季節の花「花海棠 （はなかいどう）」

名言名句（203）

「花はその花の好む自然の条件の中に

置かれたとき、最も美しく咲くようだ」『堀内　幸枝』

「花に寄せて一言」と題した随想のはじめに、堀内幸枝（1920－）は、

次のように書いています。「今は冬の季節だが、食堂へ入っても喫茶

店に入っても、窓辺に花が飾られている。歳時記を開くと、猫柳は春、

牡丹は夏、菊は秋と記されているが、実際、花屋をのぞいて見ると

そんな季節感はない。暖房のきいた暖かい喫茶店の窓辺で、コーヒー

など飲んでいると、ぼーとして来て、さて今は冬なのか、春なのか忘れ

るくらいだ。ジングルベルの歌を聞いて初めて”ああ冬が来たんだわ”

と実感がわくくらい」堀内幸枝が言うように、四季をを問わず、今は、

いろんな花が栽培されています。春に夏や秋の花を見ることの出来るは

なんとも便利な世の中になったものだと思いますが、反面、味気無さも

あります。やはり、春は春の、夏は夏の花を眺めることで、生活の実感

が味わえるのではないか、そう思います。無理矢理に作られたものからは、

ものがその中心に持っている素朴さが感じられません。

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4月から咲く花「花海棠 （はなかいどう）」

開花時期は、 4／ 1 ～　4／20頃。
　桜（ソメイヨシノ）に引き続いて
　咲きだす。
　春の代表花の一つ。

・中国原産。
　江戸時代初期に日本に渡来した。
　それより前の１５世紀に渡来した、
　実の大きな
　「実海棠（みかいどう）」に対して
　花が美しいので
　「花海棠」と命名されたそうだ。

　中国では、
　牡丹（ぼたん）とともに
　最も愛好される。

・花の色がなんとも美しい。
　開花前の、
　赤いつぼみが垂れ下がる姿も
　とても個性的♪
　その姿は、さくらんぼに似ている。



・別名
　「海棠」（かいどう）
　「垂糸海棠」（すいしかいどう）

・４月８日の誕生花
・花言葉は「艶麗（えんれい）

（季節の花300より）