08月30日 21:56
イラン産原油、10月に輸入停止も=米制裁の適用除外困難
石油元売り各社によるイラン産原油の輸入が、10月に止まる公算が大きくなった。イランと対立するトランプ米政権は、11月5日からイラン産原油の輸入国に制裁を科す方針。日本は米国に制裁措置の適用除外を求めているが、米との協議は難航し、事態打開は極めて困難な情勢だ。
JXTGホールディングスや出光興産など元売り各社がイラン産原油の輸入を継続するには、タンカー確保などのため、9月上旬までに米国から制裁の適用除外を取り付けることが不可欠とされる。しかし、各国にイラン産原油の輸入停止を求めるトランプ政権は強硬姿勢を維持。経済産業省は元売り各社に「現時点で輸入継続が認められる可能性は低い」と説明している。
昨年の日本の原油総輸入量のうち、イラン産は5.5%を占める。元売り各社は、代替措置としてサウジアラビアやオマーン産の原油調達を増やす可能性を探っているが、ガソリン、灯油など石油製品の需給や価格に影響が及ぶ可能性もある。
2018/8/31 2:00 日本経済新聞 電子版
JXTGなど石油3社、イラン産原油を輸入停止へ 米制裁で苦渋の決断
JXTGエネルギーなど日本の石油3社が10月、イラン産原油の輸入を停止する見通しになった。米国によるイラン制裁の適用除外を求める日米交渉が難航しているためで、調達先をサウジアラビアなどに切り替える。割安なイラン産原油を代替してコスト高になればガソリン価格に波及する恐れがあり、日本の消費者にも影響を及ぼすことになる。
追記
st31掲示板より