前記事にも書きましたが、当店とセルフ等の安値店との販売価格差は現在上看板で1-2円しかありません。
先週末、ENEOSカードで給油されたお客さんが清算時にレシートの単価を見て、「え?安い?!」と驚かれました。
念押ししておきますが、当店が粗利を削って安値店に追随したわけではありません。
安値店より13円高く売っていた時より、今の方が粗利は多いです。
13円差でも生き残れた。10円差までは余裕。せめてあと3円くらい高く売ってもいいんじゃないかな。
今は好市況でもセルフとかがいつまた安売りを始めるか分からないんだから、こういう時しか利益を稼ぐ機会はないよ。
masumiさんはこうちゃんにそう進言したのですが、
こうちゃんはワンマン経営者なので(笑)というのは“半分”冗談で、「うちはこれでやっていけるから」と申します。
いやいや、やっていけるかしらんけど、(地下タンクの分は回収不能でもいいけど)ローリーの分は回収しないとね。と思うmasumiさんなのであります。
20年近くも前から、新規出店した2者店に“自店の仕入値”という安値で攻撃されてきた当店は、体力を削ぎ落しながら「他店より13円高く売って粗利5円」という状況でも営業を続けていける体質になりました(なってしまいました)。
業転玉を取らず、
安値に追随せず、
そのため一部の消費者からは「暴利を貪る悪徳業者」呼ばわりもされました。
全国的にも同様で、関東の方では消費者センターに訴えた消費者もあったくらいです。
1994年のピーク時から半数にまで減り、今も減少を続けているガソリンスタンド。
誤解されたままで店を畳んだところも多かったと思います。
その誤解だけは解かねば。
当市内のガソリンスタンドはセルフが8店、フルが7店で、合せて15店。
※2月22日訂正
(当店の顧客(大口法人の配達軽油)に系列仕入れでは不可能な安値営業を掛けたセルフのことを忘れていました。そう、ポリ容器1つ2つの小口配達は切り捨てるくせに大口は奪っていこうとする2者店です)
当市内のガソリンスタンドはセルフが9店、フルが7店で、合せて16店。
その中で1SS 1ディーラーは当店を含めて4店舗しかありません。
フルの残りの3店舗のうち、地場店を引き継いだ2者店は採算販売をしてくれていますが、他府県に本社のある残りの2店舗はセルフと同値(時にはセルフより安値)の価格看板を掲げています。
2月17日ぜんせきより
経営部会、公取委に販社廉売「厳密調査を」
一部元売販売子会社が同系列の地元特約店の仕入価格を下回る価格で販売しており、採算度外視の不毛な乱売競争を回避するため、周辺の販売業者が公取委に不当廉売で申告したものの3回連続で注意が行われただけで、半年以上にわたって廉売を続けている実態を説明。
「これではとても地場業者は生き残れない。SSの撤退・廃業に拍車が掛かる」と不公平・不透明な仕切価格体系を問題提起するとともに、石油小売市場の壊滅と組合組織の崩壊につながる危険性を訴え、当該販社に対する公取委のより緻密な不当廉売および差別対価調査の実施を改めて要請した。
業転格差推定5.9円
粗利平均は2桁維持
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「暴利を貪る悪徳業者」
何を根拠にそう言うのか?
他店の価格と比べて、そう言う。
販売価格を比べてー
仕入や粗利はお構いなしにー
「燃料油を切らすわけにはいかない」と、系列仕入れを貫いて、自己資産を食い潰し、
自分は給料を取らずに年金で生計を立てながら、地域への供給という使命感で営業を続けている経営者も存在します。
高値店の中には。
そういうお店が、
仕入れ値の格差を利用した価格競争によって、規制緩和以降「暴利を貪る悪徳業者」と誤解されて来ました。