10月11日燃料油脂新聞より
仕切り改定 4週連続 計7円値上げ
今週の仕切りは
JXTGと出光が全油種2円50銭、昭和シェルはガソリンと軽油が2円で灯油は2円50銭 上げ
※店頭にてー
給油客「高くなったな」
masumi 「仕入れは4週連続で値上がりしてて計7円、売値は一昨日4円上がっただけです」
当店の現在店頭現金価格は159円。
近隣セルフは上看板が158円の下看板(プリカなど)が155円。
セルフ店頭158円以上に 大幅仕切り上げ転嫁
レギュラー161円の価格看板はフル
※2者店なら、セルフでもリッターマージンは15円近くあるのでは?
不信感与える価格差 高値SSが“悪者”に
※今は価格差を説明できるツールが色々ありますが、
20年前から数年前までは、本当に“悪者”にされてきました。
系列と業転の仕切り格差のせいで。
その仕切り格差のお蔭で18年間無印として営業してきたSSが、元売再編や需要減退など業界環境の変化を踏まえ、ENEOSとして再出発だそうです。↓
※悪者にされてきた周辺の3者店は面白くないと思いますよ。
「記者の眼」災害時の営業継続賛否 混乱回避に休業提言も
かつてのオイルショックを経験した販売店主は「当時は連日長蛇の列ができて、異様な雰囲気だった。日頃給油に来ない客ほど声を荒げて 対応に困った。
>日頃給油に来ない客ほど
阪神淡路大震災と暫定税率騒動時にわたしも経験しました。
また普段でも、
セルフでは給油させてくれない(してくれない)容器で購入の時だけの客や、イチゲン客に、その傾向が強いです。
10円以上もの卸格差によって適正マージンも取れない、それでもライフラインとしての燃料油を扱っている以上簡単に営業を止めるわけにはいかない。
大手は地場店から大口は奪っていこうとするくせに、小口は切り捨ててきた。
だから、
地場店は、サービスも愛想も悪くなってでも、店を続けて行かなきゃいけない。
昔から変わらずご愛顧して下さっている“ほんとうのお客様”は、サービスも愛想も悪くなっていることに対して文句などはおっしゃいません。
「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい」と言った九州の販売店主さん。
現存している地場店の多くは「自店から灯油難民を出したくない」という気持ちで踏ん張っている。
そういう販売店に向かって
「サービスが悪い」「愛想がない」「Tカード最初に訊きなさいよ!」「そんなことでは潰れるぞ(潰してやる)」「覚えとけよ痛い目に合わせてやるからな!」「もう来てやらんからな!」「元売(お客様相談センター)にクレーム入れた。入れる。」等々の言葉を投げつけるような人は、断じてお客様などではありません。
世事に疎く、また思いやり(想像力)もない人だと思います。
(※↑平成24年までは“知らなかった”として仕方がないとしても、地下タンク改正消防法でマスコミが「2月危機」とセンセーショナルに報道した25年以降は、)
ガス欠や脱輪、バッテリー上がりなどのSOSー
当店顧客のためなら他市にでも駆けつけていました。
消費者は業界のお客様という意識で、他府県ナンバーのSOSにも駆けつけていました。
千葉から営業で定期的に関西に来られていた発券店値付けカード客から「全国にガソリンスタンドは腐るほどあるのにここに来てしまう。接客が心地良い」と言われていた当店が上に書いたような言葉を投げつけられるようになったのは、
自店の仕切りでは不可能な安値店が出現し、「暴利」「悪徳」などの言葉を毎日のように浴びながら顧客(販売数量)を激減させた末に、従業員を失い夫婦二人だけでの運営になってからのことです。
それらの言葉を受けた場面は、
・主人が配達で留守で油外注文をお断りした時
・発券店値付けカードは給油作業のみ、に対して
・Tポイントの後付けが出来ないことによるもの
特に最後のTポイントに関しては、
セルフではできない携行缶への給油が目的で来店した消費者
タイヤの空気圧が目的で来店した消費者
通りすがりの少量給油客(1,000円分など)
所謂イチゲンさん、というのがセットになっています。
PS
原油が下がってきています。
今週の仕切り上げの転嫁が出来る商圏は優秀です。
自社系列の販売店が疲弊し廃業へと追いやった大きな要因の安値業転玉を垂れ流し続けた末の、
これが元売のすることなのか。