別紙2
別紙3
平成17年3月の全国石油商業組合
公正取引委員会「ガソリンの流通実態に関する調査報告書」(概要版)より抜粋
平成17年のものですが、イメージは掴んでもらえると思います。
(元売というのは、ENEOS・出光・コスモ・シェルなどです。)
簡単に言うと
業転玉は系列玉より安い。
本来、業転玉で商売をするのは
「無印SS」(元売マークを掲げていないSS)と
PBSS(JAや伊藤忠エネクスなど、プライベートブランドのSS)
系列SS(元売マークを掲げているSS)は、契約により当該元売からのモノしか仕入れることが出来ない。(本当は)
昔から、業転玉で薄めている系列SSはありましたけど、極一部でしかなく、その行為は同業他社から「白い目で見られる」ものでした。
業転玉で薄めている系列SS・・・
正規ルートでも仕入れはするが、安い業転玉も何割か仕入れることを「薄める」と言います。
そういうSSは「浮気組」と呼ばれています。
規制緩和以降、セルフや元売所有SSとの価格競争に対抗する為に「安い業転玉を仕入れるのは経営努力だ」という意識に変わってきた系列GS(販売店)も増えたようです。
うちの店には屋外タンクがありますので、その頃、業転玉を扱う商社からの売り込みもよくありました。
セールストークだと思いますが「市内では90%のSSが業転玉を仕入れていますよ」と言われました。
1リッター100円前後の商品で、粗利は1リッター10円あるかないか、
・・・・業転玉なら5円~10円安く買える(@@;;;
それは大きな誘惑です!
恥ずかしい話ですが、心が揺れました。
「据え膳食わぬは男の恥」・・・違うか。
でも、やっぱり企業倫理として、それは出来ないのだー!!
(*゜Д゜)フンガーッ!!
と言うことで、私個人は
「安い業転玉を仕入れるのは経営努力だ」という意見は違うと思います。
「それは努力では無く、安易な方法だ」と思っています。
とはいえ、浮気組さんの気持ちも分かります。
存続させようと思えば「背に腹は変えられない」って事なんでしょう。
ある市内で同じ系列SSのA店とB店があったとします。
どちらも業転玉を取っていたのですが、B店には元売から勧告(商標剥奪など)があったのに、A店はお咎めなし、とか・・・。
元売の対応が曖昧な事もありますし・・・
昨年の暫定税率騒動のあと、「近隣セルフ(同元売)の売価の方が店の仕入値より安い」という時期がありました。
消費者の方は「セルフは人件費が掛からないから安い」と思っているかも知れませんがそうじゃあ無いんですよね(T-T)
(実際、セルフでも従業員の数が多い所があるでしょう?)
スタート時点で差があるんですよ(><)
事情を知らないから仕方がないとは思いますが
「ぼったくり」なんて言われることもあり辛いです。
ブログだからこうやって書けますけど
店頭でそんな説明しても聞く耳持ってはもらえませんからね(涙)
新仕切りが始まって9ヶ月・・・
業界の新聞によると最近やっと業転との価格差が縮まったようです。
別紙2の図では載っていませんが、元売と販売店の間には特約店(問屋)というものが存在します。(特約店は販売店でもあります)
元売→特約店→販売店
特約店は(2者店)、販売店は(3者店)と呼ばれています。
単純に元売から直接仕入れられれば問題ないのですが、それは出来ない仕組み(説明が大変なので省略)なのです。
はぁ、
まあ、
負け犬の遠吠え
ですね。