Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(102)吉瀬美智子

2019-03-08 00:10:00 | コラム
75年2月17日・44歳。
福岡出身。

公式サイト


自分よりひとつ下なだけの吉瀬美智子(きちせ・みちこ)さん、若々し過ぎてぜんぜん同世代とは思えないです。

だってこのスタイルですよ、



しかし30代のころ「活躍できる場が限られてきてしまう」からと、メインで活動してきたモデル業をきっぱりと辞め、女優1本で生きていくことを決めたそうです。

まだまだぜんぜんいけるけどな~。
そして、こういってはなんですが、その心意気は素晴らしいと評価しつつ、映画に関していえば残念ながら結果が伴っていないなぁ、、、と。

いまのところの代表作はこれになると思うのですが・・・



ひどい出来でしたからね、擁護出来ぬほどに。

ヒロインを演じる吉瀬さんのキャラは、もっと冷徹なビッチにしてもよかったのではないかな。。。

<経歴>

地元福岡で飲食のアルバイトをしていたときにスカウトされ、モデルとしてデビューする。

20歳で上京、女性誌『Domani』で専属モデルを務める。


映画俳優デビュー作は、98年の『蘇える金狼』。

優作の代表作を真木蔵人でリメイク、雰囲気は悪くなかったですが、あまり話題にならなかったですね。


以降の出演作を並べてみると、けっして作品に恵まれなかったわけではないことが分かります・・・

椎名誠の同名小説を三池崇史が映画化、モックン本木雅弘が好演し大人の寓話としての世界観を創り上げている佳作『中国の鳥人』(98)、
CAとバスケットボール選手の二足の草鞋を目指す石原さとみがひたすらかわいい『フライング☆ラビッツ』(2008)、
『白夜』(2009)、
『のだめカンタービレ 最終楽章』の前編(2009)と後編(2010)でエリーゼ役、
テレビドラマの好評を受けて映画化された、しかしドラマ版を観ていなかった自分は中田ヤスタカの音楽以外は乗れなかった『LIAR GAME The final stage』(2010)、
『海の金魚』(2010)、

この2010年は意欲的で、この波に乗って『死刑台のエレベーター』で映画初主演に辿り着きます。

ルイ・マルとジャンヌ・モロー、そしてマイルス・デイビスによる(いま観ても)スタイリッシュな傑作を現代日本に置き換えてリメイク。

ただ、おおかたの予想どおりこれが大コケ。
興行的な惨敗だけであれば「中身は素晴らしいんだから!」と応援するのもやぶさかではありませんが、中身もひどかったものだから・・・。

以降も『ランウェイ☆ビート』(2011)、『僕と妻の1778の物語』(2011)、『神様のカルテ』(2011・14年の続編にも参加)、『ガール』(2012)、『草原の椅子』(2013)、『コドモ警察』(2013)…とキャリアを重ねるも、映画に限っていえばパッとしません。

じつにもったいないと思います、このビジュアルなのに。

現在は育児を優先し、活動はひかえめ。

お子さんに手がかからなくなったら、ぜひとも悪女役を憎々しく演じ、映画の代表作を作ってほしいです。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

女優列伝、3連続でいきます。
『にっぽん女優列伝(103)木南晴夏』
コメント (1)
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