fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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お盆の風習ー川施餓鬼など

2012年08月18日 | 日記

 13日に御先祖様をお迎えし、16日にお送りする。その周辺の風習は、地方によって少しずつ異なるし、だんだん簡素化しています。

   うちのお墓ではないのですが、このようにお墓に昆布を垂らします。10年くらい前まではあっちのお墓も、こっちのお墓も、でしたが、今年は数件しかありませんでした。岩手の風習なのか、この地域だけのものなのか、他の地域にもあるのか、わかりません。迎え火も、以前は焚いていたそうですが、もうやっていません。

   盆灯籠。花は買わずに畑から伐ります。今年は菊がまだあまり咲いていません。 

 畑より伐りし盆花ちよつと地味   あぶみ    

 これ、川柳じゃない? と思う方もいらっしゃるかも。〈となりよりうちの盆花少し地味〉だったら、川柳、〈畑より伐りし〉があるから俳句。と作者的には思っています。 

 かつて農作業をやっていた牛や馬の供養も必ずします。岩手の家は、馬頭観音が田んぼにあったのですが、区画整理になった際にお寺の隣のお宮さんに移していて、御先祖さまのお墓参りのあとは、こちらも必ず拝みます。  16日の送り盆も、再び畑の菊を伐り、でかけました。でも上の写真、菊が足りなくて馬頭観音は花省略、ゴメンね。右のしおれた花はおとなり。

 夕方からは、北上川のトロッコ流しです。これは本来は川施餓鬼、施餓鬼会(せがきえ)、あるいは流燈会なのだと思っています。施餓鬼会だと、水死者を弔うというのが本当なのだとしたら、流燈会ですね。こういうものも、だんだん変わってきているのでしょう。花火は今年もありませんでした。去年は震災で自粛だったのですが、今年は? 

   川岸に、このような紙の供養塔が建てられていました。 本堂にあった施餓鬼舟(送り舟)。これを流すのかなあと思っていたら、そうではありませんでした。

 このようなものが川岸のお寺から運ばれ、読経が始まります。 暗くなってからのは、写真がうまく撮れませんでした。手前にちらちらあるのが、小さな灯籠。昨年は8月始めのお祭りの最終日に花火と同時に流されるのを見たのですが、川を埋め尽くすほどの数で圧巻でした。でも宗教的にはこの16日が本来です。ニュースでは、盛岡の盛大な舟っこ流しをやっていました。

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 きょうは西馬音内の盆踊りを観に行きます。(秋田県羽後町)日本三大盆踊りのひとつだそうです。(あとの二つは阿波踊りと、郡上踊り)30年前くらいに初めて観ましたが、この世にこんな幽玄で美しい踊りがあるのかと驚きました。(しかも小さな小さな町に)残念ながらここのところ観光化著しく、踊りを観るというより観光客に揉まれにいくようなもの? ではないことを祈ります。

 

 


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