fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

『ワニと猫とかっぱ それから・・・』(花・編)神戸新聞総合出版センター

2017年06月07日 | 本の紹介
             

 関西在住作家が集まる「花」という同人誌のメンバーによるアンソロジーです。同人誌25年を記念して編纂されました。

 子どものころのわくわくと、どきどきと、へえー、うんうんと、あははとにっこりが つまっています。
 
 と、帯に書かれているのは、作家の岡田淳さん。

 ホント。


 みなさんのやさしさが詰まった一冊だなあと思いました。
 物語への思いが共通認識として、つながっているのでしょうね。


 森くま堂さんの「んの反乱」は、「季節風」からのおなじみの作品。こうして本になって、感激です。

 児童文学者協会主催の絵本大賞も受賞され、ナンセンス絵本の出版も決まっている、森くまワールドの根本です。

 ナンセンスは、理屈を考えてはダメ。でもどこまでも勝手にやればいいってもんじゃない。読者をおいてきぼりにしちゃあいけない。楽しませることが第一でしょうか? いや、作者が楽しむ? 森くまさんの力をひしひしと感じています。


 うたかさんの「そばにいるよ」は、とにかくやさしくて、気持ちがあたたかくなって、いい作品!
 童話の基本です。主人公の気持ちの変化が無理なく描かれています。
 阪神淡路大震災のことを、こうして書き継いでいくことも大事だと思います。きっと皆さん、震災に対してはいろいろな思いがおありなのだと思います。
 
 おめでとうございました!


 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿