スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

Marido de dos caras(ロシア映画_スペイン語版)

2024-01-21 | 映画の感想文(旧DVD体験談)

たまにはスペイン語の映画を見たいな~と思うとき、película completa en español と、YouTube 検索するといくつもの映画が現れる。先日それで「Marido de dos caras」というのを見ていたのだが、スペイン映画でもラテン映画でもなく、なんとロシアの映画だった。この映画はロマンチック映画に分類されていたものの、スリラーみたいなおどろおどろしいところもあり、ハラハラしながら見入ってしまった。ラテンアメリカのテレノベラみたいに面白かった。

しかし「Marido de dos caras」は6時間以上ある映画だったので、途中で疲れてしまった。1日で見るのは無理なのでいったん中止した。

ところが次の日、「Esposo con esposas」という別タイトルの、同じ内容の映画がチャプターに分かれてアップされているのを発見した。40分前後だと、1日1チャプター限定とかにして1日の楽しみにできるのが良い。数日かけて、とうとう昨夜最後の16チャプターを見終わった。ハッピーエンドなことを確認しないと眠れない気がしたから、昨日は最後の4チャプターくらい一気に見てしまった。

また、この映画は「Salvarse del marido」という別のタイトルでも、4チャプターくらいに分かれてアップされているようだ。


同じ映画が、3つの違うスペイン語タイトルで現れるなんて、不思議である。映画自体はどれもラテンアメリカのスペイン語に吹き替えされていて、字幕はない。吹き替えの声は3つとも同じだと思う。

【あらすじ】海辺の町に住むビクトリアという若い女性が、白馬に乗った王子様みたいな男性を見つけて結婚し、首都のモスクワで子供ふたりに恵まれた幸せな生活を送っていたのだが、完璧な男に見えた夫(キリル)は自分の事業の成功と金のことしか考えない別の顔を持っていた。少しずつ暴露される本性。何度もひどい目に合いながらも、やさしい顔の夫にまた騙されてしまうビクトリア。しかし、罪を着せられ刑務所に入れられて、ようやくビクトリアは目覚める。ビクトリアは強くなっていくが、キリルの残虐さも加速していく。。。

これ以上はネタバレになるので書かないが、ハッピーエンドだってことはバラシておくので安心して見てほしい。

この映画の英語吹き替え版があるのかは不明。みんな知ってるのに私だけ知らないのかな。Netflixは一年以上使ってないのでわからないが、もしNetflixにあるなら多言語の字幕がつけられるのに。

最後まで見終わってから、この3つのスペイン語タイトルについて考えたのだが、日本語に訳すとこんな感じかな~。あまりカッコいいタイトルにはならないので、英語版があるならそのタイトルをカタカナにしたほうがいいかも。

「Marido de dos caras」:ふたつの顔を持つ夫

「Esposo con esposas」:手錠の夫

「Salvarse del marido」:夫からの救出


Como agua para chocolateⅠ

2023-04-22 | 映画の感想文(旧DVD体験談)

スペインフリークだった私をメキシコへと導いた「不思議な魅力」のひとつに、映画『Como agua para chocolate』があります。1992年メキシコ製作の映画で、日本でも『赤い薔薇ソースの伝説』というタイトルで上映されました。また、同名の原作小説日本語翻訳版も販売されていました。

この映画については別ブログで語りつくしているので、今日は最近YouTubeで見つけた、

Codornices en pétalos de rosa(ウズラと薔薇の花びらソース)

のシーンをご紹介したいです。

日本語のタイトル『赤い薔薇ソースの伝説』は、このシーンからとったのではないでしょうか。

スペイン語バージョンなので、スペイン語の聞き取り練習にお役立てください。このビデオには、私が以前所持していたビデオ(VHS) や DVD ではカットされていた「主人公ティタが鶉小屋から捕まえてきた鶉を絞めるシーン」がそのまま残されていたので驚きました。久しぶりにこのシーン(ひそかに「幻のシーン」と呼んでいた)を見ました。首を絞めるときの音が切ないですね。

初級者の方には、冒頭のセリフ2行だけでも聞き取ってみてほしいです。

ティタの母:Tíralas.(捨てなさい)

ばあや:No las tires.(捨てたらだめよ)

tirar は投げるとか捨てるの意味で、2行とも命令文になっています。黄色マークの las は las rosas(薔薇の花) のことです。正確には女性名詞複数形に対応する直接目的格人称代名詞ですが、難しく考えなくても大丈夫ですよ~。


別ブログ記事:
赤い薔薇ソースの伝説について<その1>
赤い薔薇ソースの伝説について<その2>


父親募集中 [Se busca papá] メキシコ映画

2022-08-13 | 映画の感想文(旧DVD体験談)

Netflix で『父親募集中』というメキシコ映画を見ました。スペイン語のタイトルは SE BUSCA PAPÁ です。

1回目に見たのはたぶん2か月以上前のことで、ブログに記事を書くという使命をすっかり忘れていた頃です。それから何度か気になるところを部分的に繰り返して見てきました。

まず何が気になっていたのかというと、ブランカ(主役の女の子)の母親フェルナンダ役の女優 Silvia Navarro の顔です。昔はまっていたテレノベラの超美しい ”パロマ” が、当時は整形美人だったのが年齢を経て崩れてきたのか!?と、あわれに思ってしまいました。メキシコ人の友は「シワ伸ばしの注射とかの影響ではないか?」と言います。まあ、それはどっちでもいいんですが、私はブランカの仮父親に扮する男優 Juan Pablo Medina のような、深く渋くやさしさがにじみ出て来る年齢の重ね方のほうが好きです。

そして実はこの男優も、超気になっていました。見覚えがあるのです。昔はまっていたテレノベラのどれかで見たことがあるに違いないと思ったけれど自力では思い出せず…。これも友人が解明してくれましたが、なんと”パロマ”と同じく『Cuando seas mía』にでていた美青年 "ベルナルド" だったのです。しかも "ベルナルド" は兄の恋人 ”パロマ” に恋心を抱いていたとか!? 当時の美男美女俳優のおふたりが、約20年後のNetflix映画にそろって出演していたわけですねぇ~💛

話がストーリーからズレていますね(笑)。

これは自転車(BMX)に情熱を注ぐブランカが、自転車競技の大会に参加するため保護者のサインを必要とし、父親役として手伝ってくれる人を探すことから展開していく物語です。主人公が子供であることもあり、この映画は家族そろって楽しんで見ることができる「ほのぼのとした」映画だと思います。父親探しの「キャスティング」シーンは面白くて子供にも受けます。ラストシーンがほのぼのしすぎるのが私的には難点でしたね。ここまで「できすぎ・作りすぎ」だと流れた涙がシラっと乾いてしまいます。しかしこれが映画の教育的テーマなのかも知れないし、好きな人は好きだと思いますよ。

最後に、もうひとつ気になったことに「どこで撮影したのか?」というのもありました。パット見てメキシコシティ・ソチミルコのカラフルな遊覧船は「あれだ!」とわかったのですが、ほかのシーンはよくわかりませんでした。私の住んでいたアグアスカリエンテスでも撮影したらしいと聞き、じっと目をこらして見たら「あれかな?」というのはありました。あのセントロはどこのセントロなのかなー、などなどメキシコの風景も楽しめます。

この写真は「あれかな?」の場所で、数年前にワタシが撮影したものです。


40代のセオリー[Cuarentones] メキシコ映画

2022-08-06 | 映画の感想文(旧DVD体験談)

Netflix で『40代のセオリー』というメキシコ映画を見ました。スペイン語のタイトルは CUARENTONES です。


私は理解力が弱いので、2回以上見ないと映画の感想文が書けない。なので2回以上見たいと思える映画、つまりある程度気に入った映画じゃないと、このコーナーには載せることができないのです。


まず映画の出だしが気に入りました。場所はメキシコシティーの、二人のシェフが歌ったり踊ったりの料理ショーを見せる、イタリア料理店「L’Allegria」です。この店は、このパフォーマンスが受けて、まずまずの人気店らしいのです。シェフ、セザール(Cézar)の満面の笑みがものすごく良くて、もうひとりのシェフ、パウロ(Paulo:イタリア人オーナーらしい)とのコンビネーションも抜群、何より「楽しそう」なので、即!映画に入り込みました。

セザールは仕事を離れれば、家庭的で子煩悩な良いパパ、美人の奥さんともうまくいっていて家庭は円満、完璧です。40歳の誕生日を控えたある日この家庭内で思いがけない最悪の事態に遭遇し、セザールの満面の笑みは消えました。絶望と苦悩にゆがむ顔。。。そんなときに、二人のシェフの念願だった「料理コンクール」に挑むため、男二人でカンクンへと出向くことになります。

カンクンでは、毎晩コンクール(トーナメント式?)の料理を作る以外に、昼間はお約束のアバンチュール。シカゴからバカンスに来ていた、国籍不明の女性二人と出会い、ロマンスが生まれるというわけですよ。国籍不明っちゅーのは私がわかってないだけですが。二人はスペイン語を話すので、アメリカに住んでいるヒスパニック系という設定なのかしらね。

ちなみに、私のお気に入りのセザール役は ERICK ELÍASというメキシコ人男優、ロマンスのお相手ナオミ役は GABY ESPINO というベネズエラ人女優でした。彼女の話し方からしてメキシコ人ではないな~とは思っていたんですがね。

あらすじを語るとネタバレで怒られてしまうので、あくまでも感想を書きますが、物事が起こるタイミング、「どれどれ」と期待させておいてはぐらかすタイミング、そしてラストシーンまで、話の流れもめっちゃ気に入りました。特に最後が、できすぎ・作りすぎのハッピーエンドじゃないのが良かったです。いや一応、ハッピーなんですが。

いくつかの対話シーンで比喩表現を使っているのも興味深かったです。たとえばセザールと息子の間で語る「チョコレート」の話。セザールの美人妻を祖母や母親が非難するシーンでは「船」の例え話。セザールとパウロがお互いを料理のタイプに例えるのも面白かったです。

ナオミとセザールが議論するシーン「人生の何%が決断で、何%がビックリか?」、ここもワタシ的にはポイント高いですよ。

監督は PIETRO LOPRIENO(イタリア人)だそうです。映画にはイタリア語もちょくちょく出てきます。


フラグメント 偽りと真実の狭間

2020-07-07 | 映画の感想文(旧DVD体験談)
2014年 メキシコ映画
『フラグメント 偽りと真実の狭間』
監督:ダブラス・エルフォード=アージェント
主演:グウェンドリン・ガーヴァー

物語の面白さ:★★★★☆
風景や映像の美しさ:★★☆☆☆
スペイン語の聞き取りやすさ:★★★☆☆

正直言って、ホテルでの自主隔離を余儀なくされたこの2週間、まったりと暇でした。ホテルでアダルト以外の映画は無料で見られるというのが、唯一の娯楽というか暇つぶしでした。ハリウッド系の映画に興味をそそるものはないので、探し探して「メキシコをバスで旅するアメリカ人の夫婦が~~」という内容の映画を発見しました。会話は、英語あり、スペイン語あり。

きのう、今日と、2回見ました。1回じゃよくわからなかったから(笑)。麻薬捜査担当の警察のおじさんも、翻弄されていました。まさか、こんなことになるとはね。途中で「あの人やばいんじゃない?」と気付いた私も、時系列でストーリーが整理できなくなり、放棄したくなりました。

なんのこっちゃかわかりませんよね?でもあまり書くとネタバレで、怒られそうですからやめておきます。これ、ジャンルはスリラーだそうです。「スリラーだ」と言われて2回目を見ると、おどろおどろした感覚でもう1度楽しめました。時間が前後した断片映像が多くて本当のストーリーが見えにくいところが、さらにミステリーなんでしょうかね。

アメリカ人の妻が夫を探すとき、つたないスペイン語と英語を交えるのが面白かったです。あとはとつぜんメキシコ人が流暢に英語を話しだし、コミュニケーションの問題は不思議となくなります。

舞台はメキシコですが、メキシコらしい美しい風景は、期待できません。