スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

汗カロール

2006-02-21 | ほうげん・ひょうげん
みなさ~ん、久しぶりに、(ちょっと無理やりですが)ハポニョール・コーナーです。

先日、友人に連れられて京都のタコス屋に行ったのですが、店内もタコスもかわいい(つまりタコスは小さいめ)、しかし小さいお店ながらメニューが豊富で、しかもかなりマニアックなメヒカーナなのです。
お店の名前は TAQUERIA PACHANGA (タコス屋 パチャンガ)
京都市左京区田中大久保町22 
PACHANGA の意味はなんだろう?サルサに似た音楽のことだっけ?と気になったけど、聞いてこなかった~、ちょっと後悔。。。

コリアンダーたっぷりのサルサ・メヒカーナと、刻んだハラペーニョがついてきて、料理にもひそかにハラペーニョが入っていたのよね。辛いのは苦手だけど、ハラペーニョがないとピンとこないので「おいしい、おいしい」とがつがつ食べていたら、とたんに汗がぶぁーっと噴出してきました。

「すごい汗! 汗ムーチョ・カロール だね!」

と友人。でも汗かいてるのはワタシだけ?

「いや、私だけが暑いなら、テンゴ・ムーチョ・カロールなんだよね…」と汗を拭き拭きスペイン語講座。

つまり、気候が暑いときは Hace mucho calor. だけど、「私」が暑いと感じるときは tener(持つ) という動詞の「私」の活用で Tengo mucho calor. というわけなんです。

たとえハラペーニョが降ってきても、汗ムーチョ・カロールにはならないのかな!?


※地域差に強い小学館のポケット『プログレッシブ西和・和西辞典』によると、PACHANGA はラ米の単語だそうで、
(メキシコ)パーティー。
(キューバ)パチャンガ:軽快なダンス[曲]。
やっぱりメキシコ的な意味もあったのねん。


骨と種

2006-02-11 | 留学こぼれ話
hueso というスペイン語の、一番の意味は「骨」である。

スペインでホームステイをしているときの話。遊びに来ていた4歳の子(セニョーラの孫)がオリーブの種のことを hueso と呼んでいた。私は「hueso = 骨」という固定観念があったので、「子どもだから間違えているのだろう」くらいに思い、「動物には hueso があるけど、オリーブにhuesoはないでしょう?semilla(種)じゃないの?」と知ったかぶりをした。しかしその後、その子の母親の発言により、オリーブの種は本当に hueso と呼ばれていることがわかった。

えー!?と思い辞書を引くと、なるほど、二番目の意味に[桃・オリーブなどの]種、とある。種抜きオリーブのことは aceituna sin hueso と呼ぶわけだ。しかし当時は、「スペイン語では骨と種で同じ単語を使う」というのがどうも腑に落ちなかった。骨といえば骸骨のイメージ、種といえば芽が出る植物のイメージが、頭からは離れなかったのだ。

どうやら、やわらかい実に包まれた中心の硬い「芯」というイメージを持って、hueso の意味を考えたほうが良さそうだ。hueso は、脊椎動物の骨格を形成する「芯」であり、魚の骨は含まない。そして、日本では種と呼んでいるが実際は硬い種皮である(例えば梅干の種のような)「芯」を指すが、ブドウの種のような粒々には semilla という単語がある。

そもそも、日本語の「種」という呼び方に問題があるのではないか? とふと思ったりした。例えば梅は、あの硬い「種」と呼ばれるものをかち割った中にやわらかい「本当の種→そこから芽が出る」があるという話ではないか? ひょっとすると桃やオリーブの種も同じ構造になっているのではないか?

骨まで~骨まで~♪ 骨まで愛して、ほしいぃのぉよ~~♪ …と古い歌謡曲を思い出しながら、ついつい「骨と種」について今さら考えてしまった。