29年10月24日生まれ・2007年2月26日死去、享年77歳。
高知出身。
軍人、軍服が似合う―という日本の俳優って誰かな、この先は出てくるのかな、、、なんて、ときどき思います。
ガタイはあんまり関係ないと思うんですよね、細身の軍人さんも居ますし。
要は顔の説得力といいますか、刑事は似合っても、軍人が似合うひとって、なかなか思い浮かびません。
単純過ぎる結論かもしれませんが、韓国の俳優は軍隊経験がありますから、軍人役に説得力がある。
そのちがい、なのかなぁ。
個人的なイメージでは、日本で最も軍人、軍服が似合っていた俳優が高松英郎(たかまつ・ひでお)さんです。
「軍人ばかり」というキャリアではないのに、そのイメージが強い。
こういう感じの上官、居そうじゃないですか。厳しいけれど、フォローも忘れないというか。
最初にスクリーンで観たのが『ラストエンペラー』(87)の菱刈隆陸軍大将だったからかもしれません、
音楽は素晴らしいけれど甘粕正彦役が「なんとなく」浮いていた坂本龍一とはちがって、俳優ではなくホンモノにも見える存在感というか、そういうものがありましたもの。
※あれ、こんな感じの予告編だったっけか。
<経歴>
51年、大映の第5期ニューフェイスに合格。
同期に居たのが、若尾文子や南田洋子だったそうです。
映画俳優デビュー作は、53年の『怒れ三平』。若尾文子の彼氏役でした。
『月よりの使者』(54)や『スタジオは大騒ぎ』(56)といった恋愛/コメディへの出演が続くも、
俳優として初めて評価されたのが『巨人と玩具』(58)のサラリーマン役であり、以降、クセのあるキャラクターへのオファーが殺到することになります。
『白鷺』(58)、
「黒の~」シリーズとしてつづく『黒の試走車(テストカー)』(62)、『黒の報告書』(63)、
川島雄三によるブラックコメディの傑作『しとやかな獣』(63)。
それにしても『巨人と』といい『しとやかな』といい、格好いいタイトルですよね。
時代的に一周して、現在でもクールで通用する響きだと思うんです。
しかし、このころに大映を退社し、活躍の場をテレビに移します。
テレビドラマの代表作は、なんといっても『柔道一直線』(69~71、TBS)だと思います。
もちろんリアルタイムでは観ていませんが、似非とはいえ格闘家を名乗っていますから、のちに全話を制覇しました。
まぁ、したからって柔道が強くなった・柔道に詳しくなったわけではありませんし、
そもそも梶原一騎がからんでいる「トンデモ系」なわけですし、
ただ、柔道の明るいニュースがない「いまこそ」、再放送すべきなのかもしれません。
高松さんが演じたのは、車周作。
「講道館の鬼車」と呼ばれた恐ろしい男で、はっきりいって主人公の一条直也より目立っていました。
面白かったなぁ、怖かったなぁ。
もういちど、じっくり観てみたいです。大爆笑しながら。
さて。
テレビに移って以降の映画キャリアは「極端に」少なく・・・
前述した『ラストエンペラー』、『社葬』(89)、『大怪獣東京に現わる』(98)、『サトラレ』(2001)、『黄泉がえり』(2003)など、そのほとんどが「出ずっぱり」ではない、ゲスト的な扱いのものです。
2007年2月26日、心筋梗塞のため死去。
享年77歳、映画としての遺作は『ロード88 出会い路、四国へ』(2004)でした。
で、生きている俳優のなかで、
軍人、軍服が似合うひと―という疑問は、結局・・・
浮かばないなぁ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(205)宝田明』
高知出身。
軍人、軍服が似合う―という日本の俳優って誰かな、この先は出てくるのかな、、、なんて、ときどき思います。
ガタイはあんまり関係ないと思うんですよね、細身の軍人さんも居ますし。
要は顔の説得力といいますか、刑事は似合っても、軍人が似合うひとって、なかなか思い浮かびません。
単純過ぎる結論かもしれませんが、韓国の俳優は軍隊経験がありますから、軍人役に説得力がある。
そのちがい、なのかなぁ。
個人的なイメージでは、日本で最も軍人、軍服が似合っていた俳優が高松英郎(たかまつ・ひでお)さんです。
「軍人ばかり」というキャリアではないのに、そのイメージが強い。
こういう感じの上官、居そうじゃないですか。厳しいけれど、フォローも忘れないというか。
最初にスクリーンで観たのが『ラストエンペラー』(87)の菱刈隆陸軍大将だったからかもしれません、
音楽は素晴らしいけれど甘粕正彦役が「なんとなく」浮いていた坂本龍一とはちがって、俳優ではなくホンモノにも見える存在感というか、そういうものがありましたもの。
※あれ、こんな感じの予告編だったっけか。
<経歴>
51年、大映の第5期ニューフェイスに合格。
同期に居たのが、若尾文子や南田洋子だったそうです。
映画俳優デビュー作は、53年の『怒れ三平』。若尾文子の彼氏役でした。
『月よりの使者』(54)や『スタジオは大騒ぎ』(56)といった恋愛/コメディへの出演が続くも、
俳優として初めて評価されたのが『巨人と玩具』(58)のサラリーマン役であり、以降、クセのあるキャラクターへのオファーが殺到することになります。
『白鷺』(58)、
「黒の~」シリーズとしてつづく『黒の試走車(テストカー)』(62)、『黒の報告書』(63)、
川島雄三によるブラックコメディの傑作『しとやかな獣』(63)。
それにしても『巨人と』といい『しとやかな』といい、格好いいタイトルですよね。
時代的に一周して、現在でもクールで通用する響きだと思うんです。
しかし、このころに大映を退社し、活躍の場をテレビに移します。
テレビドラマの代表作は、なんといっても『柔道一直線』(69~71、TBS)だと思います。
もちろんリアルタイムでは観ていませんが、似非とはいえ格闘家を名乗っていますから、のちに全話を制覇しました。
まぁ、したからって柔道が強くなった・柔道に詳しくなったわけではありませんし、
そもそも梶原一騎がからんでいる「トンデモ系」なわけですし、
ただ、柔道の明るいニュースがない「いまこそ」、再放送すべきなのかもしれません。
高松さんが演じたのは、車周作。
「講道館の鬼車」と呼ばれた恐ろしい男で、はっきりいって主人公の一条直也より目立っていました。
面白かったなぁ、怖かったなぁ。
もういちど、じっくり観てみたいです。大爆笑しながら。
さて。
テレビに移って以降の映画キャリアは「極端に」少なく・・・
前述した『ラストエンペラー』、『社葬』(89)、『大怪獣東京に現わる』(98)、『サトラレ』(2001)、『黄泉がえり』(2003)など、そのほとんどが「出ずっぱり」ではない、ゲスト的な扱いのものです。
2007年2月26日、心筋梗塞のため死去。
享年77歳、映画としての遺作は『ロード88 出会い路、四国へ』(2004)でした。
で、生きている俳優のなかで、
軍人、軍服が似合うひと―という疑問は、結局・・・
浮かばないなぁ。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(205)宝田明』