損な役回りの石油販売業者 (8/6 燃料油脂新聞より)
大きな仕切り格差が固定化していなかった以前は、その地域の燃料供給は地場の業者が請け負うのが普通でした。
公共施設などの大口契約は、今では殆ど全てと言って良いくらい県外の量販店が入札などで契約を取ってしまう。
随意契約の民間企業、工場への納入分でさえ低価格で営業攻勢を強める県外有力業者に奪われる事例も少なくない。
消費する側も、“とにかく安く購入できる”取引業者を最優先する。
そのくせ、災害時など燃料が手に入りにくくなったときには地元のSSや販売業者に燃料調達を頼ってくる。
(普段は取引が無いのに、緊急車両や優先車両として普段から懇意にしてくれているお得意先を差し置いて給油してやらねばならない)
「全量とは言わないまでも、部分的に地元業者から燃料を仕入れて取引を継続すべきではないか」と書いてあるけどmasumiさんは反対です。
確かに取引減少は死活問題で、現状は「地場の3者店は死ね」みたいな有り様だけど、
部分的に仕入れてもらったところで「生かすな殺すな」にしかならない。
それでは設備投資も叶わないし何の為の商売かと虚しいだけ。
全ては固定化された大きな仕切り格差が問題なんだ。
例え仕切り格差があったとしても、そんなに大きな差ではなく又流動的なものであれば、みんな何かと便利な地元の業者との取引の方を優先させるでしょう?
「勝手なときだけ使うな」と言ってみたところで、少しでも経費を抑えたい気持ちは皆同じ。
安い玉があればそちらに手が出るのが普通の感覚だもん。
でも、このままではいけないと、多くの人が気づき始めていると思う。
このままでは地元業者は姿を消す。
困ったときに頼ろうにも、もうその時には存在していない可能性が大です。
ガソリンスタンド過疎地や灯油難民が全国的に大きな問題となってしまわないように、行政は「今」、今すぐに実力を行使してください。
販売店の声を元売は聞きません。
業界を変えて燃料のライフラインを守る事が出来るのは、行政と消費者の声だけです。
8/6 燃料油脂新聞 8/3 ぜんせき
8/6 ぜんせきの論説より(一部抜粋)
系列の卸価格指標からみて、同系列量販店の売価がまっとうな市場相場と映る現状は理不尽極まりない、と憤る中小SSの不快感にきちんと耳を傾けてほしい。
(※簡単に言うと、地場の3者店の仕入れ値が同系列量販店や子会社の売値という現状は理不尽極まりない)
また前号でも疑問を投じたが、元売決算で伝えられる業績悪化は、業転見合いで割高感を強く感じながらも、実質的ブランド料を負担してきた系列店の苦労を水泡に帰すものと思わざるを得ない。
あえて言うならば、それを理由にいびつな高負担を続ける口実とすることは断じて受容できない。
ぜんせきさん、よくぞ言ってくれました!
そのとおり!
元売が赤字(?)
だとしても、
それは自業自得というものです。