masumiノート

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chaicoさんにありがとう。

2011年06月23日 | ガソリンスタンド

chaicoさんが、「石油業界って、どうなってるの?」という記事を書いてくださいました。
http://blog.livedoor.jp/chaico13/archives/51802467.html?1308817356#comment-form

ありがとうございますm(_ _)m

石油業法が廃止され、元売自らが小売に進出できるようになった時点で、私たちのような個人経営の弱小スタンドは淘汰されることは予想していました。

国策としての石化燃料から電気へのシフトなど、時代の流れもあり淘汰は必須事項だったのだとも思います。


ただ納得できないのは、誤解されたままで土俵を去ることです。
誤解を解きたい一心でこの業界の現実、事実をブログに書いています。


店を続けるかどうか
こうちゃんはまだ迷っていますが、私はもうやめたい。

利用して下さっているお客様には申し訳ないけど、何千万円も設備投資して続けるにはこの業界のありさまから考えても無謀です。
年齢的なことを考えても、これ以上設備投資することは無茶です。



けれども、これ以上販売店の数を減らすことは避けるべきだとも思っています。

昔ながらの販売形態のお店を必要としている消費者がいます。
少量でも灯油の配達してくれるお店を必要としている消費者がいます。

三者店の中にはセルフに改装したところもあります。
その全てとは言いませんが、そういうお店は消費者を選別したのです。


配達に必要な人件費や、車検や任意保険料といった配達車両の維持管理費、これらのコストを切り捨てたのです。

しかし、私たち地場の三者店はコストに見合わなくなった今でもそれらを引き受けています。
「高いなぁ、よう儲けているやろ」と軽口を叩かれながら。


・・・
例えば、市内の同じような三者店が廃業した場合、今までそこで配達してもらっていた消費者はどうなるでしょう?

次に配達してくれる店を探さなければなりません。
そうして、うちに依頼してきたとします。

でも、うちではお断りせざるを得ません。
昔なら喜んでお引き受けできたでしょうが、この異常なまでの価格競争の末、従業員は去り、新たに雇うことも出来ず、配達用の車両も数台所持していたのを今では1台にし・・・

今のこの状況では、これまでうちを利用し続けてくれたお客様を引き受けているだけで精一杯です。


客が増えるのだから、新たに人を雇えば良いじゃないか、車も増やせば良いじゃないかと思われるかも知れませんが、
冬場の灯油の為だけにそんなことをしたら、又、赤字経営に逆戻りです。


そして、それは他のお店にも言えることだと思うのです。

もしうちの店が閉鎖したら・・・
うちの配達先を引き受けてもらえるかと言えば、恐らくNOでしょう・・・

三者店の状況はどこも似たり寄ったりの筈ですから・・・

あぁ、だからこのことを考えると、店を閉めたい気持ちがぐらつきます。


元売や国にはこれが分かっていないのです。


私たちのような三者店を必要としてくれているのは個人の消費者だけではありません。
地域の中にある企業にとっても、燃料だけではなく工業用潤滑剤などの小口配達をしてくれる小回りの利く販売店は必要不可欠ではないでしょうか。

セルフばかりになったら、そういう仕事を担うところが無くなるということです。
或いは何とかフルが市内で数店舗だけ生き残ったとしても、それまでのような融通は利かなくなるでしょう。


地域経済にとっても、これ以上の淘汰は懸念されるべき事柄です。

国や元売は、こういうコトにも頭を働かせる必要があると思います。



掛売りの消費者(特に法人)は、安値の看板を基に価格交渉をしてきます。
あれはセルフや他業種にとってはスーパーの客寄せ卵だと言っても殆ど理解して貰えません。

販売店は泣く泣くギリギリのトコロまでマージンを圧縮させるしかなくなっています。
(もしかしたらギリを超えている可能性もあります)



この先も何も改善されること無く地場のスタンドが淘汰されていくのか

或いは、東日本大震災やガソリンスタンド過疎地問題を通して、国が何らかの手を打つのか

はたまた、元売が気がついてくれて、業界として公平公正で明確なルール作りが確立されるのか



ガソリンスタンドの淘汰は国策だから諦めるしかないという意見もありますが、
うちが廃業したあとでも、生き残った三者店が少しでも楽に営業していけるようになれば良いと思います。

そして、生き残った浮気組みさんも、もう業転玉を入れる必要なんてなくなっている健全な業界になっていることを願います。







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