12月10日「燃料油脂新聞」より
系列SSの安値に困惑「われわれの仕切り以下」
【大阪】近畿地区の三者店店主が「三者店に対する仕切り議論がまったくないのは極めて遺憾」と強く異議を唱えている。
同店の商圏内では、12月に入っても外資系SSで121円、民族系SSで122円のガソリン価格看板が掲示されている。
同店の仕切価格は、12月第一週で117円台、第二週では118円台が通知されている。
店主は「消費税込み仕切価格では約123円から124円台になるのに、商圏内で121円や122円で販売している系列SSがある。われわれの仕切以下の価格だ。この矛盾に対して特約店から何も説明がない」と憤怒する。
元売は系列特約店に対して、形式上は仕切価格方式を示し、大手系列の方式では三者店にはリットル1円の助成がある。
だが特約店が三者店に卸す仕切価格方式については元売は一切関知せず、特約店ごとに独自の三者店卸価格を設けている。
多くの特約店では系列仕切価格にリットル2円から3円を上乗せした価格を三者店卸価格としているようだが、それ以上乗せている卸価格も存在する。(うち、4円乗せられてます!)
現実には三者店の価格競争力はないに等しい。
「特約店にはない袖は振れないとの意識があるようだが、仕切価格があまりに高いと三者店を見殺しにすることになる」
同店主は「特約店に対する系列仕切価格には仕切り体系があり、業転価格にも系列仕切価格マイナス4円の価格方程式が成り立っている。
だが三者店卸には明確な仕切価格の方式がない。
元売と特約店の間に優越的地位が存在するが、(三者店に対する)特約店の優越的地位の濫用と言える。
苦しい台所事情もわかるが、透明で明確な仕切価格方式を示してほしい」と訴えている。
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新仕切り方式が導入された当初は、うちの仕切りも市況に合わせられる価格でした。
特約店にとっても始めてのことだったから、素直に計算していたんだと思います。
でも3ヶ月程経った頃から「ん?元売発表の仕切りから計算した数字と合わないゾ???」と、新仕切り以前の“他所と比べて4円程高い”状態に戻っていました。
コメントをくださる花形満さんは親切な方で、ご自分の会社の仕切価格や計算式までメールで教えてくださり、特約店との交渉の際には実名を出しても良いとまでおっしゃって下さいました。
又、市内の同系列の他店AとBの特約店CとDのマージンもA店の社長さんが教えてくれましたがどちらも1円未満の「何十銭」とのことでした。
※特約店の規模も様々で、自社店舗を10程所有しているような販売業者が地場の特約店となっているものから一部上場の大手商社まであり、大きくなればなるほど維持コストも掛かりますので特約店マージンを高く設定しているようです。
エクセルで表を作って特約店の担当者(当時)に見せて説明を求めても「弊社ではそれは公開しないこととしているので・・・」と言われました。
更に問い詰めると「弊社の存在価値、云々」と言ってました。
確かに特約店には得意先企業との取引(書類)関係など、お世話になる部分もあり、それはいつも感謝しています。
しかし、店頭で汗を流して給油している我々が数円のマージンで喘いでいる中、FAX1枚での仕切り通知でリッター当たり4円も特約店マージンを乗せられたら堪ったものではありません。
元売ブランド料4円と特約店マージン4円、計8円は非常に重いです。
価格の半分が税金という商品に、こんなに価格差があるのは如何なものかと思うのです。
例えば仕切り格差があったとしてもガソリンも販売価格がタバコと同じように全国一律だとしたら・・・
競争というのは価格では無くなり・・・
「ガソリンスタンド過疎」なんていう問題も起きない!