スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

ブエノスアイレスの夜

2006-07-20 | 映画の感想文(旧DVD体験談)
『ブエノスアイレスの夜』 VIDAS PRIVADAS
監督:フィト・パス
主演:セシリア・ロス

物語の面白さ:★★★★☆
風景や映像の美しさ:★★★☆☆
スペイン語の聞き取りやすさ:★★★☆☆

これは2001年のアルゼンチン・スペイン映画で、主役カルメン(セシリア・ロス)が惹かれた青年役に、ガエル・ガルシア・ベルナルが扮している。倒錯した官能的な愛が描かれており、ガエル好きにはたまらない映画だろう。しかしこの物語のベースになっているのは、多くの国民が傷つけられた1976年の軍事クーデターという、悲しいアルゼンチンの歴史である。そのあたりの映像がないために、予備知識なくフラっと映画を見た人にはわかりにくいものとなっている。

過酷な体験のトラウマから、人との触れ合いができないカルメンは、聴覚が異常に発達している。だからこそ“声”から始まった。しかしなぜ、そんなにもその二人は惹かれあったのか…。カルメンの妹が見せた「カルメンとマルコス」の写真に注目!

日本では2004年にロードショーされた。
“孤独の果てに、あなたがいた──。”


DIALOGO(せりふ)の中から:

>POR PRIMERA VEZ, NO ME SIENTO SOLA.
 初めてよ、ひとりぼっちじゃないと感じるのは。


アマロ神父の罪

2006-07-08 | 映画の感想文(旧DVD体験談)
ツ○○某店に久しぶりに行き、スペイン語の映画の DVD がけっこう出ていることを知った。前から見たかったのがいくつもあったので、ツ○○カードを新たに作ることにした。まずは2002年のメキシコ映画を見た。

『アマロ神父の罪』 EL CRIMEN DEL PADRE AMARO
監督:カルロス・カレラ
主演:ガエル・ガルシア・ベルナル

物語の面白さ:★★★☆☆
風景や映像の美しさ:★★★★☆
スペイン語の聞き取りやすさ:★★★☆☆

神聖であるべきカトリックの聖職者…。しかし教会組織の内部では見たくないモノも見えてくる。妻帯禁止の世界で、暗黙の了解のごとく存在する神父の“愛人”。そして麻薬組織やゲリラとの癒着疑惑。とまどいを押さえ聖職者としての道を突き進む新米神父アマロと、彼の神々しさに惹かれる少女との禁断の恋。その行方は…???

原作は1875年発表のブラジルの小説だが、映画では2002年のメキシコが舞台となり、メキシコが現在も抱えている問題がいくつも描かれている。メキシコの素朴な田舎町の風景や、教会のシーンが美しい。

この DVD というのは、特典メニューつきで、映画を数倍楽しめるようになっているんだねぇ。製作1年後に監督とガエル・ガルシアが映画に沿って回想し、コメントをつけており、色々な裏話を聞くことで映画がさらに面白くなる。はっきり言って私には、こちらの解説音声を聞きながら見た2度目のほうが面白かった。

それにしても、ルベンは気の毒だったなぁ。。。


DIALOGO(せりふ)の中から:

>TU ERES SACERDOTE.
 君は聖職者だ。

>TAMBIÉN SOY HOMBRE.
 でも人間です。