fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』新しい年の章

2024年01月09日 | 自作紹介
昨年出た『みちのく山のゆなな』は、山神の娘ゆななの物語ですが、新年に、父と山神、そして海神へあいさつに回る部分があります。

    

 東の海神は、10年前のあの震災のことを忘れることができずにいます。
 ゆななは、東の海に起きた悲しい出来事を初めて知ります。
 そして、山に帰ってからため息をつきます。山神がため息をつくと、山の木が1本枯れてしまいます。
 そして、ゆななはその日から飛ぶことができなくなってしまいます。

 ふるやまたくさんが描いてくださった、海神のシーン、圧巻でした。
 ゆななが、ひとつ成長することができるこの物語、ぜひお読みいただけたらと思います。

 能登の海にも神様がいて、つらい気持ちになっているのではないでしょうか。
 これから、一年でもっとも寒い時期。せつないです。

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