Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

悪のDNA

2019-10-11 00:10:00 | コラム
某日―。

『ジョーカー』、3度目の鑑賞。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は都合5回で満足を得られたが、『ジョーカー』は10回は観なければいけない―という「責務」にかられている。

公開中なので、詳しいことは書かない。

ただ、しんどい。ひじょうにしんどい物語ということだけは書いておく。

と同時に。
映画の作劇として、とてもよく出来ているなぁ! と感心したことも。

勝因は、音楽の使いかたと「悪の映画史」を踏まえた物語の構築なのではないか。


クリームのこの曲、何度も耳にしているが、これほどクールに響いたことなどなかったし!!




「悪の映画史」については、ジョーカーと同じ型のDNAを持つキャラクターを挙げておくだけに留めておきましょう。

詳しいことは、年末の総括にでも。。。ね!


※映画の制作順

アレックス…『時計じかけのオレンジ』(71)

「治ったよ。もう大丈夫」




トラビス…『タクシードライバー』(76)

「俺に、なにか用か」




ハンニバル・レクター…『羊たちの沈黙』(91)

「肝臓、喰ってやった」




ジョン・ドゥ…『セブン』(95)

「出てきたぜ」






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明日のコラムは・・・

『とりあえず、行ってきます。(どうなるか分からんけど)』
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RIZINとTYPHOON

2019-10-10 04:42:05 | コラム
12日の土曜日は、『RIZIN』大阪大会。

11日の深夜にフロント業務のある自分は、勤務終了したらすぐに新幹線で大阪へ向かう・・・が、なななななんと! 台風が直撃する可能性が出てきた。


RIZINとTYPHOON―じつはこれ、初めてのことじゃない。

前回の有事の際は・・・

(1)オープニングのセレモニーを省略する
(2)特別企画を休憩時間に実施する
(3)試合順を変更する

・・・などにより、現地観戦組が帰宅難民にならないよう配慮がなされた。


『RIZIN』は、ツイてないのか。
あるいはその逆で、「持っている」のか。

シャレにもならないが、なんといっても雷神(RIZIN)だからねぇ。。。


きのう―。

運営は(屋外のイベントではないので)台風が直撃しようが中止はないと明言。


日帰りなものでして、新幹線が動かなくなると困るのだが。

いろいろやさしいウチのボスでも、大阪から東京までのタクシー代を経費で落としたら、さすがに殴るだろうね何遍も自分を。


格闘技の神様、
選手を観客を、どうか台風から守ってくださいませ!!




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明日のコラムは・・・

『悪のDNA』
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にっぽん女優列伝(145)沢尻エリカ

2019-10-09 00:10:00 | コラム
86年4月8日生まれ・33歳。
東京出身。

公式サイト


ガツガツしては叩かれて、不愛想でも叩かれて。

最近では前者系の松岡茉優が叩かれているんだとか!?

つくづく芸能のひとって大変だなぁと思います、個人的には松岡茉優も、「一時期、後者だった」沢尻エリカ(さわじり・えりか)さんも大好き。ですけれどなにか?

『クローズド・ノート』(2007)舞台あいさつにおける「べつに…」発言は、ある意味で最高に面白いヒトコトでしたもの。
(ただ、監督と、舞台あいさつの司会を務めた富永アナは気の毒でしたが…)

そういう意味で、現在のエリカさんは、美しさに磨きがかかったものの「なんとなく物足りない」感を抱いてしまいます。

なにがいいたいかというと、「良い子ちゃんになって面白みがなくなった」と。

秋吉久美子や加賀まりこなんて、若いころから現在まで、あんまり変わってないじゃないですか。

それでいいと思うのですが、もうそんな時代ではないのかしら。。。


※歌うこともします




<経歴>

元旦那は、ハイパーメディアクリエイターの高城剛。
好きなんですけどね、このひとも。

日本人(父)とアルジェリア系フランス人(母)とのあいだに生まれたハーフ。

小学校高学年でモデルの世界へ。
中学時には『ニコラ』の専属モデルになる。

映画俳優デビュー作は、2004年の『問題のない私たち』。

翌年、井筒和幸の代表作『パッチギ!』(2005)で可憐なヒロインを好演、彼女にとってもキャリア前期の代表作となりました。

ここから快進撃がつづき、
『阿修羅城の瞳』(2005)、『SHINOBI ―忍―』(2005)、『間宮兄弟』(2006)、『シュガー&スパイス 風味絶佳』(2006)、『オトシモノ』(2006)、『天使の卵』(2006)、『手紙』(2006)など、たった2年のあいだにこれだけの映画に出演。

映画そのものの出来はどうあれ、エリカさんを拝んでいるだけで飽きることはなかったですねぇ。

しかし前述したように、『クローズド・ノート』の舞台あいさつの余波が想像以上に深刻となり、しばらく「なんとなくの、謹慎期間」に入る。

・・・う~ん、じつにもったいない。


2010年―。

謹慎から復帰、「たかの友梨ビューティークリニック」の広告が話題となりました。




2012年―。
岡崎京子の代表作を蜷川実花が映画化した『ヘルタースケルター』に主演、世の中の「美しくなりたい」病を体現し高評価を受ける。




このあたりまでは「美」と「毒」があって芸能人としても面白かったのですが、このあと徐々に「良い子」に。

貫くのは、難しいこととは思いますけれど。。。


『新宿スワン』(2015)、『不能犯』(2018)、『猫は抱くもの』(2018)、『食べる女』(2018)、『億男』(2018)、
最新作は公開中の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)。


園子温か、石井隆の映画に抜擢されないかな。

すごい映画が出来上がりそうな気がしません?


次回のにっぽん女優列伝は、志田未来さんから。

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明日のコラムは・・・

『RIZINとTYPHOON』
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にっぽん女優列伝(144)沢口靖子

2019-10-08 00:10:00 | コラム
65年6月11日生まれ・54歳。
大阪出身。

公式プロフィール


本格デビューは「映画」、
しかも『映画女優』(87)なんていう主演作まである・・・にも関わらず、沢口靖子(さわぐち・やすこ)さんはテレビのイメージのほうが強いです。

たぶんリッツやタイガー魔法瓶のCM、



そして、長寿シリーズ『科捜研の女』(85~、テレビ朝日)によるもの、、、でしょうかね。


※出来不出来は置いておいて、靖子さんを最も美しく捉えた映画はこれでしょう




<経歴>

「第1回東宝シンデレラ」グランプリ。

少し前に知ったことですが・・・
TBSのドラマシリーズ『HOTEL』(90~2002)で、高嶋政伸のいう「姉さんっ」とは、靖子さんのことなんですよね!!

映画&芸能界デビューは、84年の武田鉄矢主演作『刑事物語3 潮騒の詩』。

鳴り物入りのデビューであり、靖子さんは挿入歌も担当しました。

翌年、NHK連続テレビ小説『澪つくし』のヒロインに抜擢される。

物語は覚えていませんが、欠かさず観ていた記憶がありますね。
これ観終わったら、学校に行く、、、みたいな。


映画キャリアも80年代は華やかです。

『ゴジラ』(84)、『姉妹坂』(85)では三女役を好演、
『鹿鳴館』(86)、前述した『映画女優』、
市川崑とSFXの融合が新鮮な『竹取物語』(87)。

しかしそれらの要素より、(敢えていえば)靖子さんの美貌よりも、印象に残ったのはこの主題歌でしょう。




大作の似合う女優―であったはずですが、このあたりからテレビの世界をメインステージに。


映画も『ゴジラvsビオランテ』(89)、『どっちもどっち』(90)、『ヤマトタケル』(94)、『ひめゆりの塔』(95)などに出演するものの、80年代の勢いはありません。

そのほかの出演作に、『小津の秋』(2007)、『校庭に東風吹いて』(2016)など。


低調なシーズンもあったといわれる『科捜研の女』も、つづけることによって人気シリーズになりました。

テレ朝が離さないでしょうし、長期縛られるから映画出演のチャンスもかぎられてきてしまうのかな・・・。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(145)沢尻エリカ』
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にっぽん女優列伝(143)佐藤江梨子

2019-10-07 00:10:00 | コラム
81年12月19日生まれ・37歳。
東京出身。

公式ブログ


おやまぁ、サトエリ意外と(演技)いけんじゃん! と驚いた2000年代後半。

きっかけは、やはり『キューティーハニー』(2004)だと思うのですが、



このころはまだ、単に本人と役柄が「たまたま」あっていただけだ、、、などといわれたものでした。

いやしかし、そういう役柄に巡り合うということ自体が「稀なこと」なはずでして、その時点でサトエリは「持っているタレント」だったのだと思います。

グラビアで世話になり、



演技で驚かされ、とくに自分の世代の男は、このひとにけっこうときめいているんじゃないでしょうか。

あ、紹介忘れてましたね、サトエリは愛称で、実際の名前は佐藤江梨子(さとう・えりこ)さんです笑


<経歴>

そんな感じはぜんぜんしませんが、すでにママ。
旦那さんは一般のひと。

堀越高等学校在学中、「大磯ロングビーチキャンペーンガール」に選出される。

抜群のスタイルに目をつけた野田義治に口説き落とされ、巨乳集団として名高い「イエローキャブ」に所属する。

あまり言及するひとは少ないですが、というか野田さんのアクが強過ぎて語られないだけだとは思いますが、「イエローキャブ」の前身を作ったのは黒澤の長男・黒澤久雄なのですよね。


グラビアから始まりタレント活動を経た2002年、『サムライガール21』で映画俳優デビューを飾る。

主演は先輩の小池栄子。
自分も観たはずなのですが、ぜっんぜん思い出せませんの苦笑


『模倣犯』(2002)、『偶然にも最悪な少年』(2003)、『プレイガール』(2003)で初主演し、
翌年、鬼才アンノの起用され『キューティーハニー』でタイトルロールを好演しました。

まだこの時点では、演技どうこうとはいえなかった・・・ものの、ほかに誰がハニーを演じられるというのか!? とは思ってました。


『日本沈没』(2006)、『口裂け女』(2007)、

そして。
誰もが目を見張ったのが、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007)でした。

本谷有希子の戯曲を、俊英・吉田大八が映画化。



サトエリは、ややエキセントリックな「姉」を熱演。

これが、完全にハマりました。


以降も・・・
『銀色のシーズン』(2008)、『秋深き』(2008)、『罪とか罰とか』(2009)、『GOEMON』(2009)、『斜陽』(2009)、『ラッシュライフ』(2009)、
『すべては海になる』(2010)、『七瀬ふたたび The Movie』(2010)、『その街のこども 劇場版』(2010)、『行きずりの街』(2010)。

よいのもあれば、悪いのもある―という映画の出来と同様に、サトエリの演技も不安定ではあります。

ではあるものの、キャラクターとして気になってしまうというのは、もうそれがこのひとの強み。になるのかもしれません。

そういう意味で松本人志の『R100』(2013)には期待していたのですが、出演した女優さんが、みんな気の毒でしたね。

敢えていいますが、三谷幸喜と同様に、松ちゃんは映画には愛されていないのだと思います。


近作に・・・
『抱きしめたい ―真実の物語―』(2014)、『リングサイド・ストーリー』(2017)、『猫忍』(2017)、『ラプラスの魔女』(2018)、
最新作が『Diner ダイナー』(2019)。

出産のために休業していましたが、最近復活。

相変わらず、お美しいです。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(144)沢口靖子』
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