スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

エクアドルの果物

2005-02-24 | 旅のよもやま話
キトの家庭の朝は、ミキサーの音から始まります。ジュースを作るのです。
「日本ではジュースはパックに入って売っている」
と言うと、不思議がられました。キトでももちろん、スーパーではパック入りのジュースが売られているのですが、市場に山と積まれている安価な果物をごっそり買い込み、毎朝ジュースを作るのが一般的なようでした。そのまま食べられる珍しい果物も色々あるのですが、私の思い出に残っているのは、「ジュース」のほうなんです。ホーム・ステイしていた頃は、「今日のジュースは何かな?」と毎朝ワクワクでした。

1)Tomate de árbol トマテ・デ・アルボル
TAMARILLO とも言うらしい。英語名はTREE TOMATO。
果物なのか野菜なのか!?

2)Naranjilla ナランヒージャ 
LULO とも言うらしい。
単語はNARANJA(オレンジ)に似てるけど、柑橘じゃないと思うなぁ。

3)Maracuya マラクヤ
パッション・フルーツのことですよね。

4)Moras モラス 
ブラック・ベリーのことかな? 
西和辞典には「クワの実、キイチゴの実」と出ていますね。

5)Papaya パパィヤ 
これは皆さんご存知だと思うけれど、キトにあるのはラグビーボールのように大きいものでした。

1)・2)の2つのジュースが比較的よく出てきました。ザクザク切って水と砂糖を加えてミキサーでガーっとやっればジュースの出来上がり。2つともアンデス地方の果物らしく、エクアドル人は「エクアドルにしかない」と言っていました。
3)のジュースの作り方はわかりましぇん。
4) は、やはりそのままガーっ、で出来上がり。
5) は、皮と種をとってガーですね。
そのほか、絞ったオレンジとにんじんを合わせてミキサーでガーっ、というのもありましたが、これは別に珍しくないですよね。

ジュースから話はズレますが…、

Mango マンゴ
小さいマンゴをインディヘナがチュパっているのをよく見かけました。このマンゴは繊維が多いのでチュパるしかないらしく、「日本人はお腹こわすからマネしないように」と言われ、試したことはないです。

チュパる:CHUPAR(吸う、しゃぶる、なめる)という動詞のハポニョ~ル現在形。
チュパっている:同上。ハポニョ~ル現在進行形。

Guayaba グアヤバ
キューバでは DULCE DE GUAYABA という、甘い羊羹状のお菓子を作ります。キトでもたまに見かけました。リディセはこれでジュースを作っていたなぁ。

ちなみにリディセと暮らしていたときは「パパイヤ・ジュース」の出番が多かったですね~(私はジュース担当ではなかった)。便秘に良いそうです。ちなみに、パパイヤの種も便秘に効くらしいけど、私には必要ないので試してません。

これらの果物の写真は、こちらのコロンビアのサイトで見られます。トロピカル・フルーツを目で味わってみてください。英語のページもあります。
http://www.heliconias.net/frutas_tropicales_pulpas_concentrados.htm

バナナの話もあるんだけど…、写真を探してみて、また別の機会にね!


追記3/2:
1)・2)が「エクアドルにしかない」という話はマユツバもの?
どうも、TOMATE DE ARBOL と NARANJILLA という呼び名が「エクアドルだけ」のようです。TAMARILLO と LULO のほうが一般的なのかも。そして日本名は「木トマト」と「ルロ」なんですね~。
Dulce Hogarの掲示板で教えていただいたジュースのサイト、音楽も絵も楽しいよ~ん♪(みなさま情報ありがとうございました!)
http://www.tropicalmaria.com/
あ、あ、大阪でも手に入るのかな~? わくわく♪ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

果物の呼び名

2005-02-19 | ほうげん・ひょうげん
スーパーの果物売り場で「オロブランコ」なる黄緑の果物を見つけ、その名に惹かれて先日買ってみました。スウィーティーとかいうのと似てるんじゃない?と思って調べたら、なぁんだ同じではありませんか。
グレープフルーツの一種で、イスラエル産のがスウィーティー、アメリカ産のがオロブランコ、と言うらしいです。
大きいけれど皮が厚いので、正直言ってちょっと「上げ底」の商品をつかまされたような気分でした。味はまさしくグレープフルーツですが、苦味は少なくてスウィートかしら。
ORO BLANCO はスペイン語でしょうね。白い金。プラチナ? なんでやねん?
昨日は同じスーパーで、「メロー・ゴールド」なる、さらに大きい果物を見つけました。さらに皮が厚かったらガッカリなので買いませんでしたが、何なんでしょーこれは?

ところでグレープフルーツのことをスペインではPOMELO「ポメロ」と言います。
ラ米ではTORONJA「トロンハ」と言います。

NARANJA「ナランハ」(オレンジ)とTORONJA「トロンハ」は似ているから、
ラ米語のほうがいっぺんに覚えられていいですね。

メロンはスペイン語でも MELÓN「メロン」です。メロロンじゃなくてメロンですよ、巻き舌禁止。
スイカは SANDÍA「サンディーア」です、普通は。

ちょっと驚いたのは、キューバでスイカのことを MELÓN と呼ぶことです。
英語でもスイカは「ウォーターメロン」だから、スイカってメロンなの???

(かなり前に書いてアップしそびれていた記事です。Mochi さんの「オロブランコ」を読んで思い出し、あわててアップしました。どうも私は食べ方を間違ったみたい。。。半分に切ってスプーンで大奮闘したのです。)

--------------------------------------------
追記(2/22コメント欄より):
toronjaの方は、西和辞典で「グレープフルーツ;ブンタン」とか「ザボン;グレープフルーツ」って載っているんですよ。
(2/19の朝日新聞の夕刊にたまたまこんな記事あり)

世界最大の柑橘はザボンで径30センチの巨果の記述も。文旦(ブンタン)はその中国名。旦は京劇の女形の意。岩政正男氏によると文は姓。役者文氏の家になった洋梨形のザボンが美味で、文旦と呼ばれるようになったという。…(略)。

そんなわけわかんない名づけ方しないでよ。。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハバナの羊飼い

2005-02-11 | 旅のよもやま話
キューバの首都ハバナで、半日観光なるものに参加したことがあります。私はカンクン(メキシコ)からのツアーで行ったのですが、その半日観光は色んなツアーの客が集まり、英語も話せるキューバ人ガイドが付いていました。客の半分はメキシコ人、半分はヨーロッパ系の「その他の言語」人だったと思います。「その他の言語」の客に対しては当然のように英語が使われるわけですが、そうなると英語ダメダメの私はこっそりメキシコ人の中にまぎれこむ。。。

多国籍の羊たち?を案内する羊飼い、いやガイドってたいへんです。バスに乗っているときは何の心配もないけれど、いったん羊たちを外に連れ出し、2ヶ国語で説明しながら連れて歩き、集合時間と場所を連呼しながら放牧するのは不安や危険がつきまとうことでしょう。集合場所でなかなかじっとしてない羊たちを「ウノ・ドス・トレス…」と数えるのも、本当にご苦労なことです。

ヘミングウェイの常宿であったホテルを訪れたとき、古めかしいエレベーターで何回にも分けて最上階まで上り、屋上(テラス)に行きました。「いいですか、皆さん。時間がないので、ちょっと見るだけですからね」と、乗り込む前にガイドが何度も念を押していました。

テラスには生演奏が響き渡り、テーブルでモヒートなんぞを飲みながらくつろぐ観光客の姿がありました。
そうか。ちょっと見るだけか。と私はキューバ音楽に反応してうずうずする身体をもてあましながら、階下の通りの様子を眺め下ろしていました。最後のグループも上ってきて羊たちが散り散りにテラスを動き回っているころ、ふと見るとガイドが数人の客とテーブルにつき、何か注文しているではありませんか。あれ?

私の勘違いだったのかと心配になって、
「まだ時間あるの? ちょっと見るだけじゃなかったの?」
と聞きに行きましたよ。するとそのガイド、
「だって~、もう飲み物を頼んじゃった人がいるのよ~。
もう何人頼んでも同じことよ。あなたも何か飲めば?」
さ、さっすがキューバ人。

何も頼まずうろうろしていたメキシコ人たちも「なんだ、なんだ」ということになり、水やらコーラやらを注文し始め、それがキューバ式サービスのためなかなか届かないものだから、いったいこの「ちょっと見るだけ」はいつまで続くのかと気がモメました。しかし、その後に続く観光のどこをハショったのか、終了時間を大幅に過ぎたのか、いやそもそも終了時間など設定してなかったのか、謎のまま半日観光はめでたく終わったんですがね。

ガイドの話を聞かずに飲み物を頼んじゃった人って、いったい誰だったのかしら?というのも実は気になる「謎」なんです。メキシコ人?ありがち? 
うーん、私は「英語そこそこ、西語ダメダメの、他言語人」に一票。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅行者文化人類学

2005-02-10 | ひとりごと
通訳ガイドの異文化ウォッチング、というサブタイトルに惹かれて、某施設の図書コーナーから借りてきた『旅が仕事』。積んだまま、うかうかと2週間過ごしてしまうところだった。たまたま teacup 内で「通訳ガイド試験」が話題になっているのを見かけ、おっと読まなくちゃ!と思い出してパラパラめくってみた。

この本は10年ほど前のパソコン通信から誕生したもので、平凡社から1996年に発行された。著者は志緒野マリさん。大阪生まれ。大学在学中に「バスガイド」のアルバイトを経験し、マイクを持って案内する仕事が “肌にフィットした” 彼女は、大学卒業後通訳ガイド(英語)を目指し、留学も英会話学校も経験することなく1年で「通訳案内業試験」に合格。英語ガイドだけでは食えない?その他の理由から大阪外大に学士入学してスペイン語の勉強をし、メキシコに国費留学、その後スペイン語ガイドのライセンスも取得。す、、、すごすぎる。まぁ、あまり立派な経歴を読んで落ち込んでもしょうがないので、面白い話をちょっと。。。

ガイドの方法論は、言語によって変わるらしい。

英語のお客を扱う調子で、スペイン語のお客を扱うと、なんだかうまくいかないらしい。

「どんな違いがあるかというと…。」本文より引用:
時間にルーズである。(誰でも想像できる点である)
お金にもルーズな傾向がある。(大きい声では言えないがそうなのだ)
時として、理屈が通らない論理をふりまわす。
やんちゃである。
客だけど、喧嘩ごしで話してさしつかえない。(翌日にはケロッとしている)


あるとき、スペイン人とドイツ人半々のツアーで、旅館での宴会も無事終わり、部屋で熟睡していた彼女は、電話でたたき起こされる。もうろうと、呼ばれた「バー」まで出向いてみると、「ラ・バンバ」のスペイン語のカラオケを見つけて大喜びのスペイン人たちが、「バーバン・バンバ♪」と踊り狂っていたという。傍らでウェイトレスが、誰が何を注文したかわからなくなって困っていたのだが、スペイン人は気にもとめない。ひとりが「勘定は全部僕につけておいて」と言って、おしまいなのだ。へぇ~、太っ腹~!

ちなみにドイツ人は、「自分のビールをほかの人につがれると、もめることがある」らしい。

何ヶ国もの人が集まったツアーは、各言語ごとに対応チャンネルを切り替えるのがたいへんなようだ。

…と、ここまで書いてヒトツ思い出したことがある。そのうち「旅のよもやま話」に載せますわ。ふっふっふ。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これで完結?ケセラセラ

2005-02-04 | ほうげん・ひょうげん

スペイン語入門者・学習者のみなさま:

そもそも「スペイン語入門者」を対象に始めたサイトであるのに、「ケセラセラ問題」のような自分ひとりでは手に負えないテーマを持ち出し、みなさまを混乱の渦にまきこんでしまって、ごめんなさい。

私が現時点でみなさまにお伝えたいのは、以下のことだけです。

que será será. という、アクセントの無いque(関係代名詞)からはじまるフレーズは、正しいスペイン語ではありません。『広辞苑』他、日本の辞典(カタカナ辞典も含む)で日本の流行語「ケセラセラ」をひくと、このようなスペイン語表記が見られますが、これはなにかの間違いです。

スペイン語にあるのは、Lo que será, será. (物事は結局なるようになる)という、構文的に what will be, will be. と対応するフレーズと、

¿Qué será? という疑問文の será を繰り返す、¿Qué será, será? というフレーズだけで、この“繰り返し”はケセラセラの歌が知られたスペインだけかもしれません。(21ヶ国調査したわけではありませんが…。)

------------------------------------------------------------------------

「ケ・セラ・セラ」の歌に関して:

日本の流行語「ケ・セラ・セラ」は1956年の映画の主題歌から生まれたようですが、日本人が考えているほど世界的な歌ではないようです。

Que Sera Sera. Whatever will be, will be.
という歌詞(一行)を仮に6ヶ国から抜粋したサンプル6名に見せたとして、
(2カ国追記しました。2/14)

1) フランス人は(アクセント符号なしに)そのまま歌い出し、
Que sera sera.

2) スペイン人はアクセントをつけて疑問文にして歌い出し、
¿Qué será, será?

3) メキシコ人はque(アクセントなし)の前に lo を書き込み、
Lo que será, será.

4) 他国のスペイン語ネイティブは語順まで変えて書き込み、
será lo que será.

5) ブラジル人はque(アクセントなし)の前に o を書き込み、
O que será, será.

6) イタリア人は「♪ケ~サラ~サラ~♪」と歌いだす。
Che sará sará.

という6通りの反応になっても不思議ではないと思います。

ひとつ確かなことは、
日本人は「ケ・セラ・セラ」とカタカナ表記にして歌う。
ケーセラ~セラ~♪

一昨日、岩波書店広辞苑編集部の方からいただいたメールには「歌詞のque sera sera がそもそも何語であったのかを特定するのは難しいのではないか、…作詞者に聞かないと分からないのではないか」という私たちの考えに対しての、「編集者も話をした私も全く同感です」というコメントがあり、大感激です。

「広辞苑の表現に再検討の余地がある」という前向きな回答をいただいて、大興奮・感涙の嵐の People ←こちらのブログに、その回答を掲示しています。

私は「スペイン語だと言われちゃったからには、スペイン語的に解決しないと!」という西語担当としての使命(?)みたいな気持ちで考えてきたのですが、この「広辞苑からの最終回答」に惚れ惚れしておりまして、あとのことはおまかせします~(ハート)という心境です。
個人的には、「何語ともとれるラテン系の言葉を入れて世の中を混乱の渦にまきこもう」というヒッチコックの狙いに我々はまんまとハメられたのではないか?と想像してますが(笑)。2/5.kaoruの投稿@peopleより


みなさま、おさわがせしました。そして、ありがとうございました。

★ところがまだまだ終わらない。2005.6.18アップ→「スペインのケセラセラ」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする