fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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ドラマ「地味にすごい! 校閲ガール」

2016年10月16日 | 日記
 「重版出来」に次ぐ出版業界ドラマ。
 ストーリーの展開にはちょいと異論がありますが、(ファッション雑誌の編集希望だった子が、いきなり校閲を、しかもベストセラー小説を任せられるって、ないでしょ。できないでしょ。編集に口出しすぎでしょ、ないでしょ。)←やっぱり、校閲を甘く見てる的反論出ているみたいですね。
 でも、そこはちょっと目をつむっていいかなと思っています。ドラマや小説では、すべてリアルにするんじゃなく誇張する面があっていい。面白くするってのが必要だから。

 勉強になります。
 「満天の星空」は×。とか、そっかーと。
  2話では、最後までミスに気づかずに本ができてしまったという恐怖でしたね。印刷所の場面も、「そうだよな、こうして作られるんだよな」という目で見ていました。

 校閲部が社内にあるというのは、相当大きなところ。まあそれはいいとして、校閲さんにはお世話になったことがある身としては、こうして読んでチェックしてくれる人がいるから、あとであれこれ言われなくて済むんだよなと、ありがたくなります。

『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)でもありました! 先生がビールを飲んで、自転車で帰るというシーンを書いていたら、鉛筆で「酔っぱらい運転ですよね」と書かれてきて。はあーっとひれ伏したくなりました。もちろん、歩いて、自転車は押して帰る(引いてにしたんだったかな←これだ)にしましたよ。

 他にも、雲の描写で、ひれ伏したいチェックがあったなあ。
 でも全体的には、もっと真っ赤っかになってもどってくるかと覚悟していたけど、そうでもなかった。これはひとえに、その前までの編集者さんとのやりとりで、編集者さんのチェックで修正していたからだったと思います。ホントに、いろいろな方にお世話になり一冊ができました。

いきなり晩秋っぽい

 ドラマは、この後覆面作家とのあれこれが入ってきそうですが、マニアックな校閲あるある、をもっとどんどん入れてほしいな。 
 主人公以外の校閲部の皆さんのような方達が、きょうもゲラをにらんでるんだなあと、しみじみ。かっこいいです。
 辞書を作る小説(映画化された)も思い出しました。ああ、タイトルが出てこない。

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