英国で深刻なガソリン不足 パニック買い原因と政府(AFPBB News) - goo ニュース
2021/09/28 05:28
【AFP=時事】英国はここ数日、深刻なガソリン不足に見舞われている。各地のガソリンスタンドでは27日、燃料を必死に求める人々が車で列をつくり、いら立ちを募らせた。政府に対しては、医療などの必要不可欠な分野で働く人々が優先的に給油できるようにする緊急措置を求める声が上がっている。
政府は、今回のガソリン不足の背景には、燃料を運ぶタンクローリー運転手の不足と、異例の需要があるとしている。英石油小売業協会は、26日には全国の給油ポンプ8000台のうち半数近くでガソリンが底をついたとし、原因は「パニック買い以外の何ものでもない」と説明した。
英国は欧州連合離脱(ブレグジット)後に入国管理を厳格化していたが、先週末にはその方針を転換。運転手不足を補うため、外国人トラック運転手を対象にビザ(査証)の短期免除措置を講じた。
英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルや英BP、米エクソンモービルをはじめとする石油企業は共同発表で、「英国の製油所には十分な燃料がある」とし、需要は数日中に正常化し問題は緩和されるとの見通しを表明。消費者に平常通りの購買行動を呼び掛けた。
しかし、ガソリンスタンドには一晩中長蛇の列ができ、人々の不満を呼ぶとともに、経済全体に影響が及ぶのではないかとの懸念も広がっている。英公共部門で最大の労働組合であるユニゾンは、医師や看護師、教師、警察官といった必要不可欠な労働者が列に並ぶことなく優先的に給油できるようにすべきだと訴えている。
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日本には緊急車両へ優先給油を行う中核拠点SSがありますが、医師や看護師、教師、といった必要不可欠な労働者が列に並ぶことなく優先的に給油できるSSは今のところありません。
緊急車両給油対応SS一覧|神奈川県石油業協同組合・神奈川県石油商業組合 (sekiyukumiai.or.jp)
災害対応型給油所 | 全石連 (zensekiren.or.jp)
災害対応型給油所とは、災害対応能力を強化したSS(サービスステーション)のことを言います。
阪神淡路大震災後に国の補助事業として平成8年度から22年度にかけて措置されたもので、各種設備(太陽光発電設備、内燃機関発電設備、貯水設備等)を備えて、災害時に緊急車輌への優先給油等が行えるように整備されたSSです。
その後、多くの震災を経て、SSの災害対応能力強化の施策(中核給油所、小口燃料配送拠点、住民拠点SS)が実施されてきましたが、その中でも最初の取組として重要な意味合いを持ったものです。
災害時の燃料供給体制の維持のために
平成26年2月 資源エネルギー庁資源・燃料部 (soumu.go.jp)
災害時、中核SSはまあ何とか役に立ちそうですね。
でも住民拠点SSは名誉職に近い印象なので、いざという時役に立つかは疑問なんです。
非常時にスタッフが必ず出勤でき、元売(商社)からの燃料供給の保証があり、かつスタンド施設が損傷もなく営業できるという自信のある住民拠点SSがどのくらいあるのでしょうね。
手を上げればタダで発電機置いてあげるよなんて愚策は役立たずのお役人でしか思いつかないんですよ。発電機さえあれば大丈夫なんてアホな妄想…
SS業への大切な補助事業予算が、長年このようなアホ丸出しの愚策に消費されてきました。こんなバカにされ続けた業界はないんじゃないかな?悔しくてしょうがないですね。
いつもそうでしたよね。
“やってますよ”のパフォーマンスとしか思えないことが殆どでした。
>住民拠点SS、いざという時役に立つかは疑問なんです。
同感です。
住民拠点SSになっている系列店の中で全量系列仕入れでやってきた店が一体どのくらいあるのか?
又、阪神淡路大震災などの過去の大震災時に燃料油供給のために店を開けて営業をしていたという実績はあるのか等々、考えるとモヤモヤしてしまいます。
大震災時では、住民拠点SSだとしても何なりと理由を付けて営業を行わないことも可能なのですから。