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日本語から考えた「劣等比較」の文

2023-03-01 | くらべて文法(西・英)

スペイン語に、AはBより「~じゃない/~ない」というような、形容詞の否定を使う比較級があったかな~と考えていたら、実は参考書に出ていた。『劣等比較』というお名前だった。

劣等比較級の構文:A +SER動詞+「menos+形容詞」que B.

■AさんはBさんより背が高くない(低い)。

例文の日本語訳を見てちょっと考えこんだ。

うーん、スペイン語では menos alto(高くない) だけど、日本語ではここで形容詞を否定せず反意語「低い」と言っちゃうかなー?つまり括弧書きのほう「AさんはBさんより背が低い(bajo)」が言いやすい。

 

そこで、もっと形容詞を否定形にしたくなる例文を考えてみた。

 

■このケーキは、あのケーキより甘くない。

Este pastel es menos dulce que aquel.

これだと、「甘い」の反意語がみつからないし(「苦い」じゃないよね~)、甘すぎるケーキがあまり好まれない日本では「甘くない」と言うのはケチつけてるわけじゃないので、モヤモヤすることなく使える気がする。だけど上記より、もっと自然な言い方もある。

 

■このケーキは、あのケーキほど甘くない。

Este pastel no es tan dulce como aquel.(否定文)

 

実は上記は『同等比較』の文をまるごと否定した形である。参考までに:

■このケーキは、あのケーキと同じくらい甘い。(同等比較の肯定文)

Este pastel es tan dulce como aquel.(肯定文)

 

『優等比較』の文「Este pastel es más dulce que aquel.」をまるごと否定するのは、間違ってるわけじゃないけど珍しい(ちょっと変?)みたいだ。
△Este pastel no es más dulce que aquel.(優等比較の否定文)
〇Este pastel es menos dulce que aquel.(劣等比較の肯定文)
◎Este pastel no es tan dulce como aquel.(同等比較の否定文)



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