Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

つなぎとめるのは、美少女の存在

2019-03-03 00:10:00 | コラム
自分がほとんどテレビドラマを観ないのは、ドラマが好きとか嫌いとかとは無関係、

単に、映画を追いかけるだけで精一杯だから。

例外なのは、映画監督が演出を手がけるなど、なんらかの形で映画関係者が関わっている場合。

だからここ10年で「きっちり最終回まで観たテレビドラマ」を挙げていくと・・・


『ゴーイング マイ ホーム』(2012、フジテレビ)…監督・是枝裕和

『みんな!エスパーだよ!』(2013、テレビ東京)…監督・園子温



『ツイン・ピークス2017』(2017・米)…監督デヴィッド・リンチ


・・・ぐらいになる。


そんな自分が、映画関係者はからんでいないのに「お!」と思って観始めた日本のテレビドラマが、まもなく最終回を迎える『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ)なのだった。




物語の設定が気に入ったんだよね、

魁皇高校3年A組・担任の柊(菅田将暉)は教室とその周辺を要塞化し生徒29人を閉じ込め、クラスメイトの景山澪奈(上白石萌歌)がなぜ自死したのかを考えるよう彼ら彼女らに迫る。

日本産のドラマがそういったシチュエーションで、どのくらいエグいことが出来るのか・・・そんな期待は3話目あたりで裏切られ、あぁ最終回まで観るのキツいなぁ、、、と正直がっかりした。


物語で最も大事なものは、やっぱりディティールでしょう。
小さなほんとうを積み重ねて大きな嘘を吐かねばならぬのに、そこいらへんがイイカゲンすぎるのだよね。

29人の生徒が人質にされたのに、体育館に集う父兄があまりにも少な過ぎるとか。
高校生が2号警備(交通誘導)のアルバイトは出来ないだろうとか。
教員陣は残らずコメディリリーフの役割だが、「全員」スベッているうえにリアリティの欠片もないとか。


ひとりの女子高生の死(不在)が判明するまでを、30分もかけて静謐かつ濃密かつ緊迫感を持って描いた『ツイン・ピークス』の冒頭―そういうものを期待していた自分が愚かだったのか、、、とまで思ったが、
それでも8話目まで観つづけ、たぶんきょうの9話目も観るし来週の最終回も必ず観る自分が居るのもたしかで。


それは、中盤よりも展開が「ややマシ」になりつつある―という理由もあるが、それ以上にA組の女子たちが「ほぼ美人」であることのほうが大きい。

永野芽郁に川栄李奈、上白石萌歌と今田美桜、福原遥や堀田真由、そして森七菜。


おじさんをつなぎとめているのは、つまりは美少女の存在ってこと。


男女混合・30人程度のクラスにこれほどかわいい子がそろうなんてこと、実際にあるのだろうか。
ここでも「小さなほんとうを積み重ねて…」と理屈っぽいことをいいたくもなるが、まぁ、目に楽しいので不問としよう。

だってこの子たちが出演していなければ、数週間前に脱落していた可能性が高かったであろうから。



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明日のコラムは・・・

『目と目が合ったら miracle』
コメント (1)
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