし、ものさしをあて「できる・できない」をはかり、

あまりにも「不完全過ぎる」からと、イラっとするんじゃないでしょうか。

そうして、お互いヨロイをたくさん着込み、完璧に見せようと躍起になっていきます。

そうして表面だけの繋がりを築いていく。

 

 

と、初めに戻るんですが、なぜ、こんな話になったかというと、

冒頭の日記を書くうちに、私自身、

イラっとしている自分に気づいたんです。

「ただの日記じゃん」「芸能人でもないのに」などなど。

以前は、日常の何気ない出来事を、

「無防備」に書きまくっていたのに、です。

仕事ではない個人のブログですから、

みなさんにお伝えしたいことを私なりの精一杯の言葉で綴ればいいんですよね。

 

 

ブランウン氏は、

「無防備さ」とは「弱さ」ではなく、

「勇気」だといいます。

「Courage(勇気)」とは、

ラテン語で元々「心をさらけ出す」という意味でもあるといいます。

 


この「弱い部分をあけっぴろげにできる無防備さ」というの、

私は、「子育て」でも、とても大切な感覚だと思っています。

 

この「イラっ」とする自らの気持ちに気づいていくこと、

そして、子育てに持ち込まないこと。

 

子どもが必要とするのは、

ジャッジされ、ものさしで「できる・できない」をはかられる場ではなく、

不完全で柔らかな部分をあけっぴろげにできる無防備さ」を発揮できる空間。

「空回りのしたいしたい!」を存分に発揮し、

「十分でなかったらどうしよう」と立ち止まる必要のない場。

そしてそれこそが、創造性や革新が育つ場でもあるんです。

 

早期教育、そして昨今の子育て傾向の問題は、

子どもが早いうちから、

この不完全で柔らかな部分を無防備にあけっぴろげにできる」空間を、

失ってしまうことにある、そう思います。

そしてそれは、人と深く関わることを妨げ、幸福感を損ない、

創造性や革新の芽を摘み取ってしまうことにもなり得るわけです。

 

自ら「無防備vulnerable」であれる強さ、

子どもが「無防備vulnerable」であれる空間、

大切にしていきたいですね。


みなさん、今日もよい日を!


『It Mama』へ「生まれ順は性格に関係あるの!? 兄弟姉妹の子育て方法3つ」をまとめました

2016年12月16日 | 子育て全般

「出生順位」がその子その人の「性格や知性」に影響を与えるか?について、

先日こちらに書き留めましたが、

「生まれた順番」ってその子その人なりに根深い影響を与える?最新研究紹介、親として気をつけたいこと

分りやすく、まとめてみました。

 

『It Mama』さんへの記事:

生まれ順は性格に関係あるの!? 「兄弟姉妹の子育て方法」3つ

 

性格や知性というのは、

生まれ持った性質と環境が絡み合って形成されますから、

結局、「出生順位」のみを持って、

「この子はこういう子」だとくくってしまうのは、無理があるんですよね。

 

記事にあげたように、

生まれ持った性質も大きいです、

性差もあります、兄弟姉妹間の年齢差も関わってきます、

際立った特性を持つ子がいることで兄弟姉妹間のバランスも変化します、

そして、文化背景の影響もあります。

 

ですから記事で紹介したイリノイ大学とドイツの研究にあるように、

何十万人ものデータをまとまった期間分析していくなら、

「出生順位」が与える影響は、ゼロに近い、

「出生順位」のみによって、何らか一定の分類ができるわけじゃない、となるわけです。

 

それよりも、記事のタイトルにある「3つ」のことを心に留めて、

兄弟姉妹に接していく、それで十分だと思います。

 

 

 

子どもは、親のアテンションが欲しい、

親に認めてもらいたい。

兄弟姉妹というのは、親の承認の取り合いという側面があります。

兄弟姉妹間の問題というのは、これに尽きるのではないでしょうか。

 

ですから、兄弟姉妹どんな立場にあろうと、

ひとりひとりの内に、

不満が溜まっていないかを汲み取っていくこと。

ひとりひとりが、「自分を見てくれてる、認めてくれてる」

と安心できるようにしていくこと。

 

そしてこれは、親の側から見て「平等」ということではなく、

つまり、「皆に10分ずつ均等に与えてるじゃない」ということではなく、

子どもの性質やそれまで溜まったものによって、

5分で十分な子もいれば、

20分でも足りない子もいる、ということなんですよね。

 

ひとりひとりに向き合って、

その子のニーズを汲み取っていきたいですね。

我が家も、心に留めていきます。

 

それではみなさん、よい週末を!


思い整理、同意できなくても揺るがない絆はティーンまでに築かれる

2016年12月15日 | 子育て全般

1.師走の怒涛の行事続きに走り回りながら、その合間に書く生活です。それで寝不足。ふと、私はどこへ向かおうとしているのか、と立ち止まるんですが、今だけ見ていると焦ります。もっと、あれもしたいのだ、これもしたいのだと。「今を、遥か先のビジョンに向けて、一歩一歩進んでいく過程だととらえる」、そう自分に言い聞かせています。

 

2.あと1年半もすれば、我が家の子ども達も、1人また1人と高校卒業。最近は、一緒に車に乗っていても、旅をしても、「ああ、あともう少しなんだなあ」としみじみ思います。寂しさと感謝と、子どもそして親としての未来への希望と。まあ、その後もまだまだ続くわけですが、とはいえ5人が4人、4人が3人というのは、物理的にも精神的にもかなり軽くなるでしょうね。

 

3.年末に次女がティーンの仲間入りなので、これで我が家、ティーンが3人!状態です。まだ子ども達が小さかった頃、思春期というのは、何だかもやもやと霧のかかった先にある「恐ろしい世界」のように感じることがありました。特に米国社会、もうドラッグとか高校ドロップアウトしてギャングとか、家出しちゃって犯罪に巻き込まれたり、10代妊娠もよくあるみたいだしといったイメージで頭はいっぱい。身近でティーンの子を持つママがいると、こんなに、普通に暮していられる子に育ってるなんて・・・、「子育てのコツは?」などと真面目に聞いてみたり。

でも、今フタをあけてみて思うのは、確かに難しい面もあり、日々カチーンともくるわけですが、多分、その親なりに悩みながらも、子どもに対し誠実であろうとし、子どもを尊重しようとし、愛情かけようとし続けているのなら、子どももそうそう激しく道をはずすこともない、もしくは、はずしても戻ってこられるのかなと感じています。

 

4.ティーンにもなれば、より1人の人として向き合うようになります。互いの意向に全く同意できないとぶつかることもあります。嫌がられようが踏み込む必要があることもでてきます。子供にしてみれば、「顔も見たくない!」と、距離を置きたくなることもあるでしょう。そうして、いっとき「居心地の悪い関係」になったとしても、しばらくすれば、また一緒にケタケタと笑い思いやりのある言葉をかけられる、そんな関係の土台、「絆」のようなもの。そうしたというのは、「ああこの人って自分と一緒にいることが喜びなんだな」そう子どもが感じた瞬間が積み重なった「実り」のようなものなのかもしれないな、そんなことを思っています。

ですからみなさん、たくさんたくさん、子どもと一緒に過ごす時を楽しんでやってください。その瞬間の積み重ねが、ティーンになっても、そして多分その後も、親子関係の土台として、常に「戻ることのできる場」となってくれます。

 

みなさん、よい日を!


「学校の勉強の方はどうですか?」という質問、我が家の小学校高学年時の「つまずき」と5人の近況

2016年12月15日 | 子育て全般

「学校の勉強の方はどうですか?」と質問をいただくことがあります。ざっと近況をお知らせします。

数年前、『靴下にはそっとオレンジを忍ばせて』に書いたように、上の子たちには、小学校中学年から高学年にかけて、「つまづき」が見られた子がいたのですが、今のところ乗り越えたようで、がんばってます。

小学校高学年での我が家の「つまづき」については、今振り返ると、「勉強習慣」と「メンタル面」が大きかったと感じています。

 

勉強習慣

高学年にもなると、宿題や課題量も増えます。中学にもなれば、テスト勉強も必要になります。それまでに比べ、必要とする勉強量が一気に増える中、自宅で学校の勉強に時間をかけるということに慣れるのに時間がかかりました。女の子達はよりスムーズでしたが、長男が必要なだけ勉強するようになったのは、ここ2年ほどの間かもしれません。よって成績も高校生になるまで、ずっとよくなかったです。この2年ほどの変化は、学校の勉強の先にある「これをしたい!」という目標がより明確になっていったことが大きかったです。

 

メンタル面

高学年にもなれば、勉強がより複雑になり、すぐには理解できないことも出てきます。この「分らない」という状態への極度の不快感・不安感・嫌悪感といったものが、完璧主義が強い子の学びを麻痺状態にしていた時期がありました。毎晩一緒に座り、こつこつと忍耐強く取り組み続けることで「分った!」に繋がるのだという体験を重ねていくことが、突破口になったようです。

今でも、分らないと爆発しそうになることがありますが、自分も周りも消耗するだけ、その分のエネルギーを見方や角度をかえてこつこつと取り組むことに用いたほうがいい、ということを体感として学んでいくようにしています。

 

 


最近の5人の様子

長男11年生:「国際バカロレアプログラム」の授業は、以前よりも断然興味深いようです。他にも物理のAPクラスをとり、その上、オンラインでスペイン語の授業もとっています。10月に受けたPSAT(全米で施される試験。州別に上位一定数の11年生に奨学金が支給されます)では、全米99パーセンタイルに入れたようです。マイナス点は、数学も1問ミスしたようですが、あとはやはり「手書き部分」。「あのミスがなければ奨学金・・・」と悔しそうでした(ここら当たりの州の足きりスコアは222とやはり高いです。アラスカは214だったんですが)。

クラブ・課外活動に忙しく、相変わらず寝不足な毎日、昨日もレスリングで夜9時まで試合、怪我だけは気をつけて欲しいです。先週は我が家の1階で、友人君たちと徹夜でロボット制作。今日も明日も夜10時過ぎまで友人君たちが来ます。週末ロボット競技会予選なんです。とはいえロボット、なかなかうまくいかないようです。できたてほやほやのクラブだから、まあ十分でしょうと周りから声をかけられてます。救急隊員トレーニングの最後のクラスを今週終え、救急車に実際乗り救助活動に当たることができるようになります。

一階作業場に友人君も寝泊りしてます。         ロボットよ、タスクをこなしてくれ。

   



長女10年生:競争や時間に迫られること、またわいわいと人の中に入っていくのをあまり好まずマイペースです。自称HSPの彼女が、課外活動やリーダーシップを重視する米国大学受験にどうのぞむのか、サポートしていきたいです。エレイン・アーロン氏も、HSCの大学進学について、自宅から近いこじんまりとした大学が適しているなどと記していて、なるほどなあと思ってます。新しい環境で少し落ち込んだ成績も、学校に慣れるにつれ戻ってきました。来年は「国際バカロレアプログラム」の授業をとることにしたようです。科学や数学が好きなようです。冬のチアリーダー部では毎週バスケット部の応援をしてます。この秋からピアノを再開し、毎日弾き、次男にも教えてます。

 


次女7年生:完璧主義が強く、学校の勉強も、ここ数年の間A以外をとってきません。「成績は二の次、学びを深めることが第一」と声をかける日々です。彼女をみていると、完璧主義のきつさが迫りますが、以前に比べると柔軟な面も出てきているので、このままバランスを身につけてくれたらなと見守っています。写真を撮ったり絵を描くのも好き。1月からサッカー、3月から陸上が始まるのを楽しみにしてます。

 次女の撮った写真。

 


三女4年生:おっとりした頑張り屋です。話し言葉の細かい部分の発音が曖昧になり、いまだにちょっと舌足らずかなと感じることがあります。バイオリンに励んでいます。読書や漫画も大好き。

今年度、認知テストで郡内の「マグネットスクール」に入学許可される数値を出したのですが:

・認知テスト以外にも、学力が読み書き算数全て3学年以上をスラスラできている必要がある(三女は先取り学習しておらずそこまでできません)

・1年後に進む中学にはマグネットスクールはなくどっちみちまぜこぜ

・今の小学校のカリキュラムも充実している

ということで、今の小学校で十分と決めました。

 


次男2年生:今のところ字もきれいでスペルも得意。長男とはちょっと違うなと思いながら見ています。長男は、手書きやスペルがかなり苦手でしたから。とにかく作るのが大好きなのは似てますね。長男曰く、「僕が同じ年頃の頃よりも、落ち着いてるし大人っぽいよね」とのこと。ピアノを長女から習いつつ、サッカー少年です。

前回のボーイスカウトミーティングでは、ポップコーンを最も売ったZ君が褒美?として、リーダーの顔にパイ!

近所を回り約200袋20万円近く売ったんですよねZ君... 恐るべし。

 

 

この時期恒例、今年もお菓子の家作り!

  

 

 

 

5人それぞれ、これからもアップダウンあるでしょうが、

その都度学びつつ、精一杯のできることをしていこうと思っています! 

みなさん、よい日を!

 


風邪の季節。堰を切ったように泣きじゃくる三女に、母親に傍にいて欲しかった当時を、そして、傍にいてくれた時の温もりを思い出す

2016年12月11日 | 子育て全般

ここ2週間ほど、風邪菌が我が家を席巻中。

 

夫が数日間調子悪かった後、

次女が先週金曜日に中学を早退し、

翌日友達と出ると約束していたランニングレースをキャンセル。

週明けには回復し登校していきましたが、

長男と私に喉と関節の痛み。

 

長男は「普通に過ごすのが一番」といいながら、

詰まったスケジュールの合間に、

ソファや床で、時々、力尽きて横になっている姿がみられたものの、

私も共に、2日ほどで回復。

 

その後長女に喉の痛み、少し良くなる頃、

昨日学校から帰宅した三女が、

「体温計どこにあるかなあ」とうろうろ。

 

「先週〇〇(次女)が使ってたわよね。どうしたかな?」

と言いながら、長女に「オーブンのチキンみておいてね」と頼み、

次男に「弁当箱が出ていないよ」と告げ、

長男と運転免許の手続きにばたばたと出かけ、

20分後に忘れ物を取りに戻り、また出かけとし、3時間半後ぐらいに帰宅。

 

 


ソファーの上で、ぽわーんとした様子の三女。

おでこに手をやると、ああ、熱。

 

「あら、熱出ちゃったね」というと、

じわじわと涙目になります。

 

毛布もってくる?

枕は?

いっぱい水分とるのよ。

そうゆったりと横になれる場やはちみつ入りのハーブティーに果物を確保し、

頭をなでながら、おでこにキスしたとたん、

ふえーん、ひっくひっくと泣き始めます。

 

ママー、ママーと

ティッシュをつかんで、鼻をかんでは泣き、

泣いては、鼻をかみと何度も何度も繰り返します。

 

夫も家にいたんですが、仕事中。

皆がそれぞれバタバタと動き回る中、

熱はどんどん上がり、きついなあと思いながらも、

じっとソファにもたれて、ひとり静かに我慢してたんですよね。

次男だけが様子に気づき、縫いぐるみを何個か傍においてましたが。

 

 

 

私自身、子供時代、

今からは嘘のようにしょっちゅう熱を出していたんですが、

そのたびに、母に傍にいて欲しくて、

熱にうなされながら、泣いていたのを思いだしました。

 

仕事が落ち着き、

「何か食べたい?飲みたい?」と聞く母の声。

握ってくれる手にようやくほっと落ち着き、

いつしか心地よい眠りにつき。                

 

 

三女、

たくさんなでて、抱きしめてとしているうちに、

しゃくりあげも、落ち着いていきました。

 

おかげさまで今日は回復。

ランニングチームのボーリング大会にも大張り切りで参加してました。

 

 

 

風邪のシーズン。

子どもの体調の悪い時は、できるだけ傍にいてやりたいですね。

とはいえ、ままならない状況もあります。

そんな時は、用事や仕事が終わった後、

思いっきり抱きしめてやる。

えらかったね、となでてやる。

おいしいものをたくさん食べ、飲ませてやる。

 

私がそうであったように、

その温もりを、その子は、ずっと覚えています。

 

 

 

今のところ、皆比較的軽くすみ、ほっ。

と、次男だけかかっていないのですが、さてさて、見守っていきます。

 

熱の前日は、コーラス部の発表。

行事が続きます。

その前日は、パジャマデイ。

校長先生はじめ先生からスタッフまで、皆パジャマで登校なんですよ。圧巻です。

みなさん、暖かくお過ごし下さい!