スペイン語で遊ぼう!みんなの広場_since2004

スペイン好き、ラテンアメリカ好き、スペイン語好き、スペイン語をやってみようかなぁと思っているヒト、寄っといで!

ベサメムーチョ(命令形)

2004-12-30 | スペイン語のいろは
ベサメムーチョ、って聞いたことあるけど何?という人のためにこれ書いてます。「いろは」にしてはちょっと高度なんですが。

命令形、というとなんだかきついように感じますが、スペイン語ではサラッと誰かに頼みごとをするとき命令形を使います。その活用なんですが、「君」と「君たち」に対する肯定命令のときのみ「命令法」を使い、その他の場合は「接続法現在形」を使うんですよ~(あーめんどくさい)。

君に対する命令形(命令法)はいたって簡単。
規則動詞の場合、おしりのRをとればいいだけです。
1)BESAR(キスする)→ BESA
2)PASAR(渡す)→ PASA
3)DAR(与える)→ DA

動詞の後にME(私に・私を)をつけた例文:
1)BÉSAME MUCHO. いっぱいキスして。
2)PÁSAME LA SAL, POR FAVOR. 塩をとってください。
3)DAME TIEMPO PARA PENSAR. 考えさせて(考える時間をください)。
4)ÁTAME 私を縛って

あ、いや、その、最後の4)はペドロ・アルモドバルの映画のタイトルでした。

では参考までに、君に対する否定命令の場合(接続法現在形)。
BESAR(キスする)→ BESES

肯定命令と否定命令を並べてみましょうか。ME の位置が変わることに注目!
Bésame mucho. ベサメ・ムーチョ
「いっぱいキスして~」
No me beses tanto. ノ・メ・ベセス・タント
「そんなにキスしないでよ」

誰ですか?

2004-12-28 | ひとくちスペイン語
米国から里帰り中の nyan さん(敬称欠落してました失礼)のブログは、コメント欄が大賑わいです。そこでの話題に関して、うちの本文としても残しておきたいので、記事を書いてトラックバックさせていただきます。

場面設定は「恋人とふたりで部屋にいるときドアをノックする音が…」:

誰ですか?(ドアに向かって…)
¿Quién es? キエン・エス→キエネース?
SER(英語でいう BE 動詞)の活用は、三人称単数現在形。

誰かしら?(部屋の中で恋人に向かって…)
¿Quién será? キエン・セラ?
SER の活用は、三人称単数未来形。

誰だったのかしら?(ノックの主が去った気配のあと…)
¿Quién sería? キエン・セリア?
SER の活用は、三人称単数過去未来形。

未来形や過去未来形をこのように推量の意味で使うことがあります。
アクセント有の QUIÉN は疑問代名詞(英語の WHO)、感嘆文にも使われます。
アクセント有の QUÉ も疑問詞(英語の WHAT)、やはり感嘆文に使われます。

どうなるのかしら?
¿Qué será? ケ・セラ?
このあと DE ~ と続ければ、「~はどうなるの?」
例文1: ¿QUÉ SERÁ DE LOS DOS? 「ふたりはどうなるの?」
例文2: ¿QUÉ SERÁ DE MI AMOR? 「私の愛はどうなるの?」

ちなみに「ジプシーかおる」にぴったりのフレーズは:
¿Qué será de mi vida? ケ・セラ・デ・ミ・ビダ?
あたしの人生どうなるのよ~?

ピソ暮らし(その4)

2004-12-26 | 留学こぼれ話
「寒いよ~」─グラナダ留学─ピソ(アパート)暮らし第4弾

留学前に、「グラナダの冬は寒いよ~」おどかされていたのですが、寒いったって雪が降るわけじゃあるまいし、と軽く受け流していました。しかしグラナダはホントに寒かったー! 夏暑いだけあって、建物が暑さ対策重視で出来ているのか、暖房設備がないがしろにされているのか、なにしろ家の中が寒いのです。雪の降る北海道でのトロピカルな暖房生活に慣れてしまった私にはこたえました。

私はピソの中で、札幌でも必要なかった “おばさんタイツ” をはいて腰巻をして台所に立ち、足元に小さな電気ストーブをつけて勉強し、ピソ中の予備毛布をかきあつめて、さらに湯たんぽを入れて寝ていました。この湯たんぽ、グラナダで買ったのですが、気に入って持って帰ってきたくらいです。日本の水枕(レンガ色の厚いゴムの袋)にそっくりな欧風湯たんぽ(?)。同居人のイギリス人英子さんも、国から持参したマイ湯たんぽを胸に抱いて歩いていました。イギリスもやはり寒いので、家の中ではいつも湯たんぽを抱いているそうです。

グラナダ人は寒さに慣れているのか、ぜんぜん平気な人が多く、ピソの大家さんは居間の窓を開けるのが好きで、英子さんや私を震えさせてくれましたよ。ふたりとも自分の部屋のちゃちな暖房器具じゃ寒いので、居間のテーブル炬燵でよくぬくぬくしていたものです。スペインの炬燵は、BRASERO という小さな暖房器具を、毛布をかぶせたテーブルの中にいれるのが原形らしいのですが、ピソにあったのは新しいタイプで、日本の炬燵でいう上の赤い部分が足元についているテーブル、とでも言いましょうか。靴を履いて暮らしているので、足元が多少熱くても気づかないこともあるのです。誰かが遊びに来て、みんなで炬燵に入ってるとき、なんかちょっと臭いんですけどぉ、、、ひょっとして誰かの靴こげてません~? なんてこともありましたっけ。
猫もこげちゃうスペイン炬燵!?

時「前・後」前置詞

2004-12-21 | スペイン語のいろは
この前置詞シリーズ、なんとなく延ばし延ばしにしちゃっています。下書きは「メモ帳」にあるのですが、出し惜しみしてるわけじゃなくて、文法の説明はつまんないかなーと。いやいや、文法は大事なんですけど。

気を取り直して、時間に関わる前置詞の続きです。

「~の前に」
ANTES DE SALIR 出かける前に(SALIRは不定詞=名詞化した動詞)
「~の後に」
TRAS LA GUERRA 戦争の後に
DESPUÉS DE LA CLASE 授業の後に

「~以内に」
EN DOS DÍAS 2日以内に
「~後に」(今から~たった時点で)
DENTRO DE UNA HORA  1時間後に

DENTRO だけで「中に」という意味があるし、DENTRO DE も空間的には「~の中に」なので、時間的にも「~以内に」というイメージの方が強いですよね。
気をつけたいのは、この時間的 DENTRO DE が過去の話には使えないということ。
José llega dentro de una hora.
「ホセは1時間後に着く」
José llegó una hora después.
「ホセは1時間後に着いた」
LLEGÓ は LLEGAR(着く)の点過去です。
「名詞+DESPUÉS」で「~後に」になります。

方言で遊ぼう!

2004-12-17 | ほうげん・ひょうげん
「北海道弁ハポニョ~ル」の創作が難航しているため、「方言で遊ぼう!」でお茶をにごす。。。

ゴミを捨てるとき北海道では「投げる」という動詞を使います。
「これ何、ゴミ?」
「うん、ごめん。投げてくれる?」
これを東京の人に言うと、
「えー? 投げるって、どこに?ポーンと投げていいの?」
と、ギョっとした顔をされます。
どこにって、私に投げつけてどうすんのさ。ゴミ箱に決まってるべさ~!

大阪ではどうも、「ほうる」という動詞を使うようです。
「これ何、ゴミ?」
「そうや。ほっといて!」
「えー? ほっておくって、ここに放置しておくっていうこと?」
「そやなくて…」
日本語でも、わけがわかりません。

スペインでは「えちゃる」とか「てぃらる」という動詞を使います。
ECHAR=投げる、投げかける(入れる)
TIRAR=投げる、投げ捨てる

そして南米では「ぼたる」という動詞を使います。
BOTAR=投げ捨てる

スペインでは「投げる」も「捨てる」もいっしょ、つまり北海道弁と同じなんです。関西弁の「ほうる」が「放り投げる」のことだったら、関西弁もそうですよね。
「ゴミを捨てる」の方言が他にあったら(日本語でもスペイン語でも)教えてくださいね。

追記:
関西で使われる動詞は「ほかす」「ほる」だそうです。
すみません私、関西弁初心者なもので。