Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ラダック 曼陀羅三昧 10

2007-09-21 15:57:37 | チベット文化圏
8月28日 続き

午後3時ごろにキャンプに帰り着き、冷たい川水で体を拭いたりして一息、昼寝でもしようかと思うがテントの中は暑くていられない。表で目の前の岩山など眺めてぼーっとしていると笛の音が聞こえてきた。キャンプ場の上に住むじいちゃんが満月の夜、恋人のために吹く曲というのを披露していたのだ。おだてたらさらに歌まで披露してくれて、隣の愛妻81歳が照れる。
  
 
こちらは現地旅行社の社長とその新妻。インドと中国の血を引くマレーシア生まれのオーストラリア人小児科医の奥さんはすごい美人。この笛でゲットしたわけではなさそうだが、やるなラダッキ。

遊んでいるうちに夕食。今夜はデザートにケーキが出た。
 オーブンもないキャンプ地で見事な焼き上がり。ネパール人シェフはすごい。

8月29日

朝食を食べてキャンプ場とさよなら。一昨日来た道をスムダ・ドの車道まで戻る。
車にピックアップしてもらってザンスカール川をさらに遡りチリンという村へ。17世紀にネパールからつれて来られた仏師の子孫が住み着いたという。
 
丘の上の小さな村に小さな学校が一つ。生徒が何人かいるだけで村人の姿もあまり見えない。
  
村一番の銅細工師を訪ねるも、仕事はほとんどしていない様子。仕事場にぶら下がっていた犬の毛皮のふいごにちょっと驚く。

見所のないチリンを離れ、レーへと戻る。
途中、先日の説法会があったフィアン僧院への道に入り、大きな僧院のさらに奥にあるオールド・フィアンという村へ。

この村の丘の上のゴンパに古い壁画が残っているという。
 
僧侶もいない小さなゴンパだが、入り口のパネルによると修復の手は入っているらしい。
 中にはきれいなチョルテンと小さな仏像、周りの壁は赤を基調としたサキャパ様式の壁画。13~14世紀、あるいはもうちょっと新しいものかもしれないが、保存状態がすばらしく、色鮮やかだ。
 
 特にヤブユム(合体仏)が迫力。
だがここ数日カシミール様式の逸品ばかり見てきたので、もう一つ気持ちが乗らない。すっかり贅沢になってしまった。

僧院を見学した後、麓の鍵番のお家でお茶をいただく。
 新築したばかりの大きな家で、台所も立派。
  
きれいなお嫁さんにいただいた固いパンがおいしかった。

レーに戻り、三度同じホテルにチェックイン。
夕食の後、一週間同行したラマジーとお別れ。ラマジーとしてはもっとみんなに仏教の教えに関する質問を期待していたらしいが、う~ん、質問を考えるのが難しい。でもちゃんとお話は伺いましたよ。ありがとうございました。

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2 コメント

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Unknown (lumiere)
2007-09-22 17:23:04
いつもながら、すばらしい写真ばかりですね。
訪れる場所やスケジュールはご自分で計画されるのでしょうか。ただただ敬服です。
照れるお婆ちゃんのベストショット、とても素敵です。
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lumiere 様 (lunta)
2007-09-22 17:47:37
これ、旅行社主催のツアーなんですよ。まあ、物好きな客のためのオタク・ツアーではありますが。だからすべておまかせ、女王様状態。これに慣れてしまうとすっかり怠け者になってしまいます。

照れるおばあちゃんはかわいいでしょう?二人の馴れ初めまで聞かされて、楽しい一夕でした。
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