消耗戦の被災で、激戦地・鈴鹿で撤退相次ぐ
(4月2日ぜんせきより)
全国有数の激戦地・三重県鈴鹿市で、増税に伴う値上げ直前の先月、相次いで3店舗が店を閉じた。
いずれも消耗戦と言われる低価格競争の渦中に巻き込まれ、利益のほとんどない現状にピリオドを打った。
このうち2店は、古くから地域住民の生活を支えてきた地元SS。
ここ数年間、得意先に応援され、生き残りをかけて必死に営業を続けてきたが、安売り合戦に追い打ちをかけるような増税分の値上げという価格改定を前に、ついにSS業界からの撤退となった。
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コンビナートのある工業都市の四日市市と県群・津市とに隣接する鈴鹿市は、4年ほど前から他府県の業者が次々と進出。
北海道、滋賀、大阪、岐阜の量販店や市外の県内大手などがPB,系列を問わず出店。
派手な看板や店頭表示で、地元店が悲鳴を上げるほどのし烈な安売り競争を展開。
これら進出業者は、本拠地の地元では極端な安売りはせず、なぜか鈴鹿での販売競争に低価格でしのぎを削り、利益は度外視したかのような激しい争いを演じているという。
その傾向は最近、名張市や伊勢市など三重県下に拡大し、
規模の小さな地元SSは太刀打ちできず、青息吐息の状態に陥っているところが少なくない。
(こうした状況下、3店舗が相次いで撤退)
「弱い地元のSSを中心に店舗閉鎖が続いているが、1カ月に3店もの撤退は初めて。
3店のうちの2店は共に40年以上の歴史を持つ有力店。
弱肉強食で安売りしても勝ち残れる量販店によって、小規模の地元SSが消えていく。
寂しい限り。歯止めをかけたいのだが」
地元SSの経営者は、悔しそうに話している。
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組合がやるべきことは、「系列でも業転OKにしてくれ」ではないと思います。
価格競争という消耗戦では、資本力が大きい方に分がある。
地場の零細SSは業転OKになったとて、いつまでも持つわけがない。
負けているわけではなくても、体力が続かない。
パイの奪い合い
価格競争
3者店の対戦相手は、
仕入の時点で優位にある2者店(特約店)や子会社販社や大手量販店、そしてPB。
(※組合の幹部には大手特約店の者が多い)
仕入値に差があることも、
流通ルートが2つあることも、
その違いも、
何一つ消費者には知らされることのない中で、
同じように戦わされる。
撤退した地元SSが担ってきた小口の配達先は、その後どうするのか・・・
断ってばかりで書いたように、“次”を見つけるのも地域によっては困難になるだろう。
それを思うから
そして又、
>得意先に応援され、たりもするから
早く“一抜け”した方が傷が浅く済むと分かっていても、なかなか廃業の決断ができないところもある。
流通経路証明に関しての議員立法化が見送られるとするならば、やはり時間稼ぎだったのかも知れない。
たとえ議員立法化されたとしても、恐らく3者店の経営は苦しいままのはず。
或いは経営(資金繰り)が少し楽になったとしても、ハードの老朽化は避けられない。
その設備投資は半端ではないし、後継者がいないことも事実。
大手以外の、零細店の撤退は早いか遅いかの違いで、・・・・・いずれ消える
必要としている消費者がいたとしても、いずれ消える。
市場原理の価格競争の中で存続できる零細3者店は限られる。
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って!
これは、「今のまま」ならね。
>歯止めをかけたいのだが
そう。
masumiさんもホントにそう思ってるんですよ。
だから、ネガティブで嫌だなぁと思いながらも、そのネガティブな部分を知ってもらわないことには何も変わらないと思うから、性懲りも無く同じことを書き続ける。
自分の店だけを少し生きながらえさせるためだけなら、こんなブログは書かない。
黙って、こっそり業転玉を取れば済む。
今まで高値の系列100%でやってこれたのだもの、10円も安い業転玉を仕入れれば楽になるのは確実だ。
そうすれば、「いずれ消える」その時期は延ばせる。
だけどそれじゃあダメなんだ。
それじゃあダメなんだ。
資本主義社会の末路かもしれない。本来、政治とは、行き過ぎないように、調整するのが議員立法であり、行政指導であり、国の安定を諮ることが、政治の筈。全く機能していない。我々石油販売業界は、八方塞がりの規制により、虐げられている。管轄下にある監督官庁は、見て見ぬふり。消費者のみを見てるだけ。今の世の中、業者間の競争は、必要だが、度を越したら、伝家の宝刀をだすべきなのに、全く知らんぷり。これでは、業者は拍車かけて減り、挙句の果てに、消費者難民が増え、地方は、ゴーストタウン化して、再起できない不毛地帯になるだろう。
代行給油店の皆様、苦しくても続けておられる姿、頭が下がります。ご健闘お祈り申し上げます。
分かりますよ。
その、何ていうのかな・・・
吹っ切れたら楽になりますよ。
でもその前に精神的バランスを崩してしまう可能性があるので、
そこは気を付けてくださいね。
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皆さまへ、
他に何かあればクボさんにコメントをお願いします。
m(_ _)m
もはや、設備投資、人材育成等、莫大な資金を投下する根拠が見当たらない。
地場三者販売店の寿命が近づきつつある。
よくぞ、ここまで頑張ってきたと、自画自賛するも、今から思えば、遅きに失した感もある。何故もっと前に、決断しなかったのか、傷口を広げてしまい、後悔の日々。
昔からのことわざにある様に、「お前!いつまで此処で油売っとるんじゃ」と、よく聞くが、油売りは、怠け者の代名詞なのである。
いざという時は、欠かせない代物なのに。平和ボケで、自分の生活エリアで、そんなに困窮することがないからね~。
先が無いのは分かっていても、昔からの配達先がある以上、またその品物がお風呂を沸かしたり農作物を乾燥させたり、様々な機械を動かすために必要な燃料ですから、おいそれと止めることはできないのです。
やれるところまでやるしかない。
その時が来たらそれでお終い。
それは仕方がないこと。
地場の3者店は、よく頑張りました。
うちはまだ当分店を続けます。
クボさんもでしょ?
masumiさんは、其れなりに使命感をもって、お仕事なさっておられるご様子、立派ですよ。
私の場合、性格的に感受性が強く、相手に言われた事や為された事を気にするタチで、神経質なんでしょうな。
特に、SSでは、いろんなお客様が来店され、平気で気に触ることを言う客。一々気にしてたらこんな商売できません。ハッキリ申しますと、嫌気さしてます。根底には、先ず儲からない。暇を持て余す待ち商売。メリハリの効いた仕事でない。昔は、其れなりに忙しく、儲かった。3Kの代表格だったが頑張れた。今は・・・・
使命感を持たないとやっていられないだけです。
でなきゃ誰が老後の資金を注ぎ込んでまでやりますか。
ホントにアホですよ。
このブログを始めの頃から読んでいる人は知っていますが、私は対人恐怖症とまではいかないけど本来お客さんの相手は苦手な方なんです。緊張しいなんです。
この店で働きだした頃、お客さんの言動で泣いたこともいっぱいありますよ。
この仕事に就くまでに5つの仕事をしてきましたが、GSが一番、お客さんが素というか本性を出されるように思います。
今、儲からなくなりましたけど、儲からなくなって良かったこともあります。
良いお客さんだけが残ってくれました。
あまりにも態度の悪い人には給油拒否もできるようになりました。
嫌気がさしてやめたいのに、夫婦の意見が一致せずやめられない。
じゃあどうするか。
続けていけるように妥協点をみつけながらやるしかない。
クボさんは嫌気がさして、もうやめたいのですか?
それとも、それでも続けるのですか?
決めるのはクボさん自身です。
顔で笑って心で泣いての日々でございます。
masumiさんほど、私には使命感はありませんが、恥ずかしながら、嫁に尻を叩かれ、今日に至っておりますハイ。
私の唯一の楽しみは、孫の成長ですかな。
スミマセン、G.Gのたわ言で。