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マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

ガードレールに車こすり事故を起こしてしみじみと体感した、子供が失敗したときに気を付けたい対応

2016年12月11日 | 子育て全般

数日前のこと。夜10時少し前に、

路灯ひとつない1車線のクネクネな山道を走って救急隊員訓練を終えた長男を迎えにいったさい、

がつん、ががががと、車の右側をガードレールにぶつけてしまいました。

 

真っ暗な路肩に止めて、

車内のライトをたよりに、ダメージを確かめます。

ガードレールはなんともないようです。

車には、3箇所ほどの凹みと横一直線に落書きしたような塗装のはがれ。

 

 

実はこの車、

先月、これまで17年間乗っていた車がとうとう動かなくなったので、

2週間ほど前に購入した新しい車(中古)。

 

長年、「年季の入った車」に乗っていたものですから、

ぴかぴかの車に子供たち、

「この車が、う、家のものなんて、なんだか信じられない・・・」

と夢見心地になるほど喜んでいたんですが。

 

 

 

 

この夜以来、家族みな、私の運転を心配します。

少し曲がり方が急でも、止まり方がちょっとスムーズでなくても、

後部座席や助手席から、「ママ、大丈夫?」と身を乗り出します。

 

それで、ふと気がつくと、

自分も何だかちょっとぎこちなくなっていて、

普段より、肩やハンドルを握る手にも力がはいっています。

 

 

それで、「ちょっと待った」、と立ち止まってみました。

 

 

こちらは、車社会。

親の仕事といえば、シッターさんを雇うなどの状況にない限り、

学校から様々なアクティビティーまで、

「送り迎え」が大きな位置をしめます。

 

私も、子供の数が増えるほど、職業を聞かれるならば、

思わず「運転手です」と答えたくなるほど、

ハンドルを握る毎日です。

 

もともと抜けているところがあるので、

これまで米国で16年近くかなりアクティブに運転してきて、

何度か、「あ、危ない」というスレスレの思いはしてきたのですが、

それでもありがたいことに事故はなく、

車にこれほどダメージをうけたのも、今回初めてのこと。

 

これって、

事故を起こす確率としては、

とても低いんじゃないかなと。

 

しかも今回は、

幅の少し広くなった買ったばかりの慣れない車で、

真っ暗闇の鹿うようよする夜の細山道を行き、

その上、寝不足気味で体調も万端ではありませんでした。

こうした「ちょっと特殊で難しい条件下」での出来事。

 

 

 

 

ということで、子どもたちと、

「1回の失敗」がどれほど周りや自分に影響を与えるか

といった話をしていました。

 

失敗は改善のためにあるのだからと、

まずは最大限学ぶ。

今回の事故は、

・新しい車の幅に慣れる。

・夜の山道は‘細心の注意を払う。

・体調を整えて運転

といったことを今後気を付けるようにする。

 

あとは、

これまでの大部分を占める「できてきたこと」を思い出していこうねと。

16年間、おかげさまで無事故でこれたことを思い返し、

「安全運転できる」と落ち着いて運転していけばいいんだよねと。

 

上の子たちとは、

「ネガティビティー・バイアス」の話しも。

100ポジティブでも1ネガティブだと、

その1ばかり頭から離れなくなってしまうという傾向。

ネガティブなことに引きずられない、「ネガティビティー・バイアス」の緩和

「フェア」に全体を眺めていきたいです。

 

 

 

 

それは、子どもの失敗に対しても、同じなんですよね。

「また失敗しやしないか!」と逐一身を乗り出すよりも、

まずは改善点を明確にする。

そのあとは、

これまでの大部分を占める「できてきたこと」について声をかけてやり、

「ほら、でもこんなにもできてきてるじゃない?」

と自信を取り戻してやる。

ぎゅっと力の入った身体を緩めてやる。

その大切さを、身をもって、

なるほどなあと体感したここ数日でした。

 

みなさん、安全運転でいきましょうね。良い日を!


「生まれた順番」ってその子その人なりに根深い影響を与える?最新研究紹介、親として気をつけたいこと

2016年12月06日 | 子育て全般

長子、真ん中、末っ子といった「生まれた順番」というのは、
その人の「心理的な発達」に根深い影響を与えると
長い間考えられてきました。

20世紀初めから、
アドラー(Alfred Adler),フロイド(Sigmund Freud), ユング(Carl Jung)
などの名だたる心理学者も、
「生まれた順番」がその人なりに多大な影響を与えるとしてきたわけです。

 

 

今回、原稿依頼を受けて、少し調べているんですが、
ちまたに出回る「長子、真ん中子、末っ子」の特徴というものを、
ざっとまとめると、こんな感じではないでしょうか:

 

長子:
両親のアテンションを独り占めし目も手もかけられた時期が長いため、おっとりとマイペースな「お坊ちゃんorお姫様」気質になることも。神経質、自己中心的、完璧主義にもなりやすい。小さな頃から大人をモデルとして育ち、下の子に対しても親のように振舞うことで、リーダー的な素養が培われる。ルールや秩序を大切にする。リーダーというと、米国大統領の半数以上が長子だそうです。

ちなみに、一人っ子というのは、この長子に下の子が生まれてこない状態ととらえられているようです。


真ん中子:
アドラー氏によると、独立心があり、反抗的で、比較的健やかだそうです(アドラー氏本人真ん中の子) 。長子や末っ子のように「特別扱い」されることも少ないため、親のアテンションも自ら勝ち取りに行く必要があり、小さな頃から競争心や自立心も培われる。


末っ子:
親も子育てに慣れ、よりリラックス。まるで「孫」のような扱いだったりと、ちょっと甘やかされがち。上の子が叱られたり失敗する様子をみているので、うまく振舞う「ツボ」を抑え要領がいい。自由奔放で、上の子の中で揉まれ外交的。末っ子はビジネス世界に進むことが多いなんて研究も今年になって発表されています。親だけでなく、上の子たちにも目や手をかけてもらえるのでいつまでたっても赤ちゃん気分であることも。

 


我が家を見てみると、
確かになあと思う部分と、
あてはまらないなあと思う部分がありますね。

長男は、神経質や完璧主義というより、末っ子の自由奔放さがみられますし、どちらかというと、末っ子の方が、今のところ神経質や完璧主義の面があります。とはいえ、長男がそうだったように、年とともに変わっていくのかもしれません。娘達も、長子、真ん中、末っ子それぞれの特徴がありますね。切り取り方で「姉妹の両方の立場」を体験しますから。

また周りを見ても、上の子の方が下の子より大胆で自由奔放という兄弟や姉妹タイプって、います。みなさんも思い当たりませんか?

 

まあ、どんなセオリーにも、常に「例外」はあるわけですが。

今世紀に入ってからも、
「生まれた順番」がどれほどその人に影響を与えるかといった本や論文などが、
ちょこちょこ出版されたり公表されています。

 

 

 


ところが、去年2015年、
より大規模で精密な研究が続けて発表されています。

37万人の高校生を対象にしたイリノイ大学の研究。

2万人の大人を対象にしたドイツの研究。

その結果、
「生まれた順番」がその人に与える影響というのは果てしなくゼロに近い
とのこと。


イリノイ大学の研究を率いた心理学者の1人Rodica Damian氏曰く、

「生まれた順番が子育ての仕方に影響を与えるべきではないですよ。

だって、子供の人格にとってもIQにとっても、何の影響もないわけですから」

(これ以前の多くの研究が、長子の方がIQが高いと示していたんですよね)

とのこと。

 


私自身思うのは、これには、
時代の変化や文化の違いもあるんでしょうね。

一昔前の方が、「長子が家系を背負う」など、
「生まれた順番」に影響を受けた子育てが主流でしたし、
今でも韓国など、より長男が重んじられる文化では、
「生まれた順番」がその子に与える影響もより大きいのかもしれません。


また、今でもポピュラー心理学などでポピュラーな
「生まれた順番がその子に大きな影響を与える」言説というのは、
こちら『The Atlanticの記事』にもあるように、
ちまたに出回っている「ステレオタイプ」による、
「この子は長男だから」「私は末っ子だから」といった思い込みが支えているということもあるのかもしれません。

 

 


とはいえ、親のアテンションのはらわれかたというのは、
子供の数が増えれば増えるだけ分散され、
確かに、物理的に違ってきます。

「生まれた順番」については、こだわる必要はないにしても、
親として自身の接し方の傾向に気づく機会となるなら参考にし、
その子がより健やかに成長するサポートのために、
生かしていけばいいんじゃないかな、と私自身は思っています。


長子、真ん中、末っ子いずれにしても、
「ママやパパは、自分のことを大切に思ってくれてる。
自分と一緒にいることを楽しんでいるんだな」、
そう感じることのできる一対一の時を、
少しでも持ってやること。

我が家でも、できる範囲で心がけていきたいですね。


それではみなさん、今日もよい日を!


「学習障害(ディスレクシア)」を抱えた米国大統領、弱みと強みは隣り合わせ!多様な特性を生かせる社会へ

2016年11月29日 | 子育て全般

前の記事にあるウッドロウ・ウィルソン氏は、

「学習障害(ディスレキシア)」を持っていたとされています。

 

 

14歳近くまで文字が読めず、

一生にわたり読み書きに困難を抱えていたとのこと。

 

政治学で博士号を持ち、

プリンストン大学の総長を務め、

28代目の米国大統領になったウィルソン氏。

 

読み書きがうまくできないというのは、

文献に囲まれ、論文を読みまくり、書いてまとめ、思考を表すことをメインとする

学問の世界では致命的なはずです。

にも関わらず、大統領の中でも唯一の博士号所持者です。

 

???となりますよね。

 

私は夫が重度のディスレクシア持ちなので、

その仕組みが少し、分るようになりました。

 

もちろん、夫は大統領でも世界有数大学の学長でもなく、

歴史に名を残すような立場にもないのですが、

これまで彼なりに成長してきた歩みをみていると、

ああ、こういうことなのかなと思うのです。

 

昨夜は夫と、

ウッドロウ・ウィルソン氏や、

他にもディスレクシアを抱えていたとされる大統領、

ジョージ・ワシントン氏、トーマス・ジェファーソン氏、

ドワイト・アイゼンハウワー氏、J・F・ケネディー氏などについて、

話をしていました。

 

夫曰く

「できない部分があるだけ、他の部分が強化されているんだよ」とのこと。

 

それは、

創造性だったり、直感力だったり、

マジョリティーとは異なる発想だったり、決断力だったり、信じる力だったり。

 

また子供時代から、

自分は周りよりうまくできないのが当たり前という前提から始まっていますから、

転んでも転んでも立ち上がることが習慣となり、

粘り強さ、しぶとさ、持久力、つまり「グリット(grit)」も並大抵ではありません。

(子供が成功する鍵!「グリット」を育む6つのヒント)


周りが、「絶対無理」とすぐにあきらめるような場面でも、

突き進んでいきます。

「君には絶対無理」から始まった彼らにとって、

過去を振り返っても人生とは、

「絶対無理」のひとつひとつを越えてきた集積でしかありませんから。

 

 

 

今の学校教育のテストや成績でははかることのできない力がある。

学校教育の中で、「落ちこぼれ」とされる子の中にも、

とてつもない可能性が秘められている。

 

これは私自身、夫や夫の家族、

そして、ギフテッドとされる子供たちと長年接する実際の体験を通し、

確信したことです。

 

 

 

テストスコアや成績を前に、

「自分はどうしようもない」と思っている子や人が、

少しでも自信を持って立ち上がり、

その子その人なりの力を発揮してほしい。

こうした子供たちや人々の力を、

生かせる社会になって欲しい。

 

それには、

できないことに目くじらたてるよりも、

その人が何を差し出せるのかを見ていくこと。

この「できないこと」というのは、

「定型発達」の人々にとっては、

ぎょっとするようなことも含まれるかもしれません。

空気が読めなかったり、整理整頓や事務的なことができなかったり。

 

夫もいまだに、英語の小文字がうまく書けません。

それでも、日々書類に囲まれ、

コンピューター(タイプならできます)に向き合っています。

 

もうひとつは、

18歳でいい大学に入るなどの、

目先の目標を超えて、より長い目でその子が力を発揮できるサポートをしていくこと。

「学習障害」を持つ人々の多くは、

周りより長い時間をかけて花開いていきます。 

 

 

偏った力が生かされる場を、

創り出していきたいですね。

「多様な特性」を合わせることで、

創造的な未来も開ける、そんなように思っています。

 

みなさん、今日もよい日を!


今日は感謝祭!「感謝の気持ち」を持つことは大人&青少年の人生にどんな影響をもたらす?研究紹介

2016年11月24日 | 子育て全般

今日はこちら、感謝祭です。

昨日は七面鳥をマリネして、今日は朝からオーブンへ!

 

毎年この時期、

子供達も学校で「感謝すること」について話し合ったり、

家族への感謝の手紙を持ち帰ってきます。

 

昨今、「感謝」について、様々な研究が発表されています。

以下2つの記事、

http://www.newsweek.com/5-scientifically-proven-benefits-gratitude-398582

https://www.psychologytoday.com/blog/what-mentally-strong-people-dont-do/201504/7-scientifically-proven-benefits-gratitude

にあげられた研究によると、

感謝の気持ちをもつことで:


1.心も身体もより健やかになる。

2.より希望を持て、周りの役に立とうするようになる

3.新しい関係へと扉が開く

4.睡眠の質と長さが向上する

5.自己肯定感が高まる

6.共感力が高まる

7.「レジリエンス(困難を跳ね返す力)」が高まる

とのこと。

 

 

また、こちらジョージア大学の研究によると、結婚生活にもよいとのこと。

https://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151021170814.htm

互いに「ありがとー」と気持ちを持ち合っていたら、

それはやっぱり関係も、より円滑&ラブラブになれますよね。

 

 

 

青少年についても、こんな研究があります:

http://greatergood.berkeley.edu/pdfs/GratitudePDFs/3Froh-BlessingsEarlyAdolescence.pdf

 

感謝の気持ちを持つ子(11-13歳)は、

感謝の気持ちをより持たない子よりも、

よりハッピーで、楽観的であり、よりより社会的サポートを受けられ、

学校・家族・コミュニティー・友人・自身に対してより満足でき、

他者にもより感情的なサポートを与えることができる、

 

感謝の気持ちを持つティーン(14-19歳)は、

より人生に満足し、コミュニティーを良くするために力を注ぎ、

学業や趣味にもより従事し、成績もよりよく、

妬んだり落ち込んだりすることもより少なく、

より物質的でもない、

とのこと。

 

 

確かに大人でも青年でも、

同じ物事を前にして、

「ありがたいなー」と思えるのと思えないのとでは、

生活全てにわたって、違ってきますよね。

感謝の気持ちは、人生に幸福感を感じられるかどうかに、

強く関わると分っています。

 

 

 

では、

子供が感謝の気持ちを持つ青年や大人に育つために、

何ができるでしょう?

 

私も何度となくしてきたことですが、

小さな頃から、

「ちゃんと『ありがとう』っていいなさい!」

「こういうときは、何ていうの?」

と教えれればいい、というものじゃないですよね。

 

礼儀作法や言葉だけでない、

感謝の気持ちで満たされた、

「型」を身につけてやりたいですね。

 

感謝の気持ちを育むためにできると分っていること、

もう少し、のちほどまとめていきますね。

 

 

さて、感謝祭のディナー準備に戻ります!

今夜は、家族で「感謝すること」について話し合う予定です!

 

感謝祭の七面鳥

娘達にまかせたら、

20パウンド(約9キロ)の七面鳥を選んできました。

 

感謝祭の七面鳥料理って、

グレービーソースをマッシュポテトにかけたり、

クランベリーソースをターキーにつけたり、

腹の中にワイルドライスや野菜やパンを詰め込んだりと、

普段あまり食べない料理なんですが、

子供たち毎年、指折り数えるほどこの日の料理を楽しみにしてます。

 

昨日、塩&ハーブ水に浸した七面鳥に、

今朝、オリーブオイルと塩とペッパーをすり込んで。

オーブンへ!

一時間ごとに取り出し、染み出た汁を上からかけます。

5時間ほど。

あと2時間ほどできあがる予定。

さてさて、楽しみです。

 

 

下の子たちはせっせとアートクラフト作りも楽しんでます。

豆やパスタをくっつけクラフト。

ハッピーサンクスギビング!

BY次女


子育て近況整理、「私たち家族だけでは育てられない」と腹を据える

2016年11月21日 | 子育て全般

1. 次女のランニングチームの知り合い家族が、12歳次女を他州のランニングレースへ連れて行ってくれました。車で往復20時間ほどの3泊4日の旅!旅の間、たびたび家族へ写真やメッセージや送ってくれました。州旗柄のハイソックスをチーム皆で身につけ州旗を振る姿、お友達と観光する様子など。途中雪道を走りながら昨夜遅く無事帰宅。満喫したようです。

学校の修学旅行以外で、家族を離れての旅は初めてのこと。上の子達を振り返っても、親を離れてのこうした体験が、その子を一回りも二回りも成長させるんですよね。家庭での時とは、外で花開くための準備のようなものなのかもしれません。

昨夜到着。知り合い家族と。

 

双子ちゃんに挟まれて。

 

 

2. テキストといえば、長女と次女は、しょっちゅうテキスト交換をしています。お友達とのやりとりよりも、多いです。喧嘩もしょっちゅうですが、お友達にはいえないことも、毎日共に暮らす女子同士、シェアできるのでしょうね。私自身は姉妹がいないのでよく分らないのですが、周りの知り合いをみても、姉妹って年取るごとに仲良くなっていくケースがよくありますね。将来、互いの家庭を行き来したり、子ども同士遊ばせるなんてこともあるのかなと想像して、楽しくなります。

 

 

 

3. 日々スケジュールぎっしりな長男。先週は「あるクラブの子たちに頼まれたから」と、「ショートムービー作り」に時間を割き、毎日2-3時間寝てる?という状態になってました。「ああ、こんなに時間がかかるとは。『いいよ』と答えて頼りにされているので今更しないわけにはいかない。どうせ作るならいい加減なものは作りたくないし」と言いながら。

もともと「ムービー作り」は大好きで、それで役立てるなら喜んでということだったようですが、自分の物理的な限界と照らし合わせ調整するスキルを磨いていきたいよねと話し。

発明品を競う競技会用のビデオだそうです。アイデアは女の子たちが決め、長男はそれを分かりすく説明するための映像を作ったとのこと。

ムービーの最後に、女の子たちに囲まれる長男の姿を、ふーんといいながら見ていたんですが、「あ、ムービー作り引き受けたのって、この可愛い女の子たちパワーに押されちゃったんでしょ」という見方を私がしていると思い込み、むちゃくちゃ不機嫌になる長男。年頃ですから、いろいろあっていいじゃないと、男女関係にはかなりリベラルな親のつもりなんですが、なぜだか本人は「大学卒業するまで彼女は作らない」と、観ていてかなりストイックなんですよね。

これから長い人生、男女関係もいろいろあるでしょう。互いを大切にできるパートナーと出合って欲しい、全ての親が望むことですね。

 

 

 

4. 昨日は朝からロボティックスのワークショップへ、チームメートのママKさんが長男含み5人を連れて行ってくれました。夕方から、Kさんの家で夜9時までロボット作り。そのKさんと話すたびに、冗談まじりウインクと共に言われるのが、「○○(長男)ね、たまには遊んだほうがいいわよ」。

長男は、取り組み始めると何時間でも没頭します。「泊りがけでロボットに取り組んでもいい?」とKさんに頼むほど。Kさんとは主にロボット関係で会いますから、Kさんも没頭している長男の姿ばかり見ることになります。プラス、Kさんの娘ちゃんと一緒の科学オリンピックチームでの活動の様子や、レスリングやNPO活動もしていると聞き、「この調子じゃ全然遊び時間無いじゃない」と、Kさん気遣ってくれるんです。

「散々遊んできたので、今のところ気が済んでるんだと思うよ」と話し。長男に対しこんな見方をされるのは、本当に、ここ2年ほどのことなんですよね。それまでは、遊びほうけてふざけ過ぎて、周りから先行きを心配されるぐらいでしたから。

もうひとつ、ロボットも他のクラブも様々な活動も興味のある授業も、多分彼にとっては、「遊び」との境界がないんだろうなとみていて思います。大きくなるにつれ、「遊び」と「本業」がより重なってきたともいえるのかもしれません。

これは私自身振り返ってもそうでした。大学、大学院へ行くほど、自分が好きなことに没頭できるようになっていきましたから。そのまま、やりたいことを「本業」にできたら、「遊びと本業境なし人生」を、続けられるのかもしれませんね。

昨夜は妹弟ぞろぞろと作業場へピザの差し入れ!

 

 

 

5.三女を歯医者へ。

5人のお子さんを持つ歯科医さん。1番上の長女さんが17歳とのことで、高校卒業後の話になりました。「これからの時代、ホンと何が起こるわからない。今回のことも(大統領選)、決してよくなっていくようには見えないしね。だからね、これからますます厳しくなる中、どの大学に入るかということよりも、とにかく何であろうと『自分はこれ!』という確固とした実力と技術をつけていかないと、そう長女に話してるのよ」と。

マイノリティーの状況が、これ以上悪化してかないように、子ども達が「これ!」と思う道へと突き進めるよう、願っています。

 

 

 

6.他州への旅、ロボティックスの活動にと、周りの方々にお世話になる毎日です。以前は、他の方に何かをしていただくたびに、こんなに迷惑をかけてしまってと、縮こまるような気持ちでした。今は、してくださることを有難く受け入れ、できる範囲でできることを返し、周りにたくさんお世話になりながら、子どもを育てていく、そう腹が据わったようなところがあります。「子育ては、私たち家族だけでは無理」そう覚悟を決めてしまうことって大切、そう思います。

できませんと助けを求めること、助けを必要とする家庭に少しでもできることをしていくこと。

できる人が、できるときに、できることをしていく。

わたしが生んだのだから、わたしの子どもだから、

あなたが生んだのだから、あなたの子どもだからと壁を作るよりも、

「地球の未来の担い手」だからと壁を取り去っていく。

そんな気持ちで、子育てに向き合うなら、少しでも楽になる人ってたくさんいるだろうなと思います。

子ども達も、多様な人々に囲まれ、刺激をうけていけますね。

 

できることから、実践できたらなと思ってます。

それは何も大それたことでなく、

知り合いと子どもを交代でみるとか、カープールするなどから。

 

みなさん、今日もよい日を!

 


これからを生き残るために米国主要大学が必死になっていること、多様さの促進

2016年11月15日 | 子育て全般

この夏、

いくつか米国東海岸近辺の大学を訪ねる機会があったのですが、

とにかく気づいたのは、「多様な学生」を集めようとしている、

ということ。

 

それは、文化的背景であったり、人種であったり、生育環境の経済的背景であったり、

成績やテストスコアとはまた別の能力、

例えば、リーダーシップや創造性であったり。

(経済的には、親の年収が約1500万円以下なら、

学費免除&生活費支給を施すとしている大学も多かったです)

 

こうした「多様性を包み込む姿勢」は、

米国の建国理念にも基づいているわけですが、

桜に包まれた歴史的人物碑、アメリカ建国の原点にある言葉

同時に、「理念」だけではなく、

実はとても「プラグマティック(実利的)な方法」であるという

大学側の共通の認識があるように感じています。

 

つまり、大学側も、

「多様性」が「創造性や革新」を生み出す要、

そして「創造性や革新」こそが、

これからの世界をリードするための鍵となると分かっているんです。

 

同じような意見や見方をする集団よりも、

様々異なる視点、アイデア、発想が寄り集まった方が、

それは「創造や革新」につながりますよね。

 

そうした「エートス(場の心的倫理的雰囲気)」のなかで切磋琢磨し、

「創造や革新」的な成果をあげる人材を輩出することで、

大学側も名をあげ、これからの世界を生き残っていけるというわけです。

 

また、

アメリカという国自体の創造性や革新といった強みも、

この「多様性」が源になっているんですよね。

 

今回の大統領選結果というのは、

理念的にもプラグマティックな理由からも、

主要大学はじめ、急成長する企業や国が促進する、

「多様性」の流れに、

まさしく逆行しているかのようです。

 

トランプ氏は今のところ(当選後のオバマ大統領との話し合いをみても)、

キャンペーン中の過激な発言は、

キャンペーンを戦うための演技&交渉を始めるための手段であり、

実際はより多様な人々を包み込んだ「現実路線」を歩むとしているようですから、

どう動いていくのかみていきたいですが。

 

 

 

状況を見守りつつ、

日々の生活で私達ひとりひとりにできることのひとつは、

自身と向き合うこと、だと思っています。

 

異なる意見にカチンとくる、

異質さに不快な気持ちを持つ、

これらは、

人類が長い歴史の中で自らを守るために培ってきた自然な感情ですが、

それらの感情を、どう行動へと表していくかは「選択」できるわけです。

 

自らの感情の隆起に、

なぜ自分はこう感じるんだろう?

相手は何を言わんとしてるんだろう?

ここで大切なこととは何なんだろう?

どうしたら互いのよい部分が生かされるだろう?

などなど、問うてみる、考えてみる。

 

こうした姿勢を磨いていくことが、

異なる者同士が共に生きることのできる場を生み出すためのひとつの方法ですね。

 

こう書きながら、

ああ、夫婦関係もまさになあ、と思いつつ ← 昨日夫婦喧嘩したばかり

「夫婦関係」というのも、異なる者同士が力を合わせ創造するための

最たるトレーニング場かもしれないですね。

 

今できることを、こつこつとしていきたいですね!

みなさん、今日もよい日を!

 


トランプ大統領誕生を取り巻く米国の状況、子供に何を伝えるのか?

2016年11月10日 | 子育て全般

今回の大統領選を取り巻く状況をまとめてみますね。

最後に、「子供にどう伝えるか?」をのせてあります。

「移民」については、日本でもこれから問題になっていきますね。

 

昨日は学校関係者や親の集まりにと、

一日中走り回っていたんですが、

これほど有権者にショックを与え、

失望と先行きの不安を煽る大統領というのは、

これまで17年間米国に暮して初めてだなあとしみじみ思ってました。

 

子供達のクラスでも、

先生は本来、政治的立場を示すことは好ましくないわけですが、

「本当にひとりひとりが未来を大切に考えて投票したとは思えない」

とこぼしていたり。

 

「トランプ氏を選ぶなんてアメリカ国民は何してるわけ?」

そんな世界中からの声も聞こえる中、

身近な周りの様子をお伝えするなら、

「やりきれなさ」に溢れているといったところでしょうか。

 

では、どういう人々がトランプ氏を支持しているのでしょう?


「米国の急激な変化に取り残されたor取り残される」と感じる人々です。

 

その中には、インフラ整備やモノの大量生産に関わる肉体労働や工場労働、

またはそうした労働者を管理することで、

高い給料を得ることができていたorできている人々もいます。

そうした労働は、いずれは人工知能にとって代わられる日もくるでしょうが、

今は低賃金で移民が従事しています。

そうして、移民並みの賃金で働くか、職を失うかの選択の中で、

苦しい生活を強いられている人々、

もしくは強いられるかもしれないと恐れる人々です。

 

大統領選の勝敗を分ける「鍵の州」とされていたペンシルベニア州などにも、

移民により職を失った工場労働者の怒りが渦巻いています。

 

トランプ氏は、大統領選後のスピーチで、

「今まで忘れられたあなたたちが思い出されるときがきました。どんどん道路を作り、学校を建て、インフラを整えましょう」

と言ってました。

1930年代のニューディール政策のようなやり方で、仕事を作り出そうというわけです。

 

 

 

こうした人々にとって、生活が困窮する中で、「マイノリティーの権利確保」などと掲げられても、たまったものじゃありません。移民に目の前の仕事を奪われたと感じ、移民への嫌悪やさけずむ気持ちも強いです。

そして、底辺をさまような暮らしの中で、ふと見上げるなら、高学歴なエリートが、「いい暮らし」をしています。しかも、米国のトップ大学には今では世界中から人材が集まり、「ネットワーク」の恩恵を受け「移民なのに」米国で専門職につき豊かな暮らしを送る人々もいます。治安もよく公立学校も充実した地区(居住区によって公立学校の質はかなり違ってきます)に住み、そのためその子供達もいずれ専門職につき「いい暮らし」ができる可能性もより高くなります。

何10年も米国政治に関わってきたクリントン氏は、こうした「米国の急激な変化」に加担した存在にしか映りません。自身もアイビーリーグ校卒業の高学歴エリートですし。

この学校システムのトップに昇った一部に富が集中してしまうシステムは、確かに、改善されるべきものですね。

 

 

そこへ、トランプ氏が現れ、過激で分かりやすい発言を繰り返し、「古きよきアメリカ」を取り戻してくれると言います。

偏見に満ちたあらゆる「政治的に正しくない」発言も、「男女平等」や「マイノリティーの権利確保」や「人種差別撤廃」などの思想を共有する高学歴トップ層を含む「アメリカの変化を促進する側」への挑戦として、「よくぞ言ってくれた!」と拍手喝采で受け入れられます。

「男女平等」や「マイノリティーの権利確保」や「人種差別撤廃」なんて、「古きよきアングロサクソン帝国アメリカ」を壊し、ますます生活を困窮させるものでしかありませんから。

 

でも、歴史を振り返るなら、アングロサクソンも、元々移民なんですよね。

つまり、国も文化も変化し続けているわけです。

 

 

実は去年1年暮した地では、いたるところに「トランプ支持」のサインが立っていました。

近所でも、肉体労働者を管理する経営者の方が大きなサインを掲げていました。マイノリティーを低賃金で雇い、移民や黒人へも、いい感情を持っていません。

トランプ氏の存在は、それまであからさまには公にすることのなかったこうした人々の気持ちを団結させ、大声で叫ばせることを煽っていました。「膿みだし」作用ともいえるかもしれません。

 

 

移民、イスラム教徒、障碍者、女性などの「マイノリティー」に対し、偏見を煽る言動を繰り返すことで、「変化に取り残されたor取り残されると恐れる白人層」の票を集めてきたトランプ氏。

当選後のスピーチで、にこやかな微笑を浮かべながら、「国民一致団結して、全ての国民にとって偉大な国にしよう」と言われても、やっぱりすぐには、ついていけないものがありますよね。

 

クリントン氏当選確実とされるなかで、トランプ氏が勝つといい続けた映画監督のマイケル・ムーア氏は、「トランプ氏が勝つと知っていたのは、トランプ氏を支持する人々の渦巻く怒りを肌で感じて育ってきたからです」としつつ、「皆、トランプ氏に騙されている」と言います。

今ムーア氏が予告しているのが、「これからのファシズムは、友好的な笑みをたたえながらやってくる」というもの。

トランプ氏をヒトラーと並べた写真も出回ってますが、「イスラム教徒にカードをもたせる」なんていう過去のトランプ氏の「提案」も、何らナチスと変わりませんからね。

 

 

子供にどう伝える?

子供達も、これまでさんざん、トランプ氏の偏見に満ちた言動を観てきてます。周りのメキシコ人やイスラム教徒のお友達が傷つく様子を、子供達も肌で体験してきています。そんな人物を国民の過半数が選んだということ。

ネットにも、「はたして子供になんて伝えたらいいのやら」といった記事が出回っています。

 

・米国には、言論や思想の自由がある。

・米国は、独裁政治でなく、権力を分割する民主政治システムが整っているから、民主主義に反することは、実行できない仕組みになっている(今後この仕組みの有効さをはかる4年間になるでしょう)。

・移民やマイノリティーも、同じように税金をおさめ国を支える人々。権利を尊重し、同じ人としての尊厳を尊ぶ。

・おかしいなと思ったら声を上げていく。

 

 

NYなどでも、「やりきれない」人々の暴動が起こっています。

これからひとまず4年間、子供達と共に、米国、そして世界の状況を、

できることをしつつ見守っていきたいと思っています。

 

みなさん、今日もよい日を!


振り返っても子供の「失敗」のひとつひとつが「無条件の愛」を学ぶ機会だとしみじみ思います

2016年11月09日 | 子育て全般

次男について書いていて、

振り返ると長男も2年生頃から、

「いい子」からはずれていったなあと思い出してました。

 

これまで校長室に呼ばれたことも3回ほど・・・。

 

1度目は5年生の時:

輪のついたゴミ箱をレースカーにしてお友達2人とランチルームで競走。

(周りやんややんやと盛り上がったようです。その後何年間か、「あの時のあなたのお兄ちゃんのレース覚えてる?」と下の子たち声かけられてました。)

 

2度目は中学:校庭でお友達とレスリングしていて校内1日停学

(仲良し君とのふざけあい。仲良し君と共に「暴力行為」処分)

 

3度目も中学:ズボンをぎりぎりまで下げ下着を見せるファッションが流行っていた時期に、ふざけて真似してクラス中を笑わせ、校内一日停学 

(本人:えー、こ、これで停学!? 担当の先生:将来を思い今厳しくしておきました。高校でこうした際どいジョークが記録に残ると大学進学に響きます)

 

「度を越す」ことのある彼にとって、「ルールの厳しさ容赦なさ」をこうして小中時代に学んでおいてよかったと、今しみじみ思います。

 

これ以外にも、親として、かなり心臓に悪いことも、これまで「何度か」通ってきました。

 

 

子供がしでかす問題というのは、過ぎ去った今は笑いごととしても話せるわけですが、渦中にある時というのは、きついんですよね。

 

 

でもそのきつい時のひとつひとつ、子供のしでかす「失敗」のひとつひとつが、親として成長していく機会、つまり、「無条件の愛」というものを学ぶ機会だったなあと、しみじみ思います。

 

 

「じゃあ、この子が犯罪者となっても、愛し続けられる? 世間から母親失格だと後ろ指さされながらも、愛せる? 被害者に頭を下げ、留置所に差し入れに通ったりしながら、愛し続けられる?」

そんなことを、よく自分に問いかけてました。

子供が世間をにぎわす事件を起こし、母親が謝罪するような出来事に出くわすたびに、「私があの立場だったら」と想像してました。

(犯罪というのは、「育て方」だけでなく、本人&親の性質、親の生育歴、出会(合)いなどの縁、運など、色々なものの「かけ違い」が絡み合ってますから、「親のせい」と責めても何の解決にもなりません。それでも自分が親の立場だったら、やはり自分を打ちのめすでしょうね)

 

そうした子供がしでかすひとつひとつの「失敗」や、そこから派生する想像の繰り返しによって、「無条件の愛」というようなものを、少しずつ少しずつ、以前よりは理解できるようになったんだなあと。

 

子供がもたらす物事のひとつひとつに、

がっかりしたり飛び上がって喜んだり、落ち込んだり微笑んだりしながら、

改善に向け、共に工夫し行動しつつ、

底には、「それでも愛しているよ」という絶え間ない流れ。

17年の子育て生活を通し、

そんな姿勢を、以前よりは身につけられたかなと感じています。

 

 

あと、大怪我や病気。

長男は、マウンテンマラソンの練習中ふざけていて足を滑らせ、約60メートルの崖を転がり落ち奇跡的に手首複雑骨折だけで助かった(この時私も人生初「気絶」体験)、ということをしでかしてくれたことがあるのですが、それ以来、「今日も無事一日終えられたことへの感謝の気持ち」というものを、心の底から感じられるようになりました。

 

 

 

・無条件の愛

・今生きていることへの感謝


子育てを通して学ぶ、

最も貴いことですね。

 

子供が産まれてすぐにこうした気持ちを持てる人もいるでしょうが、

少なくとも私自身は、初めは言葉としてのみ「ふーん」といった程度の理解でした。

子育てを通して、身につけていくんですよね。

 

「親になる歩み」は、今も、そしてこれからも続きます。

 

 

 

 

今日は早朝から長男、

救急車にのる救急隊員の資格(16歳以上ならOK)を得るための身体検査

(運動した後の肺活量や血圧など身体の隅々まで検査し3時間!)。

 

その後、友人宅へ下の子達&お友達を迎えに行き朝ごはん。

再び長男を迎えに車を走らせ、ロボティックスチームの集まりへ。

助手席で、ロボットのアイデアをあれやこれや考え込んでました。

この棒、ロボットのパーツをデザインし、学校の3Dプリントで作り出したもの。

スクリーンに想像したものがこうして触れることのできる形になる、

3Dプリントってホンと、画期的ですね。

 

図書館のあとちびっ子友達を友人宅へ届け、

長男を迎えにチームメート宅の作業場へ。

ガレージの上階を貸してくださってます!

ロボット!

この後は、長男をnpo活動に降ろし、チームメート君を家に届け。

チャイニーズのチームメート君と、二人の車の中。

将来の夢を話してくれました。

「でも、いつもそのために自分が十分なことをしているのか心配になるんだ・・・」と。

知りうる限りの情報を与え、がんばれー!できるよー!とエール。

16歳。

希望をしかと抱いて突き進んで欲しいです。

 

 

 

さて、大統領選。

これを書いている今の時点ではまだ決まってないんですが、

予想外の結果になってます。

今日は、一日中Z君と過ごしたんですが、

Z君、何度も「どうなるかな・・・」と話してました。

イスラム教徒の友人一家、多様な個々人と繋がる体験を重ねることがステレオタイプにとらわれない心を育む

そのたびに、「トランプ氏が勝つことはないよ」と言ってたんですが。

 

上のロボティックスのチームメート君とも、

運転しながら大統領選について話し、

「大丈夫だよね」と言い合ってたんですが。

 

トランプ氏優勢になるにつれ、

カナダ公機関への移住の問い合わせが殺到しているとニュースの記事が出てます。

 

ツイッターに流れるこんな言葉をかみ締めてます:

"Trump didn't win. Racism won. Sexism won. Hate won. Lack of education won."

「トランプが勝ったんじゃない、人種主義が、性差別が、憎しみが、教育の欠如が勝ったのだ」

 

涙と共に、深く考えさせられてます。

今後のこの国の行方を見守ります。4年後、その先への、「最善への過程」と信じつつ!


It Mamaへの連載「マインドフル子育てその3」が掲載されました、子供の好奇心を高めるためにも「観る」!

2016年11月06日 | 子育て全般

『It Mama』へ、「マインドフル子育て」連載3記事目を掲載していただきました。

よく観て!子どもの「好奇心」を高める方法【マインドフル子育て#03】

 

こちら『マイコー雑記』に書いた記事

子供の「注意持続力」を促す接し方についての研究が、まるで「子育ての基本」を集約したかのよう

を基にしています。

「マインドフルに観る」ための2分でできる「心と頭の筋トレ」も紹介してあります。

 

 

早稲田大学教授 越川房子氏が理事を務める『日本マインドフル学会』は、

マインドフルネスをこんなように定義しています。

「本学会では、マインドフルネスを、“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること” と定義する。 

なお、“観る”は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る、という意味である。」


 

子供に接する中で、

この「観る」ということ、

大切だなあと思っています。

 

同じ物事を前にしても、

優れた教育者というのは、

この「観る」ということに長けているんですよね。

 

日々の生活の中で、

思い出していきたいです。

 

 

 

この「マインドフル子育て」シリーズ。

 

これまで調べてきたこと&体験から、

「子育てに大切!」と思うことを凝縮していこうと取り組んでいます。

分かりやすくシンプルに伝わりやすくするために、

うんうんと日々うなりつつ。

 

さてこちら日曜日。

これから、三女と次女の意欲に引っ張られ、今シーズン最後のランニングレースです。

色づく木々に囲まれ、楽しんできます!

 

みなさん、今日もよい日を!


「創造性」がこれからの世界でいかに重視されるかを示す13の調査研究紹介

2016年11月06日 | 子育て全般

創造的な子は先生にとって重荷?既存のシステムでの「成功」と「創造性」を育むこととのバランス

世界のニーズに逆行する「子供の創造性は低下の一途」現象をどうにかしたいですよね

 

ときて、この記事では、では創造性というのが、

世界でどれほど必要とされているかについて、

マンチェスター大学心理学者Mark Batey氏がまとめた記事を紹介します。

(それぞれの研究の詳細については、記事を参照してくださいね)。

 

 

社会で成功するには「創造性が鍵」と示す調査研究:

 

1.『ボストンコンサルティンググループ』の調査では、

過去8年の内7年間、「創造性と革新」が最も戦略的に必須と位置づけられている。

 


2.多くの研究者が、

問題解決力を高め、好機を開拓し、オリジナルで役立つアイデアを生み出すためには、

創造性が要の役割を果たすと同意している。


 

3.2009 NESTA Everyday Innovationの調査では、

創造性は現代の仕事ではなくてはならない資質と報告されている。

社長や上層部だけでなく、

個々人が問題解決能力を高めることは「マスト」とのこと。



4.雇用者の創造性は組織の成長と競走に多大な貢献をする。(Baer & Oldham, 2006).

 

 

5.組織が直面する最も不可欠なチャレンジは、

天然もしくはトレーニングを受けているという両面から、

創造的に考えられる個人を見出し開発すること(Frymire, 2006)。



6.Gilson, Mathieu, Shalley and Ruddy (2005)の研究によると、

創造的に考え、革新的な解決法を見出す創造的なチームは、

よりよいパフォーマンスを示し、予算内でより効率的に働く。

 

 

7.Ernst & Young 2010によると、

5年間で50パーセントの利益は、今日存在しないソースから発生しなければならないとのこと。

よって創造的なアイデアが不可欠。

 


8.同じくErnst & Youngの調査によると、最も成功している会社と言うのは、

会社の成長は、創造性を利益に結びつける能力にかかっていると、分かっているとのこと。



9.190の急成長する会社を対象にした最近の調査では、

それらの会社の柔軟性と反応のスピードは、強く創造性によっているとのこと。

 

 

10.BTMによる調査では、急成長する会社は、

技術と仕事と商品とサービスに対し、革新的で創造的な実験をする準備ができているとのこと。

 

 

11.The Accenture Institute of High Performance (2003-2010) によると、

ハイパフォーマンスの組織は、全ての雇用者に、

深い洞察やオリジナリティーや創造性を励ます強力な戦略を創造している。

またこうした会社は、雇用と人材開発に著しい投資をしている。

 

 

12.IBMは、「創造性」こそ、未来のリーダーが最も必要とする資質としている。

「厳格さ、マネージメント律、高潔さやビジョン以上に、

ますます複雑になる世界をナビゲートするのに成功するためには、

創造性が必要」

 

 

13.2010 Winning Ingredients report from Standard Charteredによると、

経済的成功には、キャッシュと商品と創造性が必要。

「創造性は、全てのリソースの中でも最もパワフルです。

より多くの人々が加わり、

生産品の多大な改善、そして絶え間ないグローバル化の中で、

革新と創造性への報酬はより大きくなっていくでしょう」

 

 

 

 

今後ますます先行きの予想できない複雑な世界になっていくだろうからこそ、

既存の考え方にとらわれない創造的なアプローチが必要になっていくんですよね。

既存の知識やあり方をなぞるだけならば、人工知能で十分なわけです。

 

私自身、

日常の繰り返しごとだけで日々いっぱいいっぱいにもなるわけですが、

これからを生きる子供たちに接しつつ、心に留めていきたいなと思います!

 

それではみなさん、新しい週、よい日々を!