マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

週末の風景&子育てで大切な「不完全さをさらけ出す無防備さ」人との深い繋がり・幸福感・創造・革新の源

2016年12月19日 | 子育て全般

昨日の朝窓の外を見ると、雪。初雪です。

子ども達大喜びで朝から裏の森へ。

うわあ、小川も凍ってる!

人一人いません。

 

東海岸では雪が降ると、全てがストップし、街が麻痺したようになります。

米国東海岸の積雪による「機能停止」ぶりに驚く日々

 

子供たちのはしゃぎように、

底に流れる「アラスカン」を目の当たりにした気持ちでした。

まるで故郷に戻ったようなこの生き生きとした様子!

 

夫なんて、椅子持ち出して座ってました・・・。

 

しかもキャンプ用とかでなくて普通のスチールの折りたたみ椅子。

 

 

自宅一階ではロボティックスチームの6人が泊り込み。

明け方近くまでまで、取り組んでました。

ティーン男子6人というのは、さすがに壮観。

ホットドッグにピザにパスタにサラダにデザートに、ぺろり。

「宗教上の理由(ヒンドゥー)」で牛肉を食べられない子もいて、

あれもこれもとつけたしていたら、こんな「なんでもありメニュー」に。

 

翌日競技会に向けて泊り込んでいたんですが、

雪で急遽、競技会キャンセル!

「準備にもっと時間がかけられる!」と皆拍手喝采。

今日は昼から、チーム13人全員集まっての週一ミーティングがいつもの友人宅でありました、

 

 

 

 


こうしてありのままをつらつらと書いていて、

「vulnerability」という言葉を思い出してます。

日本語では、「不完全さをあけっぴろげにできる無防備さ」

といった意味になります。

 

2010年にTEDトークで「無防備さ(vulnerability)」についてスピーチし、

世界中の2700万人近くが視聴し、

それ以来「無防備さについての研究者」とさえ呼ばれるようになった

ブレネー・ブラウン氏は、こう言います:

 

「無防備さvulnerability」こそが、

人と深いところで繋がることを可能にし、

幸福感や創造や革新の源でもあるんです。

(『ユア子育てスタジオ』:柔らかい心を大切に育てるということ

 

確かに、不完全さをさらけだすことで、

人とより深く繋がることができますよね。

ゆえに、幸福感を感じることもできるというわけです。

そしてまた、完璧とはいかない失敗を積み重ねるからこそ、

創造や革新も可能になります。

 

それでも、社会の中で、もまれて暮していると、

いつしか、防備のヨロイもどんどん厚くなり、

「弱い部分をあけっぴろげにできる無防備さ」

に蓋をしてしまいます。

 

 

 

他者の「不完全さをあけっぴろげにできる無防備さ」に触れ、

イラっとすることってありませんか?

私はあります。

 

それは、ジャッジし、ものさしをあて「できる・できない」をはかり、

あまりにも「不完全過ぎる」からと、イラっとするんじゃないでしょうか。

そうして、お互いヨロイをたくさん着込み、完璧に見せようと躍起になっていきます。

そうして表面だけの繋がりを築いていく。

 

 

と、初めに戻るんですが、なぜ、こんな話になったかというと、

冒頭の日記を書くうちに、私自身、

イラっとしている自分に気づいたんです。

「ただの日記じゃん」「芸能人でもないのに」などなど。

以前は、日常の何気ない出来事を、

「無防備」に書きまくっていたのに、です。

仕事ではない個人のブログですから、

みなさんにお伝えしたいことを私なりの精一杯の言葉で綴ればいいんですよね。

 

 

ブランウン氏は、

「無防備さ」とは「弱さ」ではなく、

「勇気」だといいます。

「Courage(勇気)」とは、

ラテン語で元々「心をさらけ出す」という意味でもあるといいます。

 


この「弱い部分をあけっぴろげにできる無防備さ」というの、

私は、「子育て」でも、とても大切な感覚だと思っています。

 

この「イラっ」とする自らの気持ちに気づいていくこと、

そして、子育てに持ち込まないこと。

 

子どもが必要とするのは、

ジャッジされ、ものさしで「できる・できない」をはかられる場ではなく、

不完全で柔らかな部分をあけっぴろげにできる無防備さ」を発揮できる空間。

「空回りのしたいしたい!」を存分に発揮し、

「十分でなかったらどうしよう」と立ち止まる必要のない場。

そしてそれこそが、創造性や革新が育つ場でもあるんです。

 

早期教育、そして昨今の子育て傾向の問題は、

子どもが早いうちから、

この不完全で柔らかな部分を無防備にあけっぴろげにできる」空間を、

失ってしまうことにある、そう思います。

そしてそれは、人と深く関わることを妨げ、幸福感を損ない、

創造性や革新の芽を摘み取ってしまうことにもなり得るわけです。

 

自ら「無防備vulnerable」であれる強さ、

子どもが「無防備vulnerable」であれる空間、

大切にしていきたいですね。


みなさん、今日もよい日を!


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