Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ケンタを信じるが、本音は美味けりゃいい

2013-11-11 00:30:00 | コラム
暴露される前に白状しとこう。どこから漏れるか分からんし―トップがそういう決断をしたのだろうか、偽装表示「告白合戦」がつづく。

元ホラ吹きの自分がいうのもなんだが、この流れのなかで「嘘をついちゃいけないよ」と子どもに教えるのは難しい。
いや、そんなことはないのか。そのときはいい思いをしても、最終的にはほら、あんな風に頭を下げなければいけなくなるのよ・・・と教育出来るのかもしれないしね。

ただ受け手だって、そんなに馬鹿じゃない。
「騙された! 許せない!!」と本気度100で怒っているひとは少ないのかも・・・とは思うけれど、
それでも「最初から疑ってかかる」というのを信条にして毎日を生きるのも、それはそれで寂しいなぁ、、、と。


偽装、嘘、ヤラセ、八百長・・・。

どの程度のもので、自分は怒るだろうか。

たとえば首相の「汚染水はコントロール出来ている」という、あきらかな嘘とか。

ガチンコを売りにしている総合格闘技MMAの試合で、八百長が発覚しても怒るかな。
(これはPRIDE創設時、いくつかの試合でそういう疑惑が持ち上がっていた)

森口iPS細胞の騒動については、愉快であると同時に、ちょっと切なかった。


牛丼屋朝食のシャケがマスであることは?

美味けりゃいいよ。

「ゼロカロリー」「レモン20個分のビタミンC」とかいわれても、口にして分かるもんじゃないし、これも美味けりゃいい。

ハイボールのウィスキーが「山崎」だと書いてあるのに、実は安物だった・・・は?

「さすが山崎、美味いなぁ」と感動して味わっている可能性が高いので、これは騙された自分の舌を責めるべきかもしれない。

食材の件に関していえば、たとえば九条ネギが「そこらへんのネギ」であったとしたら怒るかも。


先週、ケンタッキーフライドチキン町田駅前店に行ってクリスマスのパーティバーレルを予約してきた。

予約カードを兼ねるレシートには、「岩手県産あるいは鹿児島県産の鶏肉を使用しています」と印字されている。

これが虚偽だったとしたら?

オメー、それだけチキンLOVEなんだから、さすがに怒るだろう?

・・・どうだろうか。

ふだんは岩手県産・鹿児島県産を使用、しかしクリスマスの時期は倍以上の発注がかかる、岩手・鹿児島の鶏が「なくなっちゃった」として、「そこらへんの鶏」を紛れ込ませたら?

美味けりゃいいんだよね、やっぱり。


まぁKFCを信じてはいるし、美味けりゃいいという理屈で今回の騒動を「べつに、いいんじゃね」と弁護するつもりはないのだけれども。


ブランドというのはつまり格式のことで、問題になっているのはその点のような気がする。
100円ショップで売られているものや半額セールで売られているものにケチがついているのとはちがうのだよね、

有名ホテルやレストランだったからこそ、その責任が問われている。

ただそれらを追究するテレビのほうもヤラセ問題などがあったりして、ヨソを突っつけるのかという話になっちゃった。
受け手は受け手で「どこでもやっていることでしょ」なんつって、表現が適切でないかも・・・だけど、なんとなく白けている感じ。


白けた世の中って、やっぱり面白くない。
「どうせ、、、」が頭につく日常会話じゃダメだよ―と、「どうせキチガイだよ」が口癖の自分だって思うのである。


※ナレーションなしのCMのほうが好きだから、日本でもこういうのを創ってほしい。
選曲もグッドで、何度も観たくなる。




…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(57)』

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする