「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車の本格生産がいよいよ始まる。トヨタ自動車は、今夏に世界で初めて量産体制に入る。
電気自動車(EV)との激しい競争も見込まれ、次世代エコカーを巡るメーカー間の競争は激しくなりそうだ。
■設備がカギ
燃料電池車とEVの普及には、燃料の水素や電気を補充するスタンドなどの整備が前提になる。政府は燃料電池車とEVの両にらみで普及を目指す構えで、設備を作る商業施設などへの支援を継続する。現在進めているEV向けの充電機器や工事費への一部補助に加え、燃料電池車に水素を供給する「水素ステーション」を15年中に全国100か所に整備する計画だ。
EV向けの充電設備も全国5000か所以上に増えたが、マンションの駐車場などでの設置は進んでいない。最初から作る必要がある水素ステーションは、「整備に時間がかかる」(カルロス・ゴーン日産社長)との声もある。
ガソリンスタンド並みのネットワークを全国に張り巡らせることは容易ではない。水素ステーションや充電設備の整備がどこまで進むかも、自動車メーカーのエコカー戦略の成否を左右しそうだ。(小川直樹、山岸肇)(2014年1月27日 読売新聞)
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http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20140127-OYT8T00248.htm