fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

狩の宿(神奈川県南足柄)

2017年02月05日 | 日記
 小田原から大雄山線で25分さらにバスで山を登ったところに、猪狩りの宿があります。狩猟シーズンは、冬。狩り、狩の宿、猟夫、狩の犬、などなどが冬の季語。
 私が吟行で出かけたのは、立春の翌日なので、猟名残の時期。でも、まだ冬の季語もオーケーだよね。ということで、臨場感あふれる句がたくさんできました。
 毎年、「童子」神奈川句会でここを吟行しているので、1度出かけてみたかったのが果たせました。

 ちょっとここへ載せるにははばかられるような、仕留められた鹿の頭が無造作に置かれているところとか。(うーん、目がしっかりと開いている)その鹿の血をおぼしきものが、あちこちにそのまま残っています。

猪の皮は、このあとどうするということでもないようです。(堅いので、利用価値がない)

 ここは、金太郎の生家の跡があり、金太郎が遊んだという大石があり、その奥にある夕日の滝は、金太郎の産湯に使われたとか。寒垢離(かんごり)も行われるところです。この日も、若者達がこれから滝に打たれるとのことで、その前の禊ぎをしているところでした。




 入口に鹿の血残る狩の宿  あぶみ  と作ったものの、似たような句がごっそりと出て、この句に関しては、鹿の血だというのは聞いたからわかったことで、見てわかることではない、血が残っているだけでいいという指摘に、なるほどとうなずき、かと言って直したら、他の方の句と同じになるので、捨てるようかなあ。
 ともあれ、非常ーーにおもしろかったです。
 タケちゃんという狩の犬、猟犬もいました。
 猪に後ろ脚をえぐられた犬とか、句材にはことかきません。

 股ぐらに甘えてきたる狩の犬  佐藤 信 (『角川大俳句歳時記・冬』より) 信さんは、神奈川句会世話人。毎年たくさんここで作っていらっしゃる。

  
 鹿の肉は、おいしいらしい。薄くスライスして生でなんてこともおっしゃっていました。

 猪鍋を食べることができるうどん屋さんがあったのですが、テレビで紹介されたらしく、満杯だったので、パス。でもずーっと前に、一度猪肉、焼いたのを食べたことがあったなあ。